自転車ときどき世界1周

カテゴリ:アジア > シンガポール

 マレーシア18日目&シンガポール1日目 ククの町〜コーズウェイ国境から南南東に約20km シンガポール市内

 本日はラマダンの最終日であり、イスラム教徒にとっての新年となる日でもある。早朝から隣に建っているモスクの大音量音楽で強制的に起こされる。音楽というか、日本でいうお経みたいな感じか。「アラームアッサラーム」とか色々いってるようだが、ときどき咳したりするあたり、語り続ける方も大変だなぁとか思う。

RIMG0053
 家主である警官の兄ちゃんは寝てたが

RIMG0054
 駐車場に人が入りきらないレベルの人だかりに

RIMG0055
 日本だって新年は皆お参りに行くものね

 昨日走った道を逆走してポンティアークの町を目指す。ところでマラッカで購入したコンパスの台座であるが、磁力の影響してくる範囲から抜け出せてないようで、台座の上でも針はあらぬ方向を向いてしまう。そんな磁石となっているフロントバッグから離れる一方で、でも手元に視線を落としてすぐ確認できる位置を求めた結果、こうなった。

RIMG0060
 というかココしかなかった

RIMG0061
 まぁそのうち改良しようと思う

 そんなコンパスを抱えてポンティアークの町を抜け、いよいよジョホールバルを目指す。今日こそはラマダンも終了して色んな屋台が選び放題かと思われたのだが、ムスリムにとっては本日から新年における連休となるのでやっぱりお店は閉店してる。とことんラマダンに翻弄されている。

RIMG0066
 なので今日もお昼は中華系

 食事を終えていよいよシンガポールへ突入かと思われた矢先にスコール。クアラルンプール以後、あんまりスコールで苦労した記憶がなかったのだが、やはり一筋縄で出国させてはくれない様子。

RIMG0069
 一歩も外に出れやしない

RIMG0068
 こんな時ほど文庫本ですよ

 1時間ほど休憩した後、今度こそシンガポールへと向かう。自転車でシンガポールへ渡るには、コーズウェイという橋を利用して移動するのだが、このイミグレーションがかなり手前に位置しており、適当に看板に従って走っていたらいつの間にか手続きが始まっていた。

RIMG0071
 とりあえずバイクレーンに乗って

RIMG0072
 一方通行の道を進むとイミグレ

RIMG0074
 手続きすると、そのまま連絡橋に出る

 正直なところ、細かな小銭を使いきったりとか両替とか、幾つかやり残したことがありつつもシンガポールへと入国。この状況でどうこう言ってられないので仕方なく先へと進む。

RIMG0077
 車の渋滞が酷い

RIMG0081
 うお〜大都会の風格が

RIMG0084
 ちゃんとバス停に路線図が載ってる!

 小さな島国であるシンガポール。島の北端から入国し、反対側まで2〜30km程度。交通量も多いし、自転車で旅行をするような国ではないのだが、超先進国だけあって、これまでの東南アジアで買えなかった物が購入できたり色々と便利である。ただし物価は東京を上回るレベル。コンビ二に入り、ペットボトルの値段がマレーシアの3〜4倍に跳ね上がったのを見た時の私の衝撃は筆舌に尽くしがたい。

RIMG0086
 その代わり本当にインフラレベルは高い

 なおシンガポールはゲストハウスも旅行者も多いのだが、ゲストハウスの価格が安宿料金ではない場所が多い。そんな私が頼りにしていたのが、元自転車旅行者が経営するゲストハウスの「Tree in Lodge」である。何とこの宿、自転車旅行者は料金半額で宿泊できるとのことで、他の安宿には目もくれずに突撃である。

 そしてラマダン終了で連休のため、旅行者が多くて満床であると伝えられる茶壺さん。ラ〜マ〜ダ〜ン〜。

 とはいえ設備の利用可と荷物を置かせてもらえたので、夜中に10kmほど離れたキャンプ場に野宿するため出発。次のジャカルタ行きフェリーが出港するまでの短いシンガポール滞在だと思っていたのだが、初日から野宿とは驚きである。

P7170299
 夜のベイマリーナ脇を通りつつ

 結局テントも張らずに公園のベンチにて就寝。シンガポールは深夜にスポーツしてる人とか家族連れとか多いのだが、やっぱり熱帯地域という土地柄なのか?テントも張らずに公園にて野宿。なお、しばらくシンガポールに滞在するつもり。

