自転車ときどき世界1周

カテゴリ:使用道具 > その他の道具

 ウガンダ出国するとき置いていった代わりのアイテムその2。

 洗濯物はロープや紐を活用して干す旅行者の方が主流であると私は思っているのだが、個人的にはロープへ衣類を被せると内側が乾きにくくて好きになれん。

 そんなの洗濯バサミ使えば?と問われるならば、最初からミニハンガーで良いじゃないか!・・・そんな理由で私はミニハンガーを使っている。

 地味に周囲にロープを掛けるような支持物が無くとも自転車のハンドルにハンガーをセットすることで服を乾かせるというメリットもある。ロープみたいに他の用途に転用することは出来ないけど。

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 乾かしやすい

 以前使っていたハンガーはフレームこそアルミ製だったもののピンチ部分はプラ製品であり、これを考慮した私は旅行前の段階で鉄製のピンチに全て交換していた。壊れやすい物はなるたけ減らしておこうの精神である。

 ところがフレームとピンチを繋ぐ吊り下げ具に関してはプラ製のままだったのであり、旅行の最中に壊れて結束バンドに交換するのを繰り返し、気づいた時にはピンチ全て結束バンドでぶら下がっている状態であった。

 まぁ別にそれで使えないってことではないのだが、日本にいるこのタイミングで新調しようと考えてウガンダ出国の時に置いてったのである。

 「こんな壊れかけのハンガーだけど使う?」って聞いたら「お〜、使うから置いてって!」と言われたのもある。

 前回の反省を活かして購入したTOWOOZ社のピンチハンガーは全てステン&アルミ製の丈夫な一品だ。

 ピンチの数が16個というのは「毎日洗濯をするなら」1人で旅行するには十分な数で、上衣・下衣・靴下・グローブを干してもまだ余裕がある程度。雨が降ると汚れ衣類が嵩むので、スペースに余裕がある方が何かと助かる。

 なお冬場はもっと服が増える傾向にあるが、旅行中に厚物衣類をそんな毎日洗って干して繰り返さないので大丈夫。

 野営地に水場があればそこで洗濯して干しておき、朝になっても乾いてないようなら走行中にリアボックスを固定しているネットに挟み込んでおくのが私のスタイルだ。これからも活躍してくれるであろう。
 
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 個人的に「自転車旅行をするならあると便利な道具○選!」・・・みたいな記事が苦手で、それは乗り手の特徴やスタイルがそれぞれ異なる自転車旅行において「万人が役立つ便利道具」なんてないと思っているから。

 とはいえ海外自転車旅行をしたいと話を聞いた際、私が人を選ばず推しているアイテムというのも有るっちゃある。

 これは海外において「入手困難」で「あると結構便利」だけども旅行経験がないと「あんまり頭に思い浮かばない」という3項目を満たしてるようなアイテムだ。どこでも入手できるライトやバッグをわざわざ必要だよ!なんて豪語しないし、趣味性が高く旅行に必須でないコーヒー関連の物品とかも人にオススメはしない。

 そんなマニアックな商品といえるのがこれ、蚊取り線香ホルダーである。

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 あんまりイメージ湧かないでしょ?・・・多分

 アフリカの一部地域を除き大体何処でも渦巻式の蚊取り線香は取り扱いがあるのだが、この蚊取り線香ってのは地面に直接置いて使うと火が消えてしまい有効活用できない。このため中央の穴に同梱されてる線香立てに差し込んで使うことになる。

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 ところがこの線香立ては海外品だと非常にバランスが悪くて耐久力もない粗悪品がほとんど。使い勝手が悪すぎてちょっとした風で倒れてしまうようではお話にならない。

 ところがキャンプの時はまだマシなのだ。本当に困るのは自転車での走行中だったり安宿に宿泊しているタイミング。

 蚊に悩まされるけど状況的に蚊取り線香が使えない・・・というのは低速で走るフルパッキン自転車ならではの問題。移動してる関係で蚊取り線香にどれほど効果出るのかは疑問符付くものの、低速になればなるほど蚊が群がってくる環境下でありがたい存在なのである。

 宿での利用はドミトリー形式だったりすると煙の匂いを嫌がる人もいたりするので万能ではないし、何なら閉鎖された空間ではワンプッシュタイプの蚊取りスプレーの方が便利だといえる。

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 でもこのタイプの蚊取りスプレー日本にしか売ってないのよ

