自転車ときどき世界1周

カテゴリ:ヨーロッパ > チェコ

 オーストリア12日目&チェコ1日目 シュバイヒ・ミューレの町〜プラハから南に139km地点 森林

 昨夜休むの遅かったのと、渓谷の森林地帯ということで朝になっても太陽光がなかなか届かず7時半まで寝ていた私。キャンプ泊としてはかなり遅い活動開始といえる。

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 なんだかんだ夏のヨーロッパなら6時には起きるので

 10時前になってようやく出発するも、昨日の続きとなる上り坂の途中からスタートだ。オーストリアにしては斜度がまだ緩やかだったので無理なく頂上まで登り切ったものの、走行距離5kmで11時すぎとはなかなか。

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 かなりの暑さだけど数字的には30度とか

 山頂の町から気持ちの良いダウンヒルで畑の中を駆け下りると、最下点から登り返しが待っている。所謂アップダウンが連続する道だけど、最初の峠より斜度も標高も小さなものばかりなので割と余裕。

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 道なりに進んでいくと

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 標識にもチェコのマークが出てくるように

 チェコより東に位置する国はその多くが自国通貨を採用しておりユーロではない。シェンゲン協定とかいう迷惑千万な共同体には参加してるのにさ。旅行者的に面倒な方ばかり採用するのどうなのよ?

 入国後にATMで現金引き出しても良いのだが、東欧の国はどこも国土的にそこまで長期滞在しないと思われる。そうすると手数料ばかり無駄に取られてしまうため、ここは毎回ユーロを両替えして行く方法を取ることにした。

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 なので国境の町のレオンフェルデンで現金引き出しておく

 お札を細かくしときたいので、この町で昼食購入し準備完了。最後の坂道を越えるとその先に出てくるのは廃墟と化したイミグレーションだ。

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 廃墟ってほどボロボロじゃないか

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 ということでチェコ入国

 そのまま下り坂を走って川にぶち当たった所で両替済ます。国境付近の町で場所的にレートが悪いかもしれないが、今日を逃すと日曜日はお店が営業してない可能性を考慮した。

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 そもそも多少のレート差で影響出るほど大金替えてないし

 このブルタバ川に沿って北上して行くルートとしたのだが、ラフトボートのレジャーが盛んであるらしく、何百艇ものゴムボートやカヌーが川下りしているのを横目で眺めつつ。

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 道路より川のほうが交通量多いレベル

 真夏の土曜日ということを考慮しても驚くほどの人気っぷり。1つの船に6人乗っていると換算して、軽く500艇は姿を見かけたので3000人は川下りしていることになる。私がここ走ったの15時過ぎからなので、1日全体だと5000人は下らないワケだ。

 ヨーロッパ他の国でも川下りしている人を見たことはあるが、こんなに大勢が興じているのは初めて見た。チェコってそんなに川のアクティビティが人気の国なのだろうか?

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 ボートが途切れることがない

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 お城を眺めつつ川下りとか優雅で良いな

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 夏の風景って感じでとてもよろしい

 このブルタバ川は恐らくレジャーに活かすため川幅を一定に保つ工事をしているっぽくて、川の真横を40km以上走ってきたのに川にほとんど変化がない。荒れてる場所もなければ急流も出てこないでそんな距離を川下りしているため、人によっては酒呑みすぎでグデングデンになってる者もいる様子。

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 そんな状態でチェスキークルムロフの町へ

 小さな町だがチェコを代表する観光地として人気らしく、町の規模に合わない立派なお城が売りなのだそう。入場料も無料ということで私も少々見学してみようかと思う。

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 お、尖塔が見えた

 このクルムロフ城に興味を持った理由が壁の絵にある。というのもこのお城の外壁はほとんど平坦な壁面で構成されており、ヨーロッパで無数にある豪華絢爛なオブジェや凝った形のデザインはしていない。

 その代わりに壁面に絵を描き、その絵で豪華なお城の姿を再現しようとする所謂「騙し絵」で構成されてる城なのだ。城主はよっぽど見えっ張りだったのか?

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 そう思って見るとなんだか微笑ましくなる

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 一見すると豪華な中庭に見えるっちゃ見えるな

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 渡り廊下から見える城下町の景色

 この風景が似たようなフレーズ100カ所くらいで使われてそうな「世界で最も美しい町並み」と評される所以らしい。こんなこと言ってるけど、確かにここの景色は風光明媚で写真映えするとは思う。

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 私は騙し絵の方が好きだけど

 楽しんだので町を抜けて川沿いにテント張ろうと森の中へ。しかし前述した通りブルタバ川は絶えず川下りする人が現れる状況で、あまりテント張るのに適していない。

 ということで川から離れて少々山を登り、そこに流れている小川の脇で終了することにした。廃道の先なので人が来る気配もないし山からの水だからか冷たくてビールもよく冷える。

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 物価も下がってチェコ楽しくなりそう

 ちなみに標高も下がっており夜はともかく日中は相当な暑さとなり始めた。一時は寒くて仕方ない日々が続いたが、ヨーロッパの夏はまだこれからである。

 2023年8月12日(土) 走行距離76km  累計137603km
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 チェコ2日目 森林〜プラハから南に84km地点 Luznice川沿い

