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 ウズベキスタン21日目&タジキスタン1日目 サマルカンドの町〜ドゥシャンベから北西に約120km ナヴァハドの町

 丸2日休んで体力万全。いよいよ厳しい山々で有名なタジキスタンへと突入するぞ意気込む朝7時。ウズベキスタンが真っ平な国だっただけに「本当にそんな山岳国なのだろうか?」という気持ちを抱えつつ9時半には出発した。

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 ベッドが小さい以外は良い宿でした 

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 最後にレギスタン広場で記念撮影してから

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 そのままサマルカンドを東へと抜けていく

 そういえばウズベキスタンという国は車の車種がやたらとシボレーの割合が高い。体感だが7割くらいがシボレー車で締められてる感じで、何か要因があるのだろうかと思ったり。

 車両ついでに語るとこの国は天然ガスを燃料としている車の割合が多いようで、ガソリン車の割合が少ない。多くのスタンドも入口に「メタン」と書かれており、最初はこれがウズベクのガソスタにおける名前なのだろうと思っていたが、普通にガスステーションだった模様。

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 ガソリンの場合は「GAZ」と表記されてる

 10kmも走れば畑が広がるいつものウズベキスタンが戻ってきたが、それに伴い路面のガタガタもカムバック。隣国へ通じる道路くらいしっかりインフラ整備してくださいよと物申したくなるのは私だけか?

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 多分大勢のサイクリストが苦労して走った道

 緩やかに坂を登りつつ直線的な道を進みいつしか標高は1000mを超えた。散々暑いと繰り返してきたウズベキスタンだったが、サマルカンドは700mちょいあったしこの周辺に限っては過ごしやすい気候だったな。

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 お、なんか国旗が見えた

 のでイミグレーションが近いと思ったらそうだった。国境手前の小さな売店で小額紙幣だけ使い切るように簡単な補給済ませてエネルギー補給してから出国審査に向かう。

 このウズベキスタン出国だが、ウズベク滞在中におけるレジストレーションこと滞在証明書が揃っていないことがずっと気がかりで、最悪揉めた上に罰金請求されるのではないか?と不安を抱えていた。聞いた限りじゃ72時間以内のスパンで証明書が確保できてれば問題ないとのことだが、ヒヴァ〜ブハラ間で3連続野営をしているので。

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 んでその審査だが

 もうビックリするほどアッサリ終わって拍子抜け。何なら係員が「日本人か、ドウモコンニチワ」とわざわざ日本語で挨拶してくれるフランクな対応で過去有数に印象が良かったレベル。結局無用の長物で提出することなく終わった滞在証明書だが、実際これをチェックされた人はどの程度いるのだろうか?

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 ともあれタジキスタンだ!

 中央アジアの中でも国力が低く山ばかりの地形である国と聞いてたが、ことウズベキスタンに通じるこの道路に限っていえば非常に走りやすくて気持ちがいい。周囲の風景も遠目に続々と山の姿が出始めてワクワクさせる。

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 それに加えて

 タジキスタンは子供が自転車旅行者見かけると大声で挨拶してくれるのが嬉しい。散々鳴らされまくってたクラックションが激減し代わりに子供たちからの「ハロー」という声が増えて、入国初日してもうタジキスタン好きな国だなと思いつつ。

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 車両の数自体も減ったし

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 いや楽しみだなタジキスタン走行

 全体的にWi-Fiの普及率も悪く安定してないと聞くのでタジキスタンではSIMカードを入手しておくことに。20kmほど走ったペンジケントの町に代理店があり計15分の手続きで簡単にネットが使えるように。

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 最近はSIM手続きも簡単になった印象ある

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 後は物価とか色々確認したいなと思いつつ

 もう宿泊施設で滞在証明書を集める必要もないので適当に走ったポイントで野営すりゃいいか!と気軽な気持ちで走行続ける。とりあえず夕食だけ済ませてビール購入した状態で近くの川とかで行水できないか・・・と地図確認しながらストップ&ゴーしていたら村人から声かけられる。

 んで素直に水浴びしたいと伝えたら「じゃあウチのプールで泳ごうぜ!」と言われ、まぁお互いに英語ヘタクソだしシャワーか何かを貸してくれるのかな?と思いつつ彼の家へついて行くことに。

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 いやマジでプールじゃん

 気持ちよく水泳楽しんだ後に小川を挟んで反対側にある兄弟が経営してるというレストランに。そこで夕食(本日2度目)をご馳走になりながらタジキスタンのことを色々教えてもらったりと凄いなイベント満載で。

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 タジキスタンの若者はほとんど全員ロシアに出稼ぎ行くらしい

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 そんで数年したら戻ってくる感じなのだと

 このレストランもそれで資金作って起こしたのかな・・・とか考えつつ、小さな村にも関わらず利用客が多くて賑わってる姿を見て驚いたり。

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 なんかそのまま誕生日パーティのダンス一緒に踊ったりとか

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 声かけてくれて本当にありがとう

 そのままレストラン奥にあるエリアに布団敷いてもらい泊めてもらえる手筈となっていて、いやもうタジキスタン既に大変楽しくやっておりますと声を大にして感謝したい。

 2025年5月20日(火) 走行距離95km 累計169636km
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 タジキスタン2日目 ナヴァハドの町〜ドゥシャンベから北北西に95km地点 森林

 とても寝心地良い場所だったが虫が多かった関係でモスキートネットを使用し蚊などの襲来を防いでいた。ほとんど利用しないアイテムなんだけど、1年で1回くらいの割合で使うことがあるんだよねアウトドア用の蚊帳って。

