自転車ときどき世界1周

カテゴリ:中東 > オマーン

 UAE16日目&オマーン2日目 アル アインの町〜マスカットから西北西に219km地点 棗椰子畑

 6時前の朝日が地平線に現れるタイミングで起床。この時間帯ならまだ肌寒いくらいの気温なのでコーヒーも美味しく楽しめる。いや私は気温が高かろうとキャンプで朝のコーヒー必ず飲む人なんだけどさ。

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 寒い中で暖かい物を飲みたい

 8時前出発した時にはもう汗が吹き出る気温になっていたのが恐ろしい。アラビア半島の自転車旅行は3月いっぱいまでが暑さに耐えれるギリギリのレベルじゃないかと思い始めてきた最近。

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 1番暑い時期は50度近くになるらしい

 さてアル アインの町から隣接しているオマーン領土であるブライミの町には、地図で確認する限り幾つか国境がある。日本人が確実に通過できる国境はアル アインから東に20kmほど移動した場所なのだが、ここの国境を利用するとブライミまで20km戻らなくては入国後の現金引き出しとか出来そうな規模の町が近くに存在しない。

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 ということでとりあえず近場の国境に行ってるか

 5kmほど走ってイミグレーションの職員に尋ねてみたが、予想通り「ここの国境は地元の人間しか通れないよ」と言われ「だから東端の国境に向かってね」と指示されるまでがワンセット。何でこんな面倒くさいルールにしたのだUAE&オマーンは。

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 町抜けて完全に何もなくなったじゃん

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 左を見れば国境と思われるフェンスがあるの悔しいな

 結局スタートから35km走って11時にようやくイミグレーション到着。受付のオバちゃんはパスポート受け取ると共に「カード」とだけ一言。え、カードって何のカード?と一瞬思ったが、そういえばUAEは出国税を支払う必要がある国だと何かで読んだ気がする。

 んで「出国税っていくらなの?」と聞いてみるがこのオバちゃん「カードオンリー、ノーキャッシュ!」とこれ以外の言葉を全く話そうとせず会話の余地すらない。アラビア半島の国は本当公務員のレベルがクソみたいに低いというか、こんな対応しか出来ない人材でも回る辺りが産油国だよなぁと思う。

 消防時代にもよく笑い話としてあった「景気の良い(バブルの)時代は消防に入ると言ったら署長が菓子折り出して応対してくれた」みたいなもので、裕福な国で公務員を選ぶ人は「他の職種を選ぶだけの能力がないから」という側面が少なからずある気がする。

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 とまぁUAEの愚痴はこのくらいにして

 結局料金も分からないままアラビア語の紙切れを貰ってオマーン側のイミグレーションへ。車が通過するレーンでのチェックではなく建物内にて審査するとのことで自転車置いて中にいる係員にパスポート渡す。

 ここで通常なら旅行の目的とか何処に行くのかといった質疑応答があるのだけど「座って待ってて」と言われ10分後に「手続き終わったよ」とスタンプ押されたパスポート渡された。なんか緩い感じで嫌いじゃないな。

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 珍しくオマーン国旗もウェルカム標識もない

 無事オマーンに入国したのは良いが、エグい暑さで洒落にならない。結構強めの南風が吹いてるのだけど南から吹いてるのが悪いのか、涼しいどころか熱風を受けてる感じで帰って暑苦しいレベル。

 実はここから海沿いへ向かうか内陸部の砂漠へ行ってみるか迷ってたのだけど、この暑さで砂漠突入してもロクな未来が見えてこないということで素直にマスカットがある海へ向かうルートにした。こうするとオマーンは北部しか走らずに終わっちゃいそう(既にマスカットからの飛行機予約済みなので)だが仕方ない。

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 とりあえず廃墟でお昼休憩した

 こういう建物があると自転車旅行者的には助かるんだよね。UAEって使われてない廃墟とか全てフェンスでガチガチに固めてる国だったので、砂漠走ってると日陰となる休憩場所が陸橋の下しかなかったので。

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 780kmも走ったら海の上じゃない?

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 やはり山が多い景色になってきた

 というか普通に上り坂だったみたいで自分でも気づかないうちに標高稼いでいたっぽい。緩い坂道よりも暑さによる消耗の方が大きくてあんまり登りということを気にしてなかったのかもしれない。

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 600mくらいまで登ってた

 そこから下り坂に転じると「すげー楽じゃん、こんなに登ってない筈なのに何処で標高稼いだ?」とか感じるので得したような気がする。自転車乗ってると結構こうした「登った気がしないのに登ってる」パターンがあり、私はこれをボーナスクライムと呼んでいる(呼んでない)。

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 海沿いまで行かないと大きな町が出てこないので

 集落の小さな商店で食材購入する。まだATMも発見しておらずオマーンリヤルも持ってないためカード決済でやり過ごすのだが、こんな僻地でカード払い有効ならオマーン滞在中は全てカード払いで乗り切れるのでは?