 ここ数日野営地見つけるのに苦戦しててテント張るのが遅くなっている。すると必然的に夕食も遅くなり、最終的には睡眠時間が減ることに繋がる悪循環となる。下手に野宿がしやすい土地なため、場所を選びすぎかもしれないと反省。

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 でも夏だと水場がないと全身ベトベトになるからなぁ

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 チェコも小規模なアップダウンが多くて汗かくんだ

 オマケに大きな道路であっても側道のないパターンも珍しくなく、かといってオーストリアほど全国何処にでも自転車専用道が配備されているわけではない。それでもまだまだ自転車に優しい国だと思うが。

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 1度専用道路を見つければ後はこっちのもん

 大都市チェスケーの町へと突入し、そのまま抜けてしまうのも勿体ないので中央広場に寄ってみたり。

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 何が良いって人手が少ないのが良い

 日曜日ということもあって目抜き通りの商店もカフェを残して休業しており、車両も歩行者の数も非常に少ない。ただでさえ石畳の走りづらい道なので、他の点に注意を割かずに済むのは有難い。

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 午前中の早い時間帯なのも良かった

 ここチェスケーから先は再び川沿いに沿って北上する道を進む。もちろん川沿いにサイクリングロードが延びているためなのだが、今回はそれほど距離走る前に道が川から離れてしまい別の場所へ。

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 アップダウンも少なくて楽だったのに

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 チェコのサイクリスト看板は少々前屈み

 川を離れると畑と丘陵地帯が広がる地形のチェコ。こういう地形だとどうしてもアップダウンが増える傾向にあるのだが、何故走りやすい川沿いの道にサイクリングロード作ってくれなかった?

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 なんとなくフランスの田舎に似ている気がする

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 すごく気になる煙突が4本

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 町に向かってパイプが続く

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 ときどきパイプは曲がってる 

 この煙突を有する工場の脇を抜けるとにわか雨が。幸いティーン・ナト・ヴルタヴォウという町がすぐ近くだったため、雨宿りついでに買い物済ませておきませう。

 雨が降り止んだ時点で16時半。今日こそは早めに終了するぞと意気込む茶壺さんは軒下で情報収集バッチリ。10kmほど先の町まで走って目星つけた川沿い&森林地帯を目指すことに。

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 このお城の先が狙っていたベヒニェの町

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 中央広場でフェスティバルやってた

 気持ち的には余裕なので少々見学してから町外れの川へと向かう。ここの見えない場所にでもテント張って早々に終了だ!と考えていたのだが、ベヒニェの町が周囲を急斜度の山で混まれた場所だったのは計算違い。

 川はあっても周囲が山の斜面ばかりでテントを張れそうな場所が見つからない。ならばと町の北側へ移動してみるが平坦な森林地帯が見つかっても今度は水場が崖の下。

 水場の近くで人気のない場所という2点を満たすポイントがどうしても現れず、結局町を抜けてずるずると北上し大きな川に面したドブロニツェという村までやって来る。

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 今日も野宿苦労するパターンだよ

 しかしここでも姿を隠せる場所が見つからず、川沿いの獣道みたいなルートを永遠2km近く押して進み続ける羽目に。

 20時を過ぎたところで集落エリアからも距離離れたし、暗くなりだしたこともあり「こんな時間にここまで来る人はいないわ!」ということで納得しテント張った。何時間彷徨ったのか考えたくもない。

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 夕食21時半になってしもうた

 朝にした反省とはいったい何だったのか?このブログ書いてる時点で時刻は0時前となっており、この調子じゃ明日もてんやわんやとなりそうだ。旅行は計画的に進めましょう。

 2023年8月13日(日) 走行距離87km  累計137690km
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 チェコ3日目 Luznice川沿い〜プラハから南に21km地点 川沿い

 寝るの遅かったので朝寝坊して帳尻合わせたいところだが、緯度が高いヨーロッパとはいえ現在は8月の夏真っ盛り。太陽が登って数時間もするとテント内は蒸し風呂状態となってしまい、フルメッシュテントだろうと暑くて入ってなんかいられない。

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 それとすぐ隣がハイキングコースなのもある

 準備を済ませ、昨日使ってた道路に戻るまで4km以上。寝床を探しながらあちこちフラついてたことを考慮すると往復10km以上無駄に動き回ったことになる。もしかして私は寝床探すのヘタクソなのかもしれない。

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 バス停が立派になってきた

 無理して水場の近くにテント張らなければチェコで野営するのに困ることはまず無いが、道中汗だらけとなってる関係上、それを無視して夜中を過ごせない。そう考えると夏より春・秋の方が実は自転車旅行に最適な季節なのかもしれない。

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 農地と森林が交互に出てくる

 スーパーの1つも出てこない程度の小さな村が点在しており、長距離に渡って無人地帯が続くということはない。ヨーロッパでも北欧とかだと50kmとか平気で人の気配がない土地続くが、チェコではせいぜい5kmってとこ。

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 日本だったら「せいぜい1km」って表現するかな

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 町の読み方が難しい

 1度は標高800mを超えるほど登らされたが、アップダウンを繰り返しながら全体的に光度を下げていき、お昼休憩したセドルチャ二の町で約400m。その後ブルタバ川を渡った時点で200m代まで標高を下げている。

