自転車ときどき世界1周

カテゴリ:アジア2 > ジョージア

 ジョージア2日目 記念塔脇〜ジョージア首都 トビリシの町

 予想はしてたが雨の朝。お昼前には晴れる予報なので、テント内で慌てず天気が回復するのを待つことに。昨日距離走ったこともあり余裕あるのが嬉しいところ。

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 奥に記念塔が見える

 11時のタイミングで出発する。天気は割と急激に変化したので濡れてたテントも乾いた状態で収納でき助かった。これは裏を返すと直ぐにでも雨が降ってくる可能性があるということなのだけど。

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 その前に宿まで行けると良いな

 首都近郊の道だからか狭い道路にも関わらずやたら交通量が多い。ジョージアも側道がほとんどない道のため、車両が私のすぐ横をひっきりなしに追い抜いていくのが怖いのだが。

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 どうにもならないことだけど

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 とにかく町までいきましょう

 1本小さな坂を登り、その先にある峠をぐるっと迂回するように坂を下るとトビリシの町が見えてきた。見た限り両側を山に囲まれ中央に川が流れる典型的な渓谷の地形だな。

 川を渡って宿に向かう前にちょっと寄り道した先はバイク用品店。アルメニアで駄目にされたゴムネットの代替え品を探してたのだが、かの国にはバイク関連のショップがほとんどなかったものでして。

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 トビリシのお店を調べていたのです

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 一応ネットは販売されていたけれど・・・

 明らかにサイズが小さすぎて用を為さないネットである。普段なら諦めて何処か別のショップに期待するところだが、ジョージアもアルメニア同様に自転車やバイクの需要が低い国。ここを逃すと次のチャンスがあるかも怪しいのであり、販売されてたネット2つを購入して組み合わせてみようと画策する。

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 出来るかは宿に着いたら考えよう

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 残り3kmというところで大雨が

 結局宿に到着したのは14時半を過ぎたタイミング。デモにおける治安の悪化とか色々心配したけれど、少なくともここまで危険を感じさせる雰囲気は感じなかった。良かったぜ。

 とりあえずチェックインして

 荷物を整理してたら日本人の方から声かけられる。ジョージアは邦人旅行者に人気の国だと聞いてたけれど、この宿だけで日本人が3人も宿泊してるそうでビックリした。私が今年会話した日本人の数とほぼ同じだぞ。

 話が弾みそのまま一緒に夕食を作ることに。コミュニケーション下手な茶壺さんにとってこれは非常に珍しいパターンであり、それだけ彼が魅力ある人だったことが分かる。

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 カレー食べつつ22時まで話してた

 調査不足でこの宿はアルコール禁止だったのだが、酒も飲まずによくまぁこれだけ話したものだと驚くばかり。もしかして私は日本語の会話に飢えていたのかもしれない。

 とりあえず明日から再び雨の日が続く。この宿を出発する日がいつになるかはまだ分からない。

 2024年5月12日(日) 走行距離37km 累計150653km
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 ジョージア3・4日目 トビリシの町

 雨停滞のトビリシだけど実はここでやっておくべき大切なタスクが存在していて、それがビザの申請作業である。日本人旅行者の利点の1つに「世界で多くの国をビザ手続き省略して入国できる」というポイントがあるのだが、そうはいっても全ての国に気軽に入れるわけではない。

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 今回はネットのeビザ申請だけど

 特に中央アジアの国々は近年まで入国に対してビザが必要となる国の割合が高く、海外旅行をする上でも難易度の高い地域とされていた。

 ここ最近はノービザでも入国が可能な国が増えた(イランなんかもそんな国)けれど、依然としてビザの手続きを行わなければならない国も残っている。

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 壁面に描かれてる絵に日本っぽさを感じるな

 ともあれ食パンとゆで卵のみという思ってたより残念な朝食を済ませて早速ビザ取得の作業開始だ。これが完了しないことには次の国へ進むことが出来ないので。

 面倒臭い作業なのは間違いないが、昨日話していた田村さんが以前このeビザ取得を経験しており主要な問題点を予め教えてくれたりと想像していたよりスムーズに進んだと思う。それでも航空券の予約と合わせて何時間もPCの前で唸っていたが。

 申請作業を終えてメールの返信待ちとなり、結果にモヤモヤする気持ちを抱えつつそのままロシナンテ号の整備作業に入る。結構前から掃除しなくちゃなぁ・・・と思いつつズルズル引き伸ばしていたため整備は明日に延期する!というのは避けたかった。運よくこのタイミングで雨止んでたし。