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 いや現金引き出すけどね 

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 渓谷を抜けるように下り坂走って

 16時半の早いタイミングで出てきたモスクに寄って汗を流しそのまま集落の奥に広がってた棗椰子が立ち並ぶ林に突っ込み本日終了とした。17時ジャストにテント張るとその後のアレコレが余裕で気が楽だ。

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 流石に夕食は暗くなってしまったが

 この調子で早い時間帯の開始&終了を心がけたいところだが、まだオマーンが野宿しやすい国なのか分からないため何とも言えない。仮にキャンプしやすい国でも「何処でも野宿できるから!」と調子に乗ってギリギリまで走ることが増えるので結局私の心がけ次第なのかもしれない。

 2025年3月21日(金) 走行距離87km 累計165871km
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 オマーン3日目 棗椰子畑〜マスカットから西北西に187km地点 砂漠

 全身の疲労感が凄くてなかなか動けない朝。単純に運動して疲れたというより厳しい暑さの中で水飲みまくりながら何とか活動してることが原因と思える。

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 アラビア半島は楽じゃない

 今日は無理しない行程にしようと切り替えてゆっくりと準備する。実は自転車の後輪がパンクしており昨日木々の間を通った際に棘を踏んだのが原因らしい。朝からやってらんない気持ちになったというのもある。

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 10時出発

 まだ海へ抜ける途中の下り基調の道が続いてるため走り出せば楽できるのが救い。斜度も1〜2%と緩やかで勝手にスピード出て進んでいく程ではないが、ペダルを踏むと思った以上に速く走れる感じ・・・という塩梅。

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 身体がベタつくことは無いのだけど

 やはり暑さでやたらと喉が渇く。なまじ湿度が低いため汗をかいてる実感が無く、オマケに体に当たる風も生温い感じで涼しくなる要素が全く存在しない。身体の調節機能バグったりしてないよな?

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 走行ペースだけはやたらと速くて

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 山を抜けて平坦な土地に入る

 どうもオマーンという国は山岳部を抜けた海沿いの平野部に人口が集中しているようで、道が平らになると同時に建物の数が一気に増えた。車両の数が増えたとかその割に側道が狭くなって走るの怖いとか色々感想あるのだけれど、とにかくモスクで水補給したい。

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 話はそれからだ

 UAEほど開放的な雰囲気ではなく、ムスリムレギュレーションを気にして長ズボンに履き替えようかと思ったがもう暑すぎて無理。怒られない限りはハーフパンツで走ります。

 ようやく銀行が出てきたのでATMにて現金引き出しスーパーで昼食買い込む。今までアラビア半島の国は通貨が変わっても1リヤル(ディナール)が大体40円だったのだけど、オマーンは1リヤル400円弱と10倍の差がある。なので商品値段がオカシクなってしまったかのように感じられて面白い。いや面白くはないな。

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 今日はゆっくりすることにしたので

 カフェとかファストフードにでも入ってのんびり寛ぎたいところだが、やはりUAEよりイスラムルールが厳しいのかラマダン時期だと飲食店日中ほぼ営業してないのがネック。KFCとかマックですら17時営業開始と張り紙してるんだぜ。

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 この大型モールにWi-Fiあったので少々ネットしたり

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 何気に良い自転車道があるな

 結局15時半のタイミングで営業始めたジュース屋に入ってようやく一息つけた。Wi-Fi使えなかったの痛いがUAEのまとめ書くのサボってたのでちょうど良いかもしれん。

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 17時過ぎまで作業してもっかいモスクで水補給

 海沿いの道は人も車も多いため1本内陸を通る道へとエスケープするように移動。途中のスーパーとモスクで食料・水を補給するのはもうアラビア半島でサイクリングする時のお決まりパターンになってるな。

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 焦りつつ移動 

 ちょっと町から離れると人気の無い砂漠でありながら適度に木々が生えててキャンプするのに適した環境となるのが素晴らしい。オマーン入った辺りから風も落ち着いたので無理して防風ポイントにテント張らなくても大丈夫なのも有難いし。

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 なんか好きなタイプの国だなと感じてる

 遠くに聞こえるモスクからのアザーンを聴きつつ夕食済ませ、疲れを引きずらないためにも早めに就寝しときましょう。

 2025年3月22日(土) 走行距離66km 累計165937km
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 オマーン4日目 砂漠〜マスカットから西に113km地点 空き地

 町も1号線からもそれほど離れていない場所なのに広大な空き地が広がるオマーンはテント泊するのに向いてる国だなと思う。一方でクソ暑いアラビア半島に位置しているため季節を選ばないとキャンプは出来てもマトモに休むことすら難しそう。

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 今の時期で限界ギリギリだと思ってる

 とはいえ入国初日に「この先3日間は暑い日が続くみたいだよ」と教わっており、そこを凌げばまだ何とかなる気候のオマーンをサイクリングできる筈。どうにもならなかったらマスカットでフライト予定日まで宿に滞在する方法もあるっちゃある。

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 だから気楽にいきましょう

 海沿いを通る国道1号線は交通量が多い道で嫌だったので1本内陸を走る道へとエスケープした昨日。朝から早速道路に突入し広くて交通量の少ないストレス皆無な道を爆走するぜ!と思っていたのだが。

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 いや実際爆走してるのだけど

 ここ高速道路だけあって周囲に町とかの休憩できる施設というのが全く出てこない。これに加えて山が近いためかアップダウンが連続する道となっていて、暑くて仕方ない環境にこの道はヤバすぎる。

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 茹で蛸になってしまう

 堪らず30kmでエスケープし近くの町へ。停車して冷水機の水を飲んだ途端に全身から汗が吹き出し始め、自分の身体から水分がほとんど失われていたことを実感する。走ってると風を受けるから汗かいてる感覚も薄いし。