 2015年7月17日(金) 走行距離129km 累計16137km
    mixiチェック

 シンガポール2日目 シンガポール市内

 テントも張らずに眠ったシンガポールの夜であるが、このイースト・コースト公園は常に海風が吹き続けるため暑くて眠れないということはない。公園内には100人単位でスポーツ途中で仮眠を取っている人や、よくわかんないけどベンチで寝ている人がいるので、縄張りを侵害しなければこれほど安全に野宿できる場所も少ないかと思う。なお、オススメはしない。

RIMG0095
 宿から遠いことが最大の難点かと

RIMG0096
 土曜日とはいえ朝から人多すぎでは?

 昨日公園に着くまで迷いながら走った距離が25km。明るくなった上に道も把握した帰り道の走行距離は13kmだったりして、昨日の私は夜のシンガポールで一体何をしていたのだ?とか疑問に思ったりもする。あまりにも無駄に走りすぎ!

RIMG0098
 こんな写真撮ってる場合違う

 さて、シンガポールだ。この小さな国でやりたいことは只1つ。既に推奨されている距離を既に1000km以上もオーバーしているロシナンテ号のタイヤこと「マラソンプラス」の新しいタイヤを交換すべく、はるばる私はやってきたともいえる。

 ここで私が使用している「マラソンプラス」というタイヤについてちょっと語りたい。一般的にスポーツ用自転車のタイヤは3000〜5000kmが寿命であるが、対パンク性能&耐久性において最高クラスの本製品は、海外自転車旅行者の多くが愛用している逸品である。

 しかし、製造メーカーであるシュワルベ社がドイツのメーカーであるためなのか、そもそも速度が出せないスポーツ向きではないタイヤは需要がないのか、東南アジアにおいてこのマラソンプラスを扱っているサイクルショップは、ついに今まで1店舗も見つけることができなかった。

 そうした流通量の少ないマラソンプラスタイヤは、割と北米・ヨーロッパ以外の地域で扱っている店があると、旅自転車乗り達の口コミ情報で「あの店にはマラソンプラスの在庫が豊富に揃ってるぜ!」的に有名になったりする。我々の自転車乗りが行う情報交換の優先順位は

1、今後走る予定の国の道路状況
2、自転車用品やアウトドア製品を扱っている店の情報
3、田舎でも食堂・宿が多いかどうか(そして野宿は容易か)

 ・・・みたいな感じだと思う。バックパッカーの人達と話が合わないのも無理はない。

 そんな自転車乗りの生命線ともいえるマラソンプラスだが、実は宿泊している(まだしてないけど)ツリーインロッジのオーナーは、海外自転車旅行の経験者であり副業で旅自転車用品の販売も行っているのだ。もちろんマラソンプラスも扱っており、この国における最大の目的は既に達成したといっても過言ではない。

 ということで焦る必要もなし、シンガポール観光に繰り出すことにする。何処へ行く?そんなの決まってる!行き先は「ハーパービラ」一択である。

P7180304
 入場料が無料なのも得点高い

 もう入り口からして、周囲の景色から浮きまくっている佇まい。普通の観光地にはない「何が待つのかワケ分からん感」満載のシンガポール有数のオススメスポットだといえよう。

P7180309
 のっけから良いポーズ

P7180311
 「ぼく悪いドラゴンじゃないよ!」

P7180312
 製作を依頼された時の気持ちを聞いてみたい

P7180315
 最近気付いたのだが「地獄」関連は絶対面白い法則

P7180327
 さすが地獄は恐ろしい姿の怪物が

P7180331
 旗もって応援してるだけのオマエ!

P7180337
 エロティズムを感じる・・・わけがない

 もうね、ズルい。私は一応言葉で物事の面白さを伝えたいと思うタイプなのだが、写真1枚1枚の破壊力が大きすぎる。どこからツッコミしたら良いのか分からない!・・・とか、魅力が溢れ過ぎてて恐ろしくなろうというもの。

P7180342
 なんて良い表情しやがるんだ・・・

P7180343
 不安しか感じさせないその姿

P7180351
 先生!あっちでケンカしてま〜す

P7180354
 私はこういう方が恐怖を覚えるというか

P7180372
 得体の知れない不気味さをかんじません?

