自転車ときどき世界1周

カテゴリ:日本1周 > 九州・沖縄地域

 何時も何時も隠れるようにテントを設営することに飽きた!私は開放的で景色の良いナイスポイントで就寝したいのであり、そのため山頂の展望台までテントを荷上げすることなど雑作もないことである。

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 開放感溢れる野宿

 こうして気持ちよく缶ビールを飲んでいる私であるが、ふと気付くとトイレは山の麓にしかないのである。その辺で済ましちゃえよと思われるかもしれないが、お上品なモノも迫ってきているのであり、移動しようにも何でこんなにトイレまで遠いのだ。アホと違うか。

 そんな話をしたいのではない。いよいよ私は九州へとタイヤを進めるのであり、ボルテージもみなぎっている状態である。

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 開門橋が迫ってきた

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 有名な壇ノ浦の戦いの舞台ということで

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 下関の朝市が賑わっていて朝食から海鮮丼を堪能しました

 ところで本州ー九州間の高速道路でない道が、どうなっているのかご存知だろうか。これは、地下にトンネルが掘られており、そこを歩いて通過することができる歩行者(自転車)専用通路がある。自転車の通行料金は20円であり、異常に安いな。

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 これはRPGのダンジョンを思い出す景色

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 地底深くで福岡県へと突入

 九州の北側ということなので、最北端を望むべく門司港の東の外れを目指して走るのだが、珍しく九州最北端には何の標識も目印も無いので探しまわる。こういう時にGogle Mapは便利である。

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 なんとも寂しい最北端に到達

 実は進入禁止区域なのだが、漁業関係者のオジさんが特別に通してくれたのであり、「自転車日本1周中」という看板を背負っていることで、こうした出来事はちょいちょい起きている。まったくもって看板を作ってくれた友人には感謝なのである。その看板もココまでの旅でいい感じに破損しており、無事に持ち帰ることができるかドキドキしている。

 さて、県道25号線を使って南下を始めた私なのだが、前方に見えるのは荷物を満載した自転車であり、こんな微妙な道で自転車旅行者同士がすれ違うとは珍しいこともあるものである。

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 なんとママチャリで日本1周です

 私も自転車旅行者と出会うことは、同類を見つけた思いであり非常に嬉しいため、ついついUターンして会話を始めてしまう。曰く、出発日が4月3日とのことで私の出発の3日前ではないですか。出発地が福島で現在九州を北上中とのこと。

 何でママチャリでもう九州復路に入ってるんだと思ったのだが、これは私が寄り道ばかりしていて全然先に進んでいないからでは?と問われれば、全くもってその通りなのであり、今後もその方針を貫き通していきたいものだ。

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 さっさと大分県に入るのであり、福岡県庁は帰り道で

 本日宿泊予定の中津という町は、からあげで有名な町であり、私はそういう値段の安いB級グルメを外さないようにして旅している。からあげ大好き〜

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 どの店に入ろうか迷うほど

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 なにしろ、からあげマップとかあるんだぜ

 というワケで当然からあげ定食を頼んだのだが、出てきたのはからあげはからあげでもコレである。

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 ケンタッキーみたい

 確かにからあげなのだが、私が想像していたのとは若干違っていて、数あるからあげ店の中から、こうしたからあげ定食を出してくれる店を選ぶあたり、私が私たる所以といえるのではなかろうか。

 5月30日 走行距離 100km 九州最北端門司港到着 6/18
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 本日の野宿場所は温泉複合施設の敷地内芝生だったわけだが、お弁当が半額セールをしていたので、朝食用に前もって準備しておく私はやりくり上手なんだぜガハハハ。とか得意になってテント内に仕舞うのを忘れていた夜。

 朝になってカラスの声がうるさいなぁと思い、外を見てみるとカラスが私の朝食を持って飛び去ろうとしているではないか!お遍路を通して諸行無常の精神の元、全ての生き物に優しい気持ちで接することを常にしていた私が殺意を抱いた瞬間である。食べ物の恨みは恐ろしい。