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 これは郊外走るの危険だな

 ということで方針変更して海沿いの1号線を走ることにした。フラフラと無駄な走行してるとは思うが、アラビア半島の自転車旅行って極端に情報が少ないため参考となるべき指針がなく、自分で経験し考えて方針を決める必要があるのだ。

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 だからこういうこともある

 そんなワケで1号線まで戻って来た。別に同じ道を逆走したのでなくUの字を描くように遠回りルートを走っただけなので精神的に落ち込んだりとかはない。むしろ問題なのは気持ちよりも身体の方で、この暑さの中を活動し続けると頭が痛くなり熱中症になりかねん。

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 なのでちょいちょいモスクとか大型スーパーに避難してる

 1番暑い時間帯は1時間強走ったら涼を取る形で休憩を挟んでおり、自転車的に1時間って「ちょうど良い感じになってきた」タイミングだったりするので出鼻を挫かれてるというか、テンション上げ切らずに落ち着いてしまうというか。

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 一旦休むと動き出すのに気力も要るしさ

 それでも常に水補給が出来る環境というのは有難い。オマーンは中東の国でも特に沢山の水場がある印象で、大体2〜3kmも走るとモスクやガソスタといった施設が出てきて何とかなっている。首都から程近い場所の1号線というファクターが大きいのだろうとは思ってる。

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 よく見たら電柱木製だ

 休み休み進んでいたが16時を過ぎると気温が下がり始めて一気に走りやすくなる。ここから調子良く走っても日没まで2〜3時間しかない上に、大体このタイミングで水の補給・行水・食材の買い出し・野宿場所の選定と走行以外のやるべきことをクリアしていくため、走るばかりじゃいられないのが残念。

 かといってこの暑さで早い時間に食材(というか肉)を購入するのは怖いし、水浴びした後は短時間で走行終了したい。事前に準備したくてもそうはいかない事情というものがあるのだ。

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 どうしようもない時は肉なしか缶詰とかで代用するけど

 今日も17時過ぎのタイミングで食材購入した所で1号線から離れてテント設営場所を探し出す。今日はかなりスムーズにテント張るとこまでいけたので、冷えたコーラを飲むことが出来たし満足度高い。

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 それでも18時にフィニッシュだったが

 暗くなったら風が完全に無くなったのでフライシートは被せずインナーのメッシュテントのみで寝ることに。砂漠の場合は少しでも風が吹くと物凄い量の砂がテント内に入ってくるので無風じゃないとフライシート外すわけにいかないのが難しい所でして。

 横になると空一面に星が瞬いてるの見えるのがメッシュテントの良いところだと思う。砂漠の夜は気温がグッと下がるので「涼しい」という最大の利点がそこまで享受できない点でも砂漠と相性悪いんだよねメッシュテントって。

 2025年3月23日(日) 走行距離108km 累計166045km
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 オマーン5日目 空き地〜マスカットから南西に28km地点 山中

 日の出と共に6時起床。早起きできるのもメッシュテント故の効果だとしたら日中暑いオマーンではこのスタイルとても合理的かもしれないな。夜に風が吹かなければ積極的にやっていこう。

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 出発も8時前でまだギリギリ涼しい

 本格的に暑くなる前に距離稼いでおきたいところだが後輪の空気圧が低い。数日前に空気入れたばかりのことを考えるとまたスローパンクしたか・・・と思いつつモスクまで移動して修理作業に入る。

 のだが、どれだけチューブを探しても穴が見つからない。理由は分からないけどやたら早く空気が抜けていたみたいで結局パンク修理することはなかった。何度もチューブ確認してたので普通に修理するより時間食ってしまい早起きしたアドバンテージ全部消えたところで走行開始だ。

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 ただ有難いことに

 今日は北西からの強い追い風が吹いている。走り出してしまえば非常にハイペースでの移動が可能であり、私も楽できることが大変嬉しい。何よりガンガン進めるのは気持ちがいいんだ。

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 オマケに

 連日快晴で雲1つない天気だった昨日までとは違い今日は結構雲量がある。太陽光が差さないと気温の上昇も抑えられるのであり、え?なにコレもしかして最高のコンディションじゃないですか。

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 いやまぁ普通に暑いけれど

 昨日までは10時から16時くらいが「耐え難いほどの暑さ」という感じだったが、それが11時から15時くらいに短縮された・・・みたいな?

 この環境ならアラビア半島の自転車旅行もまだイケる!と思える程度には過ごしやすい。涼しくなるって情報は明日からだと思っていたが、1日早まったのだろうか?

 もう首都のマスカットも程近い距離にあるため道中幾らでも補給が出来るし食事もできる。ラマダン最中なのでレストラン及びカフェ関係はほぼ全滅してるため、実際には「何処のスーパーでも食材を購入できる」という意味なのだけど。

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 物価も多少下がったので惣菜系買ってみたり

 むしろ昼食摂る場所に気を使うというか、人気のない場所を見つける方が大変になってきた。一応イスラム教徒ではない外国人だしラマダン最中でも「旅人は日中でも食事をして良い」というルールがあるそうだが、とはいえ人前で飲み食いできないよなぁ。

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 はよラマダン終了しないかな

 カフェとかファストフードも大体16〜17時に営業開始するのがラマダン期間中のパターンらしく、PCの充電とかにも影響受けて困るんだよね。この辺は宗教的に緩いというか開放的なUAEはまだ楽だった。