P7180362
 基本的には中国関係の物が多い

P7180363
 説明文に日本語もあって親切・・・ってか、さっきの封神演技かよ!?

P7180366
 笑うな危険

P7180368
 夢に出てきそう

P7180377
 やっぱ相撲ですよ

P7180382
 また来てね!

 珍しく写真満載の日記である。写真が多いとブログ作成が面倒で嫌なのだが、シンガポールのネット事情は日本に勝るとも劣らない素晴らしい環境のため、写真のアップロードが楽で良い。この際だから、写真UPに時間のかかるギャラリーを数日続けるのも良いやもしれぬ。

 そして週末土曜日にはベイ・マリーナでイベントがあると教えてもらい、喜び勇んでロシナンテ号を走らせる。道中がビックリするほど交通規制されてたりで移動が大変だったが、どうにか到着。

P7180405
 この建物がベイ・マリーナです

P7180401
 この建物はマーライオンです

P7180400
 というか水しぶきがコッチに飛んで冷たい

P7180406
 なお、シンガポールにはマーライオン全部で5体いるとのこと

P7180417
 とかやってるうちに花火ショー

P7180420
 周辺から日本語が何度も聞こえてきて「日本か!」とか思う環境

 しかしイベント盛りだくさんな1日となった。反動で明日は全く動かなくても良いやとも思うのだが、いかんせん宿が満室なので私の居場所はロビーだけ。そして「今日も寝床探しだぞい」と、夜中に宿を出て行く茶壺であった。

 2015年7月18日(土) 走行距離48km 累計16185km
    mixiチェック

 シンガポール3日目 シンガポール市内

 キャンプ場は快適で無料で宿泊できる良い施設なのだが、宿からかなり距離がある。しかし、法律の厳しいシンガポールで野宿に関連するトラブルは遠慮したい。そこで脳内締結された妥協案として、「知らなかったですスミマセン」方式を採用したい。

 見つかったら「言葉やルールが良く分からずに、お金を節約するため野宿してただけです。私はちゃんとルールに従いますゴメンナサイ。」と誠心誠意確信犯で謝れば悪いようにはならないかと思う。というか、私は上記の言葉に1つも嘘を混ぜていない。駄目な大人の見本のような、子どもの弁解ともいえる。

RIMG0015
 これは、休憩してただけです

 ということで朝になり、ツリーインロッジへ戻る。まだ正式に宿泊もしていない私であるが、オーナーの好意に甘えて宿の設備を利用させてもらっており、何とも申し訳なく肩身が狭い。私は相手を慮って気を使う、そんな思いやりのあるタイプである。うん、そうに決まっている。

RIMG0016
 なので無料の朝食を食べたり

RIMG0021
 道具を貸してもらって自転車整備したりすると心が痛む

 それどころかオーナーから「次の国はインドネシアか!あの国は暑いから大変だぜ。俺が昔使ってた服をやるから使いな。」と色々頂いてしまって、あぁ申し訳なさで穴があったら入りたい気持ちです。

RIMG0022
 購入したタイヤを交換

RIMG0023
 16000km走っても溝が残ってるマラソンプラスすげぇな

 今後の情報収集と自転車の整備・・・という絵的に地味な作業をしている内に日が暮れてゆく。海外旅行をしていると、こういった骨休め的な1日があっても良いのか?・・・良いわけない!

RIMG0024
 自転車の調子確認がてら町中走行

RIMG0025
 マレーシアで奢ってもらったバクテーはシンガポールでも人気

RIMG0019
 チキンライス

RIMG0020
 ラクサ

 これらのマレーシアで堪能した食事群は、大抵シンガポールでも食べることができるのだが、面白いことに同じ料理でもその味はかなり異なる。特にラクサはマレーシアがサッパリ感を前面に出した汁に比べ、シンガポールでは濃厚でとろみを感じる汁となっており、別物の趣といえる。そしてどちらも美味い。

 「マレーシアのラクサとは別物だよ」と言われた意味がよく分かる。そもそもマレーシア国内でも、ペナン島とクアラルンプールでは多くの食べ物の味が変わったように、土地を移るということは食も変わるのだ。日本国内でもそうだもんね。

 当たり前のことかもしれないが、そうした移り変わりを自分の力でゆっくりと移動し、自らの五感で感じた「経験」というのは多分、経験値として自分の中に強烈に残る。まぁやってることは等身大RPGみたいなところあるし、レベルアップしなくちゃイカン。

