自転車ときどき世界1周

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 アルバニア14日目&ギリシャ1日目 ジロカストラの町〜アテネから西北西に約310km ヨアニナの町

 不安で仕方なかったが、夜中に腹痛が起きることなく無事朝を迎えることが出来て一安心。病院もほぼ行っただけで特に処置とか無かったと思うのだけど、もしかして点滴の中にすごい効能の薬でも含まれてたのか?

 ともあれ体調回復したので出発することに。正直まだ不安が消えたわけではないが、今日を逃してしまうと2日後からまた雨が続いてしまうため、なんとかこのタイミングで出発したかった。

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 合計6日間、お世話になりました

 オーナーにお礼いって出発し、石畳の坂を降りて幹線道路へ。この1週間で更に寒気が強まったのか、また一段と冷え込んだ気がするアルバニア南部。そろそろ北緯40度を下回るので日本でいうと東北地方のあたりか。そう考えると寒くても仕方ないと思えるな。

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 正面の山もバッチリ雪積もってるし

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 日向の道ならほんのり暖かい

 病み上がりの体に優しい平坦路&追い風のコンボで、それほどペダルを踏み込まずともどんどん速度が上がる。ギリシャとの国境まで30kmは何の苦労もなくあっという間に到着した感じ。

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 最後の最後にちょっとした坂があったくらい

 出国審査でもパスポート確認して受けた質問は「日本人か?」という1つだけ。やっぱりアルバニアの出国スタンプは押されず処理完了となり、世にも珍しい出入国の記録がパスポートに一切残らないアルバニアを去ることに。

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 向こうに見えるギリシャイミグレーション

 アルバニア側と違ってこちらは車両が長蛇の列をなしている。こりゃ相当時間かかりそう・・・と思いながら車の後ろについた私だが、ドライバーから「自転車は並ばないで良いよ、行きな」と言われたので、その通りにしてみたら本当に先に処理してくれた。これはラッキー。

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 ということでギリシャ入国したものの

 特段「ようこそ!」みたいなこと書かれた看板もなければ、山の中なのでギリシャに入ってどうこうという景色の変化もない。ただひたすら平坦だった道路はギリシャから突然上り坂へと切り替わった。

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 何で渓谷に道を通さなかったのか?

 どれだけ登ったのか確認してないが、峠を1本越えて坂を下りたその先にようやく幹線道路とぶつかるT字路が。ここまで20kmほぼ人家なしとはギリシャは割と田舎国なのかもしれん。

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 謎に戦闘機は出てきたな

 とりあえず道路を南下しヨアニナの町を目指す。ギリシャに入って通貨がユーロとなったので、ようやく枯渇していた現金を引き出すことができるようになったため。

 別にヨアニナでなくとも何処かATMが出てくればそれで解決する話だけど、結果的にヨアニナまでATMは1度も姿を見せなかったし。

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 ギリシャ入って道端にミニチュア教会をよく見かける

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 ようやく山岳地帯を抜けたか

 日が沈み始めるとどんどん気温が下がってしまい、大慌てで現金引き出したり水の補給したりと動き回る。なおギリシャはスーパー日曜営業してない系の国みたいだが、どういうわけかドイツ系スーパーのLidlが謎の日曜営業しており無事買い物できた。

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 ツイてたな

 というかバルカン半島諸国に入ってから、こうしたヨーロッパ地域の多くに展開してるスーパーやれガソスタが軒並み姿を消していたが、ここギリシャで再び姿を見せるようになったのはちと感慨深い。西欧の世界にきたのだなぁ・・・って。当然物価も西欧価格なのだけど。

 そのまま湖脇の草地にテント張って本日終了。明後日の雨が始まる前に大きな峠を越えて山の向こうに抜けることができれば天気はかなり安定する見込み。つまり明日は何が何でも峠越え完遂せねばならず、病み上がりだし割と心配しております。

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 まだお腹が不安なのでアルコールなし

 2023年11月26日(日) 走行距離91km  累計143808km
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 ギリシャ2日目 ヨアニナの町〜アテネから西北西に296km地点 廃墟

 ガッツリ峠越えの1日だけど目を覚ましたのは7時半とかなり遅い。まぁ昨日から時差1時間発生してるので、実質6時半と考えれば普通か。都合の良い考え方だな。

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 湖から3mの場所

 出発準備を終えて直ぐに山へと向かうわけではなく、一旦ヨアニナの町へと引き返しスーパーで食料買い込む。次にスーパーが出てくる規模の町が120km先なんだけど、今日中にガッツリ峠越えしてそこまでたどり着くのはほぼ不可能なため。

 つまり今回は、明日の雨を考慮に入れて丸2日分の食材を積載してのヒルクライムとなる。重量増加がそのまま負荷となる上り坂において、なかなか厄介なウェイト増加といえるがまぁ頑張るか。