 必至で取り返した弁当を食べながらふと、「朝から何やっているのだろう」と思う30手前男の一幕である。

 気を取り直して本日の目的地である、温泉で有名な別府へと向かうべく国道500号線へと走行を開始した。この道は沿岸部ではなく山中を抜けていくルートなのであり、山あり谷ありの大変疲れる道である。何でこんな道にしたのかと、何時も後になってから思うのだが、その時の気分で!としか答えようがない。

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 趣のあるトンネル

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 ホタルは小さいから可愛いと思うんですよ

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 何故か路上で蛇をよく見かける

 今日も必死になって峠道を越えているわけだが、両太ももは痛みと疲れで限界ギリギリであるし、息は上がって苦しいのにスピーカーから好きな歌が流れてきて、つい歌ってしまって、増々苦しく本当にどうしようもない状態だったりする中で、私を迎えてくれるのが彼等である。

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 行儀よく座ってる場合かい

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 優しい目をしている

 もう張りつめていた糸が切れてしまいそうになるのも仕方のないことであり、こういう時の私の心情は「くそぅ、ヤラれた!」という感じであろうか。

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 それにしても良い景色である

 そんなこんなで、到着したのが地獄巡りで有名な別府である。様々な地獄を見学することができる別府。「天国も地獄も生きている人が見るもの」という考えの私も、大層楽しみにしていた場所なのである。

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 という言葉の後に地獄蒸しプリンの写真を持ってくる私

 私のイチオシは「海地獄」で、水から吹き出る煙といい、目に優しいエメラルドグリーンの色合いといい、思わず飛び込んで泳ぎ回りたい衝動に駆られるナイスな地獄である。

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 温度は96℃くらいだそうだ

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 入場料払う価値ある景色と体験ができる地獄

 逆に「血の池地獄」なんかは湯の色は確かに赤いのだが、煙も薄くて迫力がない。なんだか「赤土が溶け出して混ざっちゃいました」的な色合いに感じてしまってイマイチな地獄である。温度も60℃代と低いのもいただけない。

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 名前負けしていたと思う

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 虎柄パンツ自販機!

 竜巻地獄なんかは、一言でいうと間欠泉なのでそれ以上でも以下でもないのだが、この時間帯に木々の間から木漏れ日が降り注いで何とも美しい光景が広がっているのであり、思わず「流石の竜巻地獄だな!」とか思っちゃう私はチョロい人種である。

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 5分位で吹き出しは止まりますん

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 本日の笑いどころ写真

 そんな感じで色々と見て回ったのだが、この日の気温がなんと35℃にまで上昇しており、むしろ見て回る方がよっぽど地獄なんじゃないだろうかと思った次第である。

 オチもついたところで早々にゲストハウスへ避難し、待望の温泉へ。この地区だけで2850カ所程の温泉があるらしいのだが、そのどれもが驚きの低料金で堪能でき、私も大喜びで竹瓦温泉にて汗を流すのである。

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 驚きの料金100円

 夕食に入った店では、気付くとビールやれ焼酎やれを奢ってもらっていたりして、いい気分でゲストハウスに戻った後も、同宿者の人達と深夜まで談笑。まったく誰だよ、別府の地を地獄とか言い出した輩は。最高じゃないですか。

 5月31日(土) 走行距離82km
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 遅い時間の就寝だったがどうにか6時前に起床。宿泊者の殆ど(自転車乗り以外)が私が出発した7時になっても起きてすらこないのであり、バックパッカーという人種と自転車乗りとは別物であると感じたような。

 国道10号線を進んで、すぐ側に位置する大分県庁へと行くのだが、この道が海沿いを通る大変素晴らしい道なのであり、大きな公園と駐車場、公共のトイレとシャワーまであり、何処でも野宿することができる!