RIMG0033
 美味しかったので別の店でもう1品

RIMG0029
 シンガポールでも日本関係のものはよく見かける

 宿のベッドが空くのは明日以降の予定だったのだが、キャンセルが出たので宿泊することに。野宿の方が安くて良い全くもってりがたい話である。これでようやく気兼ねせずに宿内で堂々とできるというものだ。

 2015年7月19日(日) 走行距離7km 累計16192km
    mixiチェック

 シンガポール4日目 シンガポール市内

 行きたかった観光名所は訪れ、自転車の整備にタイヤ交換もできた。それでもシンガポールに滞在してるのは理由がある。ここからインドネシアのジャカルタへと空路を使わずに移動する場合、必然的にフェリーを利用することになるのだが、その選択肢は少ない。

 シンガポールからジャカルタへと船移動する場合、最寄りの「バタム島」か「ビンタン島」というインドネシアの島へと移動し、そこから大体週に1度のペースで発着するインドネシアの長期フェリー会社こと「ペルニ社」のフェリー船を利用することができる。他にスマトラ島へ渡って陸地を走り、ジャワ島の沿岸部まで自走する手段もあるが、ちょっと時間の関係で遠慮したい。

 そんでこのペルニ社。就航予定を調べようにもペルニ社のホームページはインドネシア語オンリーな上に、その検索方法が分かりづらい。都市の名前だって知らないというのに、インドネシアの発着港を選ぶとか、無茶にも程がある。その上、最寄りのチケット売り場で直接乗船券を入手する以外にチケットの購入方法がないという、大変時代錯誤な会社なのである。

 情報:バタム島の港が「PULAU BATAM」、ビンタン島が「Tanjung Priok」、ジャカルタの港は「TANJUNG PRIOK」で選んで、後は日程を入れるだけ

 と、いうわけでこの日程確認に3時間を要した結果、ジャワ島行きの船は7月20日の時点で22日発があった。この後のインドネシア滞在期間がどの程度になるか不安なので、物価高のシンガポールではあるがのんびりすることにした。

RIMG0006
 でも朝起きたのは8時

RIMG0034
 そこから昼食作るまでずっとフェリー調べてた茶壺

 基本的に観光地であろうがなかろうが、私は私の行きたいと思う場所しか訪れない。これは真っ当な意見だと思うのだが、どうやら少数派のようで、私の知り合いからも「有名だから行く」とか逆に「有名な場所なので行かない」という台詞をよく聞く。

 せっかく自分の判断で自由に行動ができる個人旅行なのに、その判断基準を自分の外に求めるなんてナンセンスではなかろうか。せめて旅行の間くらい他者の意見なんぞ気にせずに、自分が気になった物だけを見て好き勝手に語れば良い。

RIMG0037
 そんな私は自転車店に行ってみたり

RIMG0042
 スーパーの野菜販売コーナーに行ったりする

RIMG0043
 もうちょっと他に言い方はなかったんか

RIMG0044
 「群を抜いた」ってこういう使い方もするんだ

RIMG0045
 マルチサプリ小松菜!

RIMG0046
 そりゃ葉っぱだけど・・・ハーブなのか?

RIMG0047
 紙パックの牛乳を見たのはシンガポールが始めて

 お金もないけどショッピングモール街を散策するのは割と好きである。冷房も効いてるし、他国で使用されているキッチン用品やDIY工具、書店等はついつい足が向いてしまう。なお、服飾関係は悲しいほどに興味がないタイプ。

RIMG0053
 紀伊国屋も3回目になると喜び減るなぁ

RIMG0065
 イスラムモスクも

RIMG0089
 インドのお寺も

RIMG0073
 キリスト系教会も

RIMG0060
 中国系のお寺も一緒くたに混在してる面白い国

RIMG0082 1
 マッスルひよこ

 思わず色々と走り回ってしまい、宿に戻ったのは20時前。この時期のシンガポールは日が沈むのが遅い(19時半くらい)ので、油断してると日が沈んでからあっという間に日付変更してたりする。

