自転車ときどき世界1周

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 コソボ7日目&北マケドニア1日目 ピクニックテーブル脇〜北マケドニア首都 スコピエの町

 早朝の気温がどんどん下がっており、目を覚ましてもシュラフから這い出るのに気合が必要となってきた。私は氷点下を大幅に下回るような気温じゃないなら寝巻きはTシャツ1枚のスタイルであり、脇に置いてる上着をシュラフの中に引き摺り込んで温めるとこから1日が始まる。

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 この写真は出発前に撮るので起きてから結構時間経ってる

 撮影した後サクッとテント収納してスタートするのがいつもの流れだが、昨日はロシナンテ号を泥だらけにした状態のままで日が暮れてしまったため、出発前に一通り水洗いし綺麗にしてから出発することに。

 幸い隣の川で水はいくらでも補充できるけど、ある程度泥汚れ落として動き出すまで1時間近くかかってしもうた。

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 時刻にして10時前からのスタート

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 今日が短い距離で本当に良かった

 地図で見る限り下り一辺倒の道なのでペースも上々、苦労なくコソボを出国できると思っていたが、地図では表記されるか怪しいレベルの細々としたアップが出てきたりするので油断ならない。

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 線路みたいに下の川沿いに道造ろうよ

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 国境目前になって突然自転車道が出てくる謎

 そういえばモンテネグロも国境通過した直後だけ田舎地域にも関わらず自転車道が整備されていた。他国との国境線付近は自国のインフラ具合をより良く見せたい虚栄心から来ている結果だとしたら可愛いんだけどな。

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 とりあえずイミグレーションへ

 あっさり手続き済ませて北マケドニア側のイミグレに向かうもこちらは長蛇の列にうんざりしつつ。片方のイミグレーションだけ渋滞してるということは北マケドニアの審査はよほど厳しいのだろうか?

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 とかそんなこと思いつつ国境越える

 少なくとも私の審査は超適当というか、職員から「オマエ自転車で日本から来たのか!いやいやそんなワケあるかい!」と1人で笑って納得した係員がスタンプ押して終了した。旅行に関する質問は一切なかった。

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 東欧の出入国は何処も緩い印象だ

 山の間を抜けるように緩やかな坂を下ること20km。平野が見えてきたその地が北マケドニアの首都ことスコピエである。

 スコピエの周辺に広がる町はスラムでこそないようだが、明らかに低所得者と思われる人が多く、信号で止まった車両にお金を無心してる光景久しぶりに目撃したな。他のヨーロッパ諸国と比べて明らかにゴミの量も多いしこりゃ気を引き締めて行くべきだろう。

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 旧市街の雰囲気は悪くないけど

 面白いなと思ったのがスコピエにはやたらと銅像の数が多い点。ある程度規模の大きな建物の前には勿論のこと、広場や川に架かる橋の両端にまでこれでもか!と様々な像が立ち並んでいる。

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 どういう意図あるのか読みづらいが

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 こういうウケ狙いの銅像好きですよ

 仮に観光客誘致を見据えて銅像建てまくったのだとしたら、私はその政策担当者と良い酒が飲める気がする。デカい人の形をした像が好きなので。

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 日本1周の時も巨大仏像を嬉々として回った人

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 だからもっとスケール大きな奴をお出しして欲しい

 それはともかく夜中に雨降るらしいので宿探すことに。スコピエ随分たくさんのホステルあるみたいで適当に探し回ればそれで良いか!・・・と軽く考えていたのだが、何が不味かったのか10件くらい行脚することになろうとは。

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 というかね

 宿があると思っても潰れていたり、ベル鳴らしても不在で対応してない確率が高すぎる。半分以上がそんな感じで不発に終わったこともあり、軽く探し回るつもりが大仕事になってしもうた。

 その過程で気付いたのだが、北マケドニアはどうやら日曜スーパーが営業しない系の国っぽい。ようやく投宿した宿でネット使って調べてみるも、ほとんどのお店が本日休業となっており「なんでコソボで買い物しておかなかった・・・」とか今更思うワケですよ。

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 コソボはイスラム教が主だからか日曜も商店営業していた

 しかしそこは首都のスコピエ。中心部にあるショッピングモールに入ってるスーパーは祝祭日関係なく営業している模様。ということで観光ついでに両替と買い物を済ませなくては。

