自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > オランダ

 オランダ2日目 アールテンの町〜アムステルダムから東南東に91km地点 アイセル川沿い

 有料なだけあって地面も切り揃えた芝生で快眠できる、実に快適な場所であった。それだけにとどまらず、限界まで施設利用し尽くしてやろうと考え得てしまう私は良い性格してるよ本当。

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 12時チェックアウトなのでその時間までは

 ゆっくりする・・・というワケでもない。日本で散髪してから既に1月以上が経過し髪の毛伸びて嫌な感じだったのだ。こういうシャワーを気兼ねなく使えるタイミングでこそ散髪絶好の機会!ということで新バリカン使って髪の毛切ったり。

 サッパリしたところでようやく食事を行い、夜間には相当冷え込んだと察せられる水滴だらけのテントを乾かし出発準備済ました時点で時刻は12時だった。おかしいな?そんなにダラけてないのにもうこんな時間になってしもうた。

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 といいつつ許可貰って共有小屋でネットしたり

 結局出発したのは14時半になってから。料金以上に利用し尽くしたお客になってしまったなとか思ったりもしたが、オーナーさんも東洋人の自転車旅行者なんて珍しいらしく色々世話焼いてもらい、こうしてときどきキャンプ場泊まるのも良いモノだよな・・・とか現金なことを思いました。

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 お世話になりました

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 ちょっとだけ走って今日は終わりかな

 距離稼がなくても良いと思ってはいるのだが、そうはオランダが許さない。何しろこの国は世界一の自転車先進国とも評される自転車フレンドリーな国。その名に恥じぬというべきか、町中も郊外もとにかく無茶苦茶走りやすい。

 これは自転車道の優秀さだけを言ってるのではなくて、交通量の少なさや高低差がないことといったこの国特有の特徴が全て自転車にはプラスに働いていることの結果とも思う。

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 すごい国ですよマジで

 オランダ走ってるとあのドイツですら「ちょっと足りなかったな・・・」と思えてしまうのだ。デンマークと並んで世界で最も自転車で走りやすい国との言葉に偽りなし。

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 むしろアップダウンがないぶんオランダの方がデンマークより上かも

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 走っててストレスを全く感じない

 いやいや、気になることがないワケじゃない。平坦な地形に伴ってか割と風が強いというのは感じるな。広々とした牧草地帯なんかに出ると、場合によってはひたすら向かい風を受け続けて走ることになる問題はある。

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 でもすげー良い景色なんだわ

 太陽光出ないと気温も20℃ちょっとだし

 このくらいの気温だとほとんど汗もかかないので、無理して水場の近くにて野営する必要はないのだが。そうはいっても水浴びできるならそれに越したことはない。私は綺麗好きなのでしてよ。

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 オランダの消防署スタイリッシュだな

 そんな欲張った考えが失敗だったか。アイセルという大きな川に出たは良いが、全然身を隠せる場所が無くなってしまい野営地を探して1時間以上もフラフラと走ってしもうた。川沿いに限定しなければいくらでも森林地帯はあったのに。

 まぁ気持ちよく水浴びできたので不問にしたい。初めての土地で分からないことだらけの中、毎回失敗せずベストな選択をするなんてのは無理な話なのだ。大切なのは、自分が譲れないポイントは何かをしっかり把握して後悔しない行動をすること。

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 そしてビールを飲むこと

 日が落ちるとTシャツ1枚では肌寒さを感じる気温に。今年の夏は嫌に早く終わったなぁ・・・とか言ってしまうと、この先スペインあたりで「アホなこと言ったわ」とか思うのだろうな。

 2022年8月6日(土) 走行距離55km  累計114137km
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 オランダ3日目 アイセル川沿い〜アムステルダムから東北東に約90km デ・クルウムテの町

 オランダの人口知らないのだが、この国は車両の交通量がそこまで多くないという点でも自転車的に走りやすいポイントだ。何でも市内を意図的に車両が走り辛く自転車が走行しやすくするなど環境問題にも配慮して自転車を利用しやすい町づくりが進んでいるらしい。

