イラン2日目 ハバシェ ソフラの町〜テヘランから西北西に約650km ホイの町
大部屋に布団を敷いて皆さんと同じ一緒に寝る(女性は別部屋)というのは修学旅行感あってなかなか良いものだ。私は消防時代にこのスタイル散々経験してるので、それほど特別なことではないけどそれでも。
マシュドたちの仕事に合わせて私も出発する。「良かったらもう1泊くらい泊まっていきなよ」とお誘い受けたのだけど、今日は今日で予定があるため謹んでご遠慮させてもらった。というか私がいるとお母さんとか忙しくて落ち着けないだろうし。
まだ標高2000mある土地なのだが、イランに入って気温が上昇したように感じる。少なくとも今朝はTシャツの下にアンダーウェア着ないで走ってたけど、特に寒いと感じることはなかったな。
かなり直線的な道でありつつも、斜度が緩やかで自転車的には距離を稼ぎやすい道。午前中の時点で最初の大都市ホイの町まで一気に駆け抜けてることができそうでホッとしている。なにせ現在の私は一文無しでマトモに昼食すら食べれない状況。
ちょっとしたツテでここホイの町に住むエファンという人物とアポが取れた。彼はイランを旅行する外国人に対して情報交換できるグループを開いており、他にもイラン初心者のためにSIMカードの契約や両替といったアレコレを手伝ってくれるとのこと。
彼の叔父さんが経営するケバブ屋に到着し、お金もないのに後払いということで昼食してる茶壺さん。いやだってお腹が減って仕方なかった。
ともあれ無事にエファンと合流できて一安心。彼の案内でSIMカード取り扱ってるショップに向かい、契約を済ませたのだが1ヶ月20Gのパケットで2〜3ドルって言われたのだがちょっと安すぎやしませんか?
公定レートと実勢レートの開きが10倍以上ある点と、イランの実勢レートを確認できるネットのページが規制がかかっており普通に見ることはできないのだ。つまり実際にどの程度の料金であるのかレート確認して調べることが難しい。
ネットが使えるようになったので早速レートを調べてみようとVPN起動したけれど、わざわざ事前にセッティングしたVPNは全く動きやしないと来たもんだ。イランのネット事情はコロコロ変わるらしいので、ちょっと前に使えたVPNが今じゃ全く使えないというパターンはままあるらしいが。
とりあえず現金の両替したいところだが、エファン曰く今の時間(15時)は店舗が閉まってるから駄目だ。17時以降にならないと両替できないね。と言われてしまい、仕方ないのでホイの町に1泊することに。
改めて17時半にエファンと連絡取り合い両替大作戦の開始。なおVPNは地元民がよく使ってるものを教えてもらい解決した。
ホイはそんな旅行者が多く訪れるような町ではないこともあってか両替所自体がほとんど存在しないのだそう。それで連れてかれたのがしない中央近くにあるデパートだった。この中に両替所があるとのことだけど・・・
しかも店員が現金を調達してくると出かけて1時間以上待たされる。実は私の他にスペイン人夫婦の旅行者もエファンに連れられて一緒してたのだけど、それでも両替する金額は5万円ちょっとだぞ。どんだけ現金枯渇してんだよと思ってしまう。
100ドル紙幣が600万近い紙幣の束に化けたのであり、これを1枚1枚数が合ってるか確認するだけでも一苦労。イランの1番大きい紙幣が10万リアルなんだけど、半分以上を1万リアル紙幣で持ってこられたので。
両替終えてエファンからイランのオススメポイントとか教わってたら22時過ぎてしもうた。それでも町中は多くの店が営業してたし人通りも普通にあるあたり本当にイラン人は夜型なんだな。
宿でエファンに立て替えてもらったお金を支払ったのだが100万の札束を渡すことになったのは、なんというか精神に悪い。無茶苦茶大金を使っているような錯覚があるので。
とにかくこれでイラン旅行するための準備が整った。明日から本格的にイラン走行が始まると思います。
2024年3月6日(水) 走行距離58km 累計147372km