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 とはいえ宿探し中にあらかた中心地も回ってしまったが

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 自転車では行きにくい狭くて階段多い場所を歩いたり

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 旧市街のすぐ側に城塞が残っている

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 想像してたよりずっと観光に力入れてる町だなスコピエ

 というかモンテネグロのポドゴリツァがショボ過ぎただけで、他国の首都はなんだかんだ見どころも多く、一国の首都として貫禄を感じさせている・・・というのが正しい。

 暗くなる前に宿へ戻り、そのまま夕食作ったら明日に備えて諸々の作業を片付けてしまう働きっぷり。この先もちょいちょい雨の日が挟まるようなので、天気の良い日に休息日を取りたくないためチャキチャキ動きます。

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 宿にいるとやること増えるので

 連泊するとテンション途切れて動くの億劫になり、どうしても作業効率は落ちてしまうので、こんな感じでサクサク移動してくのも悪くない。やりすぎると疲れが抜けず酷いことになるけれど。

 2023年11月5日(日) 走行距離48km  累計142968km
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 北マケドニア2日目 スコピエの町〜スコピエから南東に約70km Trstenikの町

 良い感じに朝日が入り込んでくる6時半。ここ何日かずっと中途半端な天気が続いていたが、今日は雲1つない快晴の空。そういえば北マケドニアは年間を通じて天気良い日が多い国らしい。

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 気温も上がって素晴らしい

 9時には準備済ませて出発した私。とりあえずスコピエの町ど真ん中を流れるヴァルダル川沿いには立派なサイクリングロードが敷かれており、これを使って行ける場所まで行ってみようかと思う。

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 交通量が多い場所ほど自転車道は有難いので

 ところが快調に進めたのは精々5kmといったところ。町を抜けると早くも道は未舗装に変わり、周囲はゴミの不法投棄が目立つようになり臭いし、コミを漁る野良犬が追いかけてきたりとロクでもない状況に。

 何とか一般道に戻りたいのだが、出てきたエスケープルートがこれまたぬちょぬちょの泥と水たまりで構成された最悪な道ときた。

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 どう頑張っても自転車汚される

 最高の天気の中でスタート早々最悪な道を引いてしまった私だが、ガソスタのホースお借りしてザッと自転車洗い流しここからが本番だ。切り替えていきましょう。

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 とりあえず幹線道路でいきましょう

 すぐ隣を高速道路が延びている構成のため、交通量が少なく想像してたよりずっと走りやすい。というか北マケドニアはコソボと違ってすこぶるドライバーのマナーが良く、クラックション鳴らさないし常識的な運転してくれるからストレス低いんだな。

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 全体的に緩い下りなので体力的にも楽

 とはいえ北マケドニアはコソボと違って「平地が続く感覚」というのは無い。割と周囲に山が迫り出したりもしているし、まぁそのうちガッツリ上り坂となるのだろうと覚悟はしている。

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 前半戦でも200mくらい登ったし

 50kmちょい走って出てきたベレスの町にてお昼休憩。この町から西と南へ2方向に道が分岐しており、どちらを選んでも目的地にはたどり着ける。片や最初に峠登る道で、片や後半から峠を登る道とどちらを選んでも楽できない雰囲気。

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 とりあえず南ルートで行くことに

 理由は西ルートだと峠の途中で今日終了となるだろうが、そこまでの間にスーパーが出てこずベレスの町で全食材を持ち運ばなくてはならないから。

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 お昼頼んだら店員が奢ってくれた

 食料と水をフルに積載するだけで6〜7kgは重量変わってくるのであり、人力で移動する自転車という乗り物においてこの差は大きい。上り坂なら尚の事。

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 南ルートならその点で楽ができる

 それどころか路面が無茶苦茶綺麗で恐らく最近新しくアスファルト敷いたばかりの道は抜群の走りやすさ。この道走ってる最中に6〜7組は他のサイクリストとすれ違ったので、かなり自転車人気の高いポイントになっていると思われる。

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 こっち選んで良かった

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 ここから右折して西へ向かいます

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 目の前にこれから登るであろう山々が

 出てきたものの今日の走行はここらで終了だ。本格的なヒルクライムは明日の朝一スタートなので、食材食べ切って時間的にも余裕ある状態で坂に入れるワケですよ。計算通りだな。