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 今回はチェーンリングを3枚全て交換し

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 更にチェーンも新しくした

 面倒な作業を今日1日で済ませることが出来たのは素直に嬉しい。明日も1日天気は不安定な見込みだが、これで後顧の憂いなくトビリシ滞在ができそうだと思いつつの夕食。

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 2人で天ぷら揚げまして

 酒のつまみに天ぷら食べながら田村さんと遅くまで話し込む・・・かと思いきや、飲酒禁止の宿だったためアルコールがないままやっていた。それでも時間を忘れるほどに話し込んだのであり、付き合ってもらって有難い限り。


 翌日。雨のため休息日。ということで昼まで田村さんとアレコレ雑談続け、雨あがったお昼のタイミングで市内観光してみることに。

 正直トビリシではビザ取得のことで頭いっぱいな向きがあり、特に下調べも何もしていない。近くにある温泉施設は興味あったのだが、入浴料金調べてスパッと辞めた。

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 市内見て感じた印象は「落書きがやたら多い」

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 宿の近くにあった異様に巨大なホステル

 町の中心部を流れるクラ川を境に東西で分かれているトビリシの町。宿泊してる宿のある東岸から川を渡って西岸へ行ってみたが、こちらの地域は川のすぐ側まで崖が迫っており斜面に家屋が建てられてる場所が多い。

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 鉄棒に飛びつく瞬間

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 公共ホールにはEUの旗が掲げられていたりと

 ロシア崩壊に伴い独立した国は現在クッキリ「親ロシア」「反ロシア」で分かれることになるのだが、ジョージアは反ロシアを掲げて決別方向に舵を切った国。その際たる例が国名で、ロシア読みである「グルジア」から英語読みの「ジョージア」へと変更されている。

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 その国名周知徹底政策の1つがビザなし滞在365日だとか

 そんなジョージアにとってEUへの加盟は悲願とされていたのだが、昨今のジョージア政府が通した「外国の代理人」という法案がロシアと同様に政府の考えに反する組織の活動を制限させる内容であることから通称「ロシア法」と呼ばれ、市民の反発を招いているらしい。

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 曰く「この法案が可決されるとEUへの加盟は絶望的」

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 どうやら今夜もデモが行われるそうで

 他国の事情に私が口を出すような真似はしないが、大勢の怒れる国民が政府に対して抗議の行動を起こす・・・というのは良くも悪くも現代日本じゃ起こり得ない事態だと思ったな。

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 面倒事に巻き込まれないうちに避難しとく

 雨が降る直前に宿へ戻れて一安心。最近食べたばかりではあるが、夕食はお好み焼きを作って今夜も田村さんと熱い激論を交わしていた。しょうもないバカ話だったような気もするが、多分真面目に「世界が平和になるためには」みたいな事を語っていたような気がする。

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 お好み焼きをパクつきながら

 明日は1日晴れるようで一安心。週間天気予報を見ても、荒れてた天気は週の後半から徐々に落ち着く模様のようで私も安心できるというもの。ジョージア本番はこれからだ。

 2024年5月13日(月) 走行距離0km 累計150653km
 2024年5月14日(火) 走行距離0km 累計150653km
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 ジョージア5日目 トビリシの町〜トビリシから西北西に61km地点 廃墟

 昨夜も話が盛り上がってしまった関係で午前様だったが、ちゃんと7時半には起きて活動始める私はエラい。本当に偉い人は自分のことをそんな事で褒めたりしない気もするが、それを引き合いにだして何になる?

 朝食がやや遅い9時からの提供であるホステルのため、予め出発準備を済ませておき更には昨夜の残りを流用したセルフの朝食も先に準備し手早く出発できるよう整えておく。出来る男は段取りからして違うのだ。そんな感じで田村さんと雑談しつつ食事し10時半。・・・って10時半!?

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 話が楽しかったので、つい

 というかこの3日間、毎日私に付き合って与太話から真面目な話まで色々会話できて本当に楽しかった。歳が近いというのもあるが、何より旅行において大切だと感じている点や考え方が非常に共感できたりリスペクトできたのが大きい。お互いまだ旅行は続くので「またどこかで会いましょう」と挨拶をして出発する気持ちの良い朝となった。

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 10時半だけど朝と言い張る

 町への突入時は大層苦労したトビリシの町だが、今日は意外にも市内走行においてストレスを感じない。渋滞もなければ無茶な運転するドライバーに腹を立てることもなくトビリシ市内を北へと進む。

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 渓谷に位置してる町なので基本北と南しにか抜けられない

 町の北端で川に沿って西へと曲がり、しかしその直後に幹線道路からローカル道へとエスケープ。以後はクラ川の右岸(河口を正面にして右が右岸)に延びる道を進んでいくことに。

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 このルート選択が大正解で

 交通量が少ない上に川に沿う形で道路が造られているため、極端な斜度の坂道が出てこず緩やかに登っていく。幹線道路はいつの間にか影の裏側に回ってしまい見えなくなったけれど、この道が続くのならばそもそも交通量の多い道路へ行く必要もないぞ。

