自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > ポルトガル

 ポルトガル2日目 森林〜リスボンから南南東に185km地点 山の中腹

 静かな海辺の森の影から動き出すのは自転車旅行車。昨夜の寒さは何だったのか?今朝は霜が降りることも無ければ寒さに震えて動き始めることもないスタートであり、これはポルトガルが俄然楽しみになって来た。

DSCN2159
 いやもうちょっと別の事項で楽しもうよ

 森の中を抜けるとあっという間にいつもの幹線燈籠に復帰出来るのは有難い。それだけ人と自然が近い場所にある・・・という言い方もできるけれど、多分あの区画は人工林なのだろうな。

DSCN2160
 ちょっと自然林には思えないのだ

 んなことよりもポルトガルの道路である。どうやら一般道の主要道は頭文字にNが付くようで、私が走っている道もN125号線となる。しばらくはこの道を走行して進もうと思うのだけど。

DSCN2163
 ポルトガルの道は結構走りづらい

 しっかり側道があるポイントとそうでない場所の剥離が激しいというか、有り体に言えば自転車の事を鑑みていない道路であるといえる。スペインより1枚落ちる道だと言わざるを得ない。

DSCN2166
 いや本当に側道広い場所は広いのだけど

DSCN2167
 道中にみかんも沢山成ってるのだけど

 平日の今日だけでも30人を超えるサイクリストとすれ違った事を思うと、自転車人気も需要も低くない国であることは間違いないのに道路は走りづらいのだ。どこかの国に似てると思ったら日本と似ているとか笑えない話だな。

DSCN2169
 イスラムっぽさが隠しきれない教会 

DSCN2171
 とはいえ日本ほど酷くはない

 道中ローカル道路に入ってみたりしつつ幾つか細い道を選んでの走行を試してみたり。結果として分かった事は、ポルトガルのローカル道路はアップダウンが激しい道が多いけど交通量は少ないので「荷物満載でない自転車ならば」割とオススメできる道だということか。

DSCN2174
 基本海岸線を走ってるのでそこまで上り坂にはならないけどさ

 弱いながらも東からの風が吹いてることもあって終始良いペースで走行できた1日。大都市ポルティマシの町に入る直前、河原の側にて終了しようと目論んでいたが結果として山の中腹にて終了となった。

DSCN2176
 だってそこに山があったからさぁ

 ポルトガルワインとビールのコラボに喜びを全身で感じつつ、落ち着いてみたらビールはオランダ産の物だった。流石にワインはポルトガル産だと思うけど、よく考えたらポルトガル語全然分からないのでこちらも怪しい。

DSCN2180
 美味しかったのは間違いない

 頭クラクラさせながら気分良く横になるのは良いのだが、今度はコーヒー豆が無くなりそうだったりする。常に何かに追われてる気がする、そんな感じ。

 2023年2月3日(金) 走行距離114km  累計125129km
    mixiチェック

 ポルトガル3日目 山の中腹〜リスボンから南南東に約150km サンタ・バールバラの町

 地面一帯が小さな草でビッシリ埋まっていたので「朝露でビショビショだろうな・・・」と思っていたのだが、朝になっても全く水分は付着していなかった。海沿いの地形で湿度も高いことが想像できるのだが意外な結果。

DSCN2181
 おかげでテント干すことなく出発できた

DSCN2182
 山を降りて南へと移動中

 川向こうのポルティマンへと繋がる橋は3本もあるのだが、内2本は車両専用というか高速道路となっており自転車でも通過できる橋まで迂回中である。自動車ばかりに道を優遇させるなよポルトガルめ。

DSCN2183
 そのうえこの橋も自転車道が狭い

DSCN2185
 ということで大都市ポルティマン

 大きな町は早々にスルーしても良いのだが、出来ればここでコーヒー豆をゲットしておきたい。適当なショッピングモールに入り、Wi-Fi使って近場のコーヒーショップを探すのだけどあんまり良い感じのお店を発見できず。ちょっと良さげな店があっても営業時間外だったり遠くて行く気に慣れなかったり。

DSCN2186
 結果としてスルーしました

 ここから北へと進路を変えて山の中を突き進むルートとする。ポルトガル南部の海沿いルートは正直面白くないというか、走りづらかったり交通量が多すぎたりで良くないイメージだったので。

DSCN2191
 それに比べてこのN266号線

 山間部を縫うよう緩やかに登って行く道路は景観も素晴らしく実に走り甲斐のあるルート。地元のサイクリストにも人気なのだろう、土曜日ということもあって50人くらいは自転車乗りとすれ違ったり追い抜かれたりした。

DSCN2188
 電柱には鳥の巣

DSCN2192
 標高はそこまで高くないが素晴らしい見晴台

 ちょうど12時のタイミングでモンシケの町へと到着しお昼休憩とした。近くでカフェってた地元の方から「ここから10km離れた町に無料のシャワーも使えるキャンプ場があるよ」と教えてもらい、割と本気で行こうか悩んだのだが進行方向に無かったので諦めることに。