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 日本じゃとても出来ない芸当だろうな

 ともあれ今日も良い天気。日が低いウチは肌寒さを感じる気温の中で自転車漕ぐのはとても気持ちがいい。思わず鼻歌歌ってしまいたくなるくらいには。

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 オランダといえばコイツ

 残念ながもう1つのオランダ名物チューリップは4〜5月が最盛期らしく、今の時期で見るのは難しそうだ。私は植物の違いが全然分からない人なので、似た植物見せて「これがオランダのチューリップだ」とか説明されたら信じてしまいそうな気もするが。

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 ふと立ち寄った町は

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 日曜日のフェスティバル真っ最中

 これが古本市場のお祭りなのだそうで、右見ても左見ても中古本ばかり。個人的に古本は非常に興味があるタイプの人間なのだが、私はオランダ語が全く分からない。「ありがとう」と「美味しい」の2単語しか知らなくてはこの宝の山も意味を成さない。

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 お洒落というか不気味というか

 ズウォレというかなり大きな町に到着したので先日切れてしまったコーヒー豆を補充したい。いくらヨーロッパといえど、スーパーで販売されてるような豆では味も香りも今ひとつのレベルなのであり、今回はちゃんとしたカフェとかでコーヒー豆購入したいと考えていたのだ。

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 ところがどっこい

 日曜日でもスーパー営業しているオランダさんではあるものの、一般小売店は多くが日曜日は休みを取るらしい。せっかくフランス・ドイツと日曜完全休業の国を抜けてきたというのに、オランダでもこの問題に悩まされるとは・・・

 2店目のお店がダメだった時点で「コーヒー豆は明日に回すかなぁ・・・」と地図見ながら考えてたら「どうした?何か問題あったか?」と声かけられる。

 「コーヒー豆買いに来たけどお店閉まっててさぁ」
 「なるほど。じゃあウチでコーヒー飲んで行きなよ」

 ・・・という流れになるのは何故だろう?私もよく分からないけど、間髪置かずに「やった嬉しい!ありがとう!」と答えられる人ではあるようだ。

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 オランダとスイスでしか販売されてないジュース

 コーヒー以外にも色々頂きつつ雑談を小1時間ほど。面白かったのがオランダは大麻が合法化されているけれど、それを扱うお店は「coffee shop」という看板掲げているらしく「間違って入っちゃ駄目だぞ」と言われたこと。そんな間違いやすい名前にするなよ。

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 cafeとかkoffieという表記なら大丈夫だって

 近くのオススメ観光地も教えてもらったのでこのまま北上することにした。まっすぐ北に向かうと川に阻まれて先へ進めないのだが、東に進むと小さな渡し舟があるらしく。「安くてすごく面白いぜ」とのこと。

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 なるほどこれが渡し船か

 以前に1度目にしたことがあるが、まさかの人力渡し船。しかもワイヤーを直接引っ張る原始的な方法で船を移動させてるスタイルであり、オランダのとても古いスタイルなんだとか。

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 そりゃまぁとても古いとは思う

 面白船に乗って対岸から北上を続ける。走り始めて終えば信号に捕まることも少なく自転車道が完璧に整備されてるこの国はあまりストップすることがないため思った以上にペースが速い。

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 でも可動式の橋は信号方式だった

 割とアッサリ教えてもらったギートホールンの町に到着し、観光は明日に回すことにしてスーパーで食材買い込み人がこなさそうな道の奥にて走行終了。周辺湖と川だらけなのだが、この町はそうした地形をウリにしているらしくボートだらけで全身水浴びすること出来ずじまい。

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 汗かかなかったし今日は仕方ない

 地味に再出発してから初の身体洗えずに眠る夜だったりする。

 2022年8月7日(日) 走行距離95km  累計114232km
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 オランダ4日目 デ・クルウムテの町〜アムステルダムから北北東に約110km レーワルデンの町