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 準備できたし行きましょう

 テント張ってた湖畔の北側を回るようにして進むと東側にそびえ立つ山脈が。この山だけでも上の一苦労と感じるが、山頂に雪が見えないあたりコイツはまだ楽な方なんだろな。

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 お、楽しそうな小島が

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 その向こうにはヨアニナ城

 ギリシャで現在でも人が居住している唯一のお城と聞いて、ちょっと興味はあるのだけれど時間がないので訪問はスルー。計算上、今日の峠は休まず走り続けてギリギリ日没までに越えられるかどうかという標高と距離にあるので。

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 じゃあもっと早起きしろよな

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 1本目の峠山頂

 ここを越えると大下りとなり、谷間となってる川を越えるべく500mまで標高下げる。その先から再び峠が始まる2段構えの構成で、ここからが本番といっても過言ではない。

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 雪山が見えることからより標高も高い

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 谷底の集落でお昼休憩して午後スタート

 すぐ隣を高速道路が通っている関係で、旧道となってるこちらの道は交通量がほぼ0なのがありがたい。気持ちとしては「車なんざ疲れることもないのにアップダウン少なくトンネル通過して楽な道を走ってるとか許せんな。道路交換しろとは言わないが、せめて自転車もそっち走らせろや!」くらいには思ってる。

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 山腹の狭い道がぐねぐね続く

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 ガレが残っていたりと危険な道なのであろう

 途中で小規模な集落がちょいちょい出てくるが、想像してた通りマトモな商店の姿はない。多少上りがしんどくなろうとも食材を最初に買い込んでおいたのは正解だった。

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 雪山と標高差がなくなってきた

 15時ごろから西の空が徐々に雲で覆われ始め、天気予報通りなら夜から雨が降り出す見込み。いわゆる雲との追いかけっことなってるワケだが、私が追いつかれないよう必死にペダルを漕いでも時速6〜7kmが良いところ。

 16時、山中にあるかなり大きめの町メツォヴォとの交差点に差し掛かる。なんか観光地らしいので時間に余裕があったらちょっと寄り道・・・とか考えてたけど、余裕全くありません。このままいくと日没と同時に山頂到着の見込みで休むことも許されません。

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 ということでここもスルー

 お昼時には汗をかいてたこともあったが、ここまで登ってくると気温は低く寒さも厳しい。上り坂だけど冬用装備をしっかり着込み、最後の上りだともう一踏ん張り先を急ぐ。

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 周囲には雪がチラホラ見える

 ところが山頂まで残り4kmというところで道路が冠雪&凍結状態に。多少の雪ならそのままイケるか?と突っ込んでみたが、タイヤが横滑りして全く走行できやしない。まさかの最後は押して進む羽目になろうとは。

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 この時点で日中の登頂は諦めた

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 もう完全にアイスバーンだし

 周囲はどんどん暗くなり、車の1台も通らない道をひたすら自転車押して進む。とにかく落ち着ける場所を見つけないとテント張るのもままならない状況であり、どうしたものかと思っていたら。

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 山頂直下に建物の影が

 そういえば看板にも山頂付近の施設まで○kmと表記があった!しかし門を叩くまでもなく廃墟であることが分かってしまい、まぁそれでも構わない。とりあえず雨風凌げる建物が出てきたことは幸運だったと中でテント張らせてもらうことに。

 幸いすぐ側の小川から水は補給できたし食材も持っている。とりあえずここで明日の雨をやり過ごして、明後日天気が回復することを願うばかり。なおこの山を起点にして西は雨、東は晴れてる予報だったのだが、山頂は晴れるのだろうか?

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 考えても仕方ない

 2023年11月27日(月) 走行距離65km  累計143873km
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 ギリシャ3日目 廃墟

 厳しい上り坂となった昨日の疲れを癒すというか、朝からずっと雨や雪が降り続けてるため身動き取れず寝てばかり。まぁこうあることは分かってたので文句はない。

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 雨も凌げて助かりました

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 外は真っ白の世界

 標高にして1700mほどの場所だが思ったより気温の落ち込みが強くなく、寝袋さえあれば割と暖かな感じで過ごせた深夜。やはり風が当たらないというのが大きいか。

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 ところでこの廃墟

 過去様々な廃墟をお借りしてテント張ってきたけど、随一のホラーゲーム風味を誇る建物だと感じる。

 元々は峠の山頂にあるカフェレストランみたいな施設だったのだろうが、高速道路が開通したことで利用車両が急激に減り、需要の低下と共に役目を終えたといったところ・・・と想像するが、そんな建物の割に2階部分も広いし家畜を飼育してたと思われるスペースもある。

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 せっかくなので色々撮影

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 窓ガラス割れてると風が通って寒い

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 1階部分は物が散乱してて足の踏み場もない感じ

 こういう場合に1番怖いのは間違いなく人間なのだが(こういう廃墟に集まって飲んだりドラッグやったりする輩はいる)、このクソ寒い時期にわざわざ雪を乗り越え山の上までやって来るアホは私を除いて誰もいないようで一安心。