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 割と乱高下してるな

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 「作物借り尽くしてやったぜ」

 首都であるプラハの町もそう遠くないハズだけど、いけども行けども農地と森林が続くばかり。本当に1国の最大都市に向かっているのか不安になってしまう。自転車的には交通量多くて走りづらいよりずっと良いのだけれども。

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 バス停ではなくバスの町

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 バスの町にあるバス停

 今日こそは早めの走行終了をしようと思い、ブルタバ川の左岸に延びる道路へ合流し良さげなポイント見つけたらいつでも終了できる準備しておく。

 得てしてこういう場合「いつまで経っても野宿できそうな人気のない場所が出てこない」となりがちで、地図を見ても何となくそういう雰囲気があったので、ならばと橋を渡って狭い別荘地域の中を進むことにした。

 これが正解で途中から山の中へと分岐するルートが出てきたのであり、今日は文句なしの18時過ぎには川沿いでテント張り走行終了した。

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 夕食明るいうちに食べれて良かった

 安心したのか連日の疲れで寝不足だったのか、食後に一息ついたら少々寝こけてしまい目を覚ますと23時。なんだか昨日と同じような時間になってからブログ書いてるけど、これはもうチェコでの運命なのかもしれぬ。そんなワケないない。

 2023年8月14日(月) 走行距離88km  累計137778km
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 チェコ4日目 川沿い〜プラハから東北東に29km地点 ラベ川沿い

 テント張った場所は道となってる場所から小川を渡って反対側。仮に人が通っても見つかりにくいしわざわざ川渡って確認しにくる可能性が低いことからの措置なのだけど。

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 これの問題は

 出発する際、私自身が川を渡って道まで復帰しなければならない点。浅瀬を伝って進むので問題ないかと思いきや、濡れたタイヤが滑って危うくロシナンテ号もろとも川の中に転がり落ちるトコだった。何処に危険が潜んでいるか分かったものじゃない。

 そのまま未舗装の道を山の奥へと突き進み、50mほど坂を登って山の上へ出る。このルートがプラハへ向かうショートカットとなっていたので選択したが、おかげで朝一から全身汗まみれ。

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 はやくも疲れ果てた

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 このオブジェ

 気になったので調べてみたら、プラハの町における最南端ポイントらしい。同様に町の東西南北4カ所すべて同じオブジェが設置されてるらしい。旅行者どころか地元民ですら気にもしない程度の細やかさ。

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 一旦サイクリングロード入ってしまえば

 川沿いを進む非常に走りやすい道で快適な走行ができる。このロード名が「A2」と表記されていたのだが、首都へと通じる道だし多分「A1」という名前のサイクリングロードも別にあるんだろうな。

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 意外と町の近くまで田舎の景色が広がってる

 結局この道を伝ってプラハの中心部ギリギリまで進むことができ助かった。首都とか大都市における問題点は「どうやって中心部まで突入するか」という点なので、そういう意味でプラハは自転車に優しい町かもしれない・・・

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 と思ったのだが

 旧市街を中心とする区画となって状況一変。ヨーロッパ特有の石畳の道に急斜度の坂。更には凄まじい数の観光客と真夏の暑さがミックスされて走りづらいったらありゃしない。というか走れないのでほとんど押して移動してた。

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 どうやって入るのかと思ったら

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 回転するタイプだったか 

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 カレラ橋という有名な橋らしい

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 橋の両脇には無数の像が立ち並ぶ

 奥に見えるプラハ城と大聖堂まで足を伸ばそうと思うのだけど、相当厳しい斜度の坂で「やめよっかなぁ・・・」と悩みながら進む。朝の未舗装坂を押してる時よりキツいかもしれないのだが。

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 それでも何とか到着す

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 高い場所からの景色「は」いいよね 

 旧市街の家はどうやら屋根の色を統一しなければならないようで、住民にしてみりゃ保存・修繕の費用や手間で面倒かもしれぬが気楽な旅行者にとっては見応えのある景色。

 どうやらお城の敷地は自転車も一緒に入れるようで、やたら厳しい荷物検査を受けたもののロシナンテ号を持ち込んで回れるのは防犯的にも安心できて有難い限り。

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 写真も自転車添えて撮れるし

 プラハ城自体は大したことなかったが、同敷地内にある大聖堂が非常に立派で迫力ある建物だ。建物の大部分が黒ずんでいるのは年月による変色なのか、はたまた火災か戦争による爆撃等の影響によるものか。

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 ドイツのケルン大聖堂もそうだった

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 久しぶりに建物そのものが大迫力という建築物

 できれば内部も見学したいが大混雑&自転車置いとく場所がないのでスルー。そもそもプラハは宿泊施設を設けて数日がかりで見学するような観光名所にあふれた町らしい。その割にフルパッキンの自転車押してるサイクリスト2〜3組みかけたけど。

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 そのまま坂を下って市内広場を目指す

 石畳ガタガタで自転車のタイヤが取られるわ、小さな道が多くて一方通行の路地ばかり出てくるため行きたい方向になかなか進めずイライラする。町へのアクセスは非常に楽なのに、肝心の街中は自転車を排除するような造りとなってる印象だな。