 何故か夜中に3度も小便で目を覚ましたのだが。今になって考えれば夜中の寒さが強まって冷え込んだことが原因なのだろうな。最低気温12℃だからね、仕方ないよね。

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 朝も寒さでなかなか動き出せず

 地味に昨日ちょっと走ってたりするギートホールンの町は聞いたところ「オランダで首都のアムステルダムに次いで人気の観光地」なのだそうだ。こういう評判ってのは眉唾物ではあるけれど、それを地元のオランダ人が自信持って語っていると「とりあえず行ってみようかな」とは思う。

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 こういう感じの場所です

 土地標高が低い故に様々な場所で湖が広がっている国ことオランダ。この水路を細かく引き直し整備しているのは散々見てきた。でもどうしてワザワザ狭くて車両も入れない土地に無理矢理家を建てちゃうのかな?面白いじゃないか。

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 なので水路をボートで移動するらしく

 小さな橋の下を充電式のボートを操縦している観光客が通り抜けていく光景はなかなか珍しいと思う。水上都市といえばイタリアのベネチアが第一に思い浮かぶ人が多かろうが、ここオランダにも車で入っていけない水に囲まれた町がありましたよ。

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 だよね、簡単に乗り入れできるようなってるよね

 時間早かったのでまだ人がほとんどおらず荷物満載の自転車でも通路移動するのに気兼ねしないので、朝イチで観光しようとしたのは大正解だったワケだ。一応この道は自転車道として地図にも看板にも表記されてる道なんだけどさ。

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 荷物の運び込みとか大変だろうに

 こういう家を見ると観光的な喜びとかより「ここで生活すると色々大変そう・・・」と思ってしまう私は嫌らしいタイプなのかな?人が集まるように特殊な生活様式を作ってる側面がある町で「大変そう」だなんて大きなお世話!と言われそうだ。

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 町の裏は大湿原

 見終えたらそのまま北上して先へと進む。素直にアムステルダムへ向かわないのは「そもそもアムステルダムは寄り道程度」と考えているからで、オランダで私が最も興味ある土地はそこではない。

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 多分明日には到着できるかな

 途中スネークというかなり規模の大きな町があったので昨日に引き続きコーヒー豆の探索に入る。地味に今回もネット情報が間違ってたり、お店が夏季休暇中でしまっていたりしたものの、なんとか3店目でスペシャリティコーヒー豆をゲットした。明日からの朝コーヒーがちょっと楽しみだ。

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 見つけるの大変でしたよ

 そのまま西へと向かい、ボルスヴァルトという町で夕食の材料買い込もうとスーパーに入ったのだが。オランダのスーパーもFreeWi-Fiが使えるのでとりあえずネット繋ごうとしたら接続状態が悪いため、一度スマホを再起動させたのが運の尽き。スマホの電源が入らなくなり動かない・・・

 昔に比べて私も随分電子機器に頼る傾向が強くなったのは間違いないところで、スマホが死ぬと旅行自体に色々不具合が出てしまう。単純に地図と総括で使用する宿泊地の座標が見れないのはとても困る。

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 どうすっぺか

 近くのスマホ修理屋に持ち込んでみるも「アイフォンかサムスンの機種しか修理できないよ」とか言われてしまい、仕方なく自分で原因を調べてみると私が使ってるスマホは同様の問題が多発しているとのこと。

 とりあえず完全放電するまで放置して、その後に起動させると動き出す可能性が高そうとのこと。そんな爆弾抱えたスマホ使い続けるの怖いんだけど、新しい中古スマホでも買うべきか?