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 標高上がって朝は寒いくらい

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 朝食も頂いてしまい

 本当になんとお礼を言えば良いやら。この先のルートにおけるアドバイスとかを教えてもらい(注:タジク語)8時半には出発する。Googleマップには表記されてないけど「ここ宣伝しといてくれ!」と言われたので国別総括ではレストランの場所をポイントしてます。タジキスタンの旅行の際には是非お立ち寄りください。

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 村の中を移動して

 幹線道路に戻ると川を遡上するようにして移動再開だ。かなり大きな渓谷に位置する土地であり、左右どちらを見ても切り立った崖がそびえ立って続いている。その谷間の底、僅かな土地に道路と集落が造られておりどことなく日本を思い出させるな。

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 緑も多くて目に優しい

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 遠くの山は雪被ってるし

 川沿いに続く道だが本当の意味で川に隣接しているワケではなく、道路というのは地形の影響を強く受けるモノだ。つまり一定の斜度で登り続ける川と違って道は細かなアップダウンが連続しながら延びているのはよくあるパターンなのだけど、自転車的にはとても疲れるので勘弁してほしいと思う。

 しかもタジクの道路は平気で10%を超える急な斜度の坂も出てくるのであり、カザフスタン以後平地ばかり2000kmくらい走ってきた身にはなかなか手強い構成だ。

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 パミール前の練習と思っておこう

 その代わりというか日中になっても気温上昇は抑えられて気持ちよく走れるようになったのが嬉しい。タジキスタンという国は山からの雪解け水が豊富なのか、大体道路沿いの排水口は常に水が流れているほど水を豊富に見かけるのだが、この気温なら水場に飛び込んだりTシャツ濡らして涼を取る必要もなくて、何というか不服な気持ちがあるな。

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 欲しい時ほど出てこないモノさ

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 どんどん山深くなってきたな

 これに伴い村と村との距離も広がってきた印象だ。単純に集落を構成するだけの平野部が存在しないほど急峻な地形が増えたということであり、むしろよくこんな場所に道路を通したなと思うくらい。

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 タジキスタンという国の厳しさを感じる

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 それでも村に入ると子供たちから挨拶されまくるのが楽しい

 山から水が流れ落ちる箇所がドライバーの一台休憩所となっており、私も水分補給してたのだけどここで販売されてるジュースがとても面白い方法で冷やされてたのが印象的。

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 これ

 川から流れ落ちる水を受け止めて、棚の上を通してるパイプに穴あけシャワーみたいに水をかけ流すことで棚の商品を冷やしている。こんなことしなくても素直にデカい桶でも使って水瓶で冷やした方が手間かからないだろうにと思う一方で、見た目に楽しいスタイルで結構好きだなとも感じてる。

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 アップダウンの連続でペースは遅目

 17時前のタイミングでアイニの町へ到着する。この周辺ではかなり大きい町なのは分かるが、なにせ山間部にある狭い土地。ビールが売ってる店すら発見できないままに通り過ぎてしまうほど。

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 どうすっかな

 と思ったが、すぐ近くのサンスタンという町にてビール売っており一安心。ウズベキスタンもそうだったけど、タジキスタンは一般的な商店でアルコール類を販売するには許可を取らねばならないようで、ビール等を扱ってる店とそうでない店との区別がつきにくいのが難点なのだ。

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 先に夕食済ませてしまい

 ビール購入して町を出た先の雑木林に自転車突っ込み本日終了とした。すぐ側に畑に引き込む様なのか小川が引かれており体も洗えたしビールは冷やせるしで文句なし。

 いや文句があるとすれば、タジキスタンのビールは今のところ全て隣国で作られたビールしか販売されてる見ておらず、タジキスタンビールをまだ飲んでいないことだ。私はその国ならではの食事やビールや酒を楽しみたいタイプなのであり、メイド イン タジキスタンのお酒が飲みたいのです。

 2025年5月21日(水) 走行距離75km 累計169711km
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 タジキスタン3日目 森林〜ドゥシャンベから北に約40km フショリの町

 急峻な渓谷に位置する貴重な平坦の土地なのだが、普通に放棄されてる場所っぽい。町から数km離れてるとはいえ勿体ないことだと思いつつの朝。

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 案外畑として使われているのかもしれないが

 その割に道路からのアクセス路がもう何年も使われておらずボロボロの雰囲気だったので。野営地を選定するときはこうした「最近このエリアを人が利用していないか?」という点に対して敏感になる。

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 谷が深いから影になってる箇所が多い

 首都のドゥシャンベに向かうにあって1番ハードと考えていたのが今日。タジキスタンの県境を跨ぐルートなのだが、その境というのが3000m級の山岳によって構成されてる自然県境なので。

 地図で見る限り県境自体はトンネルを通る形で通過するみたいだが、それでも凡そ2700mちょいまで標高上げる必要がある。標高差だけなら約1500mアップなのだけど、昨日と同じく細かなアップダウンを挟んで進む道なので実際どの程度登っているのか見当がつかない。

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 とにかく大変なことだけはハッキリしてる

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 でも無茶苦茶楽しい道だよなとも思う

 別に私は苦しい思いをしたいワケじゃないし避けられるならば坂道は回避もしよう。でもそうした気持ちとは裏腹に、いざこんな景色の中をえんやこら登っていると「これこそが自転車旅行だ!」とすら思ってしまうほど幸福感があるのだ。

