マレーシア18日目&シンガポール1日目 ククの町〜コーズウェイ国境から南南東に約20km シンガポール市内
本日はラマダンの最終日であり、イスラム教徒にとっての新年となる日でもある。早朝から隣に建っているモスクの大音量音楽で強制的に起こされる。音楽というか、日本でいうお経みたいな感じか。「アラームアッサラーム」とか色々いってるようだが、ときどき咳したりするあたり、語り続ける方も大変だなぁとか思う。
昨日走った道を逆走してポンティアークの町を目指す。ところでマラッカで購入したコンパスの台座であるが、磁力の影響してくる範囲から抜け出せてないようで、台座の上でも針はあらぬ方向を向いてしまう。そんな磁石となっているフロントバッグから離れる一方で、でも手元に視線を落としてすぐ確認できる位置を求めた結果、こうなった。
そんなコンパスを抱えてポンティアークの町を抜け、いよいよジョホールバルを目指す。今日こそはラマダンも終了して色んな屋台が選び放題かと思われたのだが、ムスリムにとっては本日から新年における連休となるのでやっぱりお店は閉店してる。とことんラマダンに翻弄されている。
食事を終えていよいよシンガポールへ突入かと思われた矢先にスコール。クアラルンプール以後、あんまりスコールで苦労した記憶がなかったのだが、やはり一筋縄で出国させてはくれない様子。
1時間ほど休憩した後、今度こそシンガポールへと向かう。自転車でシンガポールへ渡るには、コーズウェイという橋を利用して移動するのだが、このイミグレーションがかなり手前に位置しており、適当に看板に従って走っていたらいつの間にか手続きが始まっていた。
正直なところ、細かな小銭を使いきったりとか両替とか、幾つかやり残したことがありつつもシンガポールへと入国。この状況でどうこう言ってられないので仕方なく先へと進む。
小さな島国であるシンガポール。島の北端から入国し、反対側まで2〜30km程度。交通量も多いし、自転車で旅行をするような国ではないのだが、超先進国だけあって、これまでの東南アジアで買えなかった物が購入できたり色々と便利である。ただし物価は東京を上回るレベル。コンビ二に入り、ペットボトルの値段がマレーシアの3〜4倍に跳ね上がったのを見た時の私の衝撃は筆舌に尽くしがたい。
なおシンガポールはゲストハウスも旅行者も多いのだが、ゲストハウスの価格が安宿料金ではない場所が多い。そんな私が頼りにしていたのが、元自転車旅行者が経営するゲストハウスの「Tree in Lodge」である。何とこの宿、自転車旅行者は料金半額で宿泊できるとのことで、他の安宿には目もくれずに突撃である。
そしてラマダン終了で連休のため、旅行者が多くて満床であると伝えられる茶壺さん。ラ〜マ〜ダ〜ン〜。
とはいえ設備の利用可と荷物を置かせてもらえたので、夜中に10kmほど離れたキャンプ場に野宿するため出発。次のジャカルタ行きフェリーが出港するまでの短いシンガポール滞在だと思っていたのだが、初日から野宿とは驚きである。
結局テントも張らずに公園のベンチにて就寝。シンガポールは深夜にスポーツしてる人とか家族連れとか多いのだが、やっぱり熱帯地域という土地柄なのか?テントも張らずに公園にて野宿。なお、しばらくシンガポールに滞在するつもり。
2015年7月17日(金) 走行距離129km 累計16137km