DSCN2193
 自転車コンセプトカフェ

DSCN2195
 女性がロシナンテ号を眺めているの図

 モンシケから更に200mほど登った所で峠の頂上に到着した模様。ここからも一気に大下りするというよりはときどき登り返しの坂を含めつつ緩やかに下って行く道を進む。

DSCN2197
 高度感がすごい

 そのまま海抜0m近くまで下りてきた辺りでローカル道路へと左折する。というのも以前この先で日本人が自家製の味噌を作って販売していると教えてもらい、是非とも尋ねてみようと思っていたのだ。

DSCN2200
 かなりアップダウンの激しい道だけど

 何とか教えてもらった場所に無事到着し、首尾よく会うことが出来ました。麹菌の絡みで味噌の他にも色々作っているとのことで、興味深い話を色々聞かせてもらう。

DSCN2201
 どころか味噌ラーメンまで頂きました

 日が沈んで暗くなる前にお暇しようと思ったのだが「その辺の敷地にテント張っても大丈夫だよ」と言っていただきお言葉に甘えることとした。そんでいつの間にかキャンピングカーに止めてもらうことになっていた茶壺さん。

 味噌だけでなく梅干しもゲット出来て明日からの食事が楽しみになった。やっぱり日本人なので味噌とか醤油の味が恋しくなるのです。

 2023年2月4日(土) 走行距離75km  累計125204km
    mixiチェック

 ポルトガル4日目 サンタ・バールバラの町〜リスボンから南東に81km地点 河原 

 キャンピングカーに宿泊するのは数え間違えてなければ今回で3度目の経験である。車という狭いスペースによくまぁこれほど様々な機能を詰め込んでいるものだと感心してしまうのであるが、要するに非常に寝心地よく熟睡できました。

DSCN2204
 上の狭くて起き上がることすらできない場所で就寝

DSCN2203
 コンロも使わせてもら得て朝食準備が非常に楽

 冷え込んだ朝だったがお揚げ様で実に快適に過ごせたと思いつつ。出発準備を済ませて走り出す前に挨拶しに家へと寄ったのだが、そのまま1時間ほど話し込んでしまったのは想定外です。いや本当に。

DSCN2206
 どうもお世話になりました

 ローカル道路から主要道へと入って再び北上するルートに乗る。道路でいうとEN120号線という道になるのだが、走っている身としてはとても主要道路とは思えない道だと思う。

DSCN2207
 未舗装路は一瞬だけ 

DSCN2208
 景色が田舎道だしさ

 あまりにもアップダウンが多くて自転車的に疲れる道だということもある。基本的に世の「主要道路」とかいう奴は、山を削って海を埋め立てアップダウンの少ない道を無理矢理作り出す傾向にあるので。極端な事を言えば、平坦でない道は大概の場合は主要道から外れる道だと言えなくもない。

DSCN2214
 いやそれは無理があるだろう

 というかポルトガルは海に面した国だけあって、そんな山が存在しない国なのだ。だから上り坂といっても1本1本は100mにも満たない小さな坂であり、旅行者的にはそういう道の方が疲れる嫌な道なんだよね。

DSCN2217
 ガッツリ山岳路の方が幾分マシ

 日曜日でスーパー含めた商店がしまっているかと危惧したキリスト教圏の国であるが、ポルトガルに関しては大手チェーン系のスーパーが日曜でも普通に営業しているのが有難い。また日曜日で何も食材購入できない罠にハマるトコだったぜ。

DSCN2219
 それなら土曜日にまとめ買いしとけよ

 という意見はもっともだけどさ。近距離にスーパーやれレストランが乱立しているヨーロッパでは「食材の確保」よりも「荷物の軽量化」という方面に意識が割かれてしまうのであり、毎日買い物できるならば出来る限り食材を少量に抑え、自転車の重量を軽くしたいと思うのは仕方なかろう。

DSCN2218
 辺鄙な場所にお城を建てるのがヨーロッパか

 17時過ぎに食材買い込んだ後もなかなか走行終了せず走り続けた私だが、別に野営地自体はいくらでもあったというか周辺森林地帯なので何処でもテント貼ることはできたと思う。

 出発遅かったのもあり、走れるうちに距離稼いでおきたいなと思った結果の18時半フィニッシュで、テント張った直後に真っ暗になってしまった。実際は満月だったので月明かりが強くて「真っ暗」と表現するのは気が引けるのだが。

DSCN2220
 肉野菜炒めに味噌汁、ビールにワインと贅沢な夕食

 小川の流れる音をBGMにして迎える夜は実に素晴らしい。ヨーロッパ走ってて何が良いって「アルコール関係が安い」ことが素晴らしいと思うのだ。イスラム系の国に4ヶ月も滞在して禁酒が続いてたから尚のこと。

