自転車ときどき世界1周

カテゴリ:アフリカ > モーリタニア

 モロッコ80日目&モーリタニア1日目 国境手前〜ヌアクショットから北北西に約340km ヌアディブの町

 やたらよく眠れたガソスタテント泊はのんびり8時起床。ここのイミグレーションが何時に開くのか調べてないが、あんまり早くに突入しても仕方がないし・・・というのは私じゃなくて同行者の弁。

DSCN1094
 なのでゆっくりと準備

DSCN1095
 10時に3人とも動き出す

 が、向かう先は国境ではなく近くのカフェ。「ビザの料金とかをちょっと情報収集しときたい」って言われたけどさ、私なんかは怖くて事前に色々調べまくって尚ビビっているのに。この辺の感覚の違いは驚くというか、彼の場合は多分自国語(フランス語)が通じる分気安さとかもあるのだと思う。

DSCN1096
 そんな感じで11時にイミグレへ

 長蛇の列作っている車両を一気にぶち抜いて先頭まで行き、即出国手続き済ませてスタンプ押してもらう。特に途上国ではイミグレーションで長時間並んでる車両が多くなるけど、こうした車両を気にせず進めるのは自転車の密やかな喜び。

 スタンプ押すまではあっという間だったが、そこから3回もパスポート確認してようやくイミグレーション脱出。4kmほど向こうにあるモーリタニア側のイミグレーションまで緩衝地帯を進む。

DSCN1098
 なおこの緩衝地帯

 2020年の秋にサハラ解放戦線の部隊が銃撃戦を行なったことにより国境が閉鎖。その後しばらくはマトモに国境渡ることも出来ず、週1で護送車だかに乗せられて国境を渡るとかそういう状況になっていたそう。

 私もこの辺の情報が日本じゃ全然掴むことできず、かといってヨーロッパで西サハラの状況を聞くと「モロッコは旅行しても大丈夫。でも西サハラは戦争中で国境閉鎖してるよ、多分ね。」みたいな曖昧な話が多く、ここを通過すべきか迷っていたのだ。

DSCN1099
 とりあえず現在では問題ないです

 結局モロッコ入国後にここの国境を越えてモーリタニアへ渡った人から連絡もらい、大丈夫だと確信した経緯がある。行ってみて「駄目でした」って言われたとしてさ、ゲルミンまで1500kmサハラ砂漠戻るんかい!となるので気軽にゃ決められない。

DSCN1101
 モーリタニア側に入ると未舗装路に

 というか現在でも領土紛争における干渉地域ということで、モーリタニア側と表現するのが正しいのかも怪しい。聞けばこの周辺にはまだ地雷も埋まったままになっているらしく、道路が無いからといってあんまり好きなルートを走るの怖い場所。

 そんな感じでモーリタニア側のイミグレ手続き開始。最初に謎のパスポートチェックの建物で「パスポートの写しを出せ」と言われたけど「いや持ってないわ」と答えたら普通にスルー。

 続いて奥の建物でモーリタニアのビザ発給手続きをば。ここの支払いが米ドルではなくユーロ払いのみということで、事前に金策するの大変だったですよ茶壺さんは。別にここらにいる両替商に頼んでユーロ用意しても良かったのだけど。

 ちょっと情報上げとくと、ここの料金55€は1〜2€のコインは受け付けしてくれないが、60€を札で支払えば普通に受理してお釣りを返してくれる。事前準備ができなくてもどうにかなります。

 最後にビザ貼り付けたパスポート持って別の建物にて入国審査。ここは言葉が通じるフランス人サイクリストが3人分のパスポート抱えて一括で対応してくれた。私は外で遊んでた。

DSCN1102
 合計2時間くらいかかった

 今日の山場を越えてようやく一息つけた気持ち。イミグレーションすぐ脇の食堂でお昼休憩でもしたいところだけど、2人とも「それじゃあ行こうぜ!」と走り出すので思わずつられてしまった私。

DSCN1106
 強烈な向かい風を受けつつ

 首都ヌアクショットと第2の都市ヌアディブへと向かう三叉路に到着する。私は近くのヌアディブに向かう予定だが、2人は寄り道せずそのままヌアクショットへ向かうためここでお別れ。

DSCN1112
 おかげで助かりました!

DSCN1115
 ということで1人に戻った

 何故彼らがヌアディブに行かないのかと言えば、この町が半島の先に位置しており、そこまでを45kmの1本道が繋いでいるからである。

 だから自転車的には合計90kmもの寄り道となる上、三叉路に戻ってくる時は強烈な向かい風に逆らい続けなくてはならない。極力「行きたくない場所にある町」なのだけど、ここを逃すと次の町は400km先。

DSCN1113
 つい先日全く同じことを書いた気が

DSCN1116
 ダフラへの道よりアップダウンが多い

 かなりヘロヘロになりつつヌアディブ到着。んでこの町にはモロッコでお世話になったミッチェルの友人がいるそうで「良かったら尋ねてみてよ」と言われていた。まぁ駄目だったらその時はその時で!・・・くらいの気持ちで教えてもらった住所に向かう。

DSCN1120
 これは一気にレベルが落ちたのを感じる

 対応してくれた人もフランス語しか話せず上手く意思疎通もできず「まぁ突然言葉も喋れない外国人が訪ねて来て困るだけだよね・・・」と諦めかけたタイミングで上手いことコンタクトが取れたらしく、よく分からない場所へ連れて行かれる。