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 難儀なことに

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 その代わり今日のペースはとても遅くて

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 お昼休憩時点でまだ30km走れてない

 オマケにここのお昼休憩地点から少々進んだところで本格的な上り坂が始まった。今までは登らされてもその後に幾らか下り坂が挟まれてたので疲労の蓄積も少なかったが、ここから山頂まではひたすら上り坂が続く。短時間で標高稼げる計算になるけど山頂着くまで私の体力が持つかが心配だ。

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 しかも斜度かなりエグい

 湿度低いし標高上がって汗かきまくるといったことがなかったここ数日だが、強い不可を長時間かけ続けてるので滝の様な汗が出る。サングラスが汗で滲んで見えなくなるので取り外し、それでも目に汗が流れ込んでくる始末。

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 今年1番ハードな登りだな

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 多分すぐに更新されると思うけど

 むしろパミールハイウェイ突入する前の前哨戦として良い上り坂のリハビリだ。カザフ・ウズベキスタンと全然ヒルクライムやって来なかったので、坂道の登り方忘れてるかもしれないので。

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 この辺まで上がると斜度も緩やかに

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 ジャスト50kmでトンネル到着

 とりあえず自走できるのか近づいて様子を見ていたら、案の定というか係員に声かけられて「危ないから自転車で走っちゃ駄目」とのこと。なので車両にピックアップしてもらい通り抜けるようにしてくれとのこと。

 全く英語が話せない人だったので最初はトンネル反対方向から警備の車両がやってくるのかな?とか思っていたが、どうも係員がその辺の車両を捕まえて交渉しているっぽい。

 結局1時間弱かかってトラックの運ちゃんが運んでくれる手筈になり荷物一式載せてもらう。このとき荷物も運んでくれたりと親切にしてもらったのだが、今にして思えばこれが悪かった。

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 真っ暗なトンネル5km走って

 出口の脇で荷物下ろしてもらったの18時前。かなり遅くなってしまったのもあり焦っていたのだと思う。自転車に荷物積載してる最中にヘルメットにつけてたGo Proカメラが外れて無くなってることに気付いたものの、既にトラックは姿が見えないほど遠くへ。

 最近接着力が弱くなっててちょっとした衝撃で外れやすくなっていたため、恐らくトラックに積み込んだ瞬間か走行中のガタガタで取れてしまったのだろう。自分で持ち運ぶ時は外れやすいの分かってるから慎重に取り扱いしてるけど、人様に任せて確認しなかったのがマズかった。

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 結構凹んでいるのだが

 それに気を取られて大下りの集中力を切らすわけにはいかない。キチンと五体満足で家に帰るまでが自転車旅行だぞ。

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 このトンネルも中国が造った模様

 25kmほど下ってようやくフショリの町に到着する。悔しいので今日くらいはビールを飲もうかな!と酒を探し回るのだけど、どうやらこの小さな村には酒類を販売してる店がない様子。仕方なく夕食にしたら外で雷伴う大雨が降ってきたり。

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 いやなかなか酷い展開だな

 1時間ほど様子見てたら降り止んだのは店員の人がアドバイスくれたから。とりあえず20時すぎて真っ暗となったフショリの町をウロつきながらテント張れそうな場所を探すも難航する。

 最終的に道路脇の建物跡地みたいな場所にテント設営しなんとか本日終了に。ビールの代わりにコーラ1ℓ買ったけど、全然酔えなくて自分の不注意を思い出しては反省する繰り返しとなってしまうのが辛い。茶壺さん根が真面目だから。

 とりあえずカメラに関してはドゥシャンベ到着してから色々考えることにしたい。

 2025年5月22日(木) 走行距離85km 累計169796km
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 タジキスタン4日目 フショリの町〜タジキスタン首都 ドゥシャンベの町

 場所によっては道路から丸見えのポイントだったけど特に問題なく朝を迎える。まぁタジキスタンのド田舎で何かトラブルに遭遇すると感じなかったが故のキャンプなので。

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 建物敷地跡 

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 日が当たると相当暑い

 走り出してしまえば下り坂の続きなので楽な道だ。首都ドゥシャンベの標高は800m程度の低地に位置しており、山ばかりのタジキスタンにおいて数少ない標高低い&平野部が広がるという土地なのだろう。

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 それ以外は大体こんな道というワケだ

 フショリの町はドゥシャンベから40km程度しか離れてないにも関わらず電波が通じなかったし、この国のインフラ整備は相当な苦労があるのだろうと容易に想像できる。その割に道路状況が良いなと思うのだけど、流石に首都へと通じる道だからね。

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 川向こうに随分立派な家々が見え始めた

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 つまりこのエリアは

 ドゥシャンベのお金持ちが週末とかに遊びに来る別荘地みたいなポジションなのだろう。庭先に綺麗なプールがある家が多く、優雅さを感じさせる光景だなと思いつつ。

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 徐々に坂道がなくなってきて

 40kmちょっと走ったところで道路が複数車線となり一気に道幅広がった。都会へ入ったことを感じる数々の高層ビルに囲まれた街並みの中を走っていく。

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 ここ目抜き通りなんだろな

 予め予約していたグリーンハウスホステルに投宿する。ここ自転車旅行者に滅茶苦茶有名な宿だと聞いてたが、建物敷地には10台を超える旅行用自転車が置かれていて、ウズベキスタン国内で会った自転車もチラホラ見かける。

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 梱包用の段ボール箱も沢山ある

 時刻はまだ12時半でチェックインは出来ないのだがこれは計算済み。というのもドゥシャンベではパミールハイウェイを走行するにおいて必要な許可証(通称パミールパーミット)を発給しなくてはならないのだが、その施設が土曜は半日、日曜は営業していない。ということで今日のうちに手続きしておきたいと思っていたのです茶壺さん。