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 糞塗れでここにはテント張れない 

 ごく稀に外の道を車両が通る音も聞こえるため、一応通行止めにはなってないみたいだし。天気が回復したらサッサと山の向こうに抜けてしまおうと思いつつテントの中。

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 あの辺が水場だけど雨激しくて外出たくない

 ちなみに本旅行において野宿で丸1日動かず終わるというパターンは非常に珍しい。7年以上こんなことやってるけど恐らく5回も経験してないのでは?と思われる。

 つまり現代の自転車旅行は事前に天気予報を調べていけば、そうそう長雨に捕まってどうにもならない・・・という事態に陥ることは少ないと言えるのかもしれない。バルカン半島の国々なんか雨停滞たくさんあったけど、毎回事前予測して宿取ってたし。

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 そういう意味では貴重な1日でした

 2023年11月28日(火) 走行距離0km  累計143873km
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 ギリシャ4日目 廃墟〜アテネから北西に約270km カランバカの町

 昨日はほとんど横になってた関係でなかなか寝付けず、かといって目を覚ますタイミングはいつもと同じ時間という不条理。オマケに横になりすぎて腰が痛い。エアーマット使うと腰が痛くなるのは私だけなのだろうか?

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 外は真っ白だけど

 とはいえ吹雪いてた昨日と比べりゃ視界も良好で雨も止んでる好条件。これ以上廃墟に留まる理由はないのであり、いそいそと出発準備を始める茶壺さん。

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 どうもお世話になりました

 不思議なのが一昨日には雪が積もった上に凍り付いてた路面だが、今日の時点で綺麗に無くなっていたこと。素直に考えるならば昨日の雨が存外温度が高く、それによって雪と氷が洗い流された・・・ということになるのだが。いや本当か?昨日も寒かったぞと私は疑問を呈したい。結果的に自転車乗って移動できるから助かったのだが。

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 1kmも進まず頂上に

 凄まじい強風に煽られ記念撮影もままならず、流されるようにダウンヒルスタート。この時点で東の空にはチラホラと青空が見え隠れしていて勝利を確信していた私。

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 10kmも走らずこの天気ですよ

 やはり峠が天気の境目となっていたようで、進めば進むほどに青空の割合が増えて路面も乾いていく。2日前限界ギリギリまで進んだ判断は間違いでなかったのだと今になって思う。

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 気温もグングン上昇中

 下り坂の途中なのに暑くなってバラクラバを脱ぎ、冬用グローブから指抜きグローブへと切り替える。何なら上着も交換したいところだが、それはバッグの奥底に収納してるので手間を考えると実施する気になれず。

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 良いよね、山にへばり付く町の姿

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 お、あの岩がメテオラかな?

 多少の登り返しはあったものの、非常に楽して標高200mまで下がる。気温もアドリア海沿いより高くなって20度を超えるまでとなり、これでまだ暫くは気楽なサンダルスタイルでの自転車旅行が続けられそう。

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 はい近づいてきました奇岩群

 ギリシャといったら多くの人はオリンピック発祥の地とかギリシャ神殿をイメージするかと思うけど、ここメテオラはそうした土地に並ぶギリシャ有名観光地の一角。

 奇岩の上に造られた修道院の数々は、その独特な地形から是非とも訪れてみたかった。例え雪で覆われた峠を通ることになろうとも、だ。いやまぁ結果論。

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 岩石系の観光地が好きなのです

 奇岩の上にある修道院へは自転車によるアクセスも可能のようで、ここはひとまず麓のカランバカにあるホステルへチェックインして荷物を全てデポ。空身となった状態に一眼レフ引っ提げて登坂開始!

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 実は斜度そこまでキツくなかったが

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 フルパッキンだったら時間的に厳しかったとは思う

 奇岩の上に建てられた主な修道院は6つ。それぞれ別口に入場料金必要なのが嫌らしいな、面白そうな建物だけ見学してみようかな。とか色々考えていたが、無駄だった。

 修道院の解放時間は割と短いようで、私が訪問したタイミングでは全ての修道院が既に営業終了となっていたため。ギリシャの滞在期限はかなりタイトなので明日再訪する余裕はないため修道院見学はそもそも無理筋であったワケだ。

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 まぁ見たかったのはこういう光景なのでそれほど文句はない

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 良いよね岩にへばり付く建物って

 似たようなスタイルでミャンマーでも細い岩山の上にお寺を建設していた記憶があるのだが、宗教系の人たちというのは岩へと寄り集まって住みつく習性でもあるのだろうかと不思議に思う。

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 修道院ばかり撮影してるけど

 この建物が建築されるより以前から、宗験者の人は岩の窪地や洞窟に住みついて生活をしていたのだそう。あれだけ不便に思える岩の上ハウスだが、言ってしまえば居住性も利便性も大きく向上された結果の賜物というワケだ。