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 しかも自転車専用レーンとビッグフット用レーンまである

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 大分県庁は日曜早朝だったので誰もいませんでした

 さて、今日も今日とて山中を抜け、九州最東端の鶴御崎へと歩を進める私なのだが、山中を抜けるといっても本日のルートは大きな川を沿っていくルートなのでありアップダウンのない楽勝な道である。

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 こういう道を走りたいんだ

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 何故か断言されてる男の港こと鶴見地区

 しかしこの看板からが本日の本番なのであった。11kとか表示されているのは何だったのか、半島の先端へと激しい向かい風の中走っても走っても辿り着かない鶴御崎。11kmなんか10km手前で通り過ぎたわい、とか文句を言っていたところ、見えてきましたよ!登り坂が。

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 永遠と海岸線を走るの図

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 道を間違えて登ったひょっとん峠

 そうなのだ。地図で見ていた時から鶴御崎は「何だか岬灯台までつづら折りみたいな道が続いてるんだよなぁ」とか思っていたわけだが、大概の場合、そうした想像は悪いことばかり的中する。

 既に100kmを越えて走っている私にとって、このコースを作成したヤツはとんでもないSだと思いつつ、それってつまり自分がSということになるのか?というマヌケな想像で苦しさを紛らわそうとする健気な努力も、坂の前では等しく同じ。苦しいなぁ

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 しかし苦しい道のりであればあるほど、ゴールが見えた時の喜びといったら!

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 と、いうわけで九州最東端に無事到着です

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 本当の最東端ポイントは地味な立て看板が1つ

 泣きたい程に汗まみれになったので、ちょっと無理しても温泉に入ろうと思い、20kmも逆走した挙げ句に「去年、その施設は潰れたよ」とか言われてしまうのであり、もう何も信じられない。

 仕方なく野宿場所隣りの幼稚園内水道を拝借して水浴びをしたのであるが、夜の田舎の幼稚園にパンツ一丁で水浴びしている姿を目撃されたら、言い訳できないよなぁと思う三十路手前の茶壺です。

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 腹いせに夕食の米は3合炊いてやった

 6月1日(日) 走行距離133km 大分県庁到着 21/47 九州最東端鶴御崎到着7/18
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 今までの経験上、1日の走行距離が120kmを越えてしまうような場合、翌日になっても疲れが残ってしまうのであり、やむを得ずそうした走行をした次の日は軽めの走行をするように心掛けている私である。←フラグ

 さて、朝起きてみると空一面に雲が広がっており、最近ずっと良い天気が続いていたのだが、いよいよ梅雨の逆襲が始まりそうな空模様である。別府で調べた時の天気予報では、翌日は1日中雨が降り続けるらしいので今日が勝負どころであるといえる。

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 本日の野宿場所

 よっしゃ、早めに宮崎の祖母の家までいっちゃるか!と走り出すも、人がやる気を出しているときに遭遇するのは大抵の場合、登り坂という名の壁なのである。

 余談だが、私は登り坂を進む時には歌を歌っていることが多いのだが、その気力もない場合には「自分の人生登り坂!どんどん上がっていってるぜ!」と自分に暗示をかけて走っている。

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 それでも朝一から登り坂はツラい

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 海沿いを走っているとトンビの多さに驚く

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 えっ、なにこの看板表示?

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 田舎の県境は大概の場合、峠の山頂

 ところで私の前職には曜日による休暇というものが存在しなかったため、日曜の午後になるとテンションが落ちてくるとかそういう意識は薄かった。しかしそれでも月曜日というのは何となく憂鬱な気分であり、何だか嫌な予感がするのである。

 そうした予感というのは見事に的中するものであり、昼食にしようと思っていた道の駅のレストランは月曜定休日だったりして、道の駅で定休日とか作んじゃないよ、と声を大にして呪いの言葉を投げかける怒りの茶壺である。

 仕方ないので食堂を目指して走ること30分。何もない田舎地域でもどうにか食事処はあるもので、ようやく見つけた情報によると、民宿・食堂として4つの店が並んでいるではないか。
 
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 やれやれ、やっと栄養補給だわさと店を訪ねると
 定休日

 おいおい、勘弁してくれよと次の店に
 定休日

 何だか嫌な想像が膨らんだので残った店を一気に調べてみるも
 定休日 定休日

 もう私、ゴールしても良いよね。何処へ?