 パーミット発給には宿泊先のデータが必要なのだが、そこは山ほど自転車旅行者を抱えてる宿だけあって1分で書類を出してくれた。この用紙とパスポート抱えてOVIRと呼ばれる施設に向かい、タジキスタンにおける滞在証明とパミールパーミットの証明書を発給してもらう手続きに入る。

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 結構小さな入口だ

 お昼休みを挟んだ13時の営業開始と同時に申請手続き行い待つこと1時間半。330ソモニ(約4600円)にて全ての処理が完了し証明書を渡された。これで後顧の憂いなくパミール走れるぜ!・・・と思いきや。

 実はもう1つ手続きが必要だったりするのだが、そちらに関しては明日に回すこととして宿に戻って部屋へ荷物を移動しシャワー浴びる。2日前道端で偶然出会った日本人旅行者が同じ宿に滞在してたのでお喋りしつつ、昨日飲めなかったビールをゲットすべく買い物に。

 中央アジアでの食事は国が違えど変化が少ない感じで自炊してる方が良いのだけど、ここの宿は広くて立派なキッチンを備えてるのがポイント高い。まぁサイクリストが集まるってのはそうした点がしっかりしてるからなんだろう。

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 このYAKビール初めて見たのだけど

 これがタジキスタンのビールなのかよく分からない。タジキスタンの国産ビールは「シルシル」って名前の1種類しかないと聞いてたのだが、隣国のブランドかローカルビールなのか?

 疲れてたようで食事済ませて22時前には寝てしまう。同室のゲストもサイクリストが多いからか21時半には消灯して静かなものであり、やっぱ細かな点で色々助かるなぁとか思いつつ。

 2025年5月23日(金) 走行距離54km 累計169850km
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 タジキスタン5・6日目 ドゥシャンベの町

 さて昨日動き回ってパミールハイウェイの入域許可証は手に入ったが、実はこの地域を走行するにはもう1つ必要な許可証がある。それがキルギスとの国境を通過するために必要な「ボーダーパス」だ。

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 なんでそんなモン必要なんだよ

 と思ってしまう私だが、調べた限りでは2022年にタジキスタンとキルギスが武力衝突を起こして以降、この国境を通過するにはキルギスが発給する許可証がないと通れなくなってしまったらしい。

 面倒だなと思うし腹も立つのだけどこの国境、現在でも地元住民は利用することができず、むしろ関係ない外国人の旅行者のみが通過可能という逆転現象が起きているらしい。つまり旅行者のために特別の計らいをしてくれてると表現することも可能なワケで、少々手続きが面倒なくらいで文句を言うなということか。

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 ということで午前中はパスの取得作業をば

 どうもこのボーダーパスはキルギス国内の旅行代理店に申請して発給してもらうようで、現在タジキスタンにいる私は必然的にメールなり何なりの手段を使ってやり取りすることとなる。

 ここでも他のサイクリストから情報もらい、宿のオーナーが提携というか贔屓にしてる旅行会社の連絡先を教えてもらうことで解決した。3営業日で準備できるとのことで、完了したら連絡くれるらしい。

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 何処まで信用して良いのか分からないが

 とりあえずパミールハイウェイ前にやるべき作業は一段落だ。余裕できたので自転車仲間と連絡取り合ってお互いの状況話し合ったりとかしつつ。

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 夕方になってから買い物に出る

 何作ろうかな・・・と迷っていたが、特に理由もなくカレーが食べたくなったのでジョージア以来となるスパイスカレー作ろうと1年ぶりくらいにスパイスを買い漁る茶壺さん。

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 キリル文字が読めなくてスパイス購入大変だった

 同じ宿に泊まってる日本人旅行者と話が盛り上がる・・・というか私が喋り倒していた気もするが、気づけば時刻は午前2時。そういや無くしたビデオカメラ探さなくてはと思っていた気がするんだよ。


 翌日。遅くに寝た割には7時起床しコーヒー飲みつつ昨日の分の日記書いたりしつつ、サクッとアクションカメラの購入をしたいところ。。

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 やや遅めの朝食を昨日のカレーで済まし

 食後に買い物出ようと思っていたのだが、ここで昨日とは別の宿泊者から「日本人ですか?」と声をかけられる。そのまま話し込んでいたのだが、内容から妙に自転車のこと知ってる旅行者だなと思ったら自転車旅行者だった。どおりで詳しいワケだ。

 それも相当な経験の持ち主で、ネット等に上がってなくても長期で旅行続けてる野生の自転車旅行者はいるんだなと思ったり。とりあえず昨日の彼と夕食作ろうと約束していたのでイノさんも誘っておいた。今夜は宴会だと思いつつ改めて買い物に出発す。

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 どうも中心地に電気系のテナントが多数入ったビルがあるそうで

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 そこならカメラも色々売ってるよ!

 と教えてもらったものの、まさかそのビルが閉まってるとは思わなんだ。Googleマップでは通常営業中と表記されてたので何かの臨時休業なのかもしれないが、そもそもタジキスタンはこの手のお店が日曜日に営業してることは珍しいタイプの国っぽい。

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 だから他にもいくつかのショップを回ってみたけど

 大体何処行っても営業していない。明日出直すしかないかな・・・と半ば諦めた気持ちでスマホのパーツを扱う系のお店入ったら、よく分からん謎メーカーのアクションカメラが売られてた。

 まぁタジキスタンという国でそんな良いガジェット機器が入手できるとも思ってないし、64GのSDカード含めて1万円程度だったので購入する。何はともあれこれでパミールハイウェイの動画が撮れるからよし。

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 いや思ったより大変だったな

 宿に戻って使い方確認したりしてる間に17時。日本人3人連れ立って近くのスーパーへ買い物に向かい、食材とビールを抱えて宿にて調理開始。

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 メニューは天ぷら

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 大量の揚げ物と共に 

 ワイワイしゃべくりながら揚げ物してビール飲むのは楽しいな。かなり早い時間に始めたのに、盛り上がりすぎたか2日続けて御膳様となってしまい、横になったのやっぱり2時とかだったけど。明日からパミールハイウェイ走行開始なんだけど体力大丈夫か?