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 いとたのし

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 ちょいちょい川から離れて坂も出てくるけど

 途中から森林地帯が切り替わって牧草が主となる農地になった。羊やヤギといった動物も見かけるが、ジョージアも主となる家畜は牛なのか牧草地のみならず道路上にまで迫り出す個体がいたりして、自転車はともかく通り抜けれず困っている車両が散見されるジョージアローカル道路。

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 とても楽しい

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 それに景色も素敵

 北の奥にはまだ雪を被った山脈が連なっており、折角なら麓まで行ってみたいという気持ちとともに、その辺りは南オセチアというジョージア国内における自称独立国家との係争地帯。連日デモで揺れているジョージアの現状で流石に未承認国家へ突入するようなことはしないけども。

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 間違いなく興味はある

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 公園にすら宗教色強いオブジェが並ぶ国だしさ

 標高的には500mから700mくらいの間でアップダウンの繰り返される道が続く。小規模ながら商店が出てくる規模の町が頻出するため食料の搬送に関しては気にする必要ないのが嬉しいジョージア。

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 パイプが出てくると町中に入ったという気になる

 夕方からは雨が降るという予報に備えて屋根がありそうな場所を探して走行する。このまま走ればゴリというホステルも複数抱えた大きめの町に到着できるのだけど、野宿で金額浮かせようと町の手前でテント張れそうな場所を探しつつフラフラと移動。

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 どうしたもんか

 かなり迷ったが結局道路脇にあった廃墟の2階部分にテント張って本日終了した。最近は20時を過ぎても空が明るく、テント張っても闇夜に姿を隠せるまでが長いため「そもそもどこからも見えない場所」でのテント泊が重要になってくる。

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 ビールは3ℓの容器を買ってしもうた

 まぁトビリシでは宿内で酒が飲めなかったので仕方ない。方々からジョージアという国はビールに限らず物価の安い国で長期旅行者でも大層楽しめると聞いてたのだが、円安と激しいインフレによって既にビールは安くない国になっていると思う。

 かつては長期旅行者の沈没(旅行者が同じ場所で動かず長期滞在すること)スポットとして有名だったジョージアだけど、いつまでも同じ環境が用意されてる訳ではないのだということをビール飲みつつ感じる茶壺さんであった。

 2024年5月15日(水) 走行距離87km 累計150740km
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 ジョージア6日目 廃墟〜トビリシから西北西に111km地点 雑木林

 ビールたらふく飲んだ割に夜中トイレで目覚ますこともなく迎えた朝。深夜に雨が降ったものの、現在は落ち着いた状態で小康状態を保った天気という感じ。

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 鳥の鳴き声で目を覚ました

 昨日の予報では今日1日雨が続く模様のためそれほど走れると思っておらず、まぁ雨の間隙を縫う形でゴリの町まで行ければ良いよね・・・くらいの気分でいた。

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 10kmも走らずゴリの町へ

 アルメニアにも「ゴリス」という名前の町があったが、ロシア語だと「ゴリ」という単語は町名に付けやすい特徴があるのだろうか?アメリカに「スプリング フィールド」という名の町が4つもあったみたいにさ。

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 それかゴリラが大好きなのか?

 名前はともかくこの町はロシア帝国時代の指導者であるスターリンが生まれた町として知られている。私はジョージアという独立後に反ロシアを掲げているこの国が、その象徴であるようなスターリンという人物をどのように見ているのか割と興味があった。

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 ので彼の生家と博物館に行ってみる

 雨が降っててもここで見学することで時間を有効活用できるという目算だった私だが、雨は降っていないのはともかくこの博物館が全然面白くなかったのは誤算だった。

 いや、面白くないというのは語弊があるな。展示されてる写真や戦争におけるアレコレといった内容全てがジョージア語でしか説明書かれておらず、言葉が理解できない外国人はそもそも内容が分からない系の博物館。

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 写真から推し量るしかないという

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 なんだかなぁ

 ということで感想もクソもないのだが、雰囲気で語るならば割とスターリンの功績を称えた好意的な内容だったように思う。あと中国と友好的な関係だったらしく、中国からの寄贈品が展示されてたり中国人の団体客が入っていたのが印象的かな。

 むしろ1階の入場無料のコーナーに南オセチアとアブハジアというジョージア国内における未承認国家の説明コーナーがあって、そちらの方がよほど興味深く見れた。反ロシアの立場を取るジョージアに対してこの2つの未承認国家は親ロシアというかロシア傀儡国家と目されており、そういった点からもこの博物館のポジションが推し量れる気がする。

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 とりあえずお金払ってまで見るほどじゃなかったわ

 とはいえそれなりに感じるところもあったしWi-Fi使ってネットもできたので良しとする。その結果分かったことは、この後1時間もしないうちに雨が降り出すという事実。町の郊外まで出てしまい何処か廃墟でも探すべきか・・・

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 とかまごつきながら走っていたら

 降り始めた雨は想像してたより大分激しい。オマケに雷まで鳴り始めてしまい「呑気なこと言ってる場合じゃなかった」と引き返してゴリの町の安宿へ向かう。こんな状況でキャンプできるかい!