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 現代なんか最寄りの場所まで道路敷かれてるもんね

 最後の6つ目に当たる修道院のビュースポットで車旅行してる夫婦の方とお喋りしながらサンセットのタイミングを待っていたのだが、西側に大きな山があるせいで夕陽に染まった修道院を拝むことは出来ず仕舞い。何だよ地図に書かれてたサンセットビューポイントというのは。

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 何にしても非常に見応えのある場所でした

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 ここは機動力のある自転車が活躍する系の観光地だったのも嬉しい

 修道院を繋ぐ道はちょうど円を描くように1周してカランバカの町へと戻ることができる。完全に真っ暗となる前に宿へ戻り、そのまま4日ぶりのシャワー浴びつつ各種電子機器の充電に洗濯にと大忙し。

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 ビールが解禁されました

 東欧に入って忘れてたけど、ヨーロッパを走るということはシェンゲン協定との期限と常に追いかけっこするのだということを思い出したくないのに思い出した。

 2023年11月29日(水) 走行距離75km  累計143948km
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 ギリシャ5日目 カランバカの町〜アテネから北西に173km地点 教会裏

 メテオラ非常に興味深かったのでもう1日くらいかけて見学するのも吝かではないのだが、計算してみたら既にギリシャ滞在スケジュールはカツカツで余裕1日も存在しないことが判明した。つまり雨に降られたとしても休めないということです。

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 どうしてこうなった

 なおこのホステルに4組も自転車旅行者が宿泊していて驚いた。超絶観光地の割にカランバカの町にはホステルが2軒しか無いみたいで皆ここに集まって来るのかもしれん。

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 やや高いけど居心地良い宿でした

 ということでゴールのアテネに向けて走行開始。別に脇目も振らずアテネを目指すわけじゃないのだけれど、ギリシャのみならずヨーロッパ全体をして実質ゴール地点はアテネと言えるため、いわば欧州ラストスパートに入ったと言っても過言ではない。

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 振り返るとそこにメテオラ 

 今年中にヨーロッパ抜ければ本旅行で初の1年の間に2地域を走破した年となるのであり、凄いなこれはヨーロッパ総括作るの面倒くさい。

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 まだ全く手をつけてないんだよね

 私の個人的なブログ作業は置いといて、カランバカ以降の道は完全平坦路で走りやすい道が続く。途中に大都市トリカラの町へ入ってしまい走行ペースは落ちたものの、全体で見れば非常に速い速度で移動していることだと思う。

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 ギリシャは「分かってる」自転車道を造る国だな

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 こういう日に距離稼いで後日楽になるようしたいところ

 トリカラ抜けた後はEOー30号線という道路に入って南下していく。多分そこそこ規模の大きな幹線道路と表現しても差し支えない道だろうに、交通量が非常に少なく全然車の姿を見かけない。

 自転車的な立場からすると大変ありがたいと言えるけど、ただでさえ経済破綻を経験してるギリシャとしては、こんなコスパの悪い道路作ってちゃ駄目だろうに・・・とか余計なことを考えてしまう。

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 看板にアテネの表記が出始めた

 広大な平野はその多くが耕作地であるらしく、特に本日後半戦は綿花の栽培エリアであったように思われる。やたらと道路脇にワタが転がっているし、走っていると風に乗って飛ばされた糸が身体や自転車に巻きついてうざったいため。

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 全て拾ったら寝袋10本分くらいにはなりそう

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 収穫時期を終えてるのか畑はほとんど禿げ上がってた

 ひたすら楽して走っていたが、距離90kmを過ぎたところで目の前に峠が出てきたのであり、流石に楽しすぎだとギリシャさんから物言いが入ったか。

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 ということで本日ラストはヒルクライム

 獲得標高500m近いそれなりの坂だけど、道中の行程あまりにも楽だったためか両足全然疲れてなくて、思った以上に楽だった気がする嬉しい誤算。山の上が町になってて水と食材の補給もこのタイミングで出来るのも良かった。

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 ここがジャスト100kmだった記憶

 買い物終えて町から離れてテント張れそうな場所を探したが、辺り一面農地で身を隠せそうな場所が出てこない。日も落ちてしまいどうしたものか・・・と思ったが、上手いこと教会が出てきたので道路から見えない建物裏側にテント張らせてもらい終了とした。

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 ギリシャ正教会は水場併設されてるパターンが多くて助かります

 仮にこのペースで走れればアテネまで余裕で到着できる算段なのだけども。確実にそうはならないという確信あるのが情けないところ。行きたい場所がたくさんあるのだ。

 2023年11月30日(木) 走行距離107km  累計144055km
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 ギリシャ6日目 教会裏〜アテネから西北西に約140km グラヴィアの町

 テント隣にある木の落ち葉が素晴らしいクッションとなり寝心地最高だった。落ち葉といっても松の木なので葉っぱというか針みたいなヤツだけど、ビックリするほど地面が柔らかかったな。