 そんな事情もあり世界中大概の土地で安価に入手できる蚊取り線香は嫌でも活躍の機会が多い。個室等の迷惑がかからない宿の場合は私も積極的に利用してるというか、地域によっては蚊取り線香が無いとまともに眠れないレベルで蚊が飛び回っていたりする。

 私はそういう場合、最初に蚊取り線香を焚いて外出し室内の蚊を燻り殺すのだけど、部屋の床に線香の燃えかすが落ちるの気になるじゃん?木製の床だったりすると下手すりゃ家事の原因にもなりかねんし。

 そういう時はフライパンやコッヘルで受け皿を作ったりしてたのだが、食材を入れる物ではなるべく避けたいというのも事実。海外の蚊取り線香とかさ、なんかヤバい成分混ざってても不思議じゃないし。←偏見

 そうした諸々の面倒さを解決してくれる「無くてもどうにかなるけどあった方が助かる系アイテム」の筆頭じゃないかと思われる蚊取り線香ホルダー。とりあえず海外自転車旅行するならオススメしときますよ。
 
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 ロストしたり壊れたりしつつも何とかリカバリ続けて世界1周看板を使い続けてきた私。だがせっかく日本一時帰国したこともあり、この機会に新しいデザインを考えることにした。


 これは一重に私の面倒くさい注文を一手に引き受けてくれる友人の好意によって形成されてるアイテムで、今回も私があーだこーだと注文し続けた結果の産物でしていや本当にごめんなさい。


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 これが新しいデザイン


 上部のピンホールにリングを通してネットにカラビナで落下防止用の取り付けをしてるのだが、これを利用し走行終了後にネットと看板の位置を調節して自転車のサドルへ被せることで、サドル雨避けカバーとしても活用している。


 プラ板と専用印刷紙を組み合わせて作成してる看板だが、雨に強いどころか積極的に雨を防ぐカバーの立ち位置になるとは私も思っていなかった。何にしても自己満足以外に道具としての有用な価値を見出せたことは喜ばしい。


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 表面のデザインはお気に入りなので変えてない


 地味に日本語でのみ書かれているのは治安不安な地域で現地人が読める言葉を記載してると、無用なトラブルを招きかねないという予防策の面があるから。そういう意味で今回の世界地図を背景に出したデザインはかなりイケてるのでないかと思っている。

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 ヨーロッパに突入したことで床屋を利用していた日々は終わりを告げ、再び自分で散髪する必要に迫られている。しかしカナダで購入したバリカンはあまりにも切れ味が悪いというか、髪の毛を引きちぎるようにカットする代物であり「どうにかせねば・・・」とは思っていた。


 そんな折の一時帰国。私の髪が引き千切れハゲ散らかしてしまう前に、今回切れ味の良いバリカンを購入しておくことは必須事項なのである。


 しかしバリカン業界なんて何にも分からん!とにかくamazonのサイトで安くて使い勝手の良さそうなバリカンを適当に調べてみるワケでして。


 そんな私が選んだバリカンがTOPERSUN社のIPX7というモデル。あんまり考えずこの商品購入してしまったけど、とりあえずコードレスタイプだし「切れ味良い!」みたいなこと書かれてるので良いんじゃないかと。安いし。

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 赤いし 


 しかし手に取った後で気づくは私の調査不足。恐らくは日本メーカーであろうこのバリカンの電圧は110Vとか表記されているではないか。


 現在の電化製品はその多くが変圧器を通さずとも100ー240Vまでの電圧に対応された商品であるため気にしてなかったが、こうしたバリカンやドライヤーといった商品に関してはその限りではない物が多い。本製品が正にそれでコヤツをそのまま海外のコンセントに挿しこもうモノならあっという間にぶっ壊れるどころか火を吹いて火災の原因を作りかねない。


 つまり海外旅行中に使うために購入したバリカンだが、海外では使えないという何の意味も持たない無駄な買い物をしてしまったことになる。アホを通り越して愚かだな。


 とりあえず未使用だし返品処理できるのかな・・・とか思いながら荷物を整理していたところ、先の記事で上げたモバイルバッテリーが目に留まる。そういえばこのモバイルバッテリーは出力100V帯なのであり、PCが充電できるようにとコンセントが付いてるタイプではないか。