 2023年2月5日(日) 走行距離95km  累計125299km
    mixiチェック

 ポルトガル5日目 河原 〜リスボンから南東に14km地点 森林 

 冷え込み強いので川での行水こそやりきれなかったが、人来ない・綺麗な水場の側・静かで平坦な草地と野宿するのに素晴らしい環境が揃っていたポイント。夜も気持ちよく熟睡できた。

DSCN2221
 なかなかこれだけ好条件が揃ってる場所は少ない

 道路に復帰し10kmちょっと走ればグランドラの町に到着す。この周辺における中核都市のようなのだけど、ここで情報収集してみた結果困ったことが発覚した。

DSCN2224
 というのも

 リスボンへと向かうには図に示される2本の道路があるのだが、何とどちらも高速道路らしくて自転車走行不可ときたもんだ。なので自転車が陸路でリスボンへ向かうには表記されてない未舗装路を辿って行くか、猛烈な大回りを余儀なくされることとなる。ポルトガルはアホなのか?と問い詰めたい。

 ということで第3の選択肢である半島の先端まで走ってフェリー移動を試みることにした。余計なお金取られるのは本意じゃないけど他にマトモなルートが組めないので仕方ない。ヨーロッパでこういう問題にぶち当たるとは思いもしなかった。

DSCN2226
 ということでグランドラから北西の道へ

DSCN2227
 でもこの道が非常に良い感じ

 周囲を良い感じの木々に囲まれた直線的に伸びる道路は実に走りやすくて気持ちがいい。ポルトガルは規模こそ小さいがアップダウンが頻発する道が多くて疲れてる両足にとっても楽できる道だ。

 ただ半島の先端へ向かうほどリゾート地の様相を呈してきて、お昼時だというのにスーパーの1件も出てきやしない。結局小さなミニスーパーでトマト缶だけ購入してパスタ茹でての自炊で済ますことに。

DSCN2229
 やたら設備整った場所があると思ったら

DSCN2230
 隣が無料のキャラバンパークだった

DSCN2233
 食後にもうちょい先へと進んで

 14時過ぎにフェリーターミナルへ到着する。5.6€の料金支払い1時間に1本次の便は15時のため、割と待ち時間が長くなってしもうたな。仕方ないのでギアを整備したりして船を待つ。

DSCN2235
 移動時間は30分ってところ

 むしろ整備に手間取ってしまい船上でも作業の続きをしていた私。一通り作業終えて落ち着いたところで船内ぐるっと回ったら、もう対岸へ到着の放送が流れおった。

DSCN2237
 早かったな

 アホらしいのが自転車がリスボンへ向かうには、もう1本湾を渡るためにフェリーを利用しなければならない点。ともかくリスボン行きのフェリー乗り場へと向かうためにも半島の北側へと移動しましょうか。

DSCN2239
 もう首都の都市圏に入ったっぽい

DSCN2242
 かと思ったらガッツリ上り坂が

 半島の内陸部分に位置する山越えだと思えば不思議はないのだが、この坂が思ったより大分キツめで時間かかってしもうた。ようやく半島の北側であるコイナの町に到着したのは17時過ぎてるタイミング。

 ここで更に夕食の材料と朝遂に限界きて破れてしまったTシャツと下着の補充でデカトロンにてお買い物。作業終えたら18時ちょいとなってしまい、リスボン向かってる場合じゃないぞ。野営地探さなくては。

DSCN2244
 いやまぁこの辺で終了する見込みだったのですが

 この夕食始めたの20時過ぎてたからね。キャンプ生活でテント張ったらそのまあ夕食作り始める事を思うと相当遅い時間だと言える。というかここ数日テント貼るのが遅いのだ。そんなに遅くまで走ってどうするというのだ自転車旅行。明日こそは早めに走り終えてのんびりビールを飲もうと思います。

 2023年2月6日(月) 走行距離84km  累計125383km
    mixiチェック

 ポルトガル6日目 森林〜ロカ岬〜リスボンから西北西に31km地点 森林 

 今朝は目を覚ましてからの行動がやたら早かったのであり、やはり気持ちが入ってる特別な日は心身のテンションも違うものだと実感したような気がする朝。

DSCN2245
 寒さに負けず9時には出発した

 川を挟んでいるとはいえ、既に1国の首都であるリスボン都市圏にいるといって良い地域。交通量は多いし道路幅は狭くて走行にも気を遣う道が続く。

DSCN2246
 早くも町を脱出したい気持ち

DSCN2249
 なんか大きな像が両手広げていますね

 何か知ってる姿だと思ったらブラジルはリオデジャネイロにいるとされる像と同じなのだ。そういえばブラジルはポルトガルの植民地国だったのであり、同じような像が現在してても何ら不思議はない。

DSCN2251
 そんな事を思いつつフェリーターミナルへ

 僅か1〜2km程度の川を渡るのにフェリーを利用するのは無駄の極みと思うのだが、大丈夫。ちゃんと車両に関しては橋が建設されているのであり、このフェリーを利用するのは徒歩の人と自転車乗りくらいのモノ。

DSCN2252
 納得いかねぇ気持ちを抱えつつ

DSCN2254
 ようやくリスボン到着である

 個人的にはリスボンの町で特に観光したいとかそういう気持ちはなくて、早々に街を脱出してしまっても問題ないのだが、流石にそれも物悲しい。少しくらいは町中散策しても罰は当たらないかと思いまして。

DSCN2256
 中央広場にいってみたり

DSCN2257
 どういう扱いの門なのかな?