 2025年5月24日(土) 走行距離 0km 累計169850km
 2025年5月25日(日) 走行距離12km 累計169862km
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 タジキスタン7日目 ドゥシャンベの町〜ドゥシャンベから東に80km地点 道路脇

 パミールハイウェイ1日目。タジキスタンの首都ドゥシャンベから東、ヒマラヤ山脈の北部に連なる高原地帯ことパミールハイウェイ(パミール高原)は終点であるオシュの町まで約1500kmの距離。

 高山に囲まれた道は厳しいルートであると共にダイナミックで美しい景色を見ることができる道としてラダック・カラコルムハイウェイと共にヒマラヤ山脈地域に属する道として「自転車旅行者の三大聖地」と呼ばれることもある。あるのか?

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 出発前にイノさんの自転車見せてもらったりしつつ

 昨日散々喋り倒しているのに朝食でもつい長話してしもうた。お互いパミール走行を控えた身なので情報交換が捗るから仕方ない・・・かと思いきや、会話内容はしょうもない笑い話だったり。

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 折り畳みバイクで26インチタイヤって面白いな

 結局11時前になって見送り受けつつようやく出発する。昨日の暴食に加えて連日の睡眠不足が祟って調子悪いのだけど、まぁ走ってる内に元気になるさ!とパミールへ赴くサイクリストとは思えない心意気。

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 実際10kmも走らずに

 喉が乾いて売店の前にてジュース休憩したりとか。今日の天気は雲が多く、むしろ気温低くて凌ぎやすいコンディションだというのにこの体たらくですよ。

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 まぁ無理せずゆっくり行きましょう

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 それとコーヒー豆を入手しておけねば 

 とりあえずパミールの拠点となるホログの町へ向かうのだが、ドゥシャンベからホログへは北と南回りの2ルートが存在する。北回りだと距離は短いが激しいアップダウンの連続で南回りは60kmほど距離長いものの比較的緩やかな坂らしい。

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 景色が良いと聞くので北ルートで走ります

 といっても本格的に山中へ突入し未舗装路が出始めるのは明日から。今日は今日でアップダウンの繰り返しにも関わらず標高1000m上げるルートだが、難易度的には低めと思われる。

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 アスファルトなので

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 そろそろ都市圏を完全に抜けたかな?

 午後になって徐々に調子も上向き始め、車両の数も減って気持ちよく走れるようになってきた。まだ農地が広がり集落も短い距離で点在してるため、食材の搬送とかに気を遣うことなく走れるだけ走ったところで終了すれば良いので気が楽だ。

 17時回ったあたりで1700mちょいまで登り、ここの町にて夕食済ます。ここから下り坂に切り替わるので、ダウンヒル途中で道路から見えないポイントにテント張って本日終了にしようと思っていたのだが。

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 地形が急峻になってきて

 全然テント張れそうなスペースが出てこなくなってしまった。終わるに終われないままズルズル走り続けて20km近く進み、時刻も20時となりいよいよ暗くなってきた。パミール初日から何やってんだ私は!?

 最終的にやや大きめの川を渡る橋が新旧2つあったため、古い橋に繋がる旧道に入って道路脇の凹地にテント張り終了に。まだスマホの電波も届く場所だけど、辺りは完全に山中の景色となった。この山々がどんどん高くなっていくのかと思うと楽しみで仕方ない。

 2025年5月26日(月) 走行距離92km 累計169954km
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 タジキスタン8日目 道路脇〜ドゥシャンベから東に約90km アリガラボンの町

 パミールハイウェイ2日目。深夜に少しばかり雨が降ったが目を覚まして活動始めた頃には降り止んでたので問題なし。でも空は雲に覆われてて今にも雨が降ってきそうな天気というか、予報だと遅くても14時ごろには雨となる模様。

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 なので今日は前半しか走れなさそう

 出来ることなら屋根のある場所で一晩続くらしい雨を回避するためにも、何処かの集落まで走っておきたい。今の路面状況なら楽勝なのだけど、どのタイミングで未舗装路出現してペースガタ落ちするか見当付かないので。

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 なまじネット使えるので色々考えちゃうな

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 10kmくらいで未舗装路始まった

 坂もほぼ下がりきったようで、ここから先は昨日と同じくアップダウンを繰り返しながら徐々に標高上げていくようだ。横を流れている川が一回り大きな川と合流し進行方向から流れてくる向きに切り替わったので間違いなさそう。

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 この狭い道で数多すぎだよ

 楽ではない道だと思ってたけど、斜度のキツい上り坂に加えて石がゴロゴロ散乱してる道はとにかく走りづらい。幸いなことに交通量はアスファルトから切り替わった辺りで無視しても平気なレベルまで減ったので、道の全体を使って右に左に走りやすい場所選びつつ坂を登っていく。

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 それでもちょいちょい押しが入る

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 高さ的には精々1〜200mアップなんだけどな

 それでも両足は鉛のように重たく、自転車を押す腕はパンパンだし両手はハンドル握りしめ続けて握力無くなってくる始末。まだ2時間しか経ってないのに相当だぞ。

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 斜度10%とか出してくるからだよ

 25kmほど走ったところで小さな集落に到着し、まだ12時には少々早いが食事できる時に食べとくべし!とお昼休憩。ここからもう20kmくらい先にもう1つ集落あるみたいだけど、そこまで行けるかな?