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 というか石畳のエリアが広すぎるんだよ

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 こちらの広場はサクッと記念撮影して

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 火薬塔と呼ばれるタワーを抜ける

 暑さに加えて既に14時過ぎてるのに昼食とっておらずヘロヘロだ。もちろんレストランでもバーでもあらゆる食事処が軒を連ねているが、全て鬼の観光地価格で手が出せない。普段100円切ってるビールの価格もここでは600円とかするワケで。

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 町を抜けてから食事しようと思う

 やはりプラハの周辺はしっかりした自転車道が整備されており町を抜けるのも楽だった。ある程度町から離れて落ち着いたので、ボツボツスーパーにでも寄ろうかな・・・というタイミングで赤信号停車したら隣の車から声かけられる。

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 そのままお昼を頂くことに

 話を聞けば以前東南アジアを中心に自転車旅行をしていたそうで。多分いろいろ親切を受けたお返しということなのだと思います。私もいつか誰かに同じことが出来るようありたい。

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 お店のオバちゃんからも色々頂いてしもうた

 暑さで脱水症状近い状態だったため滅茶苦茶助かったな。おかげで元気を取り戻し、再び農地と森林が交互に現れるチェコ本来の景色が戻ってきたなか、そこを延びる1本の道を進む。

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 こういうのが良い

 そのままプラハから東に延びてたラベ川に沿った道に出て、チェラーコヴィツェという町へ。この町の川を挟んで北側は道路も少なく手付かずの状態森林が残されているっぽい。

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 そしてこの橋が

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 人と自転車しか渡れないタイプ

 つまり車両は5km以上向こうの橋を伝って大回りしてこなければならず、こりゃ野宿するのにうってつけの場所だと思うた茶壺さん。

 実際には結構な別荘地帯でこの時期だからか人も多く、橋渡ってからも2〜3kmは離れた場所まで移動することとなったけど。ともあれ無事に終了できたし良しとしよう。

 本当は今日の午後から大雨となる天気予報で、それに合わせて休息日とする腹積りだったのだが。雨予報はどんどん後日にずれ込んでいき、どうやら明日以降に降るっぽい。そろそろ各種電子機器のzバッテリーが切れそうなので充電ついでに休息日欲しいのだけど。

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 あんだけ雨降ってたアルプスの天気は何だったのか?

 このままズルズル走り続けても良くないし、明日は明日こそは休みにしよう!そうしよう。

 2023年8月15日(火) 走行距離71km  累計137849km
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 チェコ5日目 ラベ川沿い〜プラハから北東に41km地点 ジゼラ川沿い

 休息日。8時過ぎまでゴロゴロし、朝食済ませたところで近くの図書館なりファストフード店へと移動しようかな。電子機器の充電しないと色々困るので。

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 ブログの記事もアップロードせねば

 直線距離にて10kmそこそこの場所にバーガーキングがあるらしい。とりあえずそこまで走ってのんびりしようと思います。まだまだ日中暑いので空調の効いた店内に避難したいし。

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 とりあえず未舗装の道抜けて

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 リサー・ ナト・ラベムという町へ

 ここから道路北上して幹線道路と合流したポイントがゴール地点。個人的にヨーロッパで幹線道路を走りたくない(交通量多い・景色が短調)ためあまり縁のない主要道路だが、こうしたチェーン店はそうした道路沿いにあるのが基本。

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 道路の7割くらい占有してないか?

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 ドリンクバーなの有り難かった

 お昼に到着してからもう思い切り施設利用しまくり作業しまくり。アフリカ以後に購入した装備品とか「そのうち更新しよう!」と思って放っておいた諸々のデータをここぞとばかりに書きまくる。

 どうしてパトリックの家に1週間近く滞在してたのにそれをやらなんだ・・・とは自分でも思うけど、人様の家で永遠とPC弄ってるのは私の主義じゃないので。

 17時半まで作業してお店出る前にトイレ寄った2〜3分の間に状況一変。外は雹を伴う凄まじい豪雨となっていた。バーガーキングは屋根のない建物だったため、大慌てで隣のガソスタ軒下まで避難する。

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 その間1分で全身びしょ濡れ

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 排水許容量を超えているのか敷地内が川の状態

 私と同じように逃げ込んできたバイク乗りのオッちゃんと世間話してたらコーヒー頂いて大変ありがたい。雲の様子からしてゲリラ豪雨なのは間違いないと思っていたが、30分ですっかり景色が変わるの見てると信じられない気持ちではある。

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 色々ある 

 そのまま近くのスーパーで買い物済ませて天気調べてみたところ、これから数時間は安定しない天候が続くらしい。こりゃ早めに野営地確保しなくては・・・ということで動き出す。

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 雨宿りで時間も遅いしサクッと終わらせたい

 欲を言えば橋の下見たいな雨を凌げる場所が理想だったが、状況が状況なので川沿いの周囲から見えない場所を見つけただけでも良しとしたい。テント張り終え夕食準備途中には雨が降り出したので、割とギリギリのタイミングだったし。

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 かなり遅くなった夕食を済まして

 雨のせいで干してた洗濯物が洗い直しとなってしまうし濡れた衣類は乾かないし。お昼に雲1つない快晴の青空だからと天気予報調べなかったツケが来たか。旅行するならちゃんと天気を確認するようにという教訓だな。

 2023年8月16日(水) 走行距離24km  累計137873km
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 チェコ6日目 ジゼラ川沿い〜プラハから東北東に85km地点 小川沿い

 昨夜寝る直前には雨も降り止んでおり、朝には木々の隙間から差し込む朝日と青空が見える良い天気。その割に空気は湿っぽくて湿度が高く雨の到来を予感させる雰囲気だけど。

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 草地で地面が濡れてるからとか?

