アルバニア14日目&ギリシャ1日目 ジロカストラの町〜アテネから西北西に約310km ヨアニナの町
不安で仕方なかったが、夜中に腹痛が起きることなく無事朝を迎えることが出来て一安心。病院もほぼ行っただけで特に処置とか無かったと思うのだけど、もしかして点滴の中にすごい効能の薬でも含まれてたのか?
ともあれ体調回復したので出発することに。正直まだ不安が消えたわけではないが、今日を逃してしまうと2日後からまた雨が続いてしまうため、なんとかこのタイミングで出発したかった。
オーナーにお礼いって出発し、石畳の坂を降りて幹線道路へ。この1週間で更に寒気が強まったのか、また一段と冷え込んだ気がするアルバニア南部。そろそろ北緯40度を下回るので日本でいうと東北地方のあたりか。そう考えると寒くても仕方ないと思えるな。
病み上がりの体に優しい平坦路&追い風のコンボで、それほどペダルを踏み込まずともどんどん速度が上がる。ギリシャとの国境まで30kmは何の苦労もなくあっという間に到着した感じ。
出国審査でもパスポート確認して受けた質問は「日本人か?」という1つだけ。やっぱりアルバニアの出国スタンプは押されず処理完了となり、世にも珍しい出入国の記録がパスポートに一切残らないアルバニアを去ることに。
アルバニア側と違ってこちらは車両が長蛇の列をなしている。こりゃ相当時間かかりそう・・・と思いながら車の後ろについた私だが、ドライバーから「自転車は並ばないで良いよ、行きな」と言われたので、その通りにしてみたら本当に先に処理してくれた。これはラッキー。
特段「ようこそ!」みたいなこと書かれた看板もなければ、山の中なのでギリシャに入ってどうこうという景色の変化もない。ただひたすら平坦だった道路はギリシャから突然上り坂へと切り替わった。
どれだけ登ったのか確認してないが、峠を1本越えて坂を下りたその先にようやく幹線道路とぶつかるT字路が。ここまで20kmほぼ人家なしとはギリシャは割と田舎国なのかもしれん。
とりあえず道路を南下しヨアニナの町を目指す。ギリシャに入って通貨がユーロとなったので、ようやく枯渇していた現金を引き出すことができるようになったため。
別にヨアニナでなくとも何処かATMが出てくればそれで解決する話だけど、結果的にヨアニナまでATMは1度も姿を見せなかったし。
日が沈み始めるとどんどん気温が下がってしまい、大慌てで現金引き出したり水の補給したりと動き回る。なおギリシャはスーパー日曜営業してない系の国みたいだが、どういうわけかドイツ系スーパーのLidlが謎の日曜営業しており無事買い物できた。
というかバルカン半島諸国に入ってから、こうしたヨーロッパ地域の多くに展開してるスーパーやれガソスタが軒並み姿を消していたが、ここギリシャで再び姿を見せるようになったのはちと感慨深い。西欧の世界にきたのだなぁ・・・って。当然物価も西欧価格なのだけど。
そのまま湖脇の草地にテント張って本日終了。明後日の雨が始まる前に大きな峠を越えて山の向こうに抜けることができれば天気はかなり安定する見込み。つまり明日は何が何でも峠越え完遂せねばならず、病み上がりだし割と心配しております。
2023年11月26日(日) 走行距離91km 累計143808km