フランス35日目&アンドラ・スペイン1日目 レストエリア〜マドリードから東北東に約470km オルガニャの町
流石に標高1200mを越えると冷え込みがキツい。しかも山の谷間に位置してる場所なので朝になっても日が当たらず水底気温は5度前後か。さしもの私も出発時に上着を着て走り出したのであり、再出発してから初の上着着て走行だな。

すぐ暑くなると思うけど
昨日に引き続きピレネー山脈の上り坂である。最もピレネー山脈というのはフランス・スペイン国境に連なる広大な山々を指し示すので、ちゃんと峠の名称を言うならデンバリラ峠へのチャレンジ中というのが正しい。
これはそのままアンドラ公国への突入ルートを示していて、私の妹なんか名前すら知らなかったヨーロッパの小国を巡るルートとなる。

ツールでもステージになった峠らしいですよ

なるほど絵になる景色だ
つづら折れの坂道を登っていくが、それほど斜度がキツくないため無理のないヒルクライムだといえる。ヨーロッパの峠は割と洒落にならない斜度で自転車乗りを殺しに来る坂が多いため、こういう良心的な坂道は有難い限り。

1番キツい場所で7〜8%くらいかな
ただしこの山は標高が違う。先般登ったモンヴァントゥは約1900mだったしシャモニーに通じる峠も1500mとかそんなモン。しかし今回は2400m超となかなかの高さを誇る峠でワクワクさせるじゃないですか。

お、イミグレーションが見えた
そうなのだ。アンドラは西欧に位置しながらシェンゲン協定に加盟してない国のため、国境にイミグレーションが存在している。といっても入国審査は行わず、税関調査のみ実施しているとのことで、私もノーチェックで入国できたのだが。

アンドラ到着

すっげえ観光の町
国境の時点で2000mオーバーとはなかなか気合いの入った山岳國だと太鼓判を押したくなる。とりあえずこのパス・ダ・ラ・カサの町で一休みして、残りの400mアップと行こうじゃないか。

アンドラ入ってから自転車道が出来て安心

よくまぁこんな道上がってきたよ
2400mちょいでようやく山頂到着だ。ピレネーを存分に楽しませてくれたと思うと私も心底感謝の気持ちなのであり、もう2度と体験したくねぇって感情とまた登りたいって気持ちとがせめぎ合っている。

お疲れ様でしたー
まだアンドラ4kmしか走ってないけどここから先は消化試合みたいなもん。ひたすら下り坂を走り続けてピレネー山脈抜ける頃にはアンドラも脱出する算段である。

しかし良いよね山岳國って

何処を切り取っても絵になるし

でもここに住むのは大変だろうな
小国によくあるパターンで、アンドラもまた国全体が免税の買い物天国の国。多摩市の約半分しか人口いない国の割にどおりで小さい町でもやたらとショッピングモールやデパートが多い訳だ。
あんまり自転車旅行車には旨味のないことが多い免税国だが、ヨーロッパ諸国は消費税だけでも相当な数字を付けるためアンドラ公国の存在意義は大きい。私も自転車ショップで交換用のパーツを買おうと画策していたのだが。

何だよ営業してねーじゃん!
そうだった。スペイン圏に入るということは悪名高いシエスタ制度が復活することを意味していたのだ。シエスタ=昼寝の示す通り、日中の暑くなる時間帯に営業休止するスペイン系列での制度。こいつのお陰でどんだけ中南米で苦労させられたことか。
文句は幾らでも出てくるのだが仕方ないので国境の町まで移動し16時の営業再開と同時にチェーンとかチューブといった消耗品をあれこれ購入。まぁ1日の生活費分くらいは得したかなと思われる。

店員さんが親切だった

そんな感じでアンドラ終了

それではスペインよろしくお願いします
スペイン入ってもまだ標高貯金が900mほど残っているので暫く楽できる計算。入国時点で17時
過ぎていたけれど、降り貴重の道というのもありガンガン距離走りまくり。結局19時前まで走ってもうた。

いやぁ良い景色のポイントが多かった

やっぱり山の谷間ってのは走り甲斐がある
免税アンドラにてちゃっかりビールも大量購入しており今夜はビール三昧だ。ピレネーも超えてヨーロッパの主要山岳路もこれで走り納めともいえる。これは自分にご褒美ビールしなくては!

全部別の種類で6本買いました
さていよいよスペインか。中南米で活躍したスペイン語だが、ちゃんと今でも使えるかな?すっかり忘れてやしないか、それが問題だ。
2022年9月19日(月) 走行距離94km 累計117205km











































































