 と思って2軒ほど宿を覗いて探していたら雨が降り止むどころか青空まで広がってきおった。なまじネットで「夜まで降水確率90%」とか見ちゃったので予定変更したのが裏目に出た。

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 迷ったけど先に進むか〜

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 道路も乾いて気温も上がり無茶苦茶走りやすい

 1度は完全に撤退モードで失ってたやる気もぐんぐんましていくのを感じる。やる気って太陽の下で生成される光合成に似た現象だったのか。

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 それかソーラパネル

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 14時までほとんど走ってなかった割に

 走りやすい幹線道路の助けもあって、50kmほど走ってハシュリという町へ到着す。ここから県境に向けて少々上り坂が続くみたいだし、どこか適当な場所でテント張れないかと思いつつ移動。

 地図を確認したらオフラインマップに(多分)自転車乗りが「Tent Place」と評したポイントを近くに上げており、そういうことなら利用させてもらおうかな。

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 ジョージアは何処でもテント張れそうな感じで

 意外と農地が広がっていたり、家畜が放牧されていたりと人の目が気になる箇所も多いので。安心できることがテント張るにおいて1番大切な点だと私は思うのです。

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 設営直後に雨降ってきて間一髪だった

 この数週間ずっと安定しない天気が続いていたが、一応明日から晴れの日が続くみたいで、ようやく気候が安定するシーズンに突入したか。これでジョージアの走行もグッと楽になると思うととても嬉しいのです。

 2024年5月16日(木) 走行距離78km 累計150818km
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 ジョージア7日目 雑木林〜バトゥミから東北東に94km地点 温泉脇

 木々の隙間から差し込む木漏れ日の光で目を覚ます。天気が良いことを感じさせる朝は最高に気持ちが良い。

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 雨降った時というのは

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 テントの跡がハッキリ残ってなんか楽しい 

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 結構雲も多い天気ではあるけど

 割とウキウキしながら準備を済ませ寝心地よかった雑木林を出発する。なんだかんだジョージアで森の中に入ってキャンプしたのは今回が初だったので緊張もしたけど楽しかったな。

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 それでは早速上り坂

 とはいえ南部の山岳地帯と違ってジョージア中央部は割と平坦な土地が広がる地形。ここの県境においても山々の最も標高低い場所に道路を通していることもあり、斜度・標高共に無理なく通過できるレベル。

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 ただし山頂のトンネルだけは怖かった

 こんなの走るくらいなら山頂まで登る迂回路使ってでも避けるところだが、残念ながらその道にはコンクリートが置かれて通行禁止となっていた。嫌でもトンネルを走らせるスタイル。

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 ここからの下り坂で

 途中から道路が高速道へと切り替わる。雰囲気的にこの道をそのまま走っても問題なさそうだけど、山々の間を直線的に延ばした道であるためか、やたらとトンネルが頻発するため素直に下道へとエスケープ。

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 交通量皆無だしこっちの方が楽しい

 途中で出てきたレストランの前で一休憩していたら、オーナーから声かけられて昼食ご馳走してもらえることに。まだ一部で工事作業してることからもオープンして間もない施設であることが伺える感じで繁盛してほしいなと思いつつ。

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 ハチャプリというジョージア名物

 わざわざ焼きたての一品をお出ししてもらい、外のパンがサクサクとした歯応えなのに中に入ってるチーズが熱々で口の中でとろける美味しさ。あっという間に丸々食べ切ってしもうた。

 お腹膨らませてお礼言って走行再開。渓谷を緩やかに降って平野に出たゼスタポニの町から再び進路を変える。正確には町を抜けてもうちょい走ったポイントで真西へ向かうローカル道に突入した。

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 素直に進めば今日中にクタイシという町に着けそうだけど

 わざわざ細くてアップダウンの激しい道を進むのは温泉へ行きたいから。実は私は温泉が大好きなのであり、そのためなら多少の変な道でも何のその!