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 オランダは地図なくても何とかなりそうだけど 

 とりあえず数日間はスマホのない自転車旅行が始まるようであり、スマホ依存していた茶壺さんには丁度いい試練といえよう。「本当に必要な情報は画面ではなく目の前にあるんだ」みたいな台詞を言えるように頑張ります。

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 食事も頑張ります

 2022年8月8日(月) 走行距離79km  累計114311km
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 オランダ5・6日目 レーワルデンの町〜アムステルダムから東北東に約40km レリスタットの町

 スマホの対策どうしようかと色々調べていたら午前2時の就寝となった昨夜。一応8時前には目を覚ましたのだが身体ダルいし気持ちを立て直すのにも1日くらい休みが欲しい。ということで休息日。

 ヨーロッパのキャンプ場は大抵利用客が自由に使えるハウスがあるイメージで、テレビ・電子レンジに遊び場から会議用テーブルまでなんでも揃ってる。私はここのソファでひたすらネットしながら1日ダラダラ遊んでました。

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 長期旅行でこういう日は大切


 翌日。リフレッシュ出来たし気持ちを切り替え出発しよう。実は前々から楽しみにしていたオランダの道路も走る予定だし、元気だしていこー。

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 8時過ぎると朝日を浴びるポジション

 さて私が走りたい道。というのもオランダの地図を見て貰えば一目瞭然なのだが、この国は北西部の海岸線が細い陸地で繋がっている。オランダという国は国土の25%ほどが干拓地だと聞くが、この堤防こそオランダの土地づくりを表す最たるもの。

 私はこの手の地図で見た特徴ある地形というのが大好きで、幅50mにも満たなそうな細い陸地が永遠40km以上も続く道なんて面白いに決まってる。この国訪れたら絶対走ろう!と強く心に決めていた。

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 ちょい迷いつつも20kmほどで到着

 ・・・したのは良いけどさ。なんとまぁ5kmも走らずに道路工事で自転車は通行止めと言われてしもうた。そりゃないよぅ、ようやく気分乗ってきた矢先だというのに。

 ただ工事だからとサイクリストを放っておかないのが自転車大国のオランダ。細い道の途中にちょっとしたターミナルみたいな敷地があるのだが、そこから自転車のための無料シャトルバスが発着しているとのこと。

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 これで回り道しなくても大丈夫

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 っていうか自転車すごい数だな

 海から無数に生えてる風力発電のプロペラ見つつ移動するというのも、これはこれで貴重な経験ではあった。結局面白道路はほとんど走らせてもらえず反対側の陸地へ到着した私たち。

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 あんまり凹んでいないのは

 オランダにはこの手の干拓用に作った堤防道路が複数存在するからだ。もうここから一気に南下して首都のアムステルダムへ向かおうと思っていたが、ルート変更して南東にある海上道路を目指すことに。

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 こんな汽車が未だに現役で走ってるの!?

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 左の海は内海って扱いになるのかな

 そんな感じで今度こそとエンクホイゼンの町から再スタート。流石にこちらの道は道路工事してることもなく、左右どちら見ても海が広がり正面にはひたすら道が延びている・・・という美しい光景が広がる道が。

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 道の先が空と海に混ざってる

 こういうのを期待してたんだよ!と私もニコニコ顔で走行である。風を遮る物がないためかなり強風にさらされるのだが、これが完全な追い風であり、大して力を入れずとも30km/h近い速度でぐいぐい進む。

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 最高に楽しい道だったな

 ちなみにお昼に寄ったスーパーでスマホの作動状態を確認したところ、やはり電池切れになると何かのロックが解除されるらしく完全に沈黙していた状態から動き始めた。なんだかんだ大体上手いこと回ったな・・・という気持ちです。

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 そうかオランダだもんね帆船くらいあるよね

 バス乗ったりとかした割に結構しっかり走ったな。やっぱり完全休息日を入れると走るペースも上がるのかもしれん。

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 たくさん食べるだけじゃダメなんだな

 2022年8月 9日(火) 走行距離  4km  累計114315km
 2022年8月10日(水) 走行距離118km  累計114433km
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 オランダ7日目 レリスタットの町〜アムステルダムから南南西に24km地点 道路脇

 昨日の朝は寒さで息が白くなったものだが、昨夜は寝袋要らずの暖かさ。そういえば週末にかけて熱波がヨーロッパを覆うと聞いたが、これもその一環なのだろうか?