DSCN1121
 ここでゆっくりしててくれとのこと

 どうすりゃ良いのか分からないが、21時まで待っても誰もやって来る気配がないので外出して夕食取ることに。流石にこの状況でキッチン使う気にはなれなかった。

DSCN1122
 これで70ウギア(約250円)

 結構な量食べれて味もそこそこ。コーラ1ℓに50ウギア(約180円)って言われた時には早くもこの国出たくなったけど、食に関しては楽しめそうな気がしてきたモーリタニアでございます。

 2022年12月23日(金) 走行距離69km  累計122784km
    mixiチェック

 モーリタニア2日目 ヌアディブの町

 しっかりした説明がなされないまま案内された家は、結局家主が帰ってくることなく朝を迎えた。とりあえず私としても今日中に済ませたい作業があるのでそちらに集中することに。

DSCN1124
 自転車のサドルにうっすら砂が堆積してる

 といっても主要なタスクはATMで現金を入手するだけ。簡単に終わると思うでしょ?これが無茶苦茶難航したというか、過去一現金入手に苦労したかもしれない。

 腐っても国内No.2の都市なので町中に銀行は結構な数見つけることが出来、脇に設置してあるATMも7割くらいは普通に稼働していた。言い換えると3割くらいは動きもしないか室内に入れもしなかった。

DSCN1127
 ところがどっこい

 カードを入れても対応できない機種なのかそのまま返却されるパターン。金額を入力することは出来ても機械内部に現金がないのかエラーが発生するパターン。そもそもフランス語のみ表記で全く理由もわからず弾かれるパターン。

 徐々に不安が募っていった10軒目だかにようやく現金が排出されたのであり、思わず札束握り締めてガッツポーズしてしまった。自分で稼いだお金を手数料まで支払って引き出してるだけなのに。

 とにかく最大の懸念を払拭できたとニコニコ顔で表に出ると、そこで私に手を振っているのはイギリス人。聞けば彼も自転車旅行者らしく、先日タイヤのスポークが折れてしまいこの周辺で修理できるお店がないか探していたところ、私の自転車を見つけたという。

 なるほど、貴方はとてもラッキーですよ。上手いこと私はスプロケットを外せる工具を携行しているのであり、ちょうど今やるべき作業も終えた完璧なタイミング。

DSCN1130
 んじゃ行きましょうか 

DSCN1131
 自転車ごと車の荷台に乗せて彼が利用してる宿まで移動

 なお途中でもう1つのタスクであったモーリタニアSIMカードをゲットしアクティベート作業も済ませてもらった。フランス語の通訳してもらえて助かりました。

DSCN1139
 町を抜けて半島東部の道に出る

 ヌアディブは半島に沿う形で南北に長い町であるのだが、町の北東部は更に独立した村となっているようでコバヌという地域らしい。んでリゾート的な遊びをする外国人はこの周辺に宿泊するのだそうだ。

DSCN1139
 町の喧騒から離れて落ち着く

DSCN1138
 この青い家の裏側らしい

 ちなみに町の中心部からは距離があるためオーナーが出してくれた車に乗って来たらしい。地元民じゃないのに車に乗って現れたのはそういうことだったのか。

DSCN1140
 ということで一緒に修理作業

 お前が居てくれて本当に助かったよ!と大層お礼言われたけれど、私も今まで多くの人に助けてもらっている身なので。こうして他の旅行者の一助になれたのなら私も嬉しい。

DSCN1142
 そのままオーナーが釣ったという魚をご馳走になる

DSCN1141
 しかし立地も雰囲気も素晴らしい宿だな

 行きがけに聞いた限りでは料金も大層安いらしく「1泊150ディラハムくらい」とのこと。日本円に直すと約1900円となり、宿泊費が無茶苦茶に高いモーリタニアでは非常に良心的な値段だといえる。

DSCN1144
 Villa Maguelaという宿

 今なら日本人の宿泊者第1号になれますよ。オーナーから「お前がここに来た初めての日本人だ!」と言われたので間違いない。連絡付けばオーナーが車で送り迎えもしてくれるらしいのでサイクリストだけでなくバックパッカーの利用客も多かった。

DSCN1147
 自然を楽しめるタイプならオススメ

 そんなことしてると「折角だからボートに乗ってみないか?」とのお誘いが。大喜びで同乗した私たちが向かうは北の離れ小島みたいな場所。この辺が釣りのメッカらしく、他にも竿を垂らしてる人がいたり、かと思えば離れた場所ではジェットスキーで爆走している人の姿も。

DSCN1151
 かなり日差しは強い

 私は上陸して砂浜の生物探したり海で泳いで遊んだり。よく考えたら今日はクリスマスイブなんだけど、雨は夜更け過ぎに雪へと変わるどころか砂漠の海で泳ぎ回ることになるとは。

DSCN1158
 シオマネキが何百匹もいる

DSCN1165
 追いかけて写真撮って遊んでた

DSCN1160
 良いフォルムしてるよ本当に

 十分堪能して帰途につく。というか私は宿泊客でもないのに自由に楽しみすぎだな。17時を前にして、そろそろ戻らねばと宿を後にして町へ戻ることに。正味10km程度の距離だと思ってたけど、道間違えたりでかなり無駄に走った気がする。