 試しに充電してみたらバッチリ作動するのであり、ああ良かったこれで君はお役御免とならずに済んだよ。私も嬉しくって思わず小躍りしてまう有様だ。


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 変圧器としても使えるワケだ


 まぁ何にしても2回も散髪すれば1000円カット換算でも元が取れてしまう値段であり、割と気軽な気持ちで使っていこうと思っている。

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 海外を旅行する自転車乗りに対して、そこで出会う人たちは余りにも親切である。海外出る前に日本1周だってしたワケだし、ある程度仲良くなったり楽しい出会いがあったりするかもと想像はしていたが、まさかこれほどまでに会う人会う人に助けてもらえるとは。

 私の自転車旅行なんてのは、ただ期間が長くて色々な場所へ自転車で赴くだけの旅行でしかないのだが、そんな旅行でも自慢できることがあるとすれば「道中でそんな私のことを応援してくれたり親切にしてくれる人と数多く出会えた」ことである。

 本当に感謝の気持ちでいっぱいなのだが、常々日記にも書いてるように私は「もらってばかりで何も返せてない」のである。

 よく「旅行を終えた後で、他の人達に受けた優しさを返しましょう。」・・・みたいな台詞を聞くが、私はできることなら感謝の気持ちを直接何かしらで返したい。そんな何年も先のことより今この気持ちを返す方法はないものか?

 とか思っていたりするのだが、偶然見つけた日本の物品を扱う商店で折り紙を発見した。調べてみたところ、折り紙というのは日本独自の文化であり、荷物としても嵩張らず様々な形に残るものとしてプレゼントができ、オマケに安い。

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 Amazonで調べてみて、以外と種類が多いことに驚いた 

 ということで何かしら親切を頂いたときに、ささやかな返礼として折り鶴をお返しするようにした。なぜ折り鶴なのか?といえば、そんなの私が折り鶴以外の折り方を知らないから・・・というか、折り鶴すらネットで調べてようやく折れるようになったのであるが。

 今後はヒマな時にウケが良さそうな型を覚えていこうかと思う。ちなみに今までに何度か折り鶴をお返しで渡してみたところ、コチラが驚くほど喜んでくれたのであり、知ってて良かった日本の文化というヤツである。
 



 <世界半周終了時感想>

 最初は40枚入りのタイプを買ったのだが、割と早い時期にすべて使い切ってしまい80枚入りの大容量タイプを新たに購入した。

 ところが今度は髪を傷めないような収納場所に苦慮することとなってしまい、人を喜ばせるためのアイテムのはずが私という人を困らせるアイテムになってしまっているようなきがする困りモノ。

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 ホームセンター好きとして、海外でも同様の店を見つけると色々と物色している私であるが、そうした中で分かったことの1つに「日本じゃないと手に入らない」というような物は本当に僅かしかないということである。

 増してや旅行者がその途中で購入するような品物で、アジア圏で手に入らない物なんて普通は存在しない。できることなら接着力が協力な布製ガムテープは、海外で入手するのはやや困難なので日本で用意しておいた方が良いかと思ったくらいだ。

 だがしかし、散々探しても全く姿を見かけなかった品物がある。それこそがブチルテープであり、むしろ私も日本で購入したことがなかったのであり、こんな商品あったんですね状態だった。

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 見た目は普通のテープと同じ

 だがこのテープの利便性はかなり高い。「テープ同士に粘着力があり、他の物に対しては張り付かない」というちょっと良い包帯などにもあるこの特性は、小物の修繕や工作の補強等に抜群の相性を発揮する。

 先にあげたガムテープはどうしてもベトついてしまうため、使用を躊躇う場面というのがあるものだがブチルテープは「使って剥がす」ことまでを想定しているテープなので、後に剥がすことになっても全く問題を示さない。

 と、いうことはガムテープの内側に使用してベタつきを抑えることもできるし、その上からブチルテープを巻き付けて肌触り良いいように保護することも可能である。

 特に国を跨ぐことで、左右の取り付け位置を変更させなければならないサングラスミラーとの相性は抜群であり、私がブチルテープの利便性を教わったのもサングラスミラーを作成している時である。

 値段も安く、見つけたら必ず購入しようとタイ以降で探し続けていたのだが、結局見つけることができないままになっていたところ、家族がバリ島に来るとのことで合わせて持ってきてもらった品物の1つである。
 