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 冬の方がテント泊快適なことが多い

 お邪魔した教会に一礼して出発す。この先ラミアという町で大きく標高下げるため、ここから暫く下り基調の道だとばかり思っていたが、想定と違ってガッツリ上り坂。

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 どうやら昨日からの峠は2段構えのタイプだった模様

 やっとこ峠の頂上にたどり着き、そこから10kmちょいダウンヒルが続いてそのままラミアの町に突入するパターン。昨日と打って変わって平坦路が全然出てこない。

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 景色はダイナミックになるけれど

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 ラミアの町も斜面に造られているからか

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 大きな通りがなくて狭い一方通行ばかり

 不思議というか不可解なのが、ラミアを南へ抜けるとそこには平野が広がっていること。なんで直ぐ隣にこんな土地あるのにわざわざ坂にへばり付くような町にした!?やっぱり歴史的に外敵からの攻撃を防ぎやすいためとかだろうか。

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 ここから少々国道1号線の脇を進む

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 心の底から可愛くないです 

 予定進路とはやや方向ズレるのだけど、後でリカバリできるから問題なし。何故ここで別のルートに入ったかと言えば、その先には温泉が存在するからだ。しかも無料。

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 すっごく楽しみにしてた

 川が温泉になってるタイプは温度が低かったりすることも多かった気がするが、ここの温泉は40度くらいの適温で実に心地良い。いつまでも入っていられそうな気がする。

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 打たせ湯もあるし

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 下流側に行けば少々ぬるいお湯になる

 じっくり堪能したところでパスタ茹でてお昼休憩挟み、食後にもうひとっぷろ。気になったので川の上流側へと移動してみたら、他に利用客がいない別の湯船が出てきたので水着着ないでそのまま入浴。

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 やったぜ最高だ

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 温泉万歳

 なんとも素晴らしい温泉は、300mほど離れたエリアに無料のキャンプスペースまで存在している充実っぷり。是非とも1泊していきたいが、ここで宿泊するとギリシャの滞在日数オーバーするっぽいので残念ながら先へ進むことに。

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 悔しいのが温泉直後から峠道になったこと

 おかげでさっぱりした身体はものの数分で汗が吹き出し始める始末。むしろ体の芯から温まっているので必要以上に汗かいてる気がする。

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 平坦路は10kmだけだったかー

 2時間ほど登り続けてとりあえず山頂に。そろそろ暗くなり始めてるけど、一旦稼いだ標高を消費して谷底まで進んでから走行終了したいところ。標高下げる方が気温は上がるし、ちょうどそこに小さな町があるのでビールが買える!

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 流石に食材はラミアの街で購入済み

 かなり割高だったけどグラヴィアの町にて計算通りビールもゲット。そのまま町外れの墓地へ移動して、奥の林中にテント張らせてもらい終了とした。

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 なんか昨日とほぼ同じメニューな気が

 結構海に近い場所も走ってるけど、ガッツリ山岳路走行が続くギリシャ。地図で見る限り明日も激しいアップダウンの連続みたいでなかなかハードな国である。海岸線の道路を走れば違ってくるのかな?

 2023年12月1日(金) 走行距離75km  累計144130km
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 ギリシャ7日目 グラヴィアの町〜アテネから西北西に103km地点 オリーブ畑

 温泉が効いたのか昨夜はブログ書く気力もなく爆睡。その代わり早朝6時には目を覚ましたのであり、諸々の作業時間を差っ引いてもむしろ余裕のある朝。久しぶりに8時半の出発となりそうで素晴らしい。

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 早起き良いよね

 ・・・とウキウキで出発しようと思ったら、まさかの後輪がパンクしている始末。結局出発前にパンク修理をする羽目になり、作業を終えて走り出したのはいつもより若干遅い時間となった。

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 納得いかねぇ

 さて本日も峠道。クラヴィアの町が山の麓に位置する立地であるため、幹線道路に戻ると同時に上り坂が始まる。それは別に構わないが、今日はやたらと風が強くて坂よりむしろ風に翻弄されるほど。

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 南風なので正面から吹いてくるのだ

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 朝からなかなかの難易度だなこりゃ

 900mちょいで山頂に到着し、ここから海まで一気に下る。つまり海岸線へと到達するわけで、以後は海沿いの楽な道を走れるのかと思いきや、ギリシャはそんなに甘くない。

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 この国は自転車走りたい場所によく縦溝あるのが不満

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 とりあえず今はダウンヒルで楽しますか

 下り途中に出てきたアンフィサの町に寄ってお昼休憩しようと思っていたのだが、この町がやたら治安悪いというべきか雰囲気がよろしくない。正直スーパーで買い物する僅かな時間も自転車から目を離すのが嫌だった感じであり、のんびり滞在したくないので昼食抱えてさらに先へ。

 標高50mまで降りてきた所が最下点。ここから再び峠道に切り替わり上り坂が始まるのだけど、何が悲しくて午前中と同じく900mちょいまで登り続けにゃいかんのだ。

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 上り途中の町にてお昼休憩とした

 というのもこの先にあるデルフィという町にあるアポロン神殿を見学したいのです私。これがまた険しい山の中腹に位置する神殿であり、この激しいアップダウンを超えていかねば訪問できないからさ。

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 自転車で向かうと一苦労だ

 アポロン神殿は16時に営業終了してしまうらしく、見学時間に1時間は欲しいと疲れた身体に鞭打ってペースを上げる。その甲斐あって何とか15時前に無事到着することができたのだけど、営業終了時刻が15時半になっていたのは計算外。アレか、冬だと短くなるとかか?