DSCN1168
  迷いようのない道で迷うとは 

 宿泊先のお家へと戻り、明日出発に備えて荷物の準備したり。結局家主の人とは直接対面することが出来ずにここを出発することになりそうで、それだけが心残りである。

 2022年12月24日(土) 走行距離27km  累計122811km
    mixiチェック

 モーリタニア3日目 ヌアディブの町〜ヌアクショットから北北東に617km地点 駅舎

 昨日の帰り際、今後のルートについて話をしていたら「俺は明日から鉄道に乗る予定なんだ。貨物車両なら無料でオススメだぜ!」と教えてもらった。

 このモーリタニア鉄道、通称アイアントレインの存在については以前私も教えてもらっていたのだが、貨物車両に自転車一式を1人で荷揚げする労力と知らないモーリタニア人と一緒に荷物一式置いたまま10時間近い移動をすることを思うと乗り気ではなかったのだ。

 だがここに同じタイミングで自転車旅行者がアイアントレインを利用すると言っている!これも何かの縁かもしれないと考えて、私も列車移動してみることにした。海外での列車旅行、良いじゃありませんか。

 2泊させてもらった家の家主はついぞ姿を見せず、お礼の書き置きだけ残して12時出発する。聞いた限りでは列車は14時らしいのだが、まぁ遅れるだろうなぁ。

DSCN1173
 長丁場なのでお腹いっぱいにしておかねば

DSCN1175
 町から北に10kmほど走ると駅がある

DSCN1176
 ということでどうぞよろしく!

 一応彼がいることと列車がまだ到着してないことを確認したので、一度町まで戻ってフルーツやれ飲み物を調達する。駅前にも行商人はいたけど割高だったので。自転車の機動力はこういう時強い。

DSCN1178
 しかし殺風景な駅だ

 予定時刻から1時間45分ほど遅れて列車がやってくる。実はこの鉄道、世界一長い車両として一部の方々には有名だそうで、なるほど先頭車両が姿を見せて遥か遠くに姿を消しても未だ最後尾が見えないぞ。

DSCN1183
 そうすると先頭車両撮れたの運が良かったな

DSCN1185
 全長2kmとも3kmとも言われてる

 最後尾のみ客車となっており、そこから11両目の貨物車両に2人で助け合って自転車一式を運び込む。駅員の人が配慮してくれたのか、その車両には我々2人のみとなり盗難や余計な気を使わなくても済むので気が楽だ。

 16時20分、連結部が引っ張られて猛烈な音と衝撃と共に車両が動き出す。これで後はゴロゴロ遊んでいるだけで400km東の彼方に到着できるワケだ。楽勝じゃーん

DSCN1186
 本当に単なるトロッコ

 このアイアントレイン、名前の通りモーリタニア内陸部にある鉱山から鉄鉱石をヌアディブの港まで運ぶために造られた鉄道であり、つまりヌアディブから出発する貨物車両は空身の状態なのだ。内部は相当汚いことを覚悟していたが、別に落ちないほどの汚れが付くわけでもないし広い空間で伸び伸び足も投げ出せるので体力的には非常に楽。

 反面、剥き出しのトロッコ車両であるため外の影響をモロに受ける。太陽が照りつけても日陰なんてないし、何より大きな問題となるのが「列車が走る区間は全て砂漠である」ということ。

DSCN1188
 あったりまえの話なのだが

 これだけ長い車両が爆走すると砂漠なので当然砂埃が舞う。それが全て後続車両に降りかかってくるため移動している約10時間は常に周囲が砂塵だらけ。

DSCN1193
 先頭車両の方は砂埃で見えないのお分かりだろうか?

 これを危惧してここに来る直前に布を購入、ターバンにして目の部分はサングラスでガードという月光仮面スタイルの完全防備で望んだのだが。かなり軽減されるとはそれでも隙間から砂粒が入って全身砂まみれ。歯を合わせると常にジャリジャリ音が鳴る。

DSCN1198
 最後尾にのみ客車(有料)がある

DSCN1202
 ときどき対向列車とすれ違う

DSCN1203
 その場合は鉄鉱石の上に座っていくのかー

 まぁ砂さえ気にしなければそれほど悪い列車じゃない。無料だし。先日私が向かい風で死にそうになりながら走った道を5倍くらいの速度で一気に通過していく様は爽快感があった。

DSCN1211
 列車の上から見る夕日もオツだと思う

 完全に日が沈んでしまい、マットを敷いて横になる。相変わらず砂が舞い散り完全ガードしてるにも関わらずいつの間にか顔の穴という穴全てが砂にまみれてしまったがどうにもならない。

 何か食べようとするとその食材に砂がついてしまうので、安心して食べれる瞬間は列車が停止している間だけ。というか結構な頻度で砂漠の真ん中に謎の停車するのは何なの?

 動き出しと速度を落とすタイミングでは車両の連結部分に強い力が加わり轟音と横への衝撃がダブルパンチで襲ってくるため寝過ごす心配はない。

DSCN1212
 そんな感じで深夜も走ってた

 この環境でも案外眠れるもので、ウトウトしてたところに停車の衝撃で叩き起こされ午前2時。GPSで確認すると下車予定のチュームという町の駅舎に着いたようだ。周りの人も続々と降りているし、私たちも準備しなければ。

 少しでも風が当たらないようにと1番奥に重ねておいた自転車。振動で滑り落ちたりしないよう互いの自転車を結んでいたゴム紐解いて、荷物一式と一緒に反対側の梯子がある場所まで運んでゆく。

 それでは1人が車両の外に出て内側から荷物を渡しましょう・・・と動き出したその時。件の衝撃音と共に車両が動き始めたではないか!ちょ、早くね?まだ停まって10分も経ってないよ?