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 随分オシャレなアクセサリ付けてるね

 途中の町で食材とワインを購入し、温泉酒する気満々の体制で向かう。実はジョージアには様々な場所で「ワインロード」とか書かれた場所があり、アルメニアみたくワインが路上販売されてないかと注目していたのだがここまで発見できずじまい。普通にスーパーのワインを買ってしまったのはちょっと悔しい。

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 ここから2km先にあるみたい

 ガタガタの未舗装路を通って森林地帯を抜けた河原の脇に。ありましたよ温泉が鎮座しておりますよ。

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 なお無料です

 早速入ってみたが温度も適度に暖かくて最高である。まだこの時期は気温もそこまで高くなく、風が冷たいジョージアだが、かえってその状況がマリアージュを生む。火照った身体で湯船から上がると涼しい風が全身を冷やしていつまででも入ってられる。

 いや本当にいつまでも入ってるわけにはいかないため、温泉からちょっと離れた見えない場所にテント設営し夕食作ってしまう。

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 食後にもっかい入浴したい

 夕方になるとやたら大勢の地元民?がやって来て騒いでいたが、23時も過ぎた頃には誰もいなくなり2度目の入浴スタート。無人なので水着も付けずに月見風呂と洒落込んだ。

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 幸せだ

 最高の気分で全身ゆるゆるのままに就寝。私のことだから明日は明日で朝風呂に入るのだろうなと思ってる。

 2024年5月17日(金) 走行距離104km 累計150922km
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 ジョージア8日目 温泉脇〜バトゥミから東北東に約110km クタイシの町

 深夜3時とかに温泉来て馬鹿騒ぎしてる輩がいたのは良いのだが、酒や食料といったゴミを周囲に放置して帰るようなことしてる人たちだった。せっかく無料で公開されてる素晴らしい温泉なのにこんなマナーの利用客がいるとなると早晩有料化して厳しく管理されてしまうのだろうな。

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 それはとても残念だけど

 起き抜けの朝風呂を楽しんだ後で朝食としたのだが、日陰もない場所にテント設営してたので太陽が昇ると暑くて仕方ない。夜中は相当気温が下がるのに対して日中はTシャツ1枚でも汗ばむくらいに気温が上がるこの時期のジョージア。

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 出発前にもっかい入浴

 この時には他のお客が居たのだが、昨日ご一緒した人も今回遭遇した人たちもドイツ人だった。個人的にドイツ人は世界で最も様々な土地に旅行してる国民だと感じていて、ドイツ人がいない(特に自然系の)観光地というのは「本当に旅行者に知られていない場所」という判別ができるレベル。

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 11時過ぎに走行開始した

 2kmの未舗装路を走って道路まで戻り、更にそこから10km以上昨日走った道を逆走する。というのも私が向かっているのはジョージア第2の都市であるクタイシの町で、昨日この町へ行かずに温泉地を目指したので本日ある程度逆走することになるのは折り込み済み。

 むしろ最初はクタイシの町を拠点として日帰り温泉に行こう・・・と考えていたのだ。ただ調べたら距離が片道35kmくらいあって、ゆるりと温泉楽しめないことが判明しこうしてルート変更したワケで。

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 どう入浴するかも大切なポイント

 とはいえクタイシの町は複数人から「絶対に訪れるべき!」と太鼓判を押された宿があり、そこに行ってみたかった。単純に休息日も入れたかったし少々の逆走くらい気にしませんよ私は。

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 そこを気にはしないけれど

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 クタイシは自転車に対して優しくない町というか

 自転車レーンが整備されてるクセに突然途切れて走れなくなったり、そもそも自転車レーンに入るのにスロープになってない縁石段差を跨ぐ必要があったりとクソみたいな構成してる。設計者がマトモに自転車乗ったことないタイプだったのだろうと想像できるな。

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 割と旅行寄りの自転車ショップがあって面白かった

 お昼過ぎには宿の「メディコ&スリコゲストハウス」に到着す。特に予約とか入れてなかったのだが「よかったら食べて」とウェルカムドリンクならぬランチを頂いてしまい、もうすでに好きになってるぞこの宿。

 色々話を聞いたのだが、やはりこの宿もコロナの影響で3年ほど営業停止してたりと大変だったらしい。最近はメディコさんも疲労でゲストの分まで夕食を作りきれないことが多いそうで、夕食は教えてもらったオススメレストランへ。

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 私の親父と同い歳と聞いて驚いた

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 ビールも含めて12ラリ(約680円)のケバブ定食

 メニューも3種類のみという潔い構成ながら味よし雰囲気よしと好きになるタイプの店だった。ただまぁサイクリスト的には全然量が足りないというのはあるのだけれど、そもそも自転車旅行者が満足するような量をお出しするレストランなどほとんどないし。

 割と疲れていたようで、宿に戻ってネットで遊んでる途中で力尽きるようにそのまま寝てしもうた。洗濯とか色々やるべきタスクがあるのだが、多分明日の私が頑張ってくれるだろう。

 2024年5月18日(土) 走行距離39km 累計150961km
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 ジョージア9日目 クタイシの町

 休息日。道中4日間はそんな厳しい道じゃなかった気がするけど結構な疲労感でなかなか動けず。こういうのは体力もそうだけど精神的に一旦落ち着くとそれまで自覚してなかった疲労が一気に押し寄せるものなので仕方ない。