 ブツクサ言ってる暇もないためチケット購入して大急ぎで見学に。こういう時に「じゃあ明日改めて訪問するよ!」ということが出来ないタイトスケジュールのギリシャ。

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 それはともかく

 石組みの基礎以外にも劇場から神殿までかなりの建築物が残存しているのが驚きだ。この手の石組み建築は「石を加工する機械がない時代の産物」という点を考慮すると、その建築技術の高さを大いに感じられて良い。

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 これがアポロン神殿

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 説明文がないと分かりづらい 

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 説明文では3匹の蛇が絡み合ったモニュメントだったらしい

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 みんな大好きコロッセオかと思ったが、劇場とのこと

 結構広い敷地に広がる町といった感じだが、なんでまたこんな坂道部分に建設したのか謎だよな。時間がないのでやや駆け足気味に回っているのはあるが、散策するのに息切れしてしまう急斜度の坂ばかりでなければ住みやすさも随分違うだろうに。

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 折れた柱の下に小石が敷かれてる

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 石に刻まれた文字って風化しないもんだな

 何にしても激しい山々を超えてくるだけの面白さはあったと感じたアポロン神殿。願わくば営業時間をもうちょい長くして欲しかったところだが、早くに閉門した関係でこの先にある峠の山頂まで明るい内に移動できると思えば悪くない。

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 そうだった、上り坂の途中なんだよ

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 冬季は冠雪して通行止めになるのかな?

 再び標高900m超えてアラホヴァの町に到着。アポロン神殿手前に位置するデルフィの町と同様に神殿見学の観光に特化した町。それでもアラホヴァには全国展開してるスーパーあることは調査済みで、むしろここで買い物するためガッツリ登って来たのだといえる。

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 買い物終えたらそのまま町抜ける人

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 でもライトアップも煌びやかでなかなか絵になる町だ

 食材調達出来たのでもう何処で終了しても良いのだが、下り坂に入ったこともあり気温の高い低地まで進んでしまおうか。疲れてはいるけどペダル漕がないダウンヒルだし、本日残業のナイトラン。

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 完全真っ暗になった後は写真なし

 標高200m代まで下がり、明らかに周囲の空気も暖かくなってきた。ということでこれ以上無理しても仕方がないと、道路脇にずっと広がってるオリーブ畑に入ってテント張らせてもらう。というかそれ以外何も出てこないので選択肢無かった。

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 この調子なら何とかギリシャ滞在期限間に合いそう

 ・・・と多少の余裕があるようで、実は明後日の天気が雨である。正直天気待ちをするだけの余裕がないため、せめてその日の走行距離を少しでも減らしておきたい。つまり明日もガッツリ走ることになりそうで、余裕なんて全然ないぞ。

 2023年12月2日(土) 走行距離81km  累計144211km
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 ギリシャ8日目 オリーブ畑〜アテネから西北西に約20km マンドラの町

 朝から少々お腹が痛む。アルバニアで盛大に腹痛やって以来、常に胃が重たいような不穏さがあったのだけどここに来て不調が襲ってきたか。とりあえず動けないほどの痛みでも無し、走行しながら様子をみようかと思う。

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 今日は9時前に出発できた

 とりあえずガソスタにでも寄ってトイレ及びWi-Fiを使いたいところだが、ギリシャ国内では両方ともサービスが充実してた筈なのに、このタイミングに限って全然姿を見せないとはどういうことだ?欲しいときほど姿を見せないいけずな性格なのかもしれん。

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 最初に少々坂登ったけれど

 その後は平野部に出たようで真っ平らな道へと切り替わる。今のところギリシャは平坦路が出てこない山岳部かこうした大平原の2パターンしか体験してない気がするが、そんな両極端でなくてもほどほどで良いんだよ。

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 ただまぁ体調悪い状況でこの道は助かる

 20kmくらいの間隔でそこそこ規模の大きな町が出てくるため補給も無理なく行えて最高じゃん!とか思っていたが、よく考えなくても今日は日曜日。つまりどれだけ町が出てこようと補給をするための食料品店が営業していなかった。

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 最悪ガソスタとかで買えるけどさ

 昼食休憩も甘味処というか菓子店で済ませ、激烈に甘いコロネパンみたいなのを食したり。なおここでお昼食べた後から腹痛は嘘のように治まり、もしかしてあの痛みは私の胃が糖分不足を訴えていたのではないかと思われる。