 大慌てで車両に舞い戻り茫然とチュームの街明かりを眺める私たち。いやまぁ下手に荷物下ろしてる途中じゃなくて良かったね!としか言えないな。

 慌ててもどうにもならず、砂でザラザラになってる液晶を撫でながらスマホ地図で行き先を調べる。ヌアディブから約400km、このチュームの町が最初の町でありマトモな停車駅であり、次に止まる場所は300km先の終点、鉱山側にある駅らしい。

 この後も何度か砂漠のど真ん中で謎の停車をしたものの「ここで下手に降りて何もない場所で立ち往生するのが1番不味い」と話がまとまった。今更どうにもならないし、焦っても仕方ないか。

 そんな感じで猛烈に冷え込んだ未明の寒さを「寝袋汚したくない」の一心で我慢して耐え抜き空が白み始めた朝6時半。合計14時間の列車移動は終点へと到着した。

 2022年12月25日(日) 走行距離18km  累計122829km
    mixiチェック

 モーリタニア4日目 駅舎〜ヌアクショットから北東に439km地点 砂漠

 流石に今度はすぐに列車が動き出す筈もなく、それでもどこかに一抹の不安を持って緊張しながらの荷物降ろし。全ての道具を積載し終えた時には2人で握手しちゃったよ、いやいやこれからだよ大変なのは。

DSCN1214
 悲しいくらい砂で真っ白なロシナンテ号

 この駅舎、別に町の最寄りにあるとかそういう訳ではない。そもそも鉱石を運ぶ用途の鉄道なのだからむしろ当然のことで、つまり私たちはここから近くの(といっても30km近くある)ズエラットの町まで移動しなくてはならない。

 道の反対方向にも小さな村(フデリック)があるが、ここにバスターミナルとかあるか不明だしあっても当日発のバス便があるか分からないから・・・とのこと。私も特に異論はない。

DSCN1220
 ということで走行開始

 ちなみに第3の選択肢として鉱石を積み終えた列車に再び乗車し、今度こそチュームの駅へと戻るという方法もあったのだが、流石にこれは議題にも上がらなかった。アイアントレイン体験したことある人なら分かってくれると思う。

DSCN1219
 この辺の鉱山を採掘してるのかな

DSCN1223
 まさにここで鉱石を載せてるらしい

DSCN1225
 タイヤ捨てすぎじゃね?

 この道路の1番奥がズエラットの町だったようだ。この鉱山関係者が働くために建設されたのであろう、公営住宅のような同じ形した家が碁盤の目のようにキッチリと並んでいる。

 ヌアディブより多少は町の景色も綺麗で砂漠のど真ん中にある割には近代的だ。ホテルもあればスタジアムもある。ここならバスターミナルだってあるでしょう。

DSCN1228
 平均収入が良いとみた 

DSCN1229
 あったけど

 駅舎を過ぎてこの地域最大のアタールという町まで行く便しかないらしい。オーバーしてしまった道はそもそも走行予定にないから良いとして、走ろうと思ってた道を削られるのは嫌だな〜

 ということでバスが出発予定の17時まで町の入口でヒッチハイクしてみることにした。成功したらそのまま先へ行くわ!と約束して私1人で入口脇にある軍隊の検問横で親指上げて車を待つ。

 30分ほどで上手いこと拾ってもらうことができ、先に名前が上がったフデリックの町まで移動。ここで朝に私を見かけたというドライバーの方が見事チュームの町を通って家に戻る途中であり、乗せて貰えることに。

DSCN1232
 とんとん拍子にことが運んで

 14時半にはカムバック成功した。マイナスが0に戻っただけなのだが、気持ち的には親切に助けられ続けてウッキウキ。この勢いでもうちょっと先まで走っちゃおうかな!

DSCN1233
 その前にまず食事して

DSCN1234
 お店の前の井戸水で砂を洗い落としたり

 どうせアタールの町に着いたら衣類洗濯したりバッグの付着した砂汚れを洗い流したりとやる事沢山あるのだ。明日の走行距離は縮めておいた方が良い。

DSCN1235
 という事で夕暮れまで走ることに

DSCN1237
 こんな僻地なのに無茶苦茶綺麗な道路だな

 恐らくここ1〜2年で新しく造られた道でしょう。何故分かるかといえば、道路の周りにゴミがほとんど落ちていないから。

 アフリカ全体の傾向だと思っているが、彼らは運転中にゴミをそのまま窓からポイ捨てするので道路脇には常にゴミが散乱してるのだ。掃除人が清掃するのは景観が綺麗な町の中心部とかそういう場所だけ。

DSCN1238
 随分綺麗に骨だけ残ってる

 そうしたゴミが落ちてない道だから新しいに決まってる!・・・と外国人に思われてますよモーリタニアの人。でもそれがこの国の現実でもある。

DSCN1240
 日が落ちてきたので終了

 モロッコと違ってモーリタニアは人口も少ないし町以外の場所で人の姿を見ることも稀。ということは人がより集まらなければ生きていけないほど厳しい土地であるともいえる。

 1番涼しい時期にやって来て、ちょっと鉄道乗り過ごしたくらいで騒ぐようでは駄目なのだきっと。

 2022年12月26日(月) 走行距離68km  累計122897km
    mixiチェック

 モーリタニア5日目 砂漠〜ヌアクショットから北東に約410km アタールの町

 鉄道と違って夜間に移動しないテント泊だが、それでも室内には砂が堆積するし身体は砂に塗れてしまう。私も旅行する前は砂漠の中でキャンプする光景に憧れを抱いたものだが、現実における砂漠キャンプはひたすらでザラついた我慢の世界。