 半泣きになりながらカップラーメンで腹を膨らまして走っていると、雨まで降り出す始末。昨日の疲れが思っている以上に残っており、まだ祖母の家までは50km以上ある。ここは無理せずに温泉で休むべきだと思い、ヘルストピアという延岡の温泉施設へ。

 月曜定休日

 ふざけとんかい!もういい、どうでもいいよ。ここまで悪条件が重なってツラい思いをすると逆に燃えてくるわ。というかどうしても湯に浸かりたくなって、1度はあきらめた祖母の家まで雨の中40kmを走りきることを決意。

 現在時刻15時、現在の走行距離80km、体は疲れきっていて、雨は激しさを増すばかり。つまり最高の状態ってことだ!
 
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 酷い雨になってきて何もかもが嫌になる瞬間

 途中で寄り道したかったスポットを全て無視して、これが私の全力全快。無事に到着した後、私の就寝時の姿は、祖母曰く「死んだように眠っていた」そうである。

 月曜日とは、げにもおそろしきものなり

 6月2日(月曜日) 走行距離119km
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 梅雨入りである。外を見ると激しく雨が降り続いているのであり、これからの1ヶ月こうした天気が続くのだと思うと憂鬱でならない。別に頑張って距離を走ってやろうなどという気持ちはサラサラないのであるが、一人の自転車好きとしては毎日自転車に乗って遊んでいたいという気持ちもあって、要するに面倒くさいタイプなのである。

 とはいえ一昨日、昨日とかなり無理して走ったツケが来たのか、両足の筋肉痛が本旅で最高値を叩き出しているのであり、も〜痛くて動きたくないのである。

 部屋でゴロゴロしながらサッカー見て、偉そうに批評しているなんて昨日の時点では想像すらしていなかったのであり、人生ってわかんねぇ。

 サボってた日記やブログ記事書いたりして、優雅な宮崎の夜。


 翌朝になっても雨は降り続いていて、今日もダラダラ記念日を堪能するべしという神の声かとも思うのであるが、10時頃に降り止んだ空を見て、意気揚々と出発した私が痛い目に合うことを一体誰が予想できたであろうか。

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 2日間の雨で川の土石流が酷いことに

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 一旦は天気も小康状態を保つ

 保っていたのだが、思い出は何時の日も雨〜なのである。5kmもしないうちに降り始める雨、コンビニへと避難する私。いくらレインウェアを着ていようとも、前が見えずらいわ、ブレーキが利かないわの雨の中を走ることは極力避けたい。以後、雨宿りをしながらの鈍行運転が6時間に渡って続くことになる。

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 ついに南端、鹿児島の表示が出始めた

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 宮崎県庁に到着、TVで見た通りの景色

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 このオブジェでお店は花屋さんです

 県庁を経てようやく降り続いていた雨も落ち着いてきた。すでに靴の中はぐちゃぐちゃであり、ウェアは内部の熱でムレムレの状態だ。一体どうしてこんなことになってしまったのかサッパリ分からない。

 こうしたツラい日において、最後の最後に夕日が見えたりするのであり、こういう瞬間に旅をしている幸せというものを実感したりする。

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 疲れが吹き飛ぶとか、そんな都合のいいことはないが

 18時過ぎに無事に実家に到着。走行距離も5000kmを越え、全体の半分程度を走りきったということとなり、しばしの間、ハーフタイム休憩である。

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 ロシナンテ号も清掃、メンテナンスをしてやらねば

 6月3日(火) 休息日
 6月4日(水) 走行距離80km 宮崎県庁到着 22/47
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 実家でまったり1週間。自転車の整備したり、ダラダラしたり、この先の情報収集したり、ゴロゴロしたり、消耗品の補充をしたり、グータラしたりしていた。良い休息日である。

 雨も降り止んで良い天気の木曜日、まさしくサイクリング日和なのであり、私も暫く走れなかったことで溜まったフラストレーションを発散させてやるぞと意気揚々と7時15分出発。

 青い空とまっすぐに伸びる道路、こうした中を走る気持ちよさを存分に堪能できる幸せを味わう私であり、休んでいる間は体も回復できて楽しいし、走ってみれば気持ちよくて楽しいのであり、自転車旅行って最強なんじゃね?と遅まきながらその可能性に気付いた今日この頃。