 とかやってるけれど、本当の目的はコーヒー豆。2日前に豆を切らしており、そろそろコーヒー飲めないことの我慢が限界であるというか、せっかくヨーロッパにいるのだしコーヒーくらい好きに飲みたかったので。

DSCN2260
 無事ゲット

DSCN2261
 そんな高さじゃ展望良くないでしょうに

 リスボン町中は急斜面の坂道が多くて走りづらいこともあり、用事を済ませたらサッサと退散することにした。海岸線沿いの道路を走って西へと進むが、自転車道はもちろん側道もない道路は交通量が多いのもあって怖くて仕方ない。

DSCN2267
 疲れる 

 というかポルトガルはそもそも自転車に対して道路が優しくない造りなのだ。割と町中には自転車専用道路があったりするけど「クソ走りづらい」の一言であり、様々な部分で自転車乗りからすると「足りてない」道だといえる。予算だけ計上して適当に作ったのだろうなーという道が多すぎる。

DSCN2268
 どこかの国と似てると思ったら日本だった

DSCN2271
 オブジェを撮影して遊びつつ

 西へと進む道ではあるがそこには限界がある。というのもポルトガルのリスボン西部はユーラシアシア大陸における最西端のロカ岬を擁した土地であるからだ。物理的にこれ以上西へと進めない場所。

DSCN2277
 そんな場所というのは

 自転車旅行者にとって一大目的地として存在しているのであり、私もドイツをリスタートしてから当初の目的地としてこのロカ岬を設定していた程だ。それほどにここへたどり着くことを心待ちにしていた。

DSCN2278
 あの辺が最西端かな?

DSCN2280
 アメリカ横断→ヨーロッパ

 少々の上り坂を越えて見えてくるのは大陸の先端へと伸びる道。小さな町を通り抜ける細い道を走り抜け、ふと顔を上げるとそこには巨大な灯台が鎮座していた。あれがロカ岬の灯台か・・・

DSCN2281
 というか遠いな

DSCN2283
 灯台のすぐ奥にあるのが

DSCN2284
 ユーラシア最西端を示すモニュメント

DSCN2285
 そしてユーラシアの西端でもある

 今まで幾つかの大陸の端っこへ走ってきたが、今回のロカ岬への到着は「ユーラシア大陸を渡りきれば日本である」という意味があり、自転車世界1周においても大きな意味を持つ。いよいよ私の旅行も「日本へ戻る」という意味で終盤戦を迎えたことになるのだと思う。

DSCN2286
 世界の果てことロカ岬

DSCN2290
 何とロマン溢れる場所であろうか

 惜しむらくは都市部から距離が近すぎるのか観光客だらけであったことだが。それと強烈な下り坂の先にある岬なので、帰り道が大変という点。

 できるなら夕日が沈むタイミングまで待っていようかとも思ったけれど、岬の周辺は野宿禁止看板が建ててあるし、他にテントを安心して張れる場所まで戻るには、30分以上坂道を登ってメイン道路に戻る必要があった。

DSCN2293
 ということで近くの町で夕日は撮影

 天気予報では明日雨模様とのことで今日中にロカ岬訪問できて良かったと思う。気持ちよく最西端を巡ることも出来たし、これで西欧における走行はひと段落着いたともいえる。ということで幾つか寄り道しつつ、次なる目的地へと向かうためフライト準備に入ろうと思います。

DSCN2295
 お祝いの肉とアルコールを楽しみつつな

 2023年2月7日(火) 走行距離82km  累計125465km
    mixiチェック

 ポルトガル7日目 森林〜リスボンから北西に42km地点 農地の脇

 今日は終日雨模様と天気予報にあったため、基本的には動かず休息日の意識でいようと思う。ヨーロッパ入ってから既に10日以上連続走行してるのだし、休めるタイミングで休まねば。

 ・・・という「雨降ったら休みます」感覚は日本国内と違い海外ではやらない方がいい。というのも日本ほど雨が多い国は稀だし降っても1日のごく短時間で止んでしまう地域も多い。それどころか天気予報自体があまり信用できないこともあって「雨かと思ったら晴れていた」なんてパターンもよくある。

DSCN2296
 つまりだ

 休むと決めたらどんな環境だろうと休む!と徹底しないと今日みたいに「なんちゃって雨予報」に騙され普通に出発準備をすることとなる。だって太陽見えてるし。

 とはいえ東の方角には雨雲っぽい存在もチラつき怪しげな天気模様。ここはサクッと短距離走って図書館なりカフェなりで室内待機するのが正解だと判断した。

DSCN2297
 無理せず行きましょう

 ・・・と思ってたのに初っ端からアホみたいな斜度のアップダウンである。せっかく海沿いの町なのだからと細い枝道を走ったことが間違いの元で、ポルトガルの西部海岸線は恐るべき急斜面に彩られた崖っぷちの土地。

 地図アプリで僅かに点線があるからと向かったカザル・ドス・ピアノスという村から北に向ける道は普通に登山道レベルの四つ足で崖を下っていく道であり、とてもじゃないがフルパッキンの自転車をお供に進める場所ではない。

 仕方なく未舗装の坂道を押して戻っていたら雨に降られ始めてしまい、あーもう何やってるんだ私は。今日は休息日ではなかったのか?