DSCN1242
 砂漠の上でテント泊というのはそういう行為なのだ

 3日程シャワーを浴びれないというのは自転車旅行してるとままあることだけど、それで髪の毛がワックスでも塗ったかのようにガチガチに固まってる状態なのは珍しい。砂と汚れで見事なセット。

DSCN1246
 陣取り合戦とか子供の頃にやってたな

 モーリタニアにおける首都より北の道路は大まかにカタカナの「レ」の形をしている。左上に訪れたヌアディブがあって、そのまま南下した最下部がこの国の首都ヌアクショットだ。

 そして私は列車移動で道路の無い地域を超えて右上部分から南西方向に進もうとしているというワケ。この先1週間のお天気情報では風向き北よりも東から吹く日が続きそうだったので、列車移動した甲斐があると思ってる。

DSCN1247
 ただし今日は普通に南下するルート

 風の恩恵を受けられるのはアタールの町を過ぎてからで、先の「レ」の字で言うなれば、アタールの町は書き終わりの位置に存在しており、今はまだ文字に入ってない部分を走行してるようなもの。

DSCN1251
 そんな僻地に湖が出てくるなんて

 砂漠のど真ん中に貴重な水場がある割には周囲に人工物が全く見当たらない。恐らくこれ塩湖なのだろうけど、それでも水が貴重なモーリタニアでこうした資源を放っておくとは勿体ない気がする。

DSCN1249
 でも思い返してみると塩湖の周囲に町があった記憶は少ない

 そういうものなのか・・・と思いつつ走っていると地形は一変して岩石地帯と様変わり。そしてここら辺の岩は何故か全て縦に亀裂が入っている不思議。

DSCN1255
 大きいヤツもそうでないヤツも

DSCN1253
 みんなワシが真っ二つにぶった切った

 昼夜の気温差が激しいことで亀裂でも入ったのかと想像するが、じゃあ他の砂漠でも岩に亀裂が入っていたか?と問われると自信ない。砂漠の湖と合わせてモーリタニアの観光スポットにするとかどうっすかね?

DSCN1258
 物好きな旅行者が来るかもよ

DSCN1262
 お、山岳ステージ

DSCN1267
 上り坂の途中にキャンプ場の宣伝って賢いな

 これだけ広大な土地があるにも関わらず坂を登らせるのは、地味にこの山が山脈となって南北に連なっているからであろう。モロッコの山脈を抜けて以降、全然アップダウンがないからついモーリタニアって完全平坦の国だと思っていた節がある。

DSCN1265
 別にそんなことないよね

DSCN1266
 モロッコでもよくみた形の山

 もいっこ隣の山脈を登るとそこから一気に風が吹き荒れるように。サハラの内陸部なんてどこも似たような景色と地形してると踏んでたけれど、思ってたよりずっと多彩で変化に富んだ場所もある。

DSCN1273
 この辺からボツボツ村や町も出始める

 昨日のうちに距離稼いでおいたのが功を奏し14時過ぎにはアタールの町に到着す。モーリタニアは西サハラに負けず劣らず警察や軍隊の検問が多い国だけど、この国の軍人や警官は態度が横柄で腹立つんだよな。というかモロッコ警察が異様に人当たりが良かった例外的な国だというべきか。

 Wi-Fiの表記が気に入ったので先のキャンプ場へチェックイン。砂だらけの日々を乗り超えて浴びるシャワーというのは相当な喜びだ。

 そのままあ鉄道乗車で砂だらけになってた衣類を洗濯し、ようやく一息着いてネットでもしようかと思いきや、Wi-Fi設備ってのはオーナースマホのテザリング機能を指していた。そういうネットがしたかった訳ではないのだけど。

DSCN1275
 この国、食事に関しては本当優秀

 夕食も当然のように食べに行こうとしたのだが、町の中心部まで遠いのなんの。1度徒歩で向かって行ったが、遠すぎて途中で引き返して改めて自転車使ったくらいには遠い。

 実は戻ってきたタイミングで昨日ズエラットで別れたサイクリストのロブがキャンプ場に来ていた。彼が「アタールには良いキャンプ場あるよ!」と教えてくれたのでここだと思い込んでいたが、どうやら別の場所にもキャンプ場があるらしい。明日はそっちに鞍替えしようかな。

 2022年12月27日(火) 走行距離85km  累計122982km
    mixiチェック

 モーリタニア6日目 アタールの町

 モーリタニアの食糧生産能力は相当に低いようで、商店における品物の種類が少ない上にその多くが隣国から輸入されている模様。だって商品ラベルにモロッコディラハムの値段表記があるのだから。

DSCN1277
 しかし食堂の飯は安くて美味い

 となればわざわざ朝食自炊するより食堂でテイクアウト頼んだ方が良い。こういうのは町じゃないと出来ないことだし楽しようじゃないか!