 オマーンはサウジほどではないがUAEよりは厳しい印象で、出稼ぎ労働者以外のオマーン人はほとんど洋服を着ていない。イスラム教の伝統的な白い服(名前知らない)だし。

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 午後からは1号線ではなくローカル道に

 入ったのは首都が近づいて交通量が増えてきたから。このまま東進続けて昨日エスケープした高速道に合流し一気にマスカットの郊外まで移動。

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 標識の飛行場からフライト予定 

 国際飛行場まで残り20kmという所で進路を南に変えてマスカットから遠ざかる道へ入ったのは、単純に今首都へ行く理由がないから。私は都会で観光して遊ぶよりも自転車で知らない土地を走り回りたくてこの旅行をやってるので。

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 フライト予約日が近づいたら改めて訪れます

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 こういう山が近づいてくる景色いいよね

 爆風のおかげで100km超えしてもまだ16時前。このくらい余裕があるとキャンプ前の準備(水とか食料とか)で焦ることなく活動できるな。明るい内にテント張ると見つかりやすいのと暑くて仕方ないので早過ぎても困るけど。

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 バランスが大事

 山中にあるファンジャの町から更に山の中へと入り込む。地図では未舗装路が続いてる道だったけど、最近舗装されたのだろう真新しい道路を伝って数km先まで進み木々の中にテント張る。

 嬉しいことに日中吹き荒れてた風がピタリと吹き止んだので、今夜もフライシートは被せず丸見えスタイル。砂漠では日中の熱が抜けるまで大体パンツ一丁で活動してるのだけど、メッシュテントのみだと開放感が違うな。自由!って感じがする。

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 食事メニューは不自由というか毎回同じだが

 明日も早起き出来たらいいなと思いつつ、空気抜ける症状だけ継続してたらどうしよう。オマーンの野営地って鋭いトゲトゲ植物の枝が散乱してるから常にパンクリスクがあるんだよ。

 2025年3月24日(月) 走行距離130km 累計166175km
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 オマーン6日目 山中〜マスカットから南に約100km イブラの町郊外

 やはりメッシュ状態のテントで眠ると日の出と共に目が覚める。フライシートをかけてても外の光量に反応できると思っていたが、思っていたよりずっとしっかり遮光されてるんだなテントって。

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 体験すると理解が深まる例

 今日は8時にスタートした後もタイヤに違和感なし。ガソスタ併設のモスクでトイレと水の補給を済ませたら早い時間帯から早々に本格走行開始する。なるべく涼しい時間帯に進みたいと思ってまして。

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 というのも

 地図で見た限り、この山脈を1本越えなくては先へと進めないようなので。山の規模自体は精々1000m前後の標高らしく、今まで超えてきた山々と比べるとそこまで厳しい数字ではないようにも思えるが。

 問題なのは暑さの方で、ただでさえ負荷の高いフルパッキン自転車によるヒルクライムに暑いのは勘弁願いたい。ということで「涼しいうちに山登っちゃおう大作戦」なのである。

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 一部の隙もない計画だと思ったんだけどな

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 誤算だったのは

 聳え立つ山が思ってたよりずっと大きかったこと。途中の標識に「6%1000m」とか表記されてて、つまり約60mのアップか、楽勝じゃん!と余裕綽々に思ってたのです茶壺さん。

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 まさか同じような標識が5連続で出てくるとは・・・

 いつまで登っても終わりが見えてこないまま、気づけば全身汗まみれ。両目に汗が流れ込んできてサングラスかけられなくなるのは上り坂あるあるの症状なのだが、アラビア半島入ってからは初めての経験だ。

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 それくらい坂に関しては楽な土地だったのに

 というかオマーン領土だけやたらと山が多いの不思議だよね。こうした地形の関係で昨日今日と2度も水が流れてる自然河川を見たのであり、アラビア半島の国ではオマーンが1番自然というか緑が豊かな国の気がする。

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 トンネル抜けた所が山頂785m

 時刻も11時半だし大汗かいたけど、これくらい登ると標高の関係で結構涼しい。できることならこの高さを維持したまま走行続けたいのだが、東西に延びてる山脈を南へぶった切るよう走ってるので涼しい環境は一瞬。

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 野生のヤギかな?

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 野生のラクダかな?

 ガソスタ併設のスーパーでお昼休憩にしたが、オマーンは郊外でもガソスタの規模が小さく満足に買い物できないのが不服といえば不服。この点はサウジアラビアが凄すぎたというか、ガソスタ行けばあらゆる物が揃ってて小さな町を形成してる感じだったし。

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 監視塔だったら面白いんだけど

 昨日ほどではないが追い風にも助けられ、下り坂と併せて午後は非常にハイペース。自転車での旅行にそんな高速である必要はないのだけれど、私は選べるのなら速く走りたいタイプ。だってそっちの方が気持ちいいじゃん。

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 16時には狙ってたイブラの町に

 ここで買い物して本日終了にしようと思っていたが、大型スーパーの入口にハーフパンツでの入店禁止という張り紙(の絵)がありまして。マスカット周辺では普通にハーフパンツの人も見かけたから気にしてなかったが、少々田舎に入るとムスリムレギュレーションも厳しくなる模様。