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 あまり晴れなかった本日の貴重な瞬間

 ずっと平坦な道が続くかに思われたが、テーベという町に入ると同時にアップダウンが復活する。つまりテーベもわざわざ平地に町を築かずわざわざ斜面に沿う形で広がる町ということだ。ここまで徹底されてるとギリシャという国のスタイルなのかと思えてくる。

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 自転車的には非常に面倒くさい

 テーベから10kmほど南下した町で、上手いこと八百屋と営業中の個人商店が見つかり買い物済ますことに成功す。ビールはともかく肉と野菜のない夕食は丸1日走った後だと流石に物足りないので。

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 助かりました

 荷物が増えたタイミングで今日1番の峠越えに突入したが、それでもこの山は標高650m程度。連日もっと厳しい高さの山を幾つも登らされたことを思えばそこまで騒ぎ立てるほどではない。

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 ないのだが

 650→300→450→300→430と何度もアップダウン繰り返されて全然楽な峠じゃなかった事実。峠の難易度は標高だけじゃないって重々分かってるつもりだというに。

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 ヘロヘロになりつつ暗くなりかけの坂を下る

 山の間からアテネの街明かりが見え始めたところで真っ暗になってしまい、マンドラの町へと入ったことで交通量も増えるだろうし、これ以上走るのは危険ということで終了することに。

 町の中心部とは反対方向に向かってみると上手いこと廃工場が連なる場所が出てきたため、今夜の雨も凌げるぞと内1棟に入ってテント張らせてもらう。なんだかんだアテネまでの目処がついて良かった。

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 割と疲れたな

 しかしアテネに到着したからといってのんびりできないのが辛いところ。むしろ今まで出来なかったフェリーの予約を始めとしたタスクが幾つも残っており、というかまずアテネの宿を探すところから始めねば。忙しないなギリシャの旅行は。

 2023年12月3日(日) 走行距離106km  累計144317km
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 ギリシャ9日目 マンドラの町〜ギリシャ首都 アテネの町

 雨が降っているだろうと覚悟してたが朝になって空模様確認してみると青空が。昨日は結局Wi-Fi利用することが出来ず天気予報も確認できないままだったが、どうやらその間に雨予報は解消されたらしい。

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 これはツイてるな

 とりあえず動き出して1kmも進まずに出てきたスーパー前に陣取りネットで宿の予約をば。アテネの町で直接宿を探し回っても良いが、天気回復したとはいえ雲が広がり突然雨が降ってこないとも限らない雰囲気なので。

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 下準備済ませてから出発だ

 少々走ると完全にアテネの都市圏に突入したようで、車両の数が段違いに増えたにも関わらず道路は狭まり一気に走りづらくなる。大きな都市に突入する時は大体こんなものだと経験則で分かっているため、しっかり時間に余裕を持たせて無理のない走行を心がけてる・・・つもり。

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 そうすると昨夜の野宿は場所的にギリギリだったんだな

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 あの山の向こうがアテネ市内の模様

 ギリシャの大きな町はあまり雰囲気よろしくないと思っていたが、それらと比べてもアテネは明らかに治安の悪さを感じるな。町中の至る所に落書きとゴミが散乱しており、浮浪者がそこら中で寝っ転がってたりゴミを漁っていたり。

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 ヤダヤダ 

 こんな汚い町がヨーロッパのゴール地点だと思うと悲しくなるが、文句言う前に早いとこ宿にチェックインしてしまおうか。

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 ツーリスティックな場所に来ると安心する

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 こういう施設見るとクリスマスが近いんだなぁと思う

 首尾よくチェックイン開始とほぼ同時刻に到着し、荷物を運び終えて少々の作業を済ましたら早速アテネの町を観光だ。アクロポリスの丘にあるパルテノン神殿を見てみたかったのだ。

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 というか丘の上なので既に神殿自体は見えてるが

 調べてみたところ、どうもアテネ中心部にはアクロポリス以外にも様々な遺跡群があるとのこと。残念ながらそれらは全て別口の観光施設として個々で入場料金支払う仕組みとなっており、とりあえず私は古代アゴラと呼ばれる遺跡群とアクロポリスの2カ所を回ってみることにした。

 宿から簡単にアクセスできることを考えてホステル予約しており、徒歩でも5分かからず遺跡群へ到着する。冴えてるじゃん!と自分を褒めたいところだが、ホステルにキッチン設備が無いのを見落としてたのでトータルで見ると失敗の感が強い。

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 それはともかく遺跡見学

 丘の上を王様が住むお城とすれば、ここの遺跡群は城下町といった土地になるのかな?当時の博物館や神殿といった建物もある一方で、住民が居住してたと思わしき小規模家屋の基礎もそここに残っている。

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 建物自体はほとんど風化しちゃってるけど

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 復旧されたり保存されるのはこういう立派な建物だからさ

 敷地内にある博物館には出土された様々な彫刻品が並べられてるらしいが、私が見学したのは外に飾られてる品ばかり。ここで博物館まで見学してるとメインディッシュのパルテノン神殿が時間切れになってしまうので。