 と購入したモーリタニア炒飯だが、アルミホイルの包みを開けたらご飯が一気に散乱した。プラ容器がショボすぎて持ち帰り途中にバキバキに壊れてしまっていたらしい。西アフリカって30年じゃ効かないレベルで時代が止まってる気がしてきた。

DSCN1278
 洗濯物バッチリ乾いてる

 別に悪いキャンプ場ではなかったけれど、お昼前にロブが教えてくれたキャンプ場へと移動する。私は自転車の盗難に対してややナーバスなタイプで、アフリカで食堂利用する際に自転車が見えない場所では絶対嫌だと思っている。

 にも関わらずキャンプ場から町中心部までの距離が遠くて徒歩で向かうの難しい・・・という点が大きい。あと蚊が多かったのと深夜まで騒音が凄いのと電源コンセントが見当たらないのもある。

DSCN1285
 ということで移動

DSCN1280
 Bab Saharaという名のキャンプ場

 オーナーがオランダ人ということで想定客もヨーロピアン。なので設備が豪華な反面少々値が張るが、私はこちらの方が断然好み。サイクリスト割引もあるしこっちでゆっくり過ごしましょう。

DSCN1292
 地味に飲み水があるの助かる

 モーリタニア入ってから初めてマトモに使えるWi-Fiと出会い、ロブと自転車旅行談議しながらPC作業して過ごす。彼は私と別れたその日の深夜にバスでアタールの町に到着したらしく、このキャンプ場は今日で3日目ということになるワケだ。

DSCN1293
 私も連泊しようかな

 お昼を挟んで私もロシナンテ号の整備作業をば。つい先日ダフラで掃除したばかりだというのに悲しいほど砂だらけにされてしまった我が愛車。

 そもそもアイアントレインに乗車する予定が無かったので、こんな短いスパンで整備することになったのだ。こればかりはガチガチに旅程を決めてるワケじゃないから仕方ない。自由を求めると想定外の出来事は増えるものだ。

DSCN1286
 掃除途中でなんと雨が降ってきた

 というかどうもこのアタール周辺はサハラ砂漠にしては緑が多いし過ごしやすい気がする。だから砂漠の内陸部にも関わらず比較的大きな町が構成されているワケだ。

DSCN1287
 この地図見てもそんな雰囲気あるぞ

 雨が降ったことで舞ってる砂も落ち着いたし気温も下がった。というかその前までがちょっと風吹くだけで砂が舞ってPCも他の電子機器もすぐザラザラになってしまう環境だったというべきか。これが常態化しているモーリタニアはあらゆる物の寿命が短い気がする。悲しい事だがそれは恐らく物だけじゃなくて生物にも当てはまるのだろう。

DSCN1289
 日本の3倍弱国土があって人口500万の国なんだ

 ともあれ快適なキャンプ場で束の間の休息だ。なんだかんだ年末なのだが、この調子だと多分新年は砂漠の中で迎えそうな気がする。なお砂漠テント泊で迎える年越しは別に初めてではない。

 2022年12月28日(水) 走行距離7km  累計122989km
    mixiチェック

 モーリタニア7日目 アタールの町

 天気予報ではこの周辺にて雷雲が到来とあったが、正直明け方に雷の音と雨が降って来るまであまり気にしていなかった。曰く「どうせ雨降ってもポツポツきて終わりでしょ?」

 ところがどっこい、テント越しでも稲光が確認できるわ猛烈な雷音が鳴り響くわでビビって屋根下の共有スペースに逃げ込むレベルだった。そういやオーストラリアの内陸部でも夜中に大雨降られてテントが水没した事あったな。砂漠だからといって侮ってはいけなかった。

DSCN1291
 経験が生きていない

 別に雨が降ったからではなく、今日も1日休息日に当てる予定だったので問題なし。今日走らないということは2022年の年越しで、確実に首都ヌアクショットまで辿り着けないことを意味しているがそれは些末な問題だ。

 というか私は積極的に新年を騒いで迎えたいタイプではないし。日本で仕事してた時も消防は年末年始関係ないので大晦日も普通に仕事してるか翌日に備えて早々に寝てることが多かった。

DSCN1284
 そもそもモーリタニアはイスラム教の国なので

 相当大きな都市でもない限りはカウントダウンやイベントがあるわけでもなく普通の1日が繰り返されるだけだと思う。スーダンの田舎で迎えた新年は普段通りすぎて勘違いしそうになったし。

DSCN1290
 こういう土地で日本語見かけると嬉しいよね

 ところでこのアタールの町はイスラム教の第7の聖地(と言われることもある)シンゲッティという町へ向かう前線基地になっている。7番目に数えることもある・・・ってまた微妙なレベルだし、そもそもイスラムの聖地ってメッカ・メディナ・エルサレムで3つとして他にどこかあるのか知らん。

 片道80kmほどと聞いてのんびり遊んでいるなら観光行くのも悪くないかと思ったが、シンゲッティまでは全て未舗装路だったので。そんな本気出して第7聖地に行こうとは思わん。

DSCN1295
 町のすぐ側に川があるのかと思いきや

DSCN1296
 反対側を見るにどうやらため池になってる模様

 お昼過ぎから猛烈な風が吹いてきて、テントの室内も掃除したばかりの自転車にも砂が薄く堆積されていく。本当にこの国は砂対策をしないと間もなく埋もれてしまうのだろうな。

