自転車ときどき世界1周

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 ボスニア9日目&セルビア1日目 ブルチコの町〜ベオグラードから西に58km地点 サバ川沿い

 テントを張る時の地面で注意する点は「凸凹」と「傾き」であると思ってる。野宿じゃ完璧フラットな地面にテント張るのは難しいが、なるべくこの2点が良い条件で設営すると睡眠の質が良くなり疲労回復にも繋がる。

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 だからテント張る前の草抜きは重要

 しかし昨日は到着が遅れたこともあり、あまりしっかり整地ができずオマケに川へと下る斜面の途中にテント張ったため角度が付いた状態での睡眠となってしまった。こうなると寝心地悪くて深夜に何度も目を覚ますこととなり、朝になっても身体の節々が痛い。

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 早めに野営地見つけるのは大切なのだ

 ともあれ9時過ぎには出発して川に沿う形で東進する。走り始めて2kmでWi-Fi使えるガソスタが出現し、思わず1時間近くネットして遊んでしまい何やってるのだと思いつつ。

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 次の国入る時は色々情報収集しときたいから

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 徐々に日中でも肌寒いと感じることが増えてきた

 ボスニア北東端に位置するビイェリナの町に向かうのは、バニャ・ルカの宿でスタッフの兄ちゃんからオススメの町として紹介されたから。単にバニャ・ルカからセルビアへ進むと勝手にぶつかる位置関係でもある。

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 でも想像してたより大きな町っぽい

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 町並みに社会主義国の名残りを感じたり 

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 オッさんがカタパルト射出されてるモニュメントかな?

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 この手のチェスで大賑わいしてるの初めて見たかも

 思いの外活気があって良い雰囲気の町だったな。特に見所とか観光名所があるワケでは無さそうだけど、こうした立派な町を走り抜けてくのは悪くない。ボスニア入国直後なんて寒村しか出てこず「大丈夫かこの国!?」と思った程だし。

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 町を抜けて10kmも進めば

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 イミグレーションが見えてきた

 ボスニア側の出国審査はアッサリスタンプ押されて終了したが、セルビア側の入国審査で意外に根掘り葉掘り細かい質問が来る。セルビア抜けた後の訪問予定国って入国審査に必要な問答なのか?

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 時間にしたら数分程度だったが

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 なんとセルビア入って最初の看板がサイクリングロードの情報とは

 このまま首都のベオグラードまで直線的に走っていこうと思っていたが、こんなしっかりした自転車用の道をお出ししてくれるのならば話は別だ。セルビアサイクリングロードを楽しんでみようじゃないか!

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 とか思って走り出したけど

 サイクリングロードが全然親切じゃねぇ。初手から何km進めば良いのか分からないままに走っていたのだが、いつの間にか示してるルートから離れてしまった模様。結局素直にベオグラード目指して進むことにした。

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 なんだかな〜

 国境沿いは道路が狭くてガタガタだし「セルビア大丈夫かいな?」と不安だったが、ある程度進むと道路幅も広がり交通量も落ち着いて走りやすくなってきた。路面はガタガタのままだけど。

 新しい国入った初日は何かと忙しいもので、両替屋で現金作って町の治安や雰囲気もそうだしスーパーでの物価調査もしておきたい。シャバツというやや大き目の町に到着したのは17時前なのだけど、ここから大車輪でこれらの作業してしまう。

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 ついでに水道見つけて水の補給もしなくては

 シャバツの町はかなり大きな規模だけど、それ以上に活気のある町で、中央広場で大勢の人が屯っているの見て最初は「何かフェスティバルでもやってるのか!?」と思ったほど。もうすぐ夕暮れなのに子供が大勢遊具で遊びまわっている。

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 パワーを感じる

 こりゃ野宿は町からしっかり距離とって行うべきだと、町の北部を流れるサバ川渡った反対岸へ向かう。日中は川から離れて走っており気にしなかったが、丸1日サバ川に沿う形で移動してたワケだ。

 川沿いは別荘だったり釣り場として整備されてたりで人気のない場所が見つからず、結局未舗装路が続く道の最奥まで行ったところに良い感じのポイント見つけて本日終了。花で囲まれてるファンシーな場所でのテント泊だが、平坦で地面に凸凹もなく今夜は気持ちよく眠れそう。