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 それだけ休まれる宿だったということだし

 朝食は用意できるけど食べるかい?と聞かれたのでお願いする。こういうポイントを直前になって訪ねてくる辺りが管理された宿というより親戚の家にホームステイしてるような気分にさせて割と楽しい。

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 長期旅行者に人気なのがよく分かる

 この時にお出しされたフェイジョアというフルーツのジャムは南米やニュージーランドといった一部地域でのみ栽培されてて世界的にはあまり有名ではないのだそう。味は甘味の中に心地良く酸味が混ざる感じでりんごにキウイを混ぜたようなイメージか。

 アルメニアもそうだったがコーカサスの国はトルコやイランといったケバブ文化が広がってる一方で中央アジアやロシアの伝来を感じる食事もある。料理名色々教えてもらったのだが、リゾットみたいな米料理はシーラプラヴィ、トマトシチューのようなスープがチャシュシュリというらしい。

 レストランあまり行ってないので分からないが、こうしたその国ならではの料理が食べれるというのは旅行における大きな楽しみだと感じる。これが食べれただけでもこの宿に泊まれて良かった。

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 とりあえず洗濯しまして

 クタイシの町を観光してみましょうか。平坦で交通量も多くないタイプの町なので久しぶりにロシナンテ号を使って走って回ることに。

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 由来とか調べなかったけど有名らしいホワイトブリッジ

 クタイシもトビリシ同様に町の中心部を南北に川が流れており、町が東西二分してるタイプの地形だと思ったが、市内中心部というか観光地のスポットは川の東部、もっといえば市内北東部に集中している模様。

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 そこだけヨーロッパを思い出させる石畳だし

 強烈な斜度の坂を登ってオススメされた大聖堂へ。このバグラティ大聖堂は私も興味があった場所なのだが、その理由が珍しい「世界遺産を剥奪された建物だから」という嫌らしい理由であるのが残念。

 崩壊してしまった建物を再建しているのだが、どうもその際に建築様式を大きく変えてしまったことが原因らしい。世界遺産自体は気にしてないけどそれを解除されたと聞くと「どうしてそうなった!?」と興味が出てくるあたりで浅ましい人間だなとは思う。

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 でも見てみたかった

 見た目には綺麗な建物に思えるのだが、よくよく周囲を回ってみると明らかに異物感の漂う石造りとは異なる素材で造られた部分が見え隠れ。

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 これは流石に・・・

 いやまぁ木とか石で造られた建物ってのがその保存だけでも巨額の手間と費用がかかることはヨーロッパの建物を見て理解してるつもりだ。だから鉄筋コンクリート使おうがそれ自体は仕方ないことだと思うけどさ、そういうのは見えない場所に隠して見た目の雰囲気大事にしようよ・・・とは思う。

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 流石にこれは残念がすぎる

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 いやまぁ面白いっちゃそうだけど

 これ見て思い出したのは日本のお遍路で訪れた香園寺(62番札所・調べた)というお寺。やっぱり宗教施設にはある程度イメージというのがありまして、そうした想像を近代的な技術で壊されると「もうちょっとどうにかならなかったのか・・・」くらいは思ってしまう。

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 好き勝手言ってるな

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 自転車ショップ覗いてみたり

 なんだかんだ楽しんで宿へと戻り、楽しみにしていた夕食タイム。今朝のタイミングで「今日は夕食作るけどどうする?」と言われたのでお願いしたのだ。

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 滅茶苦茶豪華でワインも飲み放題

 加えてジョージアの蒸留酒である「チャチャ」も頂いたのだけど、可愛い名前とは裏腹にアルコール度数60〜70%を誇る強烈な酒。なのに飲みやすいという恐ろしさ。食事にワインに心ゆくまで楽しませてもらい最高の休日となりました。

 2024年5月19日(日) 走行距離13km 累計150974km
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 ジョージア10日目 クタイシの町〜バトゥミから北北東に73km地点 河原

 ワインとチャチャのアルコールパワーでグッスリ眠れた朝7時。ジョージアの人は朝が遅いのかこの時間だと全員寝静まっているため物音立てないよう注意しながら出発準備。

 8時半のタイミングで朝食いただきお礼言って9時過ぎに出発する。良い宿だったのでもう1泊くらいしても良かったのだが、天気予報では今週金曜日から再び雨が続くとされているため晴れてるタイミングを逃したくなかった。

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 自転車は天気に翻弄される

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 とりあえずクタイシの町を抜けて

 郊外に出ると周囲を木々で囲まれたジャングルっぽい道になる。一見するとアマゾンの森林地帯みたいな景色だけど、多分道路の周辺にのみ生えてる木であるため人外魔境感はない。というかアマゾンをどんな土地だと感じてたんだ私は?