DSCN2303
 町まで戻り慌ててバス停に避難

DSCN2302
 これは風車なのだろうか?

 更に逆走を余儀なくされるが素直にメイン道路であるN247号線まで戻ることにし、その先にあるエリセイラの町を終了ポイントに見定める。なんか大きくて観光地っぽい雰囲気なので、Wi-Fi使えるチェーン店も多かろう。

DSCN2300
 ということで移動

DSCN2299
 やっぱりアップダウンの大きな土地だ

 お昼にと寄った大型スーパーでWi-Fi拾って情報収集すると町中にキャンプ場もあるようで、いっそキャンプ場泊にしてしまうか迷いつつ。様々な人から「ポルトガルはスペインより更に物価が安い」と聞いていたのだが、実感としては全くの逆でポルトガルは色々と値段が高い。

 先日のコーヒー豆だって250gで12€(約1700円)と恐るべき料金だった。スペインでは7€で買えたことを考えても「ポルトガルが物価安い」なんてのは幻想だと思ってる。ビールも全体的に高いし。

DSCN2307
 なので

 ここ最近お金使いすぎてる問題からもうちょい節約せねば!という感覚でして。このままフライトまでの間、お金を降ろさず手持ちの現金でやり繰りしたいのです。

DSCN2305
 小便器ちっちゃくない? 

DSCN2314
 結局バーガーキングで作業となった

 自転車旅行的に「食」を削るというのは絶対あり得ないし、アルコールを削るというのもない。結果として「住」にかける金額はどんどん縮小していくのは避けられないところであり、まぁヨーロッパはそれでもいいかと思ってる。

DSCN2309
 この辺はサーフィンのメッカらしい

DSCN2310
 心なしか波も大きい気がする

 17時過ぎたタイミングでお店を出て町からの脱出を図る。主要道路であっても容赦無く強烈な斜度の坂道が出てくる道で、エリセイラを抜けても気が抜けないというかむしろもうちょい内陸走る方が楽だったのでは?疑惑がある。

DSCN2318
 泊まろうか迷ってたキャンプ場を越えて

 川を越えるために大下りしたポイントの側で脇道に入って野営地を探す。簡単に見つかるだろうと思ってたのだが、今日の雨で地面がぬかるんでたりしてなかなかテント張るのに良い場所が見つからない。

 遂には日が暮れてしまい真っ暗となってしまい、ライトを照射しながら野営地を探すことに。今日は楽して終わる日だった筈なのに、どうしてこうなった?

 半ば無理矢理テント張るスペースを見つけて設営し、遅くなった夕食タイムとする。時間あるだろうと高を括ってダラダラホールケーキ食べようとしてたのだが、そんな余裕は全くなかった事実。

DSCN2325
 夕食で一緒に食べる

 明日からはまた晴天が広がる日々が(多少は)続く見込みで私の休息日はこうして終わった。なんだか全然休めてないような気がしないでもないが、それでもともかく良い休日だったのだ。

 2023年2月8日(水) 走行距離48km  累計125513km
    mixiチェック

 ポルトガル8日目 農地の脇〜リスボンから北に103km地点 森林

 半日休息取った程度じゃ完全回復とはいかないオッさんだけど、それでも今朝は真っ暗な内から目を覚まし、そのまま動きだしたくらいには元気であった。

DSCN2326
 日が差し込んでこない場所でやや寒い

 昨日と同じく海岸線でも強烈な斜度のアップダウンが繰り返される道が続くのかと思ったが、10 kmも走らずして道路は内陸部へと向かい始め、無茶な斜度した坂道は姿を消した。というか海岸線の方が斜度が急ってどういう土地なんだよ。

DSCN2329
 お、ビーチクルーザー

DSCN2330
 別にアップダウンが無くなったワケではない

 横目に大西洋を眺めつつの走行でこそなくなったが、まだ暫くは海沿いの道を北上する予定であり、どうせそのうち海は姿を見せるでしょうと気楽に構えておく。そんな海沿いの道が良いとは思ってないのだけれど。

DSCN2336
 むしろ山中の道の方が好きといえば好きかも

DSCN2333
 なんじゃあのえっぐい坂道

 ポルトガルはちょっと油断するとこういうアホ斜度をすぐに出してくる「急坂道」系の国なのだ。このタイプに属する国は日本を始めとして、グアテマラやチリが思い浮かぶ。どこも自転車で走るの大変な国だった。