 ただ私としても自転車走らせながら長ズボンは耐えられる気がしないので、極力ハーフパンツのスタイルを崩さぬようやっていきたい。とはいえ注意書きされる建物に堂々と入るほど恥知らずではないので「ハーフパンツで入れる店を探す」というよく分からない理由でイブラの町を走り回る。

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 地味に自転車修理のお店が多い

 無事に買い物済ませて町郊外まで移動。今日も山の中で人気のないエリアにテント張ったのだが、この辺は木々の数が少なくて防風効果が弱いのか少々風がある。ちょっと迷ったけど結局フライシートは使わずフィニッシュ。

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 夕食作れれば問題ない

 既に標高300m代まで下がって来たが、それでも夜の涼しさが随分違うと感じる。季節の変わり目における変化に対して敏感なのが自転車旅行者です。

 2025年3月25日(火) 走行距離125km 累計166300km
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 オマーン7日目 イブラの町郊外〜マスカットから南東に174km地点 空き地

 目を覚ましたら肌寒かった朝。といっても寝袋使わずラフな格好で熟睡できる程度の気温ではあったのだけど、この時期のオマーンでまだ「寒い」と感じられる気温になるとは驚きだ。

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 すぐ暑くなった

 山の陰から火が出て来たので急いで準備。とにかく太陽との付き合い方を考えなくてはアラビア半島で自転車旅行は出来ないし、上手くやっても状況次第で酷い目に遭わされる。

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 でも今日は天気こそ良いけど

 走り始めて明らかに「涼しい」と感じた。これも「昨日までと比較して」という枕詞をつけての話だが、それにしたって楽なことには変わりない。できれば再び灼熱の暑さがぶり返してくる前に涼しい気候のままオマーン走行フィニッシュしてしまいたいがどうなることやら。

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 それほど山から離れたワケではないけど

 砂漠らしい直線的でアップダウンの少ない道が続く。ただサウジアラビアなんかと違ってオマーンには緑が自生してる感じで「THE砂の世界」という雰囲気とはまた違う。アラブの世界を思い描いてこの国にやって来た人には不服かもしれないが、散々砂漠走行を続けて来た自転車乗りには景色に変化が出て嬉しかったり。

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 午前中はほとんど無風だったな

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 ここのモスクで休憩して

 水補給して人気のない場所に移動し昼休憩・・・したくても日差しと風を遮るような建物が見つからず、フラフラ走り続け道路下の排水口にてパスタ茹でてた。本当早くラマダン終わらないかなとオマーン入国してから強く思うようになったわ。

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 色々面倒ごとが増えたので

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 午後は徐々に風向きも悪くなり風力も強くなり出す

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 ずっと続いてた山脈もあの山が東端っぽい

 90km弱走ったところで幹線道路を一旦離れて町へと向かう。まだ15時すぎなのだがこの先しばらくスーパーを伴う町が出てこないようなので、ここを逃すと食事ができなくなってしまうから。

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 んで到着したは良いが

 時間もあるしカフェとかに入って充電とかWi-Fi使ってネットしたいところ。でも残念なことに飲食関係の店はラマダンで尽く営業しておらず宿なし旅行者は割と行く場所がない。もう仕方ないのでSIMカード買うか〜

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 3リヤル(約1180円)の1番安いプラン

 手続きしてスーパーで買い物してたら良い時間になってきたので郊外へ向かう。日が沈むと風は弱まるのがいつものパターンなのだが、今日はどういうわけか日没ギリギリのタイミングで強風が吹きまくっている。

 テント張るのも一苦労なレベルで、空き地で偶然見つけた廃棄されたソファを風除けにする形でようやく落ち着けた。後は夕食作ってのんびりするべさ・・・と思ってたのに21時を過ぎてからテントのすぐ近くで車両が続々と集まり騒ぎが始まってしもうた。

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 ラマダン中は夜中に集まって食事するらしいけど

 こんな町から離れた場所まで来て飲み食いするなよ・・・とは思う。危険は全く感じないが、話し声が聞こえるのでグッスリ眠れないんだよね。こんな場所で野宿してる方が悪いといえばその通り。

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 でもフルーツ貰ってハッピー

 2025年3月26日(水) 走行距離105km 累計166405km
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 オマーン8日目 空き地〜マスカットから南東に153km地点 道路下

 マスカットに突入せず南東へと走ってきた私だが、アラビア半島もこの辺で東の端に到着するためこれ以上先へ進めない。いやまぁ実際にはローカル道伝って海まで行けるし、このまま南へと進んでいけばオマーン第2の都市であるサララへ通じてる。

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 ただこの国のノービザ滞在期限が14日間なのと

 3月も終盤となり気温的にこれ以上アラビア半島でのサイクリングが厳しくなっていることからマスカットが中東における最終目的地。そんで今日からは進路的にマスカットへ向けて走っていくことになる。中東編も最終盤ということで気合入れていこう!と思ったのに後輪パンクしてた。

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 今回は原因ハッキリしてただけマシか

 昨夜パーティしてた会場にてパンク修理済ませ(日陰が欲しかった)て出発したのは9時ジャスト。フライシート付けてても日の出のタイミングでちゃんと動けることを証明したのに出発自体は普段と同じ。呪われてるのか?

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 朝早くに出発できない呪い(ノロいだけ)

 昨日の午後から風向きが変化していたことは感じていたが、一応これは予定通りだったりする。今日からマスカットに向けて大まかに北西方向へと進むのだが、週間天気予報では本日27日より風が東から吹く風に変わっていたのだ。だからここ2日間はガッツリ走っていたのです茶壺さん。

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 素晴らしい計算通りじゃん!