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 とか思っていたが

 食事済ませた頃には普通に雨が降り出した。いや天気予報より大分早いタイミングだな!と思うのだけど、こんだけ山の中じゃ予報の正確性も欠くというものか。

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 さてどうすっかな・・・

 と思いつつ、昨日サボってたブログの文章書いたりとか。午後のタイミングで走れなくなること自体は想定済みだったので、睡眠不足で眠たい昨夜は作業せずにサッサと眠ってしまったのです。

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 時間の有効活用だ

 断続的に降り続ける雨を前に15時には「もう今日走行するのは無理」と判断して店主に軒下でテント張らせてもらえないかとお願いする。多分OK貰えるとは思ってたけど、OKどころか布団セットまで貸してもらえるとは大変有難い限り。

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 君たち午前中に抜いた集団だよね?

 暗くなると村に電気が通じるようで電子機器の充電できたの助かるな。ドゥシャンベのホステルでキチンとフル充電してれば2日程度で困ること無いのだけれど、今回2日続けて飲み明かしておりその辺のケア忘れてたのです。

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 アホだな

 雨は明日朝に降り止むらしいので、実質的な停滞は半日で済むことになる筈。欲を言えば、この先に控える大きな峠を上手いタイミングで越えるため今日はもうちょい進んで置きたかったが仕方ない。あらゆる状況に適宜対応して旅行を続けるのが自転車旅行なのだ。

 2025年5月27日(火) 走行距離26km 累計169980km
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 タジキスタン9日目 アリガラボンの町〜ドゥシャンベから東に約140km ヨズガンドの町

 パミールハイウェイ3日目。お店に1人住み込みで生活してるオッちゃんは早朝5時代には仕込みを始めていた。いくら日中の客数が少なく暇とはいえ、恐らく毎日同じルーティーンなのだと思うと大変な仕事だな。

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 私は6時に起床して

 まだ食堂営業してないため朝食は自炊した。昨日の雨は夜遅くに止んだみたいだが、まだ空の一部に雨雲が残っているのがちょい不安。とりあえず出発準備してオッちゃんにお礼言って8時半のタイミングで走行開始。

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 今朝は馬の大群が村を闊歩していた

 村を抜けて少々進むと案の定アスファルトが途切れて未舗装路となるが、昨日と比べて大分走りやすい道だしちょいちょいアスファルト道も出てきたりとコンディションが良い。どうやら昨日走った場所が1番の難所だったようでホッとした。

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 坂の斜度もそれほどではない

 順調に坂を上りきり、一旦川沿いに隣接する道までの下り返しを走ってるところで累計距離が17万kmに到達した。前回16万kmからほぼ5ヶ月での達成であり、これは月のアベレージが約2000kmであったことを意味している。アラビア半島走りやすかったもんな。

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 どこまで数字増えるのだろう?

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 ちょうど雲が広がって薄暗い中での記念となった

 撮影時にポツポツと雨に降られたが、それ以上天気が悪くなることはなく。進行方向の逆側から徐々に青空が広がって空を覆っていく様は何とも言えない美しさがある。

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 とても楽しい

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 あの辺は地滑りで道が潰れてしまったっぽい

 午前中に40km走って三叉路へ。ここから南に向かうやや小さい道を進んでいくのだが、その前に数km寄り道してダルバンドの町へ。この先いよいよ集落の数も減って険しい峠を越えるルートとなるため突入前にしっかりエネルギー補給しておきたい。

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 思ってたよりずっと立派な町にて

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 しっかりお昼食べておく

 再び三叉路に戻離、パスポートとパミールの許可証チェック受けたら突入だ。いや突入する前からこの道パミールハイウェイの筈だけど。今まで走ったパミールはお目こぼしされていたということか。

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 そんでこの道入ったら

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 一気に未舗装の割合が上がった

 ただでさえ狭かった道路も一回り小さくなり厳しい走行を予感させる。その代わりというべきか、人口の多い土地から離れ目に写る景色はどんどんダイナミックになってきたのであり、とてもワクワクする。

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 この道も基本川に沿って進むみたい

 でも明らかに交通量は減ったし周囲に聳え立つ山々が険しくなった。そんな山肌に何とか道を作ってる感じなので、急カーブの連続に加えて流れ落ちる川を渡河することが増えてきた。

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 今日だけで10回以上渡ったな

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 奥の方まで山が続いてるのが分かる

 そんな道だが、ときどきフッと景色が広がり奥の方に聳えるより高い山の姿が見えたりする。頭には雪をかぶっているので標高3000mくらいはあるのだろうか?というかパミールハイウェイこの先4000mを越える標高になる予定なのだが残雪って大丈夫なのかね。

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 ドライバーからエナドリ頂く

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 完全に青空広がる天気になって写真撮影が楽しい

 体力的には相当キツい道だけど、この景色の中を走れるという喜びが大きく精神的な充足感が力になってる気がする。17時半のタイミングで食堂があるチャイルダラの町に到着したのだが、明日のヒルクライムを考えるとチャイルダラからの出発じゃ1日で山頂到達は難しい。

 ということで

 もう15kmほど先にあるヨズガンドという町を目指すことにした。正直この町でもギリギリか道の状況次第じゃ登りきれない気もするのだが、それは明日の私が判断すれば良いことだ。