DSCN1299
 ロバがゴミ漁ってるのは珍しい

DSCN1300
 君たちはもう町の景色の一部になってしもうた

 明日からの走行に向けて食材ではなくサンドイッチを包んでもらったりモーリタニア炒飯をタッパーに入れてもらって準備する。この国では極力自炊しないでやり繰りするスタイルを構築したいところ。

 夕食後にキャンプ場戻って来たら、随分お客さん増えててビックリ。それも装甲車みたいなゴツいキャンピングカー乗って来てるのであり、ドイツ人かな?と思ったらドイツ人だった。

 明日から年末年始走行で一気にヌアクショットだ!ということで。

 2022年12月29日(木) 走行距離0km  累計122989km
    mixiチェック

 モーリタニア8日目 アタールの町から出発できず

 深夜2〜3時頃から外の風切音がどんどん強くなってゆき、ガチガチにペグダウンしてテントの保護をしていた自分の用心深さに安堵しつつ。朝になったら風も落ち着くのだろうと思っていた。

 ところがどっこい周囲が明るくなった時には更に猛烈な風が吹き荒れているではないか。ちょっと考えたが、テントにトラブル発生する前に撤収できるとしたら今のタイミングしかないと意を決して収納作業に入る。

DSCN1302
 私のテントは何とか収納できたけど

DSCN1303
 キャンプ場の公設テントは酷い有様に

 風ではためいてるだけなら困りはするけど構わない。でもここに砂漠ならではの猛烈な砂が降り注いでくるとどうしようもない事実。結局スタッフが支柱を全て倒してテントが吹き飛ばされないように処理していた。

DSCN1304
 ここに泊まっていたロブは深夜3時に脱出して彷徨っていたらしい

 私の方も何とか撤収だけは終えたものの自転車に荷物を積み込みいざ出発!なんて出来る状況ではない。というかキャンプ場の敷地内はかなり高い塀で囲われてるからこの程度の損壊で済んでるけれど、敷地外の大通りにでも出ようものなら全身を砂が打ち付け痛くて1歩も進めないレベル。

DSCN1301
 待機して風待ちするしかない

 この嵐の影響か電気は落ちてしまったし、水も断水している。昨日道中で食べようと思っていたサンドイッチを食べて凌ぐのだが、どう頑張っても食べるとジャリジャリ砂を噛む音がする始末。

 あまりにも風が酷くて見かねたオーナーがサイクリスト2人に使ってないキャビンを解放してくれた。そのキャビン内すら床やベッドにうっすら砂が堆積している始末だが、外と比べりゃ天国だ。

DSCN1306
 どうにもならないようで出入口も鍵を締めていた模様

 12時に風速40km/hを記録したのをピークとして、時間の経過と共に徐々に風は弱まり落ち着いて外出できるようになったの16時過ぎてから。こんな形で今日が終了することになろうとは。

DSCN1308
 派手な1日だった

 その後で町の中心部に来てみたけれど、市場も通常営業してたりとモーリタニアの人間は逞ましいな。流石に今日のアイアントレインは運行してないだろうとオーナーは言ってたが、公共機関は止まっても、市井の人たちを止めることは出来なかったか。

DSCN1309
 とはいえ人通りは少ない気がした

 イスラム安息日である金曜日なのでレストランが営業しておらず、裏路地のローカルな食堂見つけ出して何とか明日のお弁当を準備した。明日こそ本当にアタールの町を出発するぞ!と思ってるんだけどな。

 2022年12月30日(金) 走行距離0km  累計122989km
    mixiチェック

 モーリタニア9日目 アタールの町〜ヌアクショットから北東に249km地点 湖畔

 実はキャンプ場でキャビン泊するの初めての経験。だって普段はテント持ってるから値段の安いテント泊にしちゃうし。嵐に遭遇でもしなけりゃこんな経験しなかったと思うと貴重な体験であった。

DSCN1311
 ホテルと変わりない快適さ

 ということで長居したアタールの町を出発し、いよいよ首都ヌアクショットへ向けて走行開始である。モーリタニア入国時には新年をヌアクショットで迎えているイメージだったんだけど、まだ町は遥か450km彼方にある不思議。

DSCN1324
 ロブも私と同じく今日出発

 昨日の嵐ほどではないが今日も朝から強烈な東風が吹いている。これは非常にありがたいことというか、もともとサハラを南下するにおいて助けとなるはずの北風が、モーリタニア入国後は完全に東風へと変わってしまっていた。

 アイアントレインに乗ったのは、列車でモーリタニア東部へ移動することで東風を受けて楽して走れるという目論見もあったのだ。だからこの風は「ありがたい」というより「計算どおり」ともいえる。

DSCN1323
 山の脇を抜けていく快走路

 思いの外ダイナミックな坂道を走り谷を越えて進んでいく。遠目には河川とその周りに緑も見えて景色も素晴らしい。モーリタニアのハイライトとなりそうな道だ。

DSCN1329
 砂漠だけだと思ってましたゴメンなさい

 40kmほど走った場所にある町を抜けるとこの国で始めて水が流れている川を渡る。この辺で走行ペースが違うロブとは別れて各々のペースで走ることに。まぁ目的地は一緒なのでそのうち再開することもありそう。

DSCN1330
 ちなみに私の方がペース遅い

DSCN1333
 良いんだよ遅くても

 今日に限っていえば猛烈な追い風で普通に30km/h以上のペースを維持しているというか、ほとんどペダル漕がなくても勝手にそれくらいの速度が出てしまう。すごいな風というものは。