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 僅かな違いが寝心地を左右する

 ちなみに蚊も全然出てこず珍しく蚊取り線香使わない夜だった。普段はテント張り終えるまでに複数箇所刺されてしまうのが当たり前で、こりゃセルビア入って野宿運が向いてきたかな。

 2023年10月5日(木) 走行距離86km  累計141480km
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 セルビア2日目 サバ川沿い〜セルビア首都 ベオグラードの町

 10月入って一気に気温が下がった気がする。夜中の気温は適度に低い方が気持ちよく眠れるため、これくらいの気温が続いてくれるとありがたい。

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 花にまみれた朝

 今日中に首都のベオグラード到着してしまう予定であり、都会での走行に時間取られるやもしれないと、町までの距離も調節して短くしている。むしろ短すぎて到着後何するべきかと考えてしまう程度には。

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 具体的には70kmくらいの予定

 出発直後のガソスタでWi-Fi使ってホステルの予約もしてしまい、無理せずベオグラード到着できる見込みであった。この時までは。

 幹線道路は道路規模の割に交通量が多いし、トラックを始めとする大型車両がかなり怖いオーバーテイクをしていくため走りたくない。ということで考えていたのがルマという町からやや規模の小さい国道120号線を走ってベオグラードに向かうルート。

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 そんで二キッチという町まで来たのだが

 ここから北上して進む道が何故だかパトカーにて封鎖されている。理由を聞いても彼らは一切英語を話せないためサッパリ要領を得ない。

 確かなことは、ここからベオグラードへと向かうルートは軒並み通行禁止となっており、迂回路であるルーマという町まで足を延ばさねば通れる道はないということ。

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 いやいやそんなのってアリかよ

 こういう時に外国人という立場は不利というか面倒だと感じる。この通行止めがどの程度周知されていたかは分からないけど、仮に事前情報徹底されてても多分私がそれをキャッチすることはできなかっただろうから。結局現地に突撃して門前払いを喰らうことになるのは必然だった。

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 あ〜アホらしい

 これがまた宿を予約した後のタイミングというのが痛い。こういうイレギュラーな事態があるから私は極力宿泊施設の予約を取らないのだが、払ったお金を無駄にしないためにここから全力疾走確定だよ。

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 来る予定になかったルーマの町

 町郊外をかするようにして右折し国道126号線へ。この道路も交通量がほとんどない道だったため、追い風との相乗効果でハイペースでの走行となり、何とか20kmの回り道でも無事ベオグラードに到着できる気がしてきた・・・

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 流石に後半は交通量増えて走りづらかったが

 ハンガリーのブダペスト以来の再開となるドナウ川にて町が分断されてるベオグラード。その昨日のほとんどは川を挟んで南側に位置しているが、宿の場所は川の北側らしいので、混雑する町中を迂回するように手前側に位置する橋から遠回りすることに。それでも迂回ルートの方が早く到着出来るという判断。

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 これが大失敗

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 道的にはユーロヴェロに該当する自転車フレンドリーなルートのはずが

 途中から自転車道路は焼失するわ、代わりに出てきた道が階段使って移動しろとかぬかしおるわ、その後に出てきた道も狭いし車両は多いし最悪としか言いようがない。ここまで突入に苦労する首都いつ以来だろうか思い出せないレベル。

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 セルビア嫌いになるわ

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 これがユーロヴェロの正規ルートとかふざけてるのか?

 ここまで苦労してようやく到着した宿だけど、booking.comに表示されてた住所が全然別の場所という罠にハマる。出てきた民家のおじいちゃんにも迷惑だったし、私の方としても英語は通じないし、よく分からん対応してくる人だなぁ・・・となってしまい、誤解を解くまで相当時間かかった。

 ここから改めて宿に連絡とって正しい住所送ってもらい、更に10km以上の距離を走る羽目に。完全に日が暮れてしまったし、ルートの関係上ベオグラードのど真ん中を抜けてくことになり、なんか今日はやることなすこと裏目になるな。

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 町の夜景撮ってる場合違う

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 疲れたし焦ってるし

 やっと宿にたどり着いたの20時前。午後の早い時間に到着する予定は日没後となってしまったし、予定してた走行距離も無意味に増えて疲れ果てた。

 キッチンにオーブンがあるという情報もフェイクだったので、普通に肉野菜炒めで夕食を済ませる始末。やっぱり宿の予約は慎重に行うべきなのだ。

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 そういう問題なのか?