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 この手の像は大体首が落とされてる印象

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 どこからどう見てもギリシャ人

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 このまま神殿まで道を通してくれれば楽で良いのに

 遺跡見学終えてアクロポリスの丘へと向かう。中心部から離れると嫌な雰囲気満載だったアテネだが、この辺は完全にツーリスティックな別世界といった感じ。

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 目玉みたいな文様をやたらとよく見かける

 入場口まで来るのに一苦労だったが、ここで疲れてしまう訳にはいかない。アクロポリスというのは「高い丘の上の都市」を意味していて、んなもん市内のどこからでも見えることから察せられることではあるが、つまりは見学するのに一山登る必要があるワケで。

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 ギリシャの遺跡はそんなのばっかり

 しかし丘の上に鎮座する巨大神殿というのはこれほど素晴らしいものなのか!と感動してしまったのも事実。というか入口部分の門柱通ってパルテノン神殿が目の前に広がる光景は文句なしの大迫力だ。

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 これは見に来た甲斐があったというもの

 ところで私は多摩市の出身なのだけど、多摩市民は駅前に広がる多目的ホール「パルテノン多摩」を誰しも1度は見たことがある。なので、元ネタであるパルテノン神殿を見た時の感想が「パルテノン多摩みたい!」という間抜けな台詞にならないよう、多摩っ子はアテネ観光の際に重々注意しておかねばならない。

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 成人式とかの会場もそこでした

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 アテネの町が一望できて気持ちいい

 しかし遺跡関係の観光地でここまで満足感高いのエジプト以来かもしれん。町に突入した時はガッカリしたが、やっぱりヨーロッパのゴール地点はアテネで良かったと今は思ってる。

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 まだギリシャ数日ありますが

 宿に戻って屋上テラスで夕食摂るも、出来合いのサンドイッチにビールとなんとも味気ない。どころか風が通って寒いのであり、ライトアップされたパルテノン神殿の写真撮ったら早々に退散した私。

 
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 自炊できないと色々困るな

 ということで明日からフェリーに乗ってエーゲ海を渡る予定。とても優雅なクルーズになるかとワクワクしてる一方で、先程から何度やっても乗船チケットが購入できず半泣き状態。果たして無事にギリシャを脱出できるのか?

 2023年12月4日(月) 走行距離33km  累計144350km
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 ギリシャ10日目 アテネの町〜エーゲ海洋上

 昨日が運良く晴れたため、本日予定してたアテネ市内観光が既に終了しており半日の余裕が出来た。昨日も深夜2時過ぎまであれこれPC作業しており、朝寝坊ができるだけで大変ありがたい。

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 フェリーの予約は昨夜何とかできた

 宿にキッチンが無いためマトモに朝食も準備できず、仕方なくオーツと昨日買い込んでおいた牛乳とバナナでお腹を満たす。その後に少々ネット作業してたらあっという間にチェックアウト時間に。

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 それではフェリーターミナルへ向かいましょうか

 とはいえアテネの中心部からフェリー乗り場があるピレウスの港までは僅か10kmの距離。16時出港の1時間半前に到着するとしても余裕ありすぎて暇を持て余しそう。

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 ということでアテネ市内をぐるっと回ってみる

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 こちらの方にも遺跡群がチラホラと

 やっぱりヨーロッパとしては景観もイマイチでゴミゴミしてる町だけど、昨日ほど雰囲気の悪さは感じない。ということはアテネの治安的に不穏なエリアは町の北部地域になるのかな?

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 特に地図は確認せず勘で港へと向かう

 ギリシャは多数の島々を抱える諸島国家でもあるワケで、特にエーゲ海に点在する島々の船は多くがこのピレウス港から出入港している。私は今回このエーゲ海を渡ってトルコまでを海上移動するルートを選択した。

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 以前ブルガリア→トルコの陸路ルートは走ったから

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 想像してたよりずっと大きな船だ

 既に予約作業を終えてスマホでeチケットの画面を見せるだけの簡単手続きで乗船。乗船区分に「自転車」という枠が無かったのでとりあえず人間1名という区分で予約した(バイクとか車両は追加料金かかる)が、どうやら自転車は持ち込み荷物の扱いとして料金徴収はないらしい。

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 やったね

 持ち込んだビール飲みつつ食事してたらいつの間にかフェリーは港を出港し、慌ててデッキに繰り出しヨーロッパとお別れの感動シーン。なんだかんだ累計1年以上滞在したことになるヨーロッパ、短いようで長かったんだな。

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 ・・・とまぁ、まとめ入ってる雰囲気だけど

 このフェリーはギリシャ国内を周遊する便で国際フェリーじゃなかったりする。明日朝にキオス島というトルコから程近い島にてフェリーを乗り換え、そこでヨーロッパ編は終了となります。

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 エンディング迎えるのはまだ早い

 2023年12月5日(火) 走行距離12km  累計144362km
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