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 緯度を下げたことも要因の1つなのかもしれんが

 西欧なので選ぼうと思えばルートは無数にあるのだが、遅くなる前にアムステルダム到着したいので海岸線の迷わずぶっ飛ばせる道で一気に進むこととしたい。

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 こんな道

 昨日から力入れてペダル踏むと謎の異音が発生する症状が出ており、走行に支障はないけどなんか気になる・・・というヤツ。一休みするタイミングでペダル取り外してみたりクランク付け直してみたりしたところ、どうやら左クランクのネジがやや緩んでいたのが原因らしい。

 こうした些細なトラブルというのは長期旅行してると無数に発生するものだが、どこまでが自分で対応でき、どこからがショップにお任せすべきかという判断はとても大切だと思ってる。自分で解決出来ることの範囲を知っておくことに繋がるからだ。

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 自分で対処できる事は自分でやります

 そんな感じでアムステルダム都市圏へ突入する。1国の首都及び最大都市の割には半径10kmまで近づいても緑あふれる景色なり自転車道が続いており、割と小ぢんまりした都市の印象を受けるな。

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 こんな遊泳可能の湖が近場にあるくらいだし

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 でもここから一気に都会っぽくなった

 市内に入っても消失せず続いている自転車道路のおかげですこぶる移動がしやすい。流石に信号機の数が多くてストップ&ゴーになっているのは否めないが、車両よりも自転車のことを第一に考えられてるよう感じるアムステルダムの町はフルパッキンでの自転車観光も悪くはない。

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 サクッとレンブラントの家

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 中央広場

 そんでもってアンネ・フランクの家をみて回ったりしたのだが、記念撮影で自転車と一緒に撮影したいと順番待ちしていたら「自転車旅行って素敵ね!一緒に撮りましょう」とか言われることもままある。

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 南アフリカ共和国来たら是非連絡して欲しいとのこと

 人だらけの観光地でもこういう出会いもあると思うと自転車で移動するのはやっぱり良いな。サイクルフレンドリーなオランダだからそういう感想になるのであって、他の国じゃ「やってられるかい!」と文句言ってそうだけど。

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 この人だかりで自転車はね

 特に長居する理由もないので早々にアムステルダム脱出にかかる。町を抜けるにはとにかく直線的に走り続けていれば良いだけなので、突入時より随分気が楽・・・ってのは度々日記に書いてることだけど。

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 首都のすぐ側にこんな公園があるってすげーな

 完全に町を抜けたので、ランゲラールセという湖の近くでテント張ろうと考えたのだが。これが思いの外戸惑ってしまい、結局湖ほぼ1周した結果「湖畔で安心してテント張れる場所はない!」という結論だったからね。

 そうは言っても野営地を探さなくては始まらない。地図と必死ににらめっこして何とかテント設営できたの18時半だった。湖に到着したの17時前だったんだけどなー

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 オランダは野宿が難しい

 一応湖でひと泳ぎして汗は流しているのだが。オランダの川はあんまり綺麗な水じゃなくて緑色に濁ってる川ばっかりなんだよね。下流側に位置する国なので仕方ないといえばそうなんだけど。

 2022年8月11日(木) 走行距離114km  累計114547km
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 オランダ8日目 道路脇〜アムステルダムから南西に約70km スパイケニッセの町

 目まぐるしく気温が変化するオランダの日々。日本だと春や秋にそうした気候の変化が激しいイメージであるが、緯度の高いオランダでは一足早く秋の風が吹き始めているのかもしれない。そうじゃなかったとしてもそう考えると風流で良い感じ。

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 かなり悩んだ末の野営地でした

 すぐ側を流れている小川に沿うサイクリングロードでひたすら南下する。この河川も明らかに自然の川ではなく人の手によって作られた川なのだが、オランダという国は海岸近くの町が大体そんな感じ。