 購入したばかりの新テントなのでフライシートが撥水性能しっかりしており、生地に染み込むことなく水分を飛ばせるため乾くの早い早い。

 毎度テントはズタボロになるまで使い続けている関係で、そう言った機能が尽く駄目になっているのがデフォルトのためテント本来の性能を発揮されるだけでもう嬉しくて仕方ない。

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 簡単な性格してる

 昨日ほとんど走っていないにも関わらず、身体は軽いどころか少々疲れが残っている気がする。無理せずしっかり回復しきるまでもう1日休むのが長期旅行におけるセオリーだと考えるが、そういうことできないのがヨーロッパ自転車旅行の辛いところ。

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 滞在期限まで残り52日しかないので

 ヨーロッパ地域への突入も4度目ともなればもうちょい計画的に余裕のある走行とかできそうなものだとは自分でも思うのだけどさ。

 私は期限や期日に余裕があると、その日数を使って「ゆっくりしよう」と考えるより「じゃあこの土地を走ってみよう」と余計なルートを増やしてしまい、結果遮二無二進むこととなるタイプ。この性格自体は割と嫌いじゃない。

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 ぶっ壊れた建物かと思った

 少々道を間違えつつもムラダー・ボスレラフという町から進路を変えて東へ進むことにした。どうせ自転車道があるのだろうと思っていたが、ここから先にはそうしたルートがないようで幹線道路を進むことになりそうな予感。

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 その前にデカトロン見つけたので買い物しとく

 実は昨日の最後に使っていたハーフパンツが裂けて大穴開いてしまい、新しい物探す必要が出てきたのだ。私は防犯上の懸念からズボンはポケットにチャックが付いてるタイプを選ぶよう心がけており、スポーツパンツでジッパーあるのはやや珍しい。

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 縫い付けて使い続けても良かったけれど

 こういう「ちょっと普通のお店じゃ発見難しいスポーツ系のウェア」はデカトロンが最も得意とする分野。私の注文通りの品が販売されており、値段も299コルナ(約1970円)と良心的。

 昨夜の時点で地図見ながらデカトロンの場所をチェックはしてた私だが、今回出てきた店舗はマップに示されなかった偶然の出会いによる結果。これは運が向いてきたかもしれない。

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 良い気分で走れるね

 主要道となっている国道16号線は自転車で走りにい場合はルート変更して別の道路を進もうと思っていたが、しっかり幅広の側道が造られており安心感のある道だった。日本の国道16号線よりずっと良い道だと思いますよ。

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 16号線の近くに住んでいた者の弁

 小規模なアップダウンを繰り返しながら順調に進んでヒチンという町に寄ってみる。恐らくこの町もそれなりの観光地として栄えているのだろうと推測できるが、私は今夜の野営に備えて水の補充をしたかっただけ。

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 石畳のエリアが大きくてチェコにある旧市街はやってらんない

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 中央広場はなかなか爽快な雰囲気だったけどね

 首尾よく水もゲットして、町を抜けて続きを走ろうとしたら天候急変。昨日と似たような大雨が降ってくる始末。まだ町を抜ける前だったので、近くにあったバス停に避難できたの運が良かった。

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 太陽から光が降り注いでるのに大雨

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 それも洒落にならない雨量

 今日は割と長く雨が降り続き、再び動き始めたのは17時半を過ぎてから。こりゃもう寝床を探して終了するタイミングだ。

 近くの池が思ったよりも汚くて、ここにテント張る気になれず5kmくらい先へと進む。道路が乾き始めた辺りで脇道に入り、更にそこから未舗装路を突き進み人気のない森林地帯にテント張ることにし本日終了。雨で動き出しが遅かった割にはスムーズだった。

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 なので夕食も昨日より早い

 なおこの写真でポイントはルーマニアやブルガリアでお世話になった大型ペットボトルのビールがあること。

 私の中でペットボトルビールは東欧諸国で取り扱ってるイメージであり、チェコは区分的に中央ヨーロッパだけど、いよいよ西欧から東欧へと突入し始めたのだ!とか感じてる。

 2023年8月17日(木) 走行距離67km  累計137940km
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 チェコ7日目&ポーランド6日目 小川沿い〜ワルシャワから西南西に約380km ヤクチュフの町

 かなり良い感じの野営地で、謎の小動物が少々物音立てていたものの気持ち良く休めた次第。別に深夜目を覚さなかったワケではない。

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 大切なのは疲れが取れたかどうかだ

 準備済ませて16号線まで戻り走行再開。昨日は側道広くて走りやすい道路と称した道だけど、本日程なくして側道が消失してしまう事態になろうとは。

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 どうしてくれるのだ

 だがまぁこれは主要道が別の道路に移ったために生じた影響で、側道がなくても気にならない程度に交通量が減少したため問題にはならなかった。上手くできてるわ。

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 サイはアフリカで唯一見れなかったBIG5の動物なんだよね