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 河川敷を永遠と進む自転車道

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 九州南部から急速に増えたコンビニ「every one」

 今日は先週走ったルートをわざわざ20kmも逆走しており、それもこれも風光明媚で知られる日南海岸を走るためなのであり、私にそこまでさせるとは、全くもって罪なヤツである。

 そこまでして面白スポットが無かったりしたらどうしようと心配したのであるが、そんなものは杞憂に終わった。やはり、有名観光地には人を引きつける名所というものが存在し、同じようにマヌケなスポットも点在しているのである。

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 手書きで書かれた「ラブ!パワースポット」

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 正座をしてお出迎えです

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 この勝ち誇った表情はなんなのん

 いやいや素晴らしいじゃないですか。景色や道が良いことなんて大した売りにもならないが、こうした何処へ辿り着きたかったのだろう?と思ってしまう数々のオブジェを設置いることは大いに誇っていいと私は強く断言する。責任は持たない。

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 南国基調の良い道なんですって

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 それはそれとて鹿児島県に突入

 ところで私は基本的に、その日の最終ポイントは温泉としている。日本国内であればとりあえず20kmも走ればどこかの温泉にぶち当たるものであり、100km前後で温泉に到着して走行を終了するのが美しい自転車旅行ではないですか。

 しかし、1週間も走っていないと途端に勘は鈍ってしまうようであり、「今日は体力全快だし100km強くらいの場所の温泉を目標にすれば良いか〜」と地図で目星を付けた温泉は、100km走っても看板1つ見えず、110km走っても予感すら感じさせない。120kmを越えてようやく看板を見つけたと思ったら、

 「10km先温泉」

 ふざけとんのか!足が慣れてないせいで両膝が痛くて仕方ないにも関わらず、まさかの130kmオーバーを叩き出してしまうのであり、そろそろ1週間くらいの長期休暇を挟んだ方がよろしいかと思われる体調なのである。

 6月5〜11日 休息日
 6月12日(木) 走行距離133km
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 本日も道の駅で楽しい野宿ライフを洒落込んでいたのであり、いそいそとテントを設営する私である。ところが少々ポイントが悪かったようで、私が寝ているテントのすぐ脇を人が通ったりしてああ恐ろしい。

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 自販機の側でテントを張っちゃ駄目ですね

 さて本日は本土最南端である鹿児島県は佐多岬へと行くのであり、私の感慨もひとしおである。昨日無理して左膝が痛かったりというコンディションの中、果たして到着できるのかとやや不安を抱えながら7時に出発。

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 銀色に光るアンチクショウ

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 たこ焼き大阪鹿児島串間店ってどうでもいいわ

 最近気付いたのだが、半島というのは海へ向かって進むにつれて、標高が低くなるなんてことは無いんですよ。それどころか岬の先端まで激しいアップダウンが続いているような嫌らしい道も多々存在するのであり、何が悲しくてこんな大変な道を走っているのだ私は。

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 ロマン街道という名の峠地獄

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 まだ20km以上あるけどここで食材購入

 やっとの思いで佐多岬ホテル・・・・の横にある無料キャンプ場に到着。イノシシが敷地内を闊歩していたりして、普通に夕食作っても大丈夫なのだろうか?他にも猿とか何度も見かけるのであり、か弱い私は自分が襲われないか心配でならない。

 そんな心配性の私もついに本土最南端、佐多岬に到着したのであり、あふれる感動を何故かアイドルグループの「隅っこ大好き〜」という歌で迎えられて、旅情とかそういう感じは皆無であった。しかも頭に残って脳内リピート再生されており、これが佐多岬販売促進大作戦であることは相違ない。
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 北緯31度線 ニューデリーやカイロと同緯度であり暑いのはそのせいか!

