連日送別会を開いてもらったりしてやや酒臭い私である。同僚や友人とは良いもので、職場やプライベートで清廉潔白どころか仕事中に寝てしまったり、飲み会で潰れた者にプロレス技を繰り出したりした気がする私に対しても暖かい席を設けてくれて感謝感激雨あられである。
そんな送別会の席で特に仲の良かった友人達がサプライズで1人1品ずつプレゼントを用意してくれ、なるほど日々人に良くして生きていると、巡り巡って自分に返ってくる。情けは人の為ならずを身をもって体験しており、これはまごうことなき自慢である。
合コンに誘ってもらい、永遠と私の好きな映画の話を続けて周囲に喋らせないこともあったりしたが、思い返してみるとあれは場を盛り上げるために私が必死だったという気がする。泳ぎに行ったとき、1人だけ何時までも返ってこず遊んでいたのは皆に良い写真を見せたい気持ちが強かったからに違いない。
あの時もこの時も、私は周囲に気を配って行動しており、そうした結果として皆が私に激励を返してくれる。美しい話ではないか。そういうワケで早速プレゼントを開けてみる。
いやいや感激である。私が自転車で旅して回ることを考えて保存の効く食料を準備してくれるあたり、本当に頭が下がる思いだ。缶切りが必要ない点もポイントが高い。いざという時に携帯ツールの缶切りがすぐ使える保証はどこにもなく、そうした際のリスク回避にも一役買っている。
普通、プレゼントというのは、100%空相手の立場になって選ぶということはなかな難しいモノである。このサバ缶からはそうした気遣いの気持ちをヒシヒシと感じる。ってワケで次。
きたわー。イワシである。食べるとDHAが豊富なアイツには「私が健康に世界を回ることが出来ますように」という願いを込めている姿が浮かんできて、イヤイヤ本当に飲み会の時はスミマセン。もう調子のってエビぞり固めとかしたことを未だに根に持たれていないか心配になってきた。次いこ次。
カブったと思った人、早計である。サバはサバでも「水煮」缶でありその内容は全然違う。ってか何が嬉しくてフォローに回っているのだ、私の立場はニコニコしながら「大切に使わせてもらうよ」みたいな歯の浮く台詞を並べることではなかったのか。ええい、最後まで缶詰は勘弁してくれ。
感謝の正拳突き1万回ぃ!
さすが、私のことをよく分かっていらっしゃる。オマエら皆、愛してるぜ。