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 市場で野菜購入したらここでも「お代は良いよ」と

 どころか自家製のトマトソース1瓶プレゼントされてしまい、本当に北マケドニアの人は旅行者に優しいな。ありがたい限りです。

 道路から1本横道入って川沿いにテント張ったは良いけれど、今夜のビールを川に入れて冷やしていたら、みるみる川の水が増水してしまいビールは流されてロストするわテントまで浸水してきそうで慌てて引越し作業をするわと散々。

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 ビールを全てロストしたのは流石に今回が初

 私は気落ちしてるけど、川の水嵩は上向きのためどこまで避難すべきか迷いつつ。昨夜雨が降ったことで川の上流にあるでかい湖の(恐らくダムがあるので)水門解放されたのではないかと考えるが、果たして。

 真相はともかくあんまり道路から丸見えにならず、かといって水没危険がないギリギリの場所にテントを移動させたつもり。さっきから何度も川の水量確認しに行ってるけど、水位上昇は止まったので大丈夫だと思います。

 2023年11月6日(月) 走行距離99km  累計143067km
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 北マケドニア3日目 Trstenikの町〜スコピエから南に約110km ビトラの町

 朝目を覚まして川の様子を見に行ったのだが、何事も無かったかのように水位は下がり元の姿になっていた。昨夜慌ててテント移動させたことが夢だったのでは?と思ってしまう。

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 川の動きは分からんなぁ

 開けた場所で朝から天気も良いためビショ濡れのフライシートを乾かしてから出発する。「それってやたら時間掛かるのでは?」と思われる人もいるかもしれないが、衣類と違って撥水加工をしているテント生地は、日に当てればものの5分で乾いてしまう。

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 なので9時ちょいには出発できた

 メイン道路に戻ると同時に上り坂が始まるのだが、この辺は斜度が緩やかでそれほど大変な坂ではない。20kmくらいまではフロントギアをミドルにしたまま走り続けることが出来るレベル。

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 要するに速いけど重めのギア比でも平気

 道路もキッチリ登坂車線を敷いて片側2車線にプラスして側道があるエリアも多い。よく見たらこの道路Aー1とか表記されてるので、恐らく日本で言うところの国道1号線に相当する国内の大動脈である道。

 すぐ隣で高速道だか幹線道路の工事が大々的に行われているが、この道路自体が悪い道だとは決して思わない。北マケドニアの道路は割と走りやすいと思ってるので。

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 この辺から本格的な上り坂に

 とはいっても看板に出てきた斜度表記は7%。楽とは言わないけれどこの国の峠は自転車に優しい造りをしているな!と私はニコニコ顔で申し上げたい。褒めばかりだけど普通にクソドライバーもチラホラ出てくる。

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 お、山頂ポイントが見えた

 ヨタヨタと登り続けて11時半に山頂到着998m。あと2m頑張れば大台に到達したのに・・・みたいな気持ちが無いわけではない。日本だと劒岳の標高が2999mで「もうちょい頑張れよ!」とか思った記憶がある。

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 勝手なことばかり言ってる

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 300mくらいダウンヒルすると

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 プリレプの町に到着する

 かなり大きな町なので、ちょっと雰囲気知りたくて市内中心部のエリアまで足を伸ばしてみたり。崩壊したモスクの跡地が残されてる隣に正教会の時計塔が建設されていたりと、北マケドニアも複数の宗教が混在してる印象。

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 そして謎に銅像好きな国だよな

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 結構面白かった

 町を抜けるタイミングで適当にお昼休憩するかな・・・と思っていたが、想像してたより町の規模が小さくて気づいた時には食堂もスーパーも姿を消していた。この先30kmくらい街出てこないんだけど。

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 でもUターンするのもなぁ

 とかやってたら隣を並行するように走る幹線道路のガソスタが出てきたので併設してたレストランでお昼休憩。ピザ代250ディナール(約650円)と高い昼食になってもうたが仕方ない。

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 プリレプ過ぎると平坦な道が続くように

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 こんな景色だけど左右には山が見えてたりもする

 快調に走って16時前にはビトラの町に到着す。北マケドニアの観光都市として栄えてるらしく、町中にある旧市街エリアに行ってみたり。

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 ここで水補給してました

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 旧市街を彷徨きつつ 

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 この町も正教会とモスクとが混在してる

 スーパーで買い物済ませて早々にテント張る場所を探そうと思う。かなり早い時間帯で終了モードに移行したので今日は楽勝だと思っていたのだが、問題なのは明日の昼から雨が降る点。