DSCN1334
 ただしちょっとでもカーブして進行方向ズレると

 途端に横から全身を砂が打ちつける邪魔者へと変貌するのが恐ろしい。幸いにしてこの道は砂漠のど真ん中を貫いてるルートなので、カーブも少なく一直線の道がほとんどで大丈夫だと思うけど。

DSCN1341
 フルーツの路上販売がちょいちょいある

DSCN1343
 風による砂煙で遠くが見えない

 これだけ快調に走っているとむしろ停車するのが億劫になるのであり「どうせ人工物でもないとゆっくり休憩もできやしない」と14時前まで走り続け、ようやく電波塔の脇にてお昼休憩。この時点で110kmちょっと。

DSCN1347
 ドライバーの方から水とパン頂く

DSCN1348
 別のドライバーの方から水とバナナ頂く

 到着までに2日かかると踏んでいたアクジュートの町にこのペースなら辿り着けそうと思い、コーラが飲みたい一心で後半戦になってもペース落とさず走り続ける。風に押されて楽してると書いたけど、流石にお昼をピークとして風の強さは徐々に弱まってきたので、その分私が頑張る割合は増えているのです。

DSCN1352
 先行していたロブに追いつき一緒にアクジュートの町へ

 年の瀬にも関わらず激走したというか、まさかの1日における走行距離を記録更新してもうた。前回の記録更新がスーダンで砂漠を走ってる時だったので、サハラ東西で新記録ということになる。

 なるほどサハラ砂漠は自転車で走りやすい地域なのか!

DSCN1350
 まぁ走りやすいってのは間違いではない

 町の東に大きな貯水湖があるので夕食済ましてそちらへ移動。池の周りには木々も豊富に生えててテント張りやすいし、何より全身砂だらけの身体を洗い流せる幸せよ。全身を冷たい水で洗い流してサッパリした気分で新年迎えられそうだ。

 2022年12月31日(土) 走行距離191km←New  累計123180km
    mixiチェック

 モーリタニア10日目 湖畔〜ヌアクショットから北東に106km地点 砂漠

 新年だけどイスラム教のモーリタニアでは普段と変わらぬ時間が流れているし、野宿で迎える朝はいつもと同じでなくては困る。ただサハラのオアシスでテント張って新しい年を迎えるというのは悪くない経験だった。

DSCN1354
 2023年走り始めだ

 一緒にキャンプしていたロブは後輪パンクしており修理に時間を要すから「先に行っててくれ」とのこと。助けがいるならお願いするし、自分で出来るなら馴れ合いはしない。ここら辺が経験積んだサイクリストの距離感だと思ってる。

DSCN1355
 ということでお先に

 一度アクジュートの町へと戻る道を走らねばメイン道路へ出ることができないのだが、できるだけ郊外にある道路を走って街中には入らず国道1号線へ戻る。折角だから飲み物の1本でも購入していけば良いのに・・・というのは頭をよぎったが、テンション的に「早く走りたい!」という気分だったので。

DSCN1358
 景色的には代わり映えのない道だけど

 昨日と同じく東風が背中を押してくれるため、すこぶるハイペースでの走行となる。アタール〜ヌアクショット間の距離が大体450kmくらいだったので当初4日間での走行を考えていたのだが、これより遅くなることはあっても予定が早まることはないと思ってた。

DSCN1362
 こりゃ3日で到着ありえるぞ

DSCN1363
 新年早々ドライバーの方から水を頂く

 お昼過ぎに木陰でサンドイッチ食べつつ休憩とする。呑気に道路の方見てたら朝に置いてきたロブが必死の形相で目の前を通り過ぎていった。どうやら私の姿は見えていなかった様子。

DSCN1364
 彼の15分後を追いかける形に

DSCN1365
 NKTTでヌアクショットの省略系なのか

 調子よく走っていたのだが、110kmほど走ったところでまさかの後輪パンクである。出発前に「新年早々ツイてないね」とかロブに言っていたのだが、私も同じく運がなかったようである。

DSCN1366
 結構デカいトゲだった

DSCN1367
 修理の間、日陰の1つでも欲しかったな

 ロブと待ち合わせ場所として指定してた120km地点のガソスタへ。自転車旅行者が120km先のポイントを当日待ち合わせにするなんて普通ありえないことで、完全に追い風ありきの走行プランで考えていることがよく分かる。

DSCN1370
 こんな砂漠の僻地で良い設備の建物だな

DSCN1368
 なんと外には水出る水道まであるぞ

 ここでテント張って終了しても良いのだが、明日ヌアクショット到着を考えるならもう少し距離詰めておきたいところ。都市部に遅い時間帯突入するのは色々リスクが増えるので。

DSCN1374
 ということで本日おかわり

 オフラインマップで謎のキャンプ場マークが記されていたエリアは砂丘が固まっている謎ポイントだった。それ以外は地平線が永遠40km近く続いてる景色だったので、ようやくマトモにテント張れそうな場所があった!と安堵の気持ちが大きいゴール。

DSCN1377
 年末年始の2日間はよく走ったわ

GOPR1271
 今年も良い自転車旅行ができますように

 思いの外消耗しているようでやたら喉が渇く。明日の朝食分をキープすると手持ちの水が割とギリギリなのであり、はやく町について気兼ねなくコーラをがぶ飲みしたい。もっといえば早くビールが売ってる国に行きたい。年が明けても煩悩だらけ。

 2023年1月1日(日) 走行距離155km  累計123335km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