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 このご時世に手動で踏切の遮断機動かしているとは

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 そのままアップダウンを繰り返しつつトルトノフの町へ

 このトルトノフはポーランドへと歩を進める者にとって国境前最後の大きな町となる。なので私も少々寄り道というか水の補給をするため市内へ突入してみたり。

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 やっぱり石畳で走りにくい

 思ってたよりずっと大きく立派な佇まいで、チェコという国のレベルの高さを改めて実感する。基本的にその国における発展度合いや先進性というのは、首都や最大都市よりも如何に地方の田舎町がしっかりしているか・・・という点が大きいと感じている。そういう観点ではチェコは非常にハイレベル。

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 多分この町は観光都市なのだろうけど、それでも

 町郊外まで移動しパスタ茹でて昼食とする。素直にスーパーで適当な食材を買わなかったのは、チェコ通過であるコルナが残り3コルナ(約20円)しかないことと、隣国ポーランドの方が物価安いだろうという予想から、向こうで買い物すれば良いか!という気持ちであるため。

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 このバス停をお借りしてお昼休憩

 ポーランドとの国境は山の稜線にあるらしく、そこそこ坂を登らされて頂上付近に出てきた小さな村の先がそうらしい。

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 これは素敵なドレスだこと

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 割と雨降りそうな天気の下で

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 無事ポーランド入国する

 ここからは下り基調の道が続くこともあり、ある程度大きな町であるカミエンナ・グラまで一気に走ってしまいたい。両替や買い物云々はそこで考えよう・・・と、思っていたのだが。

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 町に突入しますよ看板が懐かしい

 途中で雨が降り始めてしまう。運良く山中の駐車場エリアに東屋が置かれていて、ずぶ濡れになる前に屋根の下へ避難することができたのは助かった。ちょいちょい隙間から雨漏りして水滴落ちてくるけど気にすんな。

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 1時間半くらい待機してたかな

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 どうやらクライミングポイントである様子(ハーケンが残ってる)

 結局3日連続で夕方からの大雨にぶつかってるな。夏の午後といえば夕立あるのは日本でもイメージしやすい事象なため「まぁ仕方ないか・・・」と思ってしまうけど。チェコやポーランドにも似たような言葉があるのかな?

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 早くも向こうに青空が見える

 坂を下ってカミエンナ・グラの町に突入したのは17時過ぎ。もしかすると両替所は閉まっているかも・・・とか思ったが、大型ショッピングモールの施設内にて営業してる店があったので助かった。両替ついでにそのまま買い物もできるのでありがたい。

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 ポーランド入って一気に街の雰囲気変わったな

 もうちょい色々見て回りたいところだけど日が沈む前に野営地探さなくてはならず、町を抜けてテント張れそうな場所を探す。

 まぁこの国は4年前に1度入国しており、その経験から野宿が超簡単ということを知っている。事実苦労せず小川沿いの木々の間にテント張る場所見つけたのであり、どちらかというと夕食等で使用する水道の水をゲットするのに苦労した。

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 ポーランドでは早めに水の補給を心がけとこう

 食事メニューはほとんど変化がない筈なのに、オーストリアと比較して1日あたりの使用金額は約半分。ここまで一切宿泊施設を利用せずやってきたけど、ポーランドでは偶に利用してみようかな。

 2023年8月18日(金) 走行距離84km  累計138024km
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 チェコ9日目 Stonavka川沿い〜ブルノから東北東に106km地点 オーデル川沿い

 夜中に何度か川で「ドポン」と音がしていたのだが、おそらくは魚が跳ねたことの影響だろう。最初は誰かが大きな石でも投げ込んでるのかとビビっていた私。

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 こんな場所に夜中来るような輩はいないぞ

 幹線道路へ戻り進路を西に、向かう先はオストラバの町である。今回ポーランドから未訪問のスロバキアへと入国せず、こうしてチェコ東部へ来たのも半分くらいはこのオストラバの町へ行ってみたかったから。

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 その町に何があるのかといえば

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 そう、みんな大好き巨大な廃工場がある

 約1年前にドイツで廃工場を見学した際、自分で思っていた以上に楽しめたことと、1つ失敗したと思ったことがある。それが「一眼レフカメラ使って撮影をしなかった」という点で、後になってから良いカメラで写真撮っておくべきだった・・・と反省したものだ。

 そんなこともあって今回の観光では一眼レフもしっかり用意し準備万端!いざ魅惑の廃墟の世界へ突撃仕様ではないか。

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 本当たまらんこの雰囲気

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 しかも見学するのは無料と来たもんだ

 19〜20世紀前半にかけて活躍していた工場らしく、最終稼働は1980年代だったかな?以後は使われることもなく、かといって処分されるでもなく放置されていたところを近年観光用途として整備したらしい。

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 なのでオープンしてまだ数年

 今現在も所々で工事がなされており、上手いこと建物改装してライブ会場みたにしている場所もあったし、鉄塔の屋上にカフェがオープンしている(要予約)とのこと。

 私でなくとも巨大な廃墟に心躍らせる人というのは数多くいると思うのであり、こうした施設が見学できることは本当に素晴らしい。ツアーに参加すれば建物内部も見学できるそうなので、機会があればそちらにもぜひ参加してみたかった。