DSCN2334
 手前のオブジェがいい感じ

 都市と表現出来るほどでない規模の小さな町が点在する道は、すぐ側に高速道路が通っていることもあって比較的交通量も少なく割と走りやすい。今までポルトガルの道路はヨーロッパという括りではあるが非常にレベルが低く、自転車に対して優しくない構造をしていたので。

 なお今日の道も良いとはいえないのだが、交通量の少なさが影響して「比較的マシ」という評価に落ち着いているに過ぎない。

DSCN2341
 でもこの国はこういう面白い場所がバンバン出てくるんだよなー

DSCN2342
 こんな立派な水道橋あるなんてさ

DSCN2345
 城壁も巨大で有名な観光地なのかしら?

 ちなみに私がポルトガルにおいて事前に下調べした「行ってみたい場所」は2箇所あり、1つは先日到達したユーラシア大陸最西端のロカ岬。もう1つは世界最大の波が発生することで知られるサーフィンの聖地、ナザレの町である。

DSCN2347
 ここは是非とも行ってみたかった

 その独特な地形の関係で、正に今の冬季には2〜30m級のビッグウェーブが発生するというナザレの海。サーファーは水上スクーターに引っ張ってもらいながらその巨大波に乗るらしく、正にスケールが違う。非常に興味深いその町を私は人目見たいと思っていたのだ。

DSCN2354
 これがナザレの海岸線

 ワクワクしながらビーチへと向かってみたところ、ビックリするほどべた凪であった。サーファーどころの話じゃない。

DSCN2353
 巨大波とはなんだったのか?

 いやまぁ夕方で時間帯的にもイマイチだなとは思ってたけど。タイミング逃すとこうもベッタベタの波なし状態になるとは思いもよらなんだ。巨大波のないナザレの町は急斜面が多い単なる観光地だよ。

DSCN2357
 自転車にとっては地獄のような町

DSCN2361
 でも上からの景色はすごく良いな

DSCN2360
 自力で上がってこいや!・・・なんて言わないよ私は

 折角なのでビューポイントで夕日が沈むのを拝んでから先へと進むことに。自転車旅行的に「夕日が沈む」というのはナイトランが始まることを示しており、極力避けたい要素であるが今回はナザレのすぐ郊外に森林地帯があることを調べていたので。

DSCN2365
 夕日撮影後すぐに移動

DSCN2366
 ギリギリ野宿ポイント到着間に合った

 明日もしばらくは海岸線の道を走ることになりそうなので、朝の海辺に期待かな。きっとナザレのサーファーたちも海の海峡情報を見ながら「明日はいい感じの波が来るぞ!」とか言ってるのだろう。

DSCN2367
 自然相手のスポーツってのはそういう点が難しい

 2023年2月9日(木) 走行距離99km  累計125612km
    mixiチェック

 ポルトガル9日目 森林〜リスボンから北に約200km ミラの町

 それほど意識してる訳ではないが、ロカ岬から後は北に向かってキリスト教の聖地(の1つ)であるサンティアゴ・デ・コンポステーラという町に向かって走っている。この町は古くからキリスト教における聖地として存在しており、現代でも尚「巡礼の道」と評されてヨーロッパの各地からサンティアゴへ向けたルートが無数に存在する。

DSCN2368
 一般的に「カミーノ」と呼ばれるヤツ

 んでまぁ私も広義的にはサンティアゴを目指すカミーノを歩む人となるのだが、本来ならば巡礼者が携行するであろう証明書とかその手の類いは一切持っていない。ついでに言うと巡礼者用の安価に宿泊できる施設とかも色々あるのだが、やっぱり利用するつもりはない。

DSCN2370
 というのも

 そういう他者からの「やりました証明」と言うのはもう必要ないと感じているからで、私が納得する形でサンティアゴに辿り着ければそれでいいと思っているから。今なら日本のお遍路とかも同様の対処をするのだろうな。

DSCN2372
 この道を楽しむことこそが何より大切

DSCN2373
 やっぱり朝は波あるっぽい

 メイン道路ではない海岸線に並行して延びるこの道は、交通量が極小な割に風光明美でオマケに自転車道路も完備されてるなかなかのルート。強烈な横風を受け続けるのが問題だが、そこは道路の責任ではないし。

DSCN2375
 走ってて非常に楽しい

DSCN2374
 本日50km以上はこんな道が続いた

DSCN2383
 さてこの1枚

 欧州の至る所に存在する自転車道ことユーロヴェロ。この道自体は数十にも渡るのだけど、生えある第1号線はヨーロッパ最北のノールカップから最西端のロカ岬を結ぶルートとなっている。

 私は1人の自転車乗りとして、ユーロヴェロの1号線に北端から西端を結んだルートを設定していることに強い好感を覚えるというか、自転車乗りとして最初に示してくれる道がそこであることをとても嬉しく思わずにはいられない。