 このため明日はマトモに走れないと考えてビトラの町近郊に野営したい。そんな考えから町の南に位置する小高い丘へと行ってみたが、暗くなってもウォーキングで訪れる人が多くてテント張りづらい。

 結局山を降りて近くの川周辺を探し回り、ようやくテント張った頃には真っ暗になっていた。自転車旅行は1日が終わるまで気を抜いたらダメなんだなきっと。

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 昨日は飲めなかったビール祭りだ

 何気に標高600mくらいある場所なので、夜になると冷え込みが強い。日中Tシャツ1枚で走り回っていた土地とは思えないぞ。

 2023年11月7日(火) 走行距離91km  累計143158km
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 北マケドニア4日目 ビトラの町〜スコピエから南に105km地点 アンバサダーキャンプ場

 昨日焦ってたので仕方ないが、地面がやや傾いてる場所にテント設営してしまいイマイチな寝心地であった。こういうことがあるから早めにテント設営するのは大切なのだ。

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 多分有名な遺跡のすぐ近くの場所

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 なのに見学することもないまま

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 余裕がないと色々なポイントでミスが増える

 お昼には大雨となる天気予報とは裏腹に空を見上げると太陽光が降り注ぐ。もしかして天気外れちゃったかな?このまま山越えしても大丈夫だよね・・・

 という希望的観測で勝算の低い賭けに出るほど急ぐ旅行でもない。とりあえずビトラの町中入ってFreeWi-Fi探し、改めて天気予報を確認してみようじゃないか。

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 このためにビトラ周辺で野宿したようなもん

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 サクッとFreeWi-Fi見つかる程度にゃ観光地なビトラ

 結果、分かったことは昨日の時点で12時から降る予定だった雨は下手すりゃ10時に降り出す可能性が高いという事実。ちょい待て空はこんなに青いのに。

 このままビトラの町でカフェなり宿に逃げ込むのも一興だけど、どうせなら多少でも山を登って明日以降の行程楽にしたいし、ちょうどビトラの町を抜けた場所にキャンプ場がある。

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 ということでそのキャンプ場まで行こうかな

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 なるほど山の方角は完全に雨だな

 それも雲は西から東へ移動してる、つまりこちらへ向かって動いているため、西へ移動し始めた私とは思った以上に早いタイミングでの衝突が想像できる。

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 天気予報通りやんけ・・・

 キャンプ場まで残り2kmというところでパラパラ雨が降り始め、本降りになる前に到着するべく全力でペダル踏み込む茶壺さん。どうしてこう毎回ギリギリのタイミングになってしまうのか?

 何とか本降りとなる前にキャンプ場到着し、軒下のスペースにテントと自転車置かせてもらって一安心。ビトラのスーパーで買い物も済ませてあるので籠城どんとこい!という気持ち。

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 キッチンスペースが非常に素敵

 オーナー夫婦はオーストラリア在住だったがパンデミックをきっかけにここ北マケドニアへと移住し1からこのキャンプ場を作り上げたのだそう。このキッチンエリアの壁も天井の梁も自家製だそうで、良いよねそういうの憧れる。

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 なんとこの暖炉昨日納入したらしい

 外は激しい雨なので、ここでのんびりPC作業したりWi-Fi使って遊んだり。結局降り続けた雨は寝る前になって降り止んだのであり、明日は再び自転車に乗って走れそうである。

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 そう思って過ごすことが何より大切

 2023年11月8日(水) 走行距離11km  累計143169km
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 北マケドニア5日目 アンバサダーキャンプ場〜スコピエから南南西に約110km オフリドの町

 目を覚ますとテントの隙間から覗く青空にホッとする朝。これは気持ちの良いサイクリングになりそうだ!・・・と冷え込む空気の中で出発準備を始める。

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 テントが濡れてないので準備も早い

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 離れのキッチンスペースはこんな感じ

 実はオーナーから「雨が止まなかったらこのエリアで寝ても構わないよ」と言われてたのだが、他の利用客も居たし昨夜眠る直前には雨も降り止んでいたので素直にテント泊。割と遠慮するタイプなのです。