 <世界半周終了時感想>

 滅多に使わないけどビニルテープではくっつかない物だとか、剥がす事を前提としている場合にはブチルテープの利便性は強い。あったら安心できる系のアイテムである。 

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 「もののあはれ」という言葉がある。意味としては、「見るもの聞くこと様々なことに感じ入る」的なことなのだが、個人的には「物は哀れにも壊れてしまう」という解釈をしたい。

 だって自転車の部品に限らず、道具は使い続けている限りいつか壊れてしまうのだ。私が色々と試行錯誤しながら選んだ道具も様々な理由から壊れていく。

 具体的には私が注意していたりしなかったり、むしろうっかり落としちゃったり・・・といった天の意思としか思えないような不幸に見舞われることもあったりして、そうした苦境を乗り越えることこそが重要なのだと私は前向きに考える。

 何が大切なのかといえば、便利な修理道具を携帯しておこう!ということであり、そうしたお役立ちアイテムとして教えてもらったのがこの「ホットボンド」である。

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 小型なのが重要

 基本的に壊れたものを修繕するというのは、割れてしまったり元の位置から外れてしまった・・・といった物を初期の状態に直すことが非常に多い。これを簡単に表現すれば「くっつければ良い」ということになる。自分で書いてても、なかなかのいい加減理論だな。

 とにかく個人でできる修繕なんてのは、針や糸を使って縫い付けるか瞬間接着剤を使って固めるという作業に大別されるのだ。今までも何度か瞬間接着剤を使用して壊れた部品をくっつけたりしてきたが、どうしても瞬間接着剤では接着力が弱すぎる。オマケに手に引っ付いて後始末が大変だ。

 ということで颯爽と登場したのがこのホットボンドである。熱でボンドを溶かして接合面を覆ってしまえば、冷えたボンドが全体を覆ってくれる!という手軽にして協力無比な効果。非常に使いやすい上、地味に値段も安い。日本では100円ショップにもあるし。

 リングの落下防止やネジ穴の封印等、その用途は色々と考えられるのであり、これは面白そうな玩具を手に入れたぞ・・・と嬉々としている私であり、工作好きな男性であればこの気持ちは大いに理解してもらえると思われる。 



 <世界半周終了時感想>

 接着剤では難しいタイプの修繕に使える用具。あとワイヤーの先端って封環がよく抜けてしまうのだが、そうするとこのグルーガンで固着して留めにすることができる。
 

 グルー自体はホームセンター行けばどの国でも売ってた印象で、使いどころを考えると持って安心系のアイテムだと言える。

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 私が自転車の後方に取り付けていた看板は、日本1周の出発前に友人が好意で作成してくれたモノである。この看板を付けて走ったおかげで、道中多くの人達に声をかけて頂くきっかけとなったのであり、大変感謝している。

 私「と、いうことで世界1周用の看板を作ってね☆」
友人「Fuck」

 とかいうやり取りがあったかどうか知らないが、今回も世界1周用に看板を製作してもらった。持つべきは私の無茶な要求に応えてくれる心優しい友である。

自転車世界一周用のぼり(世界一周裏)
 表面

 文章を英語にするべきか悩んだのだが、わざわざ「1人旅ですよ〜、長期旅行で金持ってますよ〜」と宣伝することに繋がりかねないと思ったので、日本語での文章に留めることにした。

 看板自体は左右に余白を作っており、この位置に紐を通してリアボックスへと吊り下げるようにしてある。と、いうのも日本1周の際にベルトに挟み込むようにしていた看板は、度重なる衝撃によってクラックが入り、一部は割れてしまったりしたからだ。

 まぁ壊したり盗まれてしまった場合、同じ看板を送ってくれるという話を無理矢理取り付けてはいるのだが、風来坊の私が荷物を受け取るにはそれなりの苦労が付き纏うからさ。

 何より律っちゃんの描かれた看板が壊れたら、私が世界を走るモチベーションは90%減なのであり、誰だよ看板にプリントしてくれちゃったヤツは。本当にありがとうございます。




自転車世界一周用のぼり(世界一周表)
 裏面


 <アジア走行後>
 何度も落としてはその度にどうにか作り直した看板だが、度重なる雨や泥がビニール素材を通過してドロドロになってしまったこともあり、家族がバリ島に来る機械を利用して友人に新品を作って持ってきてもらい交換した品物の1つ。