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 佐多岬の看板が多過ぎる

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 どれが最南端なのか

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 分からないじゃないか

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 最南端の公衆電話があったので記念に電話をかけようとするも

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 カードのみ。テレカなんて持ってねーよ

 いやいや、素晴らしい岬を堪能した後、佐多岬ホテルのお風呂に入ったところで、商店にてホテルのお風呂を安く利用できることを教えてくれたオバちゃんと再会。「いや〜その節はありがとうございました。」と挨拶をしていた私。

 15分後には焼酎をガバガバ飲みながら地元の人達と談笑しているのであり、気付いた時にはカラオケで美声を披露していて一体何がどうしてこうなったのかサッパリ分からない。ハッキリしているのは、焼酎瓶2本が空っぽになるまで飲み続けて楽しい夜を過ごしたということだけである。

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 歌われる曲が演歌オンリーのカラオケ

 今日も今日とて道行く人にペットボトルを2回も頂いており、本当に優しい人が多いなぁと思っていたところで、最後もまたこうして色々とお世話になっているのであり、出会いって縁だなぁと感動する。そんな佐多岬の夜。

 6月13日(金) 走行距離99km 九州最南端佐多岬到着8/18
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 焼酎は次の日に残らないのが良いですね、茶壺です。多分、最後に二日酔いになったのは自転車旅出発日であり、そう考えるといったい私は何をやっているのだと思わないでもないが、多分それは友人達が悪い。そういうことにしておこう。

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 今日の宿泊先 ホテルが間近に見える

 動物に盗られることもなく無事だった朝食を食べて、7時10分に出発。実は昨日走った道は山中を抜ける大変厳しい道であり、本日走行する道は海沿いを直進する海岸線である。やったね、楽チンだ。

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 宗谷岬まで2700km 真面目に走れば1ヶ月で着く、のか?

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 24時間空いてるし、コンビニみたいなもんだよ

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 珍しい黄色のポストと黄色の愛車

 しかし楽勝ロードのはずであった国道220号海岸線は、意外とアップダウンが多くて疲れるのであり、あー喉が渇いたとか思いながらの走行。すると、車から声をかけてくれた夫婦がポカリとスイーツをくれて補給完了。

 とはいえ1時間もすると坂道を必死に汗かいて登ってるのであり、何故か前に止まっているバイクがいる。

 「ニイちゃん、頑張ってな!これでジュースでも飲んでよ。」と、お小遣いを貰う私。

 気分も体力も上向きなって走り続けるのだが、午後も2時近くともなると水分補給は必須である。ちょっとコンビニに寄って休憩がてら補給を実施しようとすると、

 「さっき食堂で隣に座ってましたよね」と、声をかけてくれる人が。気付くとまたも飲み物を買ってもらっている私であり、凄いよ!何もしないでも補給ができる。嬉しいことが続く九州南部の旅である。

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 絵になる鳥居

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 なんか色々書いてあるが、要するに野宿ポイントですよね

 佐多岬から北上を続けて桜島へと辿り着く。流石、現在も活動を続ける火山であり、建物の屋根や道路の隅っこにも灰が堆積しているのが良く分かる。

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 溶岩石に生えている木々

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 この避難壕だけ手作り感満載でステキ

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 川なのに灰に埋もれて川じゃなくなってるの図

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 厳しい環境でも笑いを忘れない薩摩剣士

 桜島からフェリーで鹿児島に渡って宿泊場所を探すところで大量の荷物を積んだ自転車乗りが。聞けばやっぱり自転車日本1周中、4月に仙台から出発したとのことで、それだけ聞くと私がサボりながら走っているみたいに感じるのであり、それは大体あっている。

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 2台並べて記念撮影

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 国道3号線の終わり(1kmも走ってない)

 ゲストハウスの宿泊は素晴らしいのであり、それは多分に洗濯物が良い感じに乾かせるというファクターが強いのだが、色々な人達と話をすることも大きな要因である。むしろ洗濯物の方が重要なのかよ、みたいなツッコミは受け付けない。

 偶然出合った20歳の子(男)と飲みにいったり、共同スペースで何時までも話をしている楽しさよ。気付けば日付が変わっているのであり、今日だって100km以上走ってるのに元気な私である。