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 その割に昨日振舞われたラキアはガブガブ飲んでた

 お礼言って出発したのは8時半と最近ではかなり早い時間。というのも北マケドニアもサマータイムが切り替わった関係で、11月より1時間ほど前倒しされている計算となるためだ。実質9時半出発みたいなもん。

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 昨日の上り坂途中からスタート

 最初は幹線道路に並行している旧道を走っていた私。こちらの道は交通量が皆無だし安心して走れると思っていた・・・というか幹線道路の方は自転車走行禁止なのでは?という疑惑もあったし。

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 良い道だったのです最初は

 ところが本格的な登りが始まると同時に路面が石畳へと切り替わる。道幅も狭まりガッタガタの最悪なルートとなってしまうとは思わなんだ。一体どうしてこうなった?

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 あんまりじゃないか?

 隣を走ってる幹線道路へとエスケープできる獣道があったので堪らず避難し事なきを得る。変なローカル道を使わず素直にメインの道走れって事なのか。

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 パトカー居たけど脇通り抜けても特に何もなかったし

 とりあえず1本目の峠を越えた1160m地点。ここから一気に谷間へ向かって坂を下り、再びもう1本の峠を超えた先が本日の目的地ことオフリドの町。つまり本日は峠が2段構えとなっているルート。

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 まぁ昨日休んだしそれくらい構わないよ

 この山の間に位置するレゼンの町にてお昼休憩し後半戦に備える私。そろそろ物価も落ち着いてきたので機会があるとお昼はファストフードみたいなお店で済ますことも増えており、レゼンの町でもハンバーガー屋に行ってみる。

 のだが観光地でもない町では英語のメニュー表記が存在せずに、マケドニア語のみ。使用文字もキリル文字のタイプであるため正直何が書かれているのか予想もつかない。なんかこういうパターン久しぶりだな。

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 それだけ長いこと食堂利用してなかったということか

 店長も周りのお客さんも良い人で訳わからない外国人に対していろいろ親切にしてくれ、結果的に頼んだメニューは100ディナール(約250円)だったのだけど、これ恐らく半額くらいに値引きされてるからね。何も分かってない外国人だからって親切にしやがって。泣けてくるじゃないか。

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 北マケドニアは粋な人が多い

 良い出会いでテンション上がっていたのか単純に斜度が緩かったのか、後半の峠はそれほど苦労することもなく山頂到着する。1本目と同じく1200m弱で獲得標高もほとんど変わりない筈なのだけど。

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 そこからの下り坂がかなり長かった

 スタート地点の標高を過ぎてもまだ下がり続け、最終的に湖へとぶつかるまで続いたのであり、そんな湖畔の町こそがオフリドである。

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 北マケドニアのリゾートらしい

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 透明度の高い湖には白鳥も

 キャンプ場で聞いた話だと大小365以上の教会が街の至る場所に建ってるそうで、あれこれ見て回るのも面白そうだ。まだ時間も早いので宿へ投宿する前に旧市街へ足を伸ばして観光してみようかな。

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 明日以降は再び天気が悪いそうなので

 ヨーロッパの旧市街なので石畳の道は仕方ないとして、凄まじい斜度の坂道に「宿チェックインして自転車置いてから来ればよかった・・・」と思ってしまう。どうせなら自転車が写ってる状態の写真を撮りたいと思ったのが仇になった。

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 自転車旅行者だからさ

 下調べしていた宿に投宿し、シャワーに買い物、洗濯と通り一遍の作業をしただけなのに全身やけに重たい不思議。よく考えればプリシュティナの町出てから休息日入れずに活動続けていたのであり(昨日も一応走ってるし活動してる)お疲れモードの茶壺さん。

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 夕食済ませた後は

 ほとんど何もできずにそのままダウン。散髪や自転車の整備とか色々やりたいことあるのだけど、仕方ない。明日から雨続きらしいので、そのタイミングで処理しましょう。

 2023年11月9日(木) 走行距離65km  累計143234km
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 北マケドニア6〜8日目 オフリドの町

 雨。まぁ分かっていたことだし休息日としてのんびり過ごす。バルカン半島国家によくある民家をそのまま宿泊施設に流用している宿なんだけど、かなり快適な造りとなっている上にドミトリーの利用客が私1人で気軽なのも良い。