 流石に同じミスを繰り返したくないので、看板上部にピンホールの穴をあけ、その部分にミニカラビナを取り付けて脱落帽子処理をしている。 


 <世界半周終了時感想>
  割とよく無くしてるアイテムの筆頭であり、その都度友人に無理言って日本から送ってもらったこと3回。自分でカラーコピー屋にて印刷し板を切り取って作成したこと2回。もう次無くしたら潔く諦めてしまおうかとも思うのだが、まぁこういうのは楽しみとして掲げてたい物だからね。
 

 ちなみにリアライトは落下防止をネットに取り付け、ライト本体をこの看板に嵌めることで設定している。ということで看板がないとリアライトが上手い位置にやってこないという割とどうでも良い点で役に立っている。

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 持ち物の選定する時に私の大きな基準とした観点の1つに「あって便利なものは、なくてもどうにかなるもの」というモノがある。手間隙時間を短縮することを目的として道具は進化してきたわけだが、裏を返せば工夫と時間で対処できることは多いのだ。

 そうした意識で持ち物を選んでいる私であるが、旅の最中に「そうはいっても欲しいもの」ができた時に新たに用意した物品が幾つかある。先のまな板もそうであるし、今回の洗濯物干しもそうした便利さが積載容量の圧迫というファクターを上回って必要と判断された品ということだといえる。

 旅自転車の基本的スキルで「洗った洗濯物を自転車に掛けて走る」というものがあり、過去のロシナンテ号の写真をご覧になればお分かりいただけると思うが、後方ハババッグに取り付けたネットに引っ掛けて、私のTシャツやらおパンツがたなびいている姿が分かると思う。

 この方法で洗濯物は問題なく乾燥させることができるのだが、それでもなお便利な洗濯物干しである本製品はその真価を夜中に発揮する。
 
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 様々な場所で水洗いされる私の衣類だが、その殆ど全てが手洗いで行われており、必然的に脱水などという行程が存在するハズもなく、何時だって洗濯物は手絞りでその水分を発散させている。

 その洗濯物は自転車に掛ける形で干していたわけだが、どうしても自転車が濡れるし服の乾きも悪い。そもそも物干し竿ではない自転車に引っ掛けるスペースは極めて少ないのが現状だ。

 そうした中で小型ではあっても選択物干しが1つあるだけで、状況は劇的に改善する。というか脱水していない洗濯物は、縦向きに干して水分を下部へと集めておかないと乾燥が遅々として進まないのであり、今更だがこんなの基本だぞ。
 
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 小型であるため大した数の服が干せない選択物干しではあるが、そもそも毎日洗う服はTシャツ、ズボン、パンツの3種類のみであり、むしろ収納する面積を圧迫しない利点こそあれ、ピンチの数が足りないという事態には陥りようもない。鉄製で丈夫である点も大切だ。

 なお、ピンチにあってはプラスチック製のピンチが付けられていたのだが、厳しい環境での使用を鑑みて鉄製のピンチに付け替えを実施している。こういう細かい気配りと、繊細な使用道具の選定が私という人物を形作っていると思うのだがどうだろう。 

ピンチのみアマゾンで発見


 <日本1周後感想> 
 自転車に吊るしやすいということよりも、様々な場所に洗濯物を干すことが可能という利点が大きい。小さなフックでは掛けることができる場所はそう多くないのでは?と思われるかもしれないが、そんなのはロープやネットを併用すればどうにでもなる。

 これによって風通しの良い場所に洗濯物を干すことが可能になったため、条件次第では夜に干して朝起きた時にはすっかり感想している服を取り込む。ということも可能になった。脱水ができない状況でこれは驚異的だと思う。

 下手に折りたたみとかできると、稼働部分の強度が弱くてソコから壊れていく・・・というのがよくあるパターンなのだが、幸いにして本製品にはそんな気の聞いた機能は存在しない。単純な物の方が壊れにくいという事実は、旅においては重要な事柄の1つである。


 <世界半周終了時感想>
  長期旅行者の多くは紐というかロープを洗濯物干しに活用する傾向があるが、私は断然このタイプ。ピンチに引っ掛けて衣類を干すというのは乾かしやすさが違う。

 あと毎日継続して洗濯を続けていれば、基本的に1日の衣類洗濯物量はこの洗濯物星に収まる程度しか出てこないのでありバッグない収納の容積とを鑑みてもこれくらいがベストサイズだと考える。雨降ったりしたらその時考えよう。
 