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 まさに人の手によって作られた国

 国土の4分の1が海抜0mを下回る標高だと聞くが、そうした土地を整備するにはガッチガチに水路を固める必要があったのだろう。神ではなく人が造った国と言われるだけの事はある。

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 そしてレベルも高い

 水路がちょくちょく内陸部へ向かって掘り進められているため、必然的に橋を越えて走行する機会が増える。アップダウンのないオランダにおける、数少ない上り坂が出てくる場面でもある。

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 場所にもよるけど地平線だらけよ

 特に目標決めずなんかしているワケじゃなくて、ちゃんと目指すべき目的地があります今回は。というのもオランダにおけるランドマークと言える風車が立ち並んでいる場所があるそうで。

 そのキンデルダイクの風車群がちょうどまっすぐ南へ向かうとぶち当たるポイントにあるのです。実際には道路が綺麗に直進してないのでジグザグ戸惑いながらも突き進んだ感じだが。

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 何故か周辺に橋がないため渡し船を使って

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 ほら看板にも風車のマークが

 どうやらオランダにおける一大観光地となっている模様で、私も含めて様々な国の人が観光に来てるのが一目でわかる。一緒に記念撮影した家族はスペイン人だったりして、久しぶりにスペイン語使ったけど大分忘れてしまったなこりゃ。

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 やっぱり風力発電より風車ですよ

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 現在でも稼働している貴重な1基

 オランダで見た多くの風力発電はその発電された電力を活用し排水処理等に活用されていると聞いたが、こうした風車はやっぱり製粉だろうかはたまた水の組み上げか。昔から風の力を利用していたのだと思うとなんか微笑ましく思えちゃう不思議。

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 楽しい 

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 まさか今でも人が常駐してはいないよね?

 風車堪能したところで、一応近隣の大都市であるロッテルダムの町に寄ってみようかと思う。特に意味はないし観光的な下調べも何もしてないのだけど、今まで何度か「ロッテルダム」と名を冠する要塞とか見学しているので。本家本元となる町を一目見ておこうかなと。

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 やっぱり近代的な都市だ

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 12年前のツールはこの町がスタートだったらしい

 町の中心部まで行って、そのついでに水を汲んだところでロッテルダム脱出。抜ける途中で中華街の中に日本のラーメン屋とか見かけたけれど、デュッセルドルフじゃなくてこういう町で日本食行けば行列悩まされずにラーメン食べれるワケだ。なるほど。

 オランダを代表する貿易港都市なので、近隣の河川も非常に大きく橋の数も少ない。ようやく見つけた橋を渡ろうとしたら、自転車は地下に潜って水の下を抜ける開門海峡方式だった。

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 長さも同じくらいだと思う

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 最初と最後はエレベータで上に

 このトンネルを抜けたところでサイクリストのオッちゃんに声かけられる。半分くらいオランダ語が混ざってる英語でかなり怪しい会話だったが、以前に自転車旅行をしたことがあるらしく嬉しくなって話しかけたとのこと。

 そんなベンがオススメルートと野営場所を教えてくれるというので後ろについて案内してもらう。

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 この自転車、重量40kgあるんだって

 日本人に日本語で「良い野営場所」と話しても、此方の意図を汲んでくれる人は少ないのだが、ベンが教えてくれたポイントは自転車旅行者が一夜を凌ぐために考える完璧なポイント。さすがサイクリスト!分かっていらっしゃる。

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 あと色々食材も頂いてしまった

 すぐ側の川で行水もできたし、一昨日から続いてる30℃越えの熱波もあと数日で落ち着くらしい。夏のヨーロッパを乗り越えて、でも寒くなる前には滞在基限的に次の地域へ抜けなくちゃなんだよね。シェンゲン協定が憎いぜ。

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 食べる前のタイミングで既にビール缶が空いている?