 ・・・と思っていたのだが、漫画だってデータキャラってのは計算外すのがデフォルト。予定通りに物事が進んでも盛り上がらないのであり、東からの予定だった風は今日になって真北からの向かい風になっていた。

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 なんなんですかコレは!意味わからないよ

 と文句言いつつ海に向けて小さくなった山脈を越えていく。マスカット周辺では1番低い場所で800m弱あった山もこの辺では精々300mが良いとこで坂道自体は大したことないのだけれど。

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 強烈な向かい風が体力を奪っていく

 オマケにこの道老朽化してるみたいですぐ隣に新道を建設しており、そのためちょくちょく道路工事でこちらの道まで侵食される。オマーンのドライバーはアラビア半島でも随一の荒っぽさというか運転ヘタクソなのであり、結構な割合で反対車線を自転車が走ってようとお構いなしに逆車線飛び出て追い越しかけようとする。

 今まで走っていた道が大きな幹線道路ばかりだったので気にならなかったが、オマーンで側道が狭い道走るとストレス値がものすごい。

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 景色の良い道だけに残念がすぎる

 何とか海沿いに位置するSURの町へ。SURことスルってスペイン語でまんま「南」って意味だけど、国の北東端に位置してるの何かの間違いだろ!?と思うのは私だけなのか。海を基準にイギリス(オマーンはかつてイギリスの植民地)から見て南というワケでもなさそうなのだが。

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 そもそもスペイン語じゃん

 ちょうど良い休憩場所が出てきて昨夜頂いたフルーツ食べつつ一休み。今日はスル郊外に位置する大型ショッピングモールで午後休息取ろうと考えてたので実質終了したようなもの。

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 そのモールへ行くも

 案の定カフェもマックもラマダンで日中は営業してなかったが、テラス席にカフェ従業員がおり「ここで休んでいきなよ」と言ってもらえたのでお言葉甘えることに。

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 マックのWi-Fiと電話番号の合わせ技でネットもできるし

 カフェは17時に営業開始するよと言われたのでお世話になったしコーヒーの1杯でも注文してから出発するのが礼儀かな、と思ったのだが予定時刻を過ぎても一向にお店が始まる様子はなく仕方ないのでそのまま出発させてもらった。中東の国も人々は時間に対してルーズである。

 私はといえば隣接してるスーパーで買い物済ませ、そのまま大急ぎで水を補給しつつ寝床探しに奔走する。自転車旅行では日が出てる時間帯での走行が基本であるため、日没と同時に人々が動き出すラマダンというイベントと滅茶苦茶相性が悪いのだ。ラマダンの期間中は毎回充電関係で苦労してるぞ。

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 今回も真っ暗になってしまった

 最初は町から離れたエリアにテント張ろうと思っていたが、地面がトゲトゲ植物とごろた石ばかりでテント張る場所としては最悪の一言。もうちょい良い場所はないもんかと探し回った末に道路下の川を通すであろう排水口の中にテント張って何とか終了。19時半過ぎてて焦ったわ。

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 狭くて前室が使えないのでテントの外で夕食

 明日からの風向きも決して良いとはいえないのだけど、今日みたく真正面からでないだけマシだと思う。ここから首都マスカットまではもう休息日入れず一気に走り切る予定なので、風が弱まることを祈るばかりだ。

 2025年3月27日(木) 走行距離67km 累計166472km
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 オマーン9日目 道路下〜マスカットから南東に約65km クリヤットの町

 テントがあればどんな場所でも眠れる程度にはこうした生活が続いてる私。何気に旅行続けてて「眠れなくて困った」という出来事は宿泊が圧倒的。

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 1日走って疲れてるとこんな場所でもグッスリよ

 オマーンではマットの上で寝てても日中暖められた地面からの熱が伝わってくるのだが、日陰(というか排水口)だったので冷んやりしていて気持ちよかったのも良い睡眠に繋がったと思われる。というか朝はちょっと寒かった。

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 そもそも今日がかなり涼しい

 排水口の北側からガンガン風が入り込んできてたので「今日は強風下での走行か〜」と思ってたのだが、実際走り出してみるとほぼ無風。風が狭い場所に収斂する形で集まり強風だと錯覚していただけなのか?

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 風が弱い、気温も低い

 とあって思いもかけず抜群のコンディション。加えてこの道、右には海岸線が広がり左には急峻な山々が立ち並ぶダイナミックな景色が続く。オマーン走ってて今日が1番楽しいかもしれない。

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 オマーンのオービス

 幹線道路走ってるのも良いが、海辺に幾つか小さな町があるため少々寄り道してみたり。アラビア半島の家屋は四角形の形をした白色建物が多く、遠目から見ると白で固まってる町となる。まさしくカサブランカだ。

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 モロッコにある町の名前だけどね

 しかし実際町中を走ってみるとボロい建物が多いし、ペンキが剥げてて白というより灰色だったりお世辞にも「キレイな町」と表現するのは憚られるレベル。人口減に苦しむ田舎の漁村ってのがしっくり来る表現。