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 この日に一挙5人もチェックインしてきたけど

 とりあえず伸びまくってた髪の毛を散髪してサッパリしたくらいで他に何するでもなく。雨脚弱まった夕方にサクッと買い物するくらいで観光地オフリドを見て回ることもしないまま、今日も今日とてオーブン料理で楽してます。

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 1日ずっと省エネだった


 翌日。しっかり休んだので動き出したいところだが雨模様の天気は続く。一応午後から降り止む予報となってるのだが、夜になると再び降り出すという「断続的に降り続けるでしょう」の状態に。

 ということで一時的に天候回復するタイミングを狙ってオフリドの町を観光しようかと思う。あんまり宿から出ないで過ごしてると健康にも良くないよ。

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 ウキウキで外出したのだが

 その30分後には大雨となり、慌てて商店の軒下避難する羽目に。もうこのまま宿へ引き返してネットしながら遊んで過ごそうかな・・・と迷ったけれど、半端に宿から1km以上離れた場所まで来てるので戻るに戻れず雨が止むのを待ちぼうけ。

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 1時間くらいで落ち着いた

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 どころか青空まで出て来るとは

 気を取り直して旧市街を散策する。石畳が続く坂道ばかりのエリアだけど、山の高さ自体は小さなものであり、その山頂には城壁を構えたお城が建っていたらしい。

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 とりあえず行ってみたけど

 残っていたのは城壁のみで敷地内のお城は基礎部分の跡地が見えるだけ。戦乱の多かった土地でこうした城が今も残されてることの方が少ないので仕方ないか。なお建物もない跡地なので入場料払ってまで見学する気になれず、入口でそのまUターンした茶壺さん。

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 セコい

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 お城から少々下った場所にある正教会も

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 大体風化して敷地だけが残されてる

 町中に365あるという教会だけど、その多くが石造りで出来てるのが大変よろしい。西欧で見てきた豪華絢爛な教会も良いが、建築当時からそれほど手を加えていないであろう石を積み上げて造られた小さな教会というのも風情がある、ような気がするよ。

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 紙の博物館があったので見学してみたり

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 最後に目抜き通りを歩いて宿へ戻る

 華々しい商業施設が立ち並ぶ場所には相変わらず銅像がそここに立ち並んでいるのだが、これだけウリとなる建築物や歴史地区があるなら無理に銅像建てまくることもないだろうに。政府でかなり上の立場の人間によほど銅像好きな人がいたのだろうか?

 午後は庭に自転車出して清掃作業実施する。ボスニアでリム交換してからそれほど時間経ってないが、ここ最近ウェットな路面を走って自転車ドロドロにさせること多かったので「整備しなくては!」と思ってたのだ。

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 なお夕食はシチュー

 ゲストの中にヨガの先生をしているインド人がおり、彼がヨガレッスンしてくれるというので参加してみたのだが、これ思った以上にキツいというか汗をかくのね。

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 でもサッパリして気分爽快

 多分明日も雨なんだけど、そしたら1日暇してそうでどうしたものかと思いつつ。


 さらに翌日。やっぱり雨降ってて出発できずに延泊する。オフリドの町で考えてたタスクは既にクリアしてしまい、特にやる事もないためこのタイミングで航空券のチケット予約作業でもやりましょうかね。

 自転車旅行の予定は流動的なので、本当はもうちょいタイミング遅らせてこの作業したかったというのが本音だけど、ギリシャ入国したら滞在期限に追われてそれどころじゃなくなるのは想定してたので、アルバニアでの予定を早めに済ませておいただけ。

 仲良くなった他のゲストも大半は明日月曜日にここを出発するとのことで、雑談したりカードゲームで遊んだりしながら案外面白かった1日とも言える。

 昨日の時点でマケドニアディナール使い切ってしまったので買い物カードで済ますしかなかったため、市場が使えないのが難点だ・・・とか思っていたが、そもそも日曜日で市場どころか大半のスーパーは閉まっていた事実。

 雨降る中必死にお店を探し回り、何とか営業中のスーパー見つけて食材購入することできた。業態としてはディスカウントショップみたいなお店で肉類や酒類を取り扱っておらず、北マケドニア最後の夜はビールを飲むことなくフィニッシュとなる。

 2023年11月10日(金) 走行距離0km  累計143234km
 2023年11月11日(土) 走行距離0km  累計143234km
 2023年11月12日(日) 走行距離0km  累計143234km
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