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 絶対楽しいに決まってる

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 あぁ、来て良かった

 心ゆく迄堪能したが、とはいえチェコはまだ終わりじゃない。他の情報は一切調べてなかったオストラバの町を抜け、そのまま郊外に流れていたオーデル川のサイクリングロードへ突入す。

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 川沿いのサイクリングロードはさ

 地形的にアップダウンの数が少なく自転車が走りやすい道となっているのが有難い。チェコという国は山々が連なってる場所でなくとも小規模なアップダウンを繰り返してくる国なので、思った以上にペース落ちるし疲弊するんだよね。

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 かなり森林の中を進むのな

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 でも途中でサイクリングロード途切れちゃったよ

 周囲に広がる大農村地帯と緩やかな丘陵が織りなす景色も悪くないが、そういうの散々ポーランドで体験してきたからさ。チェコではもう少し違った景色を見せてもらえると嬉しいな。

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 と思ってたら出てきた道がコレ

 アスファルトのルートがやたら遠回りだったので、線路沿いに延びるショートカットの道を走ってみたらガッタガタの道と未舗装路が交互に出てくる気合入った道だった。違った景色というのは別のタイプの道とかそういう意味じゃないんだけど・・・

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 道間違えて駅舎に来てしまった図

 ただチェコも川が多く、且つ森林地帯も豊富あため野宿簡単なのが素晴らしい。この点だけはどれだけ時代が移り変ろうと変化して欲しくないと思うの自転車旅行者だからかな?

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 川の水漬けてたらビールのラベルが剥がれちゃった

 どうでも良いことだけど、食事の撮影でビールは毎回ラベルを正面に向けて、銘柄が把握できるようにして撮影している。これは茶壺さんこだわりのポイントなのです。ビールに関しては手間隙惜しまないぞ。

 2023年9月4日(月) 走行距離71km  累計139116km
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 チェコ10日目 オーデル川沿い〜ブルノから北東に48km地点 川沿い

 ヨーロッパでの走行は1日の距離を通常の7〜8割に落とし、代わりに休息日の数を減らすことで全体的なペースを底上げするよう努めている。宿代高くて野宿が続くため同じ場所に連泊するのが難しいことと、走行日に悪天候が重なって走れない・・・というのを極力避けるため。

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 なのだけど

 これを続けていると電子機器の充電するタイミングを逃しがちということがあり、特に最近はPCのバッテリーがヘタってきてるようでブログの日記のみでも4日しか保たない。1記事30分として2時間しか稼働しない状態なワケだ。

 何処か通販使えるタイミングでMacのバッテリー注文できれば助かるのだけど、少なくともシェンゲン協定圏を脱出するまで荷物到着をのんびり待つ余裕はなさそうだし、そこを抜けると今度はamazon使える国が出てこなさそう。

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 どうしたもんやら

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 丘の上に何とも良さげな展望台が

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 もちろん登ってみたりする

 昨日の終盤に川沿いサイクリングロードから離れてしまったのだが、直ぐに戻れるだろうと思っていた私。どっこい自転車道路はおろか、側道すら無い走りにくい道に突入してしまい、挙げ句に道路工事中も重なり右往左往迷いつつ。

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 とにかく川沿いに出たいところ

 謎の未舗装路に入ってしまい、泥濘に片足突っ込んでしまい泥コーティングされるわ両足が虫刺されでボコボコとなるわ酷い状態。道を1本間違えただけでこうなることはない筈だけど、それをリカバリしようと無茶なショートカットを選ぶとそういう目に遭う。

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 水道出てきて助かった

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 そこからようやく走りやすいサイクリングロードに

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 マークが素敵 

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 珍しく自炊してのお昼休憩

 走りやすい道はとことん走りやすいんだよねチェコという国はさ。川沿いということもあってアップダウンもほとんど出てこず、定期的に休憩所も出てくるわ地図看板も完備してるわで迷うことなく良いペースで走行できる。午前中フラフラしていた私は何だったのか?

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 展望台登ってる場合じゃなかったぞ

 かなり早い時間でプロスチェヨフの町まで進めたため、マックに突入しネット&電子機器の充電タイム。前回も同じようにマック入って充電したのが8月31日なので、今だと5〜6日に1回くらいのペースで充電が必要になるワケだ。

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 以前は10日くらい充電しなくて平気だったのに

 最近の日没時刻は19時過ぎなので、18時半まで充電したところで退出する。この後にスーパーで買い物もしてることを考えると、かなりギリギリのタイミングだと思うのだが、まぁチェコだし。野宿楽勝でしょ。

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 と、あんまり不安に思っていなかった

 実際町を抜けて程なく川沿いの林にテント張って無事終了した。特に問題起きず気持ちよく1日終われたな・・・と思ったのだが、夕食準備中に手が滑って指先思いきり切ってしもうた。こんなに血がドクドク溢れてるの久々に見たな。

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 ティッシュと輪ゴムでとりあえず応急処置

 指先がジンジン痛むのだけど仕方ない。どうにもならんしたくさんビール飲んで早いとこ寝てしまうことにする。

 2023年9月5日(火) 走行距離85km  累計139201km
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 チェコ11日目 川沿い〜ブルノから南に10km地点 森林公園