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 漁をしてるボートもいたし

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 ヤギが堂々と闊歩してる

 でも大型バスやアジアや西欧系の外国人がワンサカいるエリアに出くわして何事かと思ったり。ここは山々の渓谷を流れる河川を遡って川遊びしたり洞窟を見学するアクティビティで人気のスポットらしい。

 歩いて奥まで行けるなら私も行ってみようかと思ったが、初手から有料ボートに乗らせて30m向こうの対岸に渡らせる上にライフジャケットやれサンダルやれがないと行けないとかヌカす。アホみたいに高いレンタル料をみてもちょっと食指が動かないタイプの観光地なのでスルー。

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 元々知らなかった場所だし

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 オマーンでロバ見たの初めてかも

 快調に走り続けていたのだが、50kmを過ぎた辺りで海沿いに延びてた道路は内陸へと入り込む。いやそっちには山が連なってるので勘弁してもらえると有り難いのですけど・・・

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 登らされた

 しかも相当キツい方の斜度に加えて海沿いなので湿度も高い。脱水症状になるかと思うほど大汗かいてしもうたぞ。

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 景色は素晴らしいんだけどね

 この辺は海から陸地になると即座に山の麓となってる地形で道路を通す余裕が無かったのだろう。日本ならそういう地形にはトンネル掘って無理矢理道を造るだろうけど、そんな無茶する道路がある国は極々一部なので。

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 山の上に道路通す方が良いんだろうな

 ここの山を通り過ぎると再び海抜0mまでダウンヒル。そんでこの先マスカットまでは海から離れた道となるのだけど、そこへ突入する前にマスカットまでの道中最後の海沿いに位置するクリヤットの町へ向かう。理由はスーパーで食材購入したいから。

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 それ以外の理由があろうか?

 昨日は終了時刻がかなり遅くなってしまったのもあり、今日は16時半には買い物済ませて野営地を探す段階に突入した。そんで17時過ぎにはテント設営も済ませて余裕綽綽といった感じに。

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 そしたらバーナーの調子が悪くて

 食事済ませた後に分解しメンテしたのだが、両手真っ黒にしながら作業終えたの20時過ぎてた。時間早いと普段はスルーしてしまうアレコレが気になって作業してしまうのあるある。結局横になったの昨日とほぼ同じ時間でした。

 2025年3月28日(金) 走行距離108km 累計166580km
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 オマーン10日目 クリヤットの町〜マスカットから南東に約10km アル アマラットの町

 一応6時の起床が身についた感じあるのだが、目を覚ましても身体を起こすまでの時間が日に日に長くなっている。要するに「疲れているので目を覚ましても起きれない」のだが、疲労感が毎日数字で把握できるの面白いとも思う。

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 ここ4日は連日5分づつ遅くなってる

 山の脇にテント設営しており朝日から陰になる場所だと踏んでいたが、8時過ぎには太陽が高くなり過ぎて普通に顔出していた。やっぱり木陰や人工物で覆ってくれる場所でないと陽光から逃れるのは難しい。

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 道に出て1kmでもう上り坂

 というか昨日はこの坂を見て「1日の最後にこんな坂登りたくないわ」と野宿したのでこの展開は仕方ない。坂登って全身大汗かいたら何のために水浴びして汗流したのか分からなくなってしまうからさ。

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 朝イチなら汗かいても構わないので

 とはいえ動き出したばかりの身体で一気に300mアップはなかなかハードだった。マジで昨日登らなくて正解だったと思う。1日の終わりって水と食材も買い込んだ状態なので単純に総重量が5kg以上増えてるから。余計な荷物増やした状態で登るの流石に嫌だ。

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 気持ちも荷物も軽くいきましょう

 最初の1本を超えてしまうとそれ以後は緩やかな道が続く。内陸部だからか出てくる町や集落の数が減り補給できる機会も限られてしまったが、そもそも砂漠で何度も補給できる方が珍しいのだ。サウジアラビアの時なんか1日1回ガソスタが出てくりゃ御の字ということもあったのに、ちょっとヌルい環境に居続けると途端に弱くなる。

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 ビールが飲めなくても我慢してる私は偉い!

 ・・・と、むしろ自分の精神的な強さを褒めそやす方向でやっていきたいかな。過去にもアルコールが飲めない国を走ったことはあったけど、今回のアラビア半島編では過去最長にビール飲んでないです茶壺さん。無茶苦茶健康になってしまうかと思ったけど、どう考えてもインドより体重増えた気がする。

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 ストレスを受ける数が違うからかな?

 45kmくらいの位置にある大型スーパーをお昼休憩ポイントとして狙っていたのだが、町へと突入する道路を見落としてたようで思いもかけずスルー。日本のイメージでは「まぁそういうこともあるかな?」となるかもだけど、オマーンの田舎なんて10km走って交差点の1つもあるか怪しいほどなのに。暑さで幻覚でも見てたのかな。

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 風通し良さそうなシェードだ

 結局13時半のタイミングで小さなスーパーで買い物し、店の裏手でこっそりと昼食。明日がラマダン最終日らしいので、こうしてコソコソと食事する日々とお別れする日も近い。ようやく面倒がないイスラム諸国を自由に走れると思うと私も嬉しいよ。

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 間も無くこの国出国するのだけども

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 ドライバーの方からフルーツ頂く

 そういえばラマダン期間に入ってから食べ物頂くの珍しくなった(声かけてもらったり親切を受けることは変わらず多い)のであり、それも1つラマダンの影響があったのだと思ってる。断食してるのに水や食料を持ち運ぶとかやってらんないと私も感じるもん。