 6月14日(土) 走行距離105km
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 8時前の遅い起床。そも私がゲストハウスに泊まったのは、今日のサッカーW杯日本戦が見たいからなのであり、そのためにダラダラしたり、休みもせずに遊び回ったりすることを私は全く厭わない。そうした強い精神を持ち、自国を応援するナショナリズムを備えた日本人であるところの私は、旅の途中であってもTVの前でゴロ寝待機を貫くのである。なお、結果については省略させていただく。

 チェックアウトギリギリの12時まで滞在した後、屋久島へと向かうフェリー乗り場へ移動する。といっても、このゲストハウスは鹿児島港の目の前であり、楽勝なんだぜガハハハと移動し確認したところで、私が乗船を予定しているフェリー乗り場は10km以上離れた谷山港なのだと発覚する始末。

 何が直近で楽勝なんだよ!やってられんわ。

 ブツブツ文句を言いながら、サンダルで自転車をこぎこぎ南下する私であり、今日は結果的に休息日となるはずだったのに走り回ってしまう私は真面目な男である。

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 背の高い鹿児島県庁は写真が撮りずらかった

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 こういう秘密基地を作るのが子供の時の夢でした

 フラフラと迷いつつも無事に谷山港に到着した私であり、鹿児島港と比べてそのショボさに驚く。というかチケット売り場がプレハブ小屋であり、貨物のコンテナに囲まれていて見落としてしまったじゃないか。

 さて、屋久島へ向かうフェリーには高速艇を除いて2社が運行しているのであり、ほとんど同じ航路なのに料金が異なっているのはどうしてなのだろうと思っていたのだが(当然私は安い方を選んでいる)、なるほどこちらのフェリーは設備を最低限にまで削っているのですね。

 とりあえず私はフェリーに乗ると全室探索して回るタイプなのだが、この船はトイレと客室しか存在しないのであり、あっという間に終了してしまった。乗船時間の割にこの簡素な作りには、なるほど料金が安いわけであり、今日のタイトルは「フェリー探検隊」で良いやと思ってたのにどうしてくれるのだ。

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 明日には島へ到着だと思いつつ就寝。

 6月15日(日) 走行距離27km 鹿児島県庁到着 23/47
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 このフェリー船「はいびすかす号」は屋久島に朝7時到着であるのが素晴らしいところであり、到着日から島の散策をたっぷり行えるというのは有り余る利点といえよう。

 そう思って飛び出して見えたものは一面の雨なのであり、もうどうでもいいわ。さっさと宿泊予定のライダーハウスに移動して一休みしたい私である。

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 体型がオカシクないかな?

 さて、屋久島で自転車乗りが集結する宿泊先こそがココ、ライダーハウス「とまり木」である。日本1周の自転車旅行者などはそう数が多いとは私も思っているわけではないが、この狭い屋久島でフェリーを出てから5分後に1人、とまり木に滞在している人が1人と、どちらもこのライダーハウスを拠点にしており何この確率変動は?

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 自転車日本1周のテニスこぞうさんと      http://1224.tenniskozou.asia
 バイクで日本1周しているふぁっとがーるちゃん http://ameblo.jp/debusutabi/

 そのまま話し込んで当然のように飲み会へと移行する。旅人同士の会話が面白くないわけないのであり、みんなの共通認識で「道の駅はホテル」となっていたことに安堵したりしなかったり。

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 外と内の2カ所の共同スペースという名の宴会場

 午後になって登山用品のレンタルをしなくては思い立ち、慌てて登山用具のレンタル屋へと走るのであり、いったい午前中は何があったのか分からない。すわ、キングクリムゾンか!?

 私のレンタル屋への出発とともに、みんなそれぞれの食事を買い出しに出て行っており、帰ってみれば大量のスナック菓子と芋焼酎がテーブルを占拠しているのであり、そういうことならこっちにも考えがあるのだぜ。

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 どん!

 嗚呼、呑んべの旅人達が笑い合う夜は長い。なお、飲み過ぎてゲロった挙げ句、介抱されてテントに強制送還されている私であり、明日の宮之浦岳登山を前に早くも不安の様相を呈している。

 6月16日(月) 走行距離 30km
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