 2023年10月6日(金) 走行距離121km  累計141601km
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 セルビア3・4日目 ベオグラードの町

 今日1日使ってベオグラード観光し、翌日出発・・・というのを目論んでたけど無理でした。あまりに身体が重くてベッドから動けないでござる。

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 疲れてます 

 ということで今日は休息日に切り替えてゆっくりしてた。外出したのも夕食の材料買いに出た1度きり。でもその道中で中国系の謎商店があったので少々見学してみたり。

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 お箸も安く売ってたし

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 Oリングバラ売りしてくれると助かるんだよね

 あまりキッチン充実してない上に利用者も多く、素直に簡単料理で済ませて省エネな1日となった。まぁ焦らずのんびりしましょうか。


 翌日。昨日と違って空模様が今ひとつ。結果だけみれば晴れてた昨日のうちに市内観光して今日は大人しくしてるべきだったのかもしれないが、それは机上の考えだ。

 その場その場で自分が良いと思うことを選択するのであり、そういう自由さの幅が大きいことこそ自転車旅行の強みだと思っているのであり、曇り空のベオグラードを楽しみましょう。

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 中心部まで5km以上あるけど問題なし

 ここまで並行するように走ってきたサバ川とヨーロッパでも1・2を争う主要河川のドナウ川とが合流するのがここベオグラード。そのため町は3つに分断されているのだが基本的に都市機能を担う官公庁やれ目玉となる施設は川の南東エリアに固まっている。

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 私は南西エリアに宿取ってたので向こうに移動せねば

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 あの辺が高級住宅地っぽい

 橋を渡ってそのまま川沿いの道を進んでいく。自転車に対してあまり優しくないセルビアだけど、ベオグラードの川沿いだけはしっかりしたサイクリングロードが敷かれており、スポーツバイクに乗った人も数多く見かける。

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 日曜ということもあってか人が多いな

 平坦な土地が続いたセルビアだけど、このベオグラードは小高い丘があり私はその周りの川沿いを走っている形。丘の上には要塞が鎮座しており、この土地が戦乱続きだったことを想起させる。

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 上まで登ってきた

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 要塞の名前もそのまま「ベオグラード要塞」

 一昨日半泣きで走ってたのが、この要塞から道路挟んで向こうにある目抜き通りの辺り。時間に余裕持った状態で改めて訪問してみれば、大勢の人で賑わうショッピングエリアに無数のパフォーマーが演奏したりダンスしたりと賑わっている。

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 ボスニアでも思ったけどスラブ系は背の高い人が多い

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 それなりに見て回りつつも

 この通りを抜けて私が向かうはもうちょい先の官公庁が集まる場所。ここには旧ユーゴスラビア時代の国防省が残されており、1999年にNATOが空爆して破壊されたまま今もここに佇んでいる。

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 割と生々しい

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 元々こちらの建物と繋がっていたらしく

 NATOというかアメリカはベオグラードのみでなくセルビア全域に攻撃を加えたのだが、コソボ紛争について調べていけばいくほど「セルビアが悪い」という単純な問題では無かったように思えて仕方ない。

 クロアチアなんかではセルビア人のこともの凄く嫌っている人にも会ったけど、数日滞在してみて私はセルビア人に対してそんな悪い印象を持てないんだよね。個人と国のあり方を比較しても仕方ないとは思うけどさ。

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 ともあれ

 こうした建物を残してその功罪を考えさせるという意味では原爆ドームに近いものだと思うし、個人的に訪問して良かった。というかベオグラードはこれを見に来たようなものともいえる。

 帰り道で凄まじい風が吹き始め、必死にペダル踏んで宿へと戻る。一息ついてから夕食作ろうと中庭行ってみたらスタッフの他、恐らく彼の友人たちが騒いで踊っていた。

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 日曜日は毎回こんな感じとのこと

 私もビールやラム酒を頂いたりしつつ、ほどほどのタイミングで夕食済ませて抜けさせてもらったのだが、酒が強すぎたのかベッドに横になった途端ダウン。そのまま朝までコースとなってしもうた。

 2023年10月7日(土) 走行距離 0km  累計141601km
 2023年10月8日(日) 走行距離28km  累計141629km
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 セルビア5日目 ベオグラードの町〜ベオグラードから南南西に約60km Markova Crkvaの町