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 20kmちょっと走ると国際空港が

 ジョージア第2の都市とはいえクタイシはトビリシと比べると小規模な町。なのでこれほど立派な空港が出てくるなんて思ってなかったし、何ならこの空港はヨーロッパ各国のLCC便が数多く発着する空港として需要が高いらしい。自転車旅行者にはあまり関係ない話だが。

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 LCCは超過重量の料金が高くて利用に適さないので

 いつの間にか標高も100mを切っており、あれだけアップダウンが激しく高い標高をキープしていた道もほとんど平坦の直線道路ばかりが続くように。ちょっと左右を見れば雪を被った山々が見えるためもっと高い場所にいるかと思ったよ。

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 今日は気温も高いし

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 標高低い土地にいることがよく分かる

 気温も適度で自転車走らせるのに快適な気候なのが影響してか、やたらと眠たい午後の走行。耐えられなくて公園の東屋へ飛び込みベンチの上で1時間くらい昼寝をしたのだが、こういう行為ができるのも治安に不安の少ない国だからこそ。

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 国次第じゃ盗難が怖くて気も抜けない

 ほとんど変わらない景色の道を走り続けてセナキの町へ。ここで食材購入し町の郊外まで走って野営することとしたのだが、最近は21時くらいまで周囲が明るく、早いタイミングでテント張るの難しいという問題が。

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 町中で豚を見かけるのは珍しい

 上手いこと土手が迫り上がって見えない河原が出てきたのでテント張ろうとしたが、バッチリ牛飼いのオッちゃんに見つかったりしてる。テント張っても大丈夫かな?って質問したら「全然問題ないぞ」みたいな返答してくれたので気にしなかったけど。

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 テント張る場所は難しいね

 日が暮れるとあちこちからカエルの大合唱が鳴り響く。田んぼがあるでもないのに凄まじい数だ。都会っ子の私としてはこういうの気になって仕方ないので眠れないかもしれず、ビール3ℓとか飲んでしまったのも仕方ない。アルコールで睡眠を確保していく駄目人間スタイル。

 2024年5月20日(月) 走行距離75km 累計151049km
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 ジョージア11日目 河原〜バトゥミから北北東に28km地点 キャラバンパーク

 目を覚ました時には周りを牛に包囲されていた。ジョージアは牛の放牧が適当というか自由に行われてる感じで、敷居もなければ見張りもいない状態で牛が闊歩している光景をよく見る。ここもそうした牛の放牧地であることは糞の多さからなんとなく察してはいた。

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 ただまぁ驚くよね

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 暑いと思ったので朝日の方向を計算した場所のテント

 ローカル道を5kmほど走って幹線道路に復帰したが、主要道路といっても道幅狭いし側道もほとんどない。その割に交通量は多いし直線的な道路だからかアホみたくスピード出してく車両が多くて自転車的にはひたすら嫌な道。

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 最初の牧歌的な道は良かったのに 

 オマケにジョージアドライバーは割と意味なくクラックションを鳴らす傾向にあり、ただでさえ神経使う道なのにピーピー馬鹿みたいな音が鳴り響いてストレスが凄い。自転車旅行してるとしょっちゅう思うことだけど、クラックションという存在は消えてしまえば良いと思う。

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 しんどい

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 勘弁してくれ 

 何とか午前中凌いでポティの町へ到着す。アルファベット表記だとPOTIと犬っぽい名前の町であり、自転車見るなり狂ったように追いかけてくる犬が多いジョージアに相応わしい名前な気がしないでもない。

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 中心部の大聖堂を見たくらいで

 特に面白い感じでもなかったので早々に出発してもうた。そもそも最初は未承認国家であるアブハジアという地域を見に行こうか・・・と思っていたが、この地域への進入は勿論、その周辺の治安もよろしくないという話を聞いて報恩を取りやめた結果のルートでして。

 トビリシから普通に幹線道路を走っていればジョージアもう1つの未承認国家である南オセチアのすぐ近くを通過するのだが、ここも私はローカル道路を走って離れた土地を走行していたので。昔訪問したモルドバの沿ドニエストル共和国みたいなスタイルを想像してたけど、割とバチバチに主権争いしてる地域らしくて旅行者が気軽に訪れるどころか国境?に近づくことも許されない雰囲気。

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 素直に先へ進みましょうか

 寄り道しないとバトゥミまではそう長くない距離。ポティの街で黒海沿岸に辿り着いたため、海沿いを南下する形で先へと進む。

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 ちょっと海まで出てみたり

 この黒海があるので内陸国とならないジョージアだが、湖に面した僅かなエリアだし大きな港かリゾートエリアが広がっているかと思いきや、割と雑木林が続く防風林と寂れたビーチが多い。

 ちょいちょいホテルが連なる地域も出てくるのだが、建物の半分以上は放置されて長い期間が経過してるし、草木も伸び放題で全然整備されておらず人の出入りがないことを感じさせる。ジョージアって観光人気の高い国だと思っていたがこんなもんなのか。