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 恐らく明る内に到着できると踏んでいたのだが

 町まで残り1〜2kmといったところで後輪の空気圧が弱くなった。なに踏んづけたのか知らないが、よりによって日没前の急いでるタイミングでパンクしなくても良いだろうに。

 結局最後の1kmは自転車押して町中突入した。売店の人にどこか食堂無いのか聞いてみたら6km先の町まで行かないとダメとのこと。とりあえずここの売店前でパンク修理しちゃいましょうか。

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 やっぱり針金が刺さってた

 修理済ませた頃には暗くなってきたのでこれ以上の走行は諦めて敷地内にテント張らせてもらうことに。売店に野菜類の取り扱いがないため牛肉缶詰だけ購入してパスタの具材とすることにした。

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 雑な夕食になったが仕方ない

 食事済ませてテント内で穴空いたチューブのパッチ処理。その他の作業も終えて一息ついたら22時半になっていた。タジキスタンの滞在日数が割とシビアなので結構頑張って走ってるな。ホログに到着したら日数目安もつくと思うので、まぁここが踏ん張りどころと捉えている。

 2025年5月28日(水) 走行距離93km 累計170073km
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 タジキスタン10日目 ヨズガンドの町〜ホログから北北西に144km地点 廃墟

 パミールハイウェイ4日目。6時前に起床し早めの出発準備するのは今日中に峠を越えてしまいたいから。

 ドゥシャンベからホログへ向かうパミールハイウェイ前半戦における北側ルートが大変と言われるのはこの標高3250mまで登る峠道があるからで、しかも峠の麓は1500mしかなくなかなかの獲得標高。

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 オマケに未舗装路が続く道

 ということで個人的にはパミールハイウェイにおける最大の難所がここだと想像してたりする。4000mを越える標高の高い土地も抱えるパミールだけど、茶壺さん意外に高地での活動が強いタイプなので。

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 意外ですね

 8時まで待ってもお店の店長は出勤してこなかったのでお礼も言えずに出発する。いやもちろん昨夜の時点でお礼は言ったけどさ、やっぱり出発するときに「助かったよ!どうもありがとう!」って言いたいじゃないですか。

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 7kmほど走ってタヴィルダラという町の入口

 ここでパミール2度目のパスポートチェック。町へ向かう橋は掛かってるけど道路が交錯するポイントではないためこの場所で許可証チェックするの意味がないと思うんだけどな。まぁ大きめの町が近くにあったおかげで電波拾えてネットできたのは良かった。

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 川に沿って徐々に標高を上げてく道が続く

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 とはいえ標高にして100mもアップしてないが

 そのまま20km強進んだところで川沿いに延びていた道は南へと向きを変える。つまりここからがヒルクライムの本格的なスタートというわけだ。ちょっとワクワクしてる。

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 なにせ景色が抜群に良いので

 登り始めて3kmほど進んだところに村があり、ここが山頂まで最後の補給地点。ということでお昼休憩しておこうと考えてたのだが、食堂の場所聞いたら「この村にレストランは存在しないよ」と答えが帰ってきた。まーたGoogleマップに騙されちゃったよ。

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 仕方ないので売店の軽食で済ませる

 時刻は丁度12時。改めてヒルクライムのスタートだ。距離27kmで山頂みたいなので、5km/hちょいのペースで登っていければ17時には到着できる計算。これはフルパッキンの旅行用自転車ということを加味してもかなり遅いペースなんだけど。

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 なにせ路面が100%未舗装なので

 元々交通量の少ない道だったが、この峠を越えようとする人は極僅かのようで全く車両が出てこなくなった。商店等はないものの幾つか集落が散見されるのだが、廃村というワケでもあるまいに人気が感じられない。

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 何ならヤギヒツジの方が多い

 森林限界を越えると遠くに聳え立つ山々が見渡せてタジキスタンがどれだけ山に囲まれた国なのかということを感じさせる。北側には雪を被った山脈が連なってるけどあれが有名なレーニン山かな?

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 あの辺が山頂かなと思ったけど

 山肌に沿うようにしてグネグネと曲がりくねって続く道は斜度が一定で登りやすい反面、山頂と思わしき場所に到達しても次々と更に高い山頂が姿を現してくるため精神的に良くない。

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 イギリス人(目的地聞くの忘れた)

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 いよいよ雪まで出て来たよ 

 後半はエネルギー不足でペダルが思うように踏み込めなくほど疲弊してしまい、ネパールで購入して以来ずっと使わずしまっていた経口補水液の粉末を水に溶かして飲んだりしてた。汗かき過ぎが原因なのか指先痺れてきたので。

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 これで何度目かの山頂もどきを経て

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 アレは間違いなく山頂でしょ!そうに決まってるそうして下さい

 結局到着したのは17時ジャストとスタート時の予測通り。幾つか廃墟が並んでいるが、近くに水場がないのと風の通り道となっており寒くて仕方ないため少々降った場所で寝床探そうかと思う。なお今日中に下まで降りて町に到着するのは途中で諦めた。

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 サクッと記念撮影して下山開始 

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 3000m超えてるのに君たち元気だね

 4kmほど下った場所に廃墟があったのだが、1階部分は家畜小屋で使われていたのか糞だらけ。ということで屋根のない2階部分にテント張って終了したのだが、寝る前になって雨が降ってきたのは誤算というか何というか。雨に濡れた自転車の整備とテント乾かすの面倒なんだよなぁ・・・と思いつつの夜である。

 2025年5月29日(木) 走行距離59km 累計170122km
    mixiチェック

 タジキスタン11日目 廃墟〜ホログから北北西に約90km ダシュタクの町

 パミールハイウェイ5日目。夜中に降ったのは通り雨だったようで、朝の時点でテントはほぼ乾いてたし問題なく起床。むしろ問題あるのは私の身体の方で、昨日の激走が影響してか身体の節々が痛い。

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 それでも先へ進みますが

 一応青空が広がる天気ではあるが、山の天気は変わりやすいしなるべく早めに山を下り切ってしまいたい。一応このまま坂を下った先のポイントがパミールハイウェイにおける南側ルートとの合流地点であり、そこから先はある程度コンディションの良い道を走れるという目算もあるので。

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 先ずはこの下りを無事に下りなくては!