 酔っ払ってブログや日記書くのをサボることはそれなりにあって、そういう場合は翌日2日分一気に書いてしまうことが多い。でも今日に関しては目を覚ましたタイミングでブログ書いてアップロードまで済ませておいた。

 急いでないとこういう時にフレキシブルな対応が出来るというか、せっかく宿に泊まっているのでチェックアウトギリギリまで設備を利用してやろうという気持ちもあった。

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 色々世話焼いてくれたスタッフにお礼言って

 出発したのは11時前。ここから昨日走った川沿いのサイクリングロードを伝って、とりあえず南へ抜けて行こうと思います。

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 その後のルートだけど

 南東に進んでセルビアの温泉を体験してみるのも一興だけど、ここは素直に南へ進み次の国を目指す方針とする。理由の大部分は手元の残金が少ないため、このペースだと2日ほどでセルビアディナールが枯渇するため。

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 また両替すりゃいいじゃんとも思うけど

 昨日は川を渡って町中心部へと向かったが、今日はこのままサバ川の上流方向へと走っていく。頼りにしていたサイクリングロードは突然道が消失したりと頼りないものの、郊外に出るまでは車両が通らない道を使って進みたいところ。

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 こういうの勘弁してほしい

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 仕方ないので橋を渡ってサバ川右岸から進む

 土地は山ほどあるだろうに川の上に建築された家がやたらと多い。こういうのは途上国でよくみた光景で、その理由が「川の上だと土地に建築しておらず税金が掛からないから」ということだったのだが、ヨーロッパのセルビアでそんなガバガバのルールが適応されてるとは考えにくいし謎だ。

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 夏の時期はレジャーが盛んなのだろうと思わせる

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 本当にずっと川岸に家が並んでるのだ

 上手いことベオグラード郊外まで抜けたので、サイクリングロードが無くなり一般道路となったサバ川沿いの道だけど快適な走行が続く。川沿いなのでアップダウンもないし、もうちょいサバ川に並行して走っていくのも悪くないかもしれないが。

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 それだと最後には入国した国境に戻ってしまう

 ということでオブレノバツという町から進路を変えてまっすぐ南へと向かう。近くを高速道路が通っているためか、こちらの道路は交通量も少なく走りやすい。スタート遅かった割に結構距離走ってるのはこのためか。

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 急いでないから早めに終了してもいいのだけれど

 本日終了予定としてたウブという町の川が、ガチガチにコンクリートで固められた想像と全然違う姿だった。あんまり水も綺麗じゃないし、この川沿いにテント張るのは遠慮したい。

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 ということでもうちょい先へ行くことに

 ウブで終了してれば17時前のタイミングでテント張れてたろうが、10kmちょい南へ走って良い感じの野営地見つけた時には18時過ぎて暗くなる直前であった。どうして毎回こうなってしまうのか?

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 もっと余裕のある自転車旅行を

 寝る前になってポツポツとテントを叩く雨音が始まり緊張が走る。セルビア入国時に向こう10日間ずっと晴天!・・・という天気予報見て安心してしまい、以後天気予報は確認しないままだった私。

 雨が降るって分かってるなら下準備もするけどさ、突然に雨降られるとテントから出ることもできず困っちゃうのですよ。大切なのは覚悟だ。

 2023年10月9日(月) 走行距離86km  累計141725km
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 セルビア6日目 Markova Crkvaの町〜ベオグラードから南南西に103km地点 Skrapez川沿い

 覚悟した割に全く雨が降ることなく迎えた朝。おかげで睡眠バッチリすこぶる快調なのであり、なんかセルビア宿よりテント泊の方が快適に眠れてる疑惑。

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 場所も良かった

 でも良かったのは野営地までで、ここから幹線道路へ戻るのに「同じ道を逆走するのはヤダ!あくまで前進しながら道路に復帰したい」とか思った私は悪くないと思う。

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 すぐ近くに立派な公園あって、こっちでテント張っても良かったな

 幹線道路へ戻る道が未舗装路なのはまだしも超激坂とか聞いてないよ。乗車どころか押して進もうとしても足元の砂利が滑ってマトモに前進できない凶悪な道。来た道戻るよりショートカットにもなるし!とか思ってたけど、この短い区間を抜けるのに30分かかったぞ。