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 何だかなぁという気持ち

 スーパーも営業してない店舗が多く、3店目にしてようやく買い物することができた。これ以上進むとバトゥミの都市圏に入ってテント張れそうな場所見つけにくくなりそうなので、買い物済ませた後はUターンして町から離れた場所へ向かう。

 地図ではキャラバンパークと書かれていたポイントに向かったが、ここも潰れてしまったのか幾つか廃墟を残して敷地が広がっているのみであった。ということで黒海を前にししたビューポイントにテント張って本日終了とする。

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 早めに走り終えたので夕食も明るいタイミング

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 海に夕日が落ちるの眺めつつ

 潮騒の音を聞きながら優雅な夜となれば嬉しいのだが、実際には他のキャンパーだか地元民が宴会して騒いでおりなかなか風情ある夜とはいかないのが難しい。私だけが旅行してるわけじゃないので仕方ないが。

 2024年5月21日(火) 走行距離80km 累計151129km
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 ジョージア12日目 キャラバンパーク〜ジョージア第2の都市 バトゥミの町

 割と寒暖差の大きなジョージアは5月でも早朝は寒い。だからワインの名産地なんだな!と納得しつつ、早朝に飲むコーヒーが身に染みる。

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 今日でジョージアは実質終了の予定

 準備を済ませてバトゥミの町へと走り出す。どうやらこのキャラバンパーク(跡地)周辺が最後の人口希薄地帯だったようで、これ以後はちょいちょい森林エリアが出てきたりはするものの基本町の中を進む道となる。

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 つまり野営地大正解だったワケだ

 黒海の沿岸100mくらいの場所を走っているのでド平坦な道が続くのかと思いきや、100m以上の上り坂が出てくるし何なら斜度も相当キツい。どうなってんだこりゃ?

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 とはいえタカが知れてる標高

 そもそも高速道路ちっくな道はトンネルが通じておりアップダウンすらない様子。私は基本的に交通量の多い道路にあるトンネルを利用したくないタイプなので、そんな疲れ果ててるわけでもないなら迂回路あればそちらを走りますよ。

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 遠回りだろうが上り坂だろうが

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 走ってて楽しいことが大切だから

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 お、あれがバトゥミの町か

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 ここに来て自転車道も出てきた

 とはいえ自転車に対して全然理解ないのがジョージアという国。平気で自転車レーンの上に駐車してる車両が乱立しており、むしろ道路を走る方がよっぽど安全だった今朝の道を私は忘れてないぞ。

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 バトゥミも似たようなもんだと思うてる

 とりあえず市内に突入したが、やたら開発された観光都市だな・・・というのが第一印象。高層ビル群が立ち並び良く言えばヨーロッパの都市っぽい雰囲気だけど、ドライバーの運転レベルの低さは完全にアジア寄り・・・というか酷い。

 とりあえずWi-Fi見つけて近くの安宿をチェック。この後フライトすることを鑑みて、なるべく飛行場に近い立地のホステルへチェックインすることにした。

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 入口見つけるの大変だったわ

 トビリシと同じくアルコール禁止の宿でそれは良いのだが、そういう重要情報はネットに記載しといて欲しい。料金支払った後になって「酒・タバコは禁止だよ」と言われると困る旅行者もいるのですよ。

 荷物を置いて空身のロシナンテ号に乗りそのまま飛行場へと向かう。というのもチケット予約したは良いのだが、何故か自転車と超過荷物のネット手続き出来ない不具合が発生しており「最悪自転車積み込めないのでは?」という不安に駆られていたので。

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 ネットでは質問マトモに回答してくれないし

 直接職員に確認し「フライト当日に超過料金カウンターで支払ってくれればそれで良いよ」と言質貰ってようやく気持ちが落ち着いた。毎度のことだが自転車旅行で飛行機使うのは注意点が多すぎて気が気でない。

 宿まで戻ってとりあえず夕食をば。フライトの準備は明日以降に回すこととしてとりあえずカレーを作る。この宿に消耗品は全て置いてく予定のため調味料関係は調整してここで使い切れるようペース配分してたのです。

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 だから最近カレーばかりだった

 ドミトリーは各ベッドにカーテンと電源プラグが配備されてしっかりしていたが、2段ベッドの上が嫌で隣の部屋を選択した。誰もこの部屋を利用してないのはベッドどころか部屋にもカーテンがないので陽光眩しいからなのだろう。私は普段テント泊なので慣れてるけど。

 自転車抱えてのフライトは去年の7月だったから約10ヶ月ぶりか。毎回やり方忘れたなぁ・・・くらいのタイミングで飛ぶので致命的な失敗がないかと不安になります。メモ取っとけって話だよ。

 2024年5月22日(水) 走行距離53km 累計151182km
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