 単純な下り坂ならまだしも、未舗装路での下りは下手にスピード出すと小さなギャップを拾っただけで吹っ飛ぶ可能性があるため常にブレーキ引いて速度調節しながら進むことが不可欠となる。

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 しかし普通の自転車ならまだしも

 総重量で80kg近くになるロシナンテ号はブレーキかけ続けると私の握力が保たない。そうでなくともリムが熱を帯びて制動力も弱まるので定期的に休憩挟んで私もロシナンテ号もクールダウンが必要だったり。

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 昨日のイギリス人はよくこんな坂を登ってきたなと思いつつ

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 途中から木々が出始めて気温も上がってきた

 それでもある程度下り坂が落ち着いたのはスタートから20km以上走ってからだし、パミール合流地点であるカライクムの町へ辿り着いたのは11時半になってから。ダウンヒルだけで半日を要するほどには厳しい道だったということだ。

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 最後の5kmくらいはアスファルトだったんだけどさ

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 ビックリする程都会なカライクムの町

 とりあえず昼食摂って買い物したら谷底の川に沿って進む道の始まりだ。標高的には1200mまで下がってしまったのであり、ここから再びパミールの高原目指して標高を上げていくことになる。

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 しかし大きな渓谷だな

 世界最大の渓谷がグランドキャニオン、2番目がナミビアのフィッシュリバーキャニオンで、3番目が確かパキスタンのカラコルムハイウェイ周辺だったかな?

 ともあれこのパミールハイウェイにおける渓谷もそうした名だたる巨大な谷と遜色ないほどの大迫力だ。ちなみに川を挟んで対岸はアフガニスタンの領土であり、このパンジ川はタジキスタンとアフガニスタンの自然国境としても作用している。

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 って普通に吊り橋があるじゃん

 アフガニスタンという国は一般的な日本人にとって危険極まりない国という印象だし、現在でも外務省の危険度レベルで全土が最大のレベル4に指定されてる国である。旅行者界隈だと最近では訪問できるようになった国として物好きが訪れたりしている国でもあるけれど。

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 しかしどうですよ

 川の向こうに見える景色は牧歌的というか普通の農村そのもので、危険を感じるようなことは全くない。ただしアフガニスタン側の川沿いに延びる道路は全て未舗装の狭い道であり、タジキスタン側の広くて新しいアスファルト道路とは一線を画する状態ではあると思う。

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 というか路面良過ぎて驚いた

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 途中にトンネルもあったのだが

 建築途中か工事中なのかは不明だが、現状ではトンネルを通過出来ず川沿いの迂回路を走らねばならない状況。んで面白いのが迂回路に突入したと同時にゴツゴツの未舗装路が戻ってきた事実。恐らくはこの道路においてトンネルを通過する道が正規ルートになる予定で、回り道となる川沿いルートには路面の補修予算が降りなかったのだと想像する。

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 誰も走りだがらないでしょこんな道

 そういう意味ではトンネルが開通しても危険で通過できなさそうな自転車は、今後もこのパンジ川沿いルートを使い続けるのだろうなと思いつつ。そんで「ちゃんとここも舗装しろよ!」と文句いうのだろう。

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 実際このトンネル迂回路だけやたらキツいし

 ちょいちょい小さな集落は出てくるが、食堂を伴った町は全く出現しないまま。なんだかんだ17時を回って野営のタイミングも考えたいので途中の売店で食材だけ購入し、何時でもテント張れる状態にしてから先へと進む。

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 何処かテント張れる場所見つけて終了しようと思ってたのだが

 切り立った崖が続いてなかなか良い感じの野営地が見つからないなと思っていたら、謎の渋滞に出くわしてしまう。1番先頭まで行ってみたら案の定というか崖崩れが発生して道の復旧工事で通行止めになっている模様。

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 どうしたものかと思ったが

 ちょうど私がきた直前に工事が終了したようで、待ち時間は15分程度と短く済んだの僥倖だった。先頭の車両とか2〜3時間くらい前に私を抜いて行った車の気がするので、運が悪けりゃ私も映画1本分くらい待たされ続けることになったかもしれなかったのか。

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 復旧した道を通って

 出てきた村に辿り着いたの19時半を過ぎていた。最近の日没時刻は大体20時くらいなので真っ暗にはなってない時刻だが、流石にこの時間まで走り続けるつもりではなかったのであり疲れたな。

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 3日連続の夕食パスタ

 もうちょいマトモな食事にしたいと思うのだけど、パミールに点在する村の商店は品揃えが非常に悪いのが実情でそんなに食材選べない。今回は事前に調べてた食堂が閉鎖してたという不可抗力でのパスタだけど、仮に夕食作るとなっても大した料理は出来なそうと思ってしまう。だからカライクムの町でワイン購入しておいたのです、食を楽しむために。

 すぐ隣に紐で繋がれた牛が闊歩する中での就寝だが、煩いのは牛よりも川の流れの音だよなと思いつつ。

 2025年5月30日(金) 走行距離108km 累計170230km
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