 明日は明日で、ほったらかしにしていたやりたいことを色々やらなくちゃ!なのであり、割と忙しいシンガポールの日々。

RIMG0093 1
 マレーシア以南のビールはこんなのばっかり

 2015年7月20日(月) 走行距離21km 累計16213km
    mixiチェック

 シンガポール5・6日目&インドネシア1日目 シンガポール〜ジャワ島行きフェリー船内

 休息日。とはいえ今後の大まかなルートと、それに伴うフェリーの就航状況を調べたりとか、各種の面倒くさくて放っておいた諸処の情報を取りまとめたり整理したりと遊んでたわけではない。なお「毎日遊んでいるのに何を言ってるんだコイツは?」というツッコミは受け付けない。

 午後に情報収集で書店に出かけた程度で、ひたすらPCイジってたような気がする。あとは飯作ってたくらいか。

 宿最終日ということで、宿のスタッフの人達と一緒に夕食を済ました後、明日に備えて早めの就寝。後で気付いたが、この日は撮影どころか1度もカメラに触っていない貴重な日だったりする。


 翌日。7時前には起床し、何時ものように無料朝食を食べつつも今日は出発の日である。物価が高いシンガポールでありつつも、ついつい6日間も滞在してしまったのはこのツリーインロッジの宿が安くて居心地が良かったからに他ならない。何度も握手をして新天地へと走り始める。

RIMG0094 1
 本当にお世話になりました

 宿から5kmほど移動した位置にあるハーバーフロントで、インドネシア行きの高速フェリーに乗船である。一応国際フェリーターミナルなのだが、目的地であるバタム島までは1時間弱。シンガポールの人達が日帰りバカンスにも使うような島である。何故そんな島に行くのかといえば、私が走行出発地点と考えているジャワ島にアクセスしているフェリーは、シンガポールから直接就航してないからだ。

 受付カウンターが分からなくて迷ってたら、目的地の港へ行く受付時間をオーバーしてしまった。仕方ないので10分後に出港する別の港に到着するフェリーを選択する。シンガポール同様にバタム島も小さな島なので、島内の移動は難しくない。

RIMG0095 1
 受付が2階だったので自転車を移動させるのに一苦労

 さて、勘の良い方は気付いたかもしれないが、「受付時間をオーバーしたので、その10分後の別の船に乗る」ということは、やはりこのフェリーも出港まで時間が僅かしかないということだ。

 大慌てて荷物預け入れに自転車を持ち込み、全ての荷物を取り外してX線検査を通し、その荷物を再び積載してフェリーポートへ。怒濤の駆け込み乗船は実に出港3分前であり、何というか常にギリギリで生きてるな。

RIMG0097 1
 免税店とか見る暇もなし

RIMG0101
 バイバイシンガポール

 快適な冷房の効いた船内でウトウトしてる間にバタム島着。諸処の手続きを終えて、今度はジャカルタ行きのフェリー発着港であるセクパン港まで移動する。知らないインドネシアの景色を楽しむ暇もなし。

RIMG0104
 思ってたよりリゾート地

RIMG0108
 なのだけどアップダウンが多すぎる

 セクパン港の側にあるペルニ社のチケット販売所に到着したのは船の出航1時間半前。こんなタイミングでチケット買う客他にいるのか?とか思ったのだが、以外と多くの人がいて「ギリギリでやってるタイプは自分だけじゃなかった」と駄目な方面に安心する。

RIMG0112
 看板があるので割と分かりやすい事務所

RIMG0110
 購入方法分からなくて困ってたら親切に教えてくれるインドネシアの人達

RIMG0113
 どうにか昼食は食べる時間あった

 私も私で「どうせ出港なんて遅れんでしょう?」という気持ちがあったことは否めないが、それでも待ち合いターミナルにて、いつ乗船できるかも分からないまま待たされ続けるのは良い気分はしない。

RIMG0114
 なお、荷物満載の自転車乗りは注目の的

RIMG0115
 あまりにも人が多すぎやしないかい?

RIMG0116
 なかなか立派なフェリーですね

 ようやく乗船したのは出航時刻の1時間後。そしてその後もいつ出港するのか分からないまま、待ち続けてるうちに寝てしまい、次に目が覚めた時には大海原の中であった。

 とにもかくにも26時間の耐久フェリー生活の始まりである。

 2015年7月21日(火) 走行距離 7km 累計16220km
      7月22日(水) 走行距離27km 累計16247km
    mixiチェック

↑このページのトップヘ