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 地図で確認するのと実走するのは全然違うという良い例

 スタートから3kmで満身創痍なのだけど、今日からセルビア平坦区間は終わって山岳地帯に突入するんだよね。ウォームアップには厳しすぎると思うのだ。

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 遠目に山の姿が見える

 真っ直ぐ進めばバリエボというかなり大きな町に到着するが、市内入る手前で国道21号線へとエスケープ。自転車という乗り物では基本的に都市部を走りたくないのです。

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 行くべき理由のない町だったし

 この21号線からいよいよ上り坂が始まる。本格的に峠道となる前に町郊外に位置するスーパーで少々早めのお昼休憩してしまい、万全の状態で久しぶりのヒルクライムといきましょう。

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 バリエボの町並みだけ写真撮っておく

 お腹膨らませていざ走行開始!・・・という感じだったが、明らかにペダルが重たい。これが何日も走り続けてる状況なら「相当疲れているんだなぁ・・・」で済ますかもしれないが、今の状況でこれは明らかにオカシイ。

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 上りが大変すぎる

 上手いことカフェが出てきたので確認してみたら、後輪のフレが大きくなってブレーキと干渉していることが原因だった。チェコで振れ取りしてもらってまだ時間経ってないんだけどな。

 仕方ないので荷物全外してスポークテンションの調整作業に。過去にも自転車整備中に何度か同じ作業したことあるけど、走行途中でこんな作業するのは始めてだ。

 多少手間取ったものの、ブレーキとの干渉はなくなったので満足。お店のマスターとお客のオッちゃんが「大変だなぁ!」と飲み物食べ物奢ってくれて、そのまま楽しい談話が続く。いやまぁほとんど英語話せないのでかなりアップアップのコミュニケーションなのだけど。

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 すごく親切な人達でした

 気持ちも自転車もリフレッシュしてヒルクライム再開。前半戦こそ短い距離で急斜度登らせるパターンが連続したものの、山中奥深くに入ってからは一定の斜度で淡々と続く道となり走りやすい。

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 1度リズムが構築されれば楽になるので

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 1時間半ほど登り続けて頂上に

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 流石に他のルートに今から向かおうとは思わないぞ

 曇り空なのもあってやや冷えるダウンヒル。なんだかんだもう10月も中旬になるワケで、そろそろ冬に備えて雪の降らない土地へと移動を考えねばならない時期だ。この峠にもスキー場の看板があったし、地域的に11月には初雪が観測されるらしい。

 今年の冬はどこにいるのかな?

 坂を下ってコシェリチの町へ。ここで食材購入しておき、もうほとんど平坦路となった道に並行して流れる川沿いにテント張れる場所がないかと探しつつの本日ラストラン。

 町を抜けて6〜7kmほどのポイントに出てきた未舗装路の先にある草地にテント張って終了とした。最初は農地か何かかと思ったが、本当にだだっ広いだけの整備もされてない草地だなここ。だからテント張るのだけど。

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 いつもの夕食だけど

 実はオッちゃん達からお土産でセルビア名物酒「ラキア」を頂いている。旧ユーゴスラビア圏の国々で飲まれている酒で、機会があれば飲んでみたいと思ってたのでとても嬉しい。

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 香りはフルーティながら強烈なアルコールでイケる

 おかげで寒くなってきたセルビアも身体の中から暖かく過ごせそうだ。なおアルコール度数は種類にも寄るが大体60%程度らしい。水割りして飲むべきだったのでは!?と気づいたの寝る直前。

 2023年10月10日(火) 走行距離71km  累計141796km
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 セルビア7日目 Skrapez川沿い〜ベオグラードから南南西に139km地点 Kamisina川沿い

 山間部で日が差さない・川沿い・草地とテントビショビショになる条件揃っていた割に、それほど水滴付いてなかった不思議。明け方は川から霧が出るほどだったにも関わらず運が良かった。

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 やっぱフルメッシュテントというのが良いのだろうか?