 なおベンからこの先のオススメルート教えて貰ったので、明日はそちらの方へ足を伸ばす予定。結局オランダは最初から最後まで出会った人にオススメの道を教わって進んだ感じだ。それこそが自転車旅行なのだ!と私は胸を張って答えたい。

 2022年8月12日(金) 走行距離101km  累計114648km
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 オランダ9日目 スパイケニッセの町〜アムステルダムから南西に約140km ブレスケンスの町

 1度リズムが作られると早起きするのも習慣になって苦ではなくなる。ただ夏のヨーロッパを旅行すると日の沈む時間が遅い関係で、テント張るのも遅くなり就寝が遅れてしまう。その結果として朝の起床が遅くなるため、大切なのは早いキャンプインなのだが。

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 野宿場所見つけられるかは運の要素が強いので

 昨日ベンから教わったサイクリングロードはなるほど直線的でありつつも景色の変化に富んだ気持ち良い道だ。ここ数日は日中特に暑くなる関係で、10時前くらいが1番気持ちいい気候で走れるため尚更。

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 南西へ向かってます

 というのも川や水路によって半島や島が細かく分かれているこの周辺。それを橋や人口島で繋げている地形なのだが「1番海側を走った方が楽しそう!」という理由からだ。他にも南下できるルートは無数にある。

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 でもこんなビーチリゾートはそんなに無いでしょ

 そりゃ8月の土曜日だからこの人手も理解できるけどさ、特筆すべきはキャンピングカーの多さだと思うのだ。駐車場を見る限りひたすら立ち並ぶキャンピングカーなのであり、どんだけ旅行好きなんだよとか思ってしまう。

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 サイクリストも多い

 とはいえオランダは庶民派自転車大国。スポーティな自転車乗りも沢山いるが、それ以上に目立つのが「普通の自転車」に乗った人々。日本で言うならママチャリに乗ったそこらのオッちゃんやオバちゃんが普通にサイクリングしてるのだ。

 これはオランダという国が如何に自転車に対し優しい国かという答えでもあり、老若男女誰もが自転車で走っているこの国は本当の意味で自転車先進国と呼ぶに相応わしい。

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 この辺なんて近くの町まで10km以上あるのにサイクリストいっぱい

 海岸線かと思えば農村地帯のど真ん中を走ったりして進む今日の道。ただ丸1日かけて何度も見かけた変わらぬ建物が風力発電機であり、陸地にも海上にも無数に聳え立っている。

 特に後半走ったネルーチェヤンスという場所はオランダの干拓事業における歴史で最も重要であった土地らしく。現代ではひたすらビーチに集う人々で溢れている地となっているが、その凄まじい数の風力発電機はオランダという国の苦労を思わせる。

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 だから記念撮影しておこう

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 風車じゃないプロペラ系も好きなのです

 海岸線の近くをひたすら南下し約100km。フリッシンゲンの町以南は川幅が広がってしまったためか、自転車が通れる橋が存在しない。しないので、オランダ3度目となる船による移動となるワケだ。

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 実はこの前に図書館で少々ネットしてたり

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 チケット購入から乗船まで実にスムーズ

 運よく出発直前の便に乗れたようで、待ち時間なく直ぐに船は動き出した。一息つく・・・というほど長距離ではなく20分もしないで対岸へ到着し、100台近くいた自転車乗りは散り散りに道路へ放たれていく。

 私はといえばスーパーで食材とビール買い込み、近くの庭園で水を補給したり身体洗ったりしつつ、上手いこと見つけた雑木林に自転車突っ込んで終了・・・と、全然走っちゃいない。

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 多分アムステルビールは今日が最後

 思ったより長居した感じになったオランダだけど、もっとこの国走っても良かったなと思えるくらいに自転車旅行がしやすかった。それだけでなくオランダ人が自転車旅行車に対してフレンドリーで優しいんだよね。

 そういう意味でもストレスなく日々楽しい気持ちで回ることができました、スマホ壊した日以外はね。

 2022年8月13日(土) 走行距離111km  累計114759km
    mixiチェック

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