DSCN2379
 他にも無数に道はあるだろうに

 それほど走行率が高いわけでもなかろうこの道を1号線としているのだ。そこにはサイクリストとしての矜恃というか、確固たる新年を感じる。

DSCN2388
 そんな道を走ったり走らなかったりしつつ

 60km程でメイン道路に合流した後も側道しっかりしてる道だしストレスもなく良いペースを保って走り続ける。ポルトガルは全体的に北部の方が走りやすい道が多い気がするな。

DSCN2389
 まだ断言するには早いと思うが

DSCN2391
 ミラの町にて夕食のスーパー探す

 大手スーパーの1つは改装中であり、市内をぐるぐる回ってようやく買い物無事済ます。その足で町の郊外に位置する公園へと向かい、上手いこと箸を渡った先にあるキャンプエリアを発見す。 

DSCN2392
 見つけるまでに相当走り回ったけども

DSCN2393
 終わり良ければまぁよし 

 この調子で順調に走れれば、あと4〜5日程度でサンティアゴの町へと到着できると思われる。エセ巡礼者ではあるけども、こういう「道」を主体にしたポイントというのは世界的にも少ないのであり楽しんでいきたいところ。

 2023年2月10日(金) 走行距離121km  累計125733km
    mixiチェック

 ポルトガル10日目 ミラの町〜リスボンから北に約260km アルコゼロの町

 地図上にもキャンプ地のマークが示されてる公園だが、明らかに長期間人の手が入ってない放棄された場所であることがよく分かる荒れ具合。野宿する自転車旅行者としてはむしろ都合が良いのだが、なんというか勿体ない。

DSCN2395
 まぁ小さな町だし需要がないのかもしれん

 町の中心部へと戻りメイン道路に沿って北上の続きである。流石に10日も走行を続けるとある程度その国の事情というかレベルも分かってくる所があり、有り体に言えばポルトガルはヨーロッパにおいて非常に残念な国である。

 道路レベルの低さもそうだが、ある程度大きな町でも通りを1本越えると廃墟が目立ったり雰囲気の良くない地区となったりするし、全体的にスペインと比較しても貧しさが目立つ。

DSCN2396
 今日は割と側道しっかりしてる道だ

 自転車的には町の中心部に入ると石畳の道へと変わるのが腹ただしいというか、走りにくいだけでなんのメリットもないこの道がポルトガルは多すぎるのが嫌だ。むしろ町の中心部だけなら我慢もできるが、ポルトガルは何故か道路脇の道をこの石畳で構成する悪癖があって、何なのさ?自転車が嫌がる段差のある石畳側道をわざわざ走れというのかい?

DSCN2397
 そういうところだぞ

 そんなワケで楽しい道や風光明媚な場所がありつつもポルトガルにおける走行は割とストレスが溜まる事も多かったりする。救いなのはドライバーの運転マナーが良いところ。ここら辺は流石のヨーロッパだと思うし、クラックションを鳴らしてくるようなアホ車両もほぼいない。

DSCN2400
 ナザレ以北は大分走りやすい道の割合が増えたけど

DSCN2403
 褒める点を挙げとくと、やたら休憩施設が沢山ある

 こうしたベンチやテーブルだけでなく、給水ポイントが併設されている事も多く旅行者的には非常にありがたい。カミーノを実施する巡礼者に対する配慮かな?とも思ったけれど、巡礼の道に指定されてないルートでも給水ポイント無数にあるもんな。

 今は真冬の時期なのでテント張る直前のタイミングで1度補給すればその日は十分なのだけど、夏の時期だとこれに助けられる旅行者は相当数いることが予想される。

DSCN2405
 何故こんなオブジェにした?

DSCN2406
 多分今夜はフェスティバルだな

 つくづくサイクリストでない旅行者には優しい国だなとクソみたいなサイクリングロードを見てると思ってしまう。いや比較対象が西欧諸国だからそう思うだけで、こうした道があるだけ立派だとも言えるのか。

DSCN2410
 とにかく側道しっかり作って欲しい

 お昼頃からペダルを踏み込むと異音がなる違和感が強くなり、気になって仕方ないので停車して駆動系のネジを締め直してみたり。

 それでも一向に症状改善する兆しが見えず、自転車ショップが見えたタイミングで問題を聞きに行ってみたのだが、ポルトガルの自転車ショップは土曜日午前中で営業終了する場所が大多数なのだとのこと。

DSCN2408
 仕方ないので自分でクランク外して整備してみる

 ちょっとビックリするほどクランク周辺に砂がこびり付いており、こうしたポイントの整備を疎か市にしていた自分自身に反省しつつ。綺麗に拭き取ってグリス塗ってみたら異音はなくなった。やはりキチンとした整備が自転車の調子を決める。

 大都市ポルトの都市圏に入ってしまい町と町とが途切れなくなってきた。整備諸々で時間食った事もあり、そろそろ走行終了したいのだけどテントを張れそうな場所がなかなか見つからない。