 いそいそと準備して出発するが、山の谷間に位置する土地に造られた道路であるためか、やたらと道路工事が多い。3〜4kmに1度は工事で片側通行禁止となってしまい、気持ちよく走れんぞ。

 それ以上に問題なのがセルビア人ドライバーで、こいつら1車線しかない道路にも関わらず数百mの距離を待つことができず、無理矢理狭いスペースに突っ込んで追い越し仕掛けてくるクソボケ運転で怖くて仕方ない。後ろからクラクション鳴らせば全て許されると思ってやがる。

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 もの凄いストレス

 ということで15kmほど走り到着した町から先はローカル道路で進むことにする。進路を西向きへ変えてボスニア国境を目指すのは良いが、少なくとも2度の峠越えが必要となってくるようで、楽してゴールはできなそう。

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 まぁ平坦路ばかりも飽きるからね

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 やってやりますよ!

 ということで1本目の上り坂。斜度はややキツいが峠の規模自体が小さいこともあり、割と余裕を持って頂上まで登り切りそのまま稜線を伝って進む見晴らしのいい道が続く。

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 もうこの辺は完全な山岳エリアだな

 山間部に位置する大都市ウジツェの町へ向かうため、強烈な下り坂で一気に市内へ突入す。こんな平地が少ない辺鄙な場所にも関わらず、やたらと高層ビルが立ち並ぶ先進的な町であり、もっと都市建設しやすい広大な平野が幾らでもあるのにセルビアの考えることはよく分からん。

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 土地の最下部に1番高いビルってボリビアのラパスを思い出す

 この先国境まで大きな町は出てこないため、スーパーにて残金使い切るよう買い物済ませておく。実際には走行終了の前にビール購入したいので、その分の料金だけ残しておくつもりだったが。

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 思ったより高くついて残金115ディナール(約155円)

 とりあえずお昼休憩して町を抜けると同時に始まる2本目の峠に備えなくては。このまま国境へと向かうのに幾つかルートがあったけど、当初予定してた南側ルートがどうやら自転車通行禁止の道っぽくて、代案としてローカル道使って直線的に進む道を選ぶ。

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 途中で173号線に合流する道らしい

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 早速上り坂でギア最軽近くに合わせとく

 地元民に「そのルートなら車通らないから快適だよ」と言われた道だけど、快適に走るにゃあまりに斜度がエグすぎた。地図見た時から嫌な予感しかしなかったけど、2.4kmの距離で350mアップって平均斜度15%近いじゃねーか!フルパッキンの自転車で登る坂じゃない。

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 それでも7割くらいは乗車してたんだけどな

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 完全に両足限界迎えてしまい押しましたとも残り全部

 やっとこ坂も落ち着いて山の稜線に出たは良いが周囲を木々に囲まれた道で全然景色も良くないし、午前中と比べて大変な割に旨味の少ないルートとなってしまったな。

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 後半からは結構良い感じの道も増えたけど

 幹線道路に合流した辺りから下り基調の道となり、右へ左へスネークラインを伝って走る。上り途中は暑くて仕方なかったが、下り坂で山の陰に入るとTシャツのみでは肌寒いくらいの気温。ダウンヒルの最中はそろそろ上着いる季節だな。

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 お、ボスニアの表記が出てきた

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 山で汲む水は美味しいことが多いのでこのトンネル前で水補給した

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 かなり開けた地形になった

 本日オマケのもう1本、軽めの坂を登りトンネル抜けたら後はひたすら下り坂・・・なのだけど、その途中で500mほど登り返した観光エリアへ寄り道する。

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 ここは非常にオススメだぞ!と聞いたので

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 多分セルビア正教会詳しい人には面白いのだろう

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 でも完全木造の教会は見応えあった

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 僻地なのに観光客もたくさんいたし

 サクッと見学終えたのは日没迫ってるから。もう国境まで10kmない程度の距離だけど、ここで無理して走っても仕方ないので出入国は明日に回してテント張れそうな場所を探しましょうか。

 ここも山と山との間に位置する道なので、地理的に隣に川が流れている。というワケで川沿いにテント張れるぜ!と河原に突入してみたら、水が干上がっていたためUターン。

 地図確認して他の河川が流入してる場所なら水あるだろ!と移動してみたら、水量少ないものの無事水の流れてる川を発見できた。今日は大汗かいたので行水しないという選択肢は無かった。

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 残金少なすぎてビール1本しか買えんかった

 これじゃあ日中に発汗した水分を補給しきれず脱水起こしてしまわないかと心配でござる。そうだ、私が毎日ビールを飲むのはそのためなんだ。

 2023年10月11日(水) 走行距離83km  累計141879km
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