 昨夜怪我した指の傷が思いの外深く、ジンジン痛んでなかなか寝付けず。自転車旅行やってて1日走り回った後で眠れない日というのは珍しいのだが、こういうことが稀にある。

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 おかげで眠たい朝を迎えることに

 それでも普段通りに起床して出発したのは9時前といつも通り。昨日までずっと利用してた自転車道からは外れるルートになるが、チェコ第2の都市ブルノへの突入は北東方向から向かうことにする。

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 というのも

 素直に川沿いルートを進めば楽できるのだが、ブルノの町から北東には無数の鍾乳洞が鎮座するエリアである。洞窟大好きな者としては1つくらい見学してみたかったので。

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 でもその道は山岳ルートだけど

 1回目のチェコ・ポーランドと2カ国合わせて約1ヶ月本格的な峠に登ってなかった私。こりゃ登坂力落ちてるかもしれないと、普段以上にギアを軽くしてゆっくりペースで登っていくことに。

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 一瞬キツい斜度もあったけど

 思ってたより大変に感じることはなく、峠の頂上へ抜けると広がっているのは大平原。いやまぁこの国の田舎は大体似たような景色なんだけど、坂を上り切った後の平原は気持ち良さが違う・・・気がする。

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 清々しい

 小さな村々を通り抜けるように走りお目当てのオストロフ・ウ・マツォヒという町へ。一見すると何のことはないチェコの小さな農村だけど、この町の周辺に鍾乳洞が無数に存在しており、それをみに来る観光客がわんさか・・・してないな。

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 本当に観光地か?と思う普通の田舎

 入って歩き回れる洞窟は幾つか種類があるのだが、中には地底湖でボートに乗って移動できる洞窟なんかもあるらしい。そういうのに興味がないと言えば嘘になるが、私が選んだ洞窟は町から近くてアクセス容易な別のもの。

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 だって入場料が倍以上違うから

 20分後の12時からツアー開始のタイミング。準備を済ませて一息着いたら早速洞窟案内のガイドが出てきて突入開始である。

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 これこれこういうの!

 鍾乳洞という不思議な石の氷柱も大変興味深いけど、何よりこうした洞窟というのはそのダイナミックな地形が心を掴んで離さない。自然にこうした形ができることの驚きを感じてため息が出てしまう。

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 珍しく一眼レフが大活躍してる

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 歩道はしっかり整備されてるのでサンダルでも全く問題なし

 残念なのはガイドがチェコ語オンリーであるため解説云々は全く意味をなさないという点だ。それならツアー方式じゃなくて個人での入場して好きに回らせてくれればと思うのだけど、この辺の洞窟は全てツアー方式のみなので。

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 もっとゆっくり見学したいけど

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 割とぐいぐい先へ進むのな

 でもまぁ気持ちはわかる。入って100mやそこらの大広間で少々長い説明してたので「ここが最深部であとは引き返すのかな?」とか思っていたら、狭い通路を伝って更に奥へと入っていくとは思わなんだ。

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 しかも相当長い距離進む

 場所によってはかなり深くまで大穴が開いており、雰囲気的には地底湖となり水が溜まっているようなのだけど、光源がそこまで届かず未確認。こういう不気味さがまたワクワクさせるのだ。

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 非常によき

 毛っっきょく洞窟内歩き回って入口と別の場所から脱出したのきっかり1時間後。非常に満足度高く洞窟探検でした。最後までガイドが何言ってるのかは分からなかったが。

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 楽しかった

 一休みしてからブルノの町へ向かって移動開始。約30kmの距離とはいえ、午前中に稼いだ峠の標高を削りながら進んでいくため割と楽できる道。

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 なのだけど側道ない上に交通量多くて怖い

 ブルノの町中入って車線も増えて一気に景色も変わったが、それはつまりチェコ大都市特有の石畳ばかり続く自転車に優しくない構成が出てきたということでもある。

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 これだからチェコは 

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 やっぱりブルノも旧市街そういう道

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 それはそれとして中心部の建物群は目を見張るものが

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 サクッと見て周りますか

 やっぱり巨大な大聖堂が急斜度の坂上にあったりして自転車では辿り着くのも一苦労。プラハほど観光地化されておらず、人の数がやや少ないためまだ楽に移動できるのが救いだと思う。

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 ブルノの町眺めたところで

 時間も遅いし早々に町を抜けてしまう。直線的に南へと伸びる川の両岸に良い感じのサイクリングロードがあり、これに乗ってしまえば後は速い速い。地味にユーロヴェロの9号線でもあるらしく、実は今日は朝からユーロヴェロ9号と重なる道が多かった。

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 アドリア海まで抜けるルートらしい

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 ユーロヴェロはやっぱり良い道なんだよね

 町を抜けて人通りが少なくなったのを見計らい、自転車道から少し離れた森林地帯にて本日終了とした。謎のゲートを潜って入場したので多分デカい公園か何かだと思う。

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 まだ今日で実質3日目だけど

 明日には早くもチェコ出国予定。サクサク進んでいかないと滞在期限がヤバい茶壺さんです。

 2023年9月6日(水) 走行距離85km  累計139286km
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