DSCN2411
 どうしよっかな

DSCN2413
 線路の脇を走っていたところ

 反対側に雑木林というか森林エリアが出てきたので、ぐるっと道回って小さな丘の上にテント張り終了とした。割と住宅街の近くだけど、まず人が来そうもない場所だし日も沈みかけのタイミングなので大丈夫でしょう。

DSCN2414
 とにかく肉食べて元気出さねば

 ガンガン北上してる関係で、一度は暖かくなってきた気候が逆戻りしないか不安な日々。緯度だけでいうならカミーノゴール地点であるサンティアゴの町は北海道と同じくらい高い場所なので。

 2023年2月11日(土) 走行距離88km  累計125821km
    mixiチェック

 ポルトガル11日目 アルコゼロの町〜リスボンから北に約330km キンタ・ド・セルケイラの町

 ちょっとした丘の上だからか早朝は風が非常に強かった。ちなみに海からの風ではなくて陸地から吹く東風。どうやらこの時期のスペイン南部・ポルトガルは決まって東風が吹くらしい。

DSCN2415
 やや雲が多くてスッキリしない天気

DSCN2417
 どもッス

 ポルトガルの大都市ポルトへ向かうが、既に都市圏内で交通量が多くて道は狭い。ここはちょっと回り道して海岸線にあるサイクリングロードを進むことにしようかと。

DSCN2419
 この道が非常に良かった

 残念な道やサイクルロードを造ってばかりのポルトガルだが、この道は幅広で無意味な段差もなく直ぐに道が途切れたりもしない。オマケに景色も抜群の快適路であり、日曜日ということもあって他にも無数のサイクリストやランナーの姿が。

DSCN2422
 需要があると整備にもしっかり予算が出るのか?

 町へ突入するため大きな川を越えねばならない地形だが、なかなか橋が出てこなかったり高速道路だったり。ちょっと褒めるとすぐ自転車に優しくない道に戻っちゃうんだポルトガルは。

DSCN2424
 バイクのイベントかと思われる

DSCN2426
 あの高さまで登らないと橋渡れないのかー

DSCN2428
 と思っていたら、下層部にも通路があった

 やっとこポルトの町に突入したのだが、私は特別この町で見たい場所とか興味がない。というかそもそも昨日まで名前も知らなかったレベルであり、多分ポルトガル第2の都市なのだけどそれすら自信ないという。

DSCN2431
 とりあえず鬼の坂道&石畳なのは分かった

DSCN2432
 多分有名な観光ポイントの大聖堂とかでしょう

 かつて覇権国家となった歴史もある一代大国ではあるが、その栄光時代はごく短くて現在では国土も10万平方kmに届かない程度。それでもこうした主要都市における建築物は当時の繁栄を現代に残すかのような荘厳さを見せており、ちゃんと下調べしてくればもっと楽しめたと思いますよ。

DSCN2436
 中央広場っぽい

DSCN2439
 ここもひたすら坂道の途中

 というかポルト坂ばかりでやってられん!早々に脱出することにして一路北を目指す。この国の大都市は何処も坂に塗れて自転車観光大変なのは何故だろう?

 やっぱり外敵から身を守るために有利な土地に居を構え、そこが都市へと成長した・・・みたいな理由なのかな?戦から逃れられない歴史の土地だし。

DSCN2443
 ポルトガル来てからエッグタルトばかり食べてる

 ポルトガル的にはバステイシュ・デ・ナタと言うらしいが、割と世界各国で見られるお菓子の1つ。もともとこの国が原産国であったと聞いてたこともあり、スーパーとかで見かけると思わず購入してしまう。

 ポルトガル入ってから計20個以上は食べたけど、全く飽きが来ることのない抜群に美味しい逸品です。1個50円位だし無限に食べれそう。 

DSCN2447
 日曜だからか自家製野菜売り場が目立つ

 思えば北部に移動するに従って農地でも根菜やブドウの木々が連なる光景が増えた。これは地中海性気候を抜けたということ示しており、そういえばポルトガルってワインの産地としても有名だもんね。雨が降る地域でないとワイン育てるのは難しいよ。

DSCN2448
 珍しい田舎道での渋滞も日曜市場への列

 休み入れずに走り続け、流石に身体が重たいことを感じる本日後半。せめて今日は早目の走行終了としてポルトガル最後の夜だしキャンプ場にでも泊まろうか・・・と考えていたのだが。

DSCN2454
 そんな甘くなかった

 何ということでしょう調べてたキャンプ施設は閉鎖しており、そこから野営場所探してフラフラ動き回る羽目になろうとは。何処かで水も補給しなくちゃ困るしさ、結局早いうちに終了するどころかこの国来てから1番遅い時間まで自転車漕いでたよ。

DSCN2455
 同じメニューに飽きたのでシチューにした

 食事終えたら日記書く気力もなくなってしまい、そのまま倒れるようにして就寝。そんで朝5時には目を覚ましてしまい、これ以上眠れそうにないのでこのタイミングで書き上げた。朝方人間じゃん。

 2023年2月12日(日) 走行距離97km  累計125918km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