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 とか思ってたら今度は行商のニィちゃんからフルーツ頂く

 なおラマダン期間が終了するとその後3日間ほど祝日が続くようで、つまりフライト前に自転車店へ行って梱包用のダンボール入手するのが非常に難しくなる、と気づいたのが今朝のこと。

 何人かに話を聞いてみたところ「明日はまだ通常営業してるから大丈夫だよ」と言ってもらえたのであり、それなら無理してマスカット市内まで入ることもないと町へと続く最後の丘手前にテント張って本日終了とした。

 最悪18時過ぎてから市内の自転車ショップ巡りするかもしれなかったのであり、海外での旅行というのはこうした国内だと想像しづらいトラブル事例に対して如何に素早く気付いて対処できるかが重要だと思っている。

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 とか偉そうに書いてしまったが

 これで明日ショップが閉まってたら大笑いもいいところ。いや笑えないしリカバリも難しくて大変困った状況に陥ること必死なのだけど。フライトする前はいつだって緊張するし不安だらけなのである。

 2025年3月29日(土) 走行距離79km 累計166659km
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 オマーン11日目 アル アマラットの町〜オマーン首都 マスカットの町

 中東走行の実質最終日。そもそも中東って正確にどの地域を指すのか諸説あるみたいで「本当に中東最後なのか?」と言われてしまうと私も元気よく返事することできない(エジプトとか区分ではアフリカに入れてるけど中東という説あるし)のだが、そこを細かく掘り返しても仕方ないので。

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 とにかくアラビア半島は今日で一区切りだ

 最後まで気を抜かず無事マスカットへ到着して一区切りつけたいところだが、その前に自転車ショップへ寄って梱包用のダンボールを入手しなくてはならないし、もっと言えば先ず町へ突入するために1本丘を登らなくてはならない。

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 登りますか〜

 地味に坂を登らずとも東から迂回することで坂道を回避するルートもあるのだが、何となくその地域の最後には積極的に山を乗り越えて「やり切った感」を出しつつ最後の町に赴きたいと思ってる。気持ちを高揚させてゴールする・・・というのはとても大切。

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 要するに盛り上げるために登ってます

 こういう自身が納得するためにワクワクする道を選んで走る、ということできるのが自転車旅行の良いところと私は思うのだ。旅行は自分の「行きたい」という気持ちに従ってやるものだから、その願望を限りなく叶えてくれるよう好きな道を走りたい。

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 そしてこんな景色見て感動したいんだ

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 山を越えてマスカットが見えた

 汗でTシャツが気持ち悪いほど濡れてたのに、下り坂の途中で既に完全乾燥していた。もう海沿いだしそこまで湿度低い環境ではないのだが、とにかく強い日光がたちどころに水分を蒸発させていく怖さよ。

 ともあれ坂を下りたとこからマスカットの町だ。下調べしていた自転車ショップを経由しつつ宿へ向かおうと思います。本当はチェックインして荷物をデポしてからの方が楽なのだけど、今の状態で投宿したらもう動けなくなる気がするので。

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 気持ちが途切れないうちに

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 ショップ来たのに営業してねぇよ

 まぁこの程度で落ち込んでも仕方ない。一刻の首都だけあって市内には10店舗近くプロショップがあるようなので、遠過ぎない場所を中心に5つくらい候補を上げている。とにかく今日中にダンボールゲットできれば良い!くらいの気持ちなので。

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 時間に余裕あるからこそ言える話だが

 結局4店目のショップにてダンボール在庫を発見し、4リアル(約1600円)にて購入した。自転車が根付いてる先進国だと大体無料でダンボール貰えるのだが、そうでない国だと販売方式になるので「オマーンという国は自転車の人気無い」と判断することができそう。

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 んでこのダンボール背負って宿まで約10km

 移動しなくてはならないのだが、ショップを出たところでドライバーの方に話しかけられ「何か困ってることはないかい?」と聞かれ、つい「今からこのダンボール運ぶのが大変で・・・」みたいなこと話しちゃったら運んでもらえることになった。正直無茶苦茶有難いのだけど、あまりにもタイミングが良過ぎてもしかすると彼は人の姿をした天使か何かと疑ってしもうたぞ。

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 おかげさまで超快適に町中走行して

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 無事ホステル到着した

 お礼言って宿にチェックインし、荷物を運んだところで倒れ込む前にバリカン使って散髪した。フライト前にいくつかやるべきタスクがあるのだが、散髪に関しては「髪が伸び過ぎて気持ち悪い」ということで「やっておきたい」事柄だったので速攻済ませるのが正解かなと。

 んでシャワー浴びたら動けなくなってしまい日没までウトウト半分眠ってた。今日がラマダン最終日なのだが、太陽が沈んだ後にみんな喜びながら断食終了パーティしてたのかな・・・とか思いつつ買い物へ。

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 都会の住宅地だとイスラム色は薄くなるので賑わってる感じない

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 巨大オムライス作ったけど玉子乗せるの失敗してもうた

 お腹膨らませてゴロゴロしながらネット三昧しようと思っていたのだが、昼寝挟んだにも関わらずいつの間にか寝落ちしてしてました。とにかく休息が必要だなこりゃ。

 2025年3月30日(日) 走行距離39km 累計166695km
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