 ちょっと面倒なのが、ピンチとを繋げる素材がプラスチック製の素材であり低温環境だったりするとアッサリ折れてしまうこと。このため既に半分以上のピンチを固定するためにタイラップを活用して無理矢理止めている状態となっており、仕方ないとはいえ不恰好だし扱いづらいのでどうにかしたいとは常々思っている。

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 前回からの続き

 5番バッグの積載品一覧
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 名称はそのまま「フロントバッグ」 総重量3.2kg

 ・ミラーレス一眼、ビデオカメラ、カメラ充電器
 ・カラビナ、ロック、Ipod
 ・お守り関係
 ・タブレット
 ・カメラ三脚、タイラップ
 ・カードケース、パスポート
 ・ペンライト2種類
 ・キャップ、コンパス

 取り外しのしやすいフロントバッグには、カメラの他に貴重品関係も保管しており、ちょっとお店に入る時などもバッグごと外して肩掛けバッグとして常に持ち運んでいる。しかし防水バッグではないため、一旦雨が降り始めるとレインウェアに仕込んでいるビニール袋を被せて走行しており、途端に使い勝手が悪くなる弱点がある。


 6番バッグの積載品一覧
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 名称は「補給食バッグ」 総重量0.8kg

 ・ヘッドライト
 ・名刺入れ
 ・予備財布
 ・ティッシュ
 ・補給食
 ・栄養ドリンク

 トップチューブの上に載せているため、自転車から降りること無く荷物を取り出せるという便利なバッグ。自転車の重量が重いので乗り降りするのは意外と大変なのであり、この位置にあるバッグは重宝している。走行しているとバッグが左右にズレてしまうと欠点があったのだが、この休息日の間に工具を買って、落下防止を取り付けてみた。

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 思った以上にフィッティングして大変満足している


 7番バッグの積載品一覧
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 名称は「物入れ倉庫」 総重量14.0kg

 ・ウェア(冬用ジャージ、冬用靴下、冬用サイクルパンツ、冬用グローブ)
 ・双眼鏡
 ・折りたたみザック
 ・メンテナンスキット(グリス、油、ワックス、接着剤、ガムテープ他)
 ・MTBメンテナンス本
 ・薬関係(内服薬関係、外傷関係、その他関係の3つ)
 ・ウエストポーチ
 ・予備タイヤ、予備チューブ2つ
 ・ソーラーパネル(雨の日のみ)
 ・マット
 ・自転車ロック
 ・タオル
 ・蚊帳
 ・米
 ・調味料の他、食料品

 最重量を誇るバッグ。しかし食材関係が米と調味料しかないので、実走行では更に重量が増していることも多い。容量が厳しくなった場合は、マットをバッグの外に括り付ける予定であり、今後も重量は加算されていく恐れが強い。自転車中央部に積載しているので重量が増えても左右のバランスが崩れないのが救いといえる。というかそうした。


 8番バッグの積載品一覧
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 名称は「工具箱」 総重量1.2kg

 ・ネジ・その他予備部品
 ・パンク修理キット
 ・プラスドライバー
 ・ペンチ
 ・レンチ
 ・六角レンチ
 ・チェーン外し
 ・スプロケット外し
 ・タイヤ外し
 ・自転車ロック

 トラブルが発生した時の修理キット一覧でもある。7番バッグを取り外さないと、開けることすら叶わない位置に積載しているため、必然的に全ての荷物を取り外すことになる修理の際に使えるものを収納することになった。ちょっと知っている人から見ると、スプロケ外しやチェーン外しは必要か?とか思われるかもしれないが、家にあった小型の工具はとりあえず入れているのだわい。


 以上8つのバッグで総重量が39.2kg、直接外付けしているテントなどの総重量が2.8kg、ボトルが2.5ℓ程度積載できるので、総計すると約45kg位の荷物を背負って走っていると思われる。

 今まで荷物の重量を聞かれた時には適当に「50〜60kg位ですよ」とか答えていたのだが、私が如何にホラ吹きであるかが証明されたこととなり、大変恥ずかしい。まぁいいか。

 自転車の走行の際には荷物の重量の左右差が大きいと、運転していてもハンドルが振られてしまうという問題があるため注意しなくてはならないのだが、そうした危険も少ない大変優秀な積載の仕方をしているといってよろしいのではなかろうか。

 今後の課題として、バッグの左右がぱっと見て判別できるようにカッティングシートを張り付けるなどして、分かりやすくしていきたいと考えており、友人の努力に期待する次第である。
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