本棚には持ち主の世界が意識的ーあるいは無意識にー可視化されている。
本書は、川本氏による取材構成による書籍。
この書籍は『一読の価値あり』とても面白いです。
人それぞれに、様々な書き物が納められた棚、
『本棚』とは、とても魅力的な書籍題材です。
題材とは少し異なれど、とても印象に残ったのは
日下公人(くさかきみんど)さんの言葉でした。
〜人間は、成長します。
かつて感動しながら読んだ本も、
再読するとくだらないことも多い。〜
抜き出しの一文ですが、僕が特に気になったのは。
『人間は、成長します。』
この言葉でした。
他には、
山崎慶子さんの『言葉の種まき』(シリーズ本)
幼児期から児童時期に成長してゆく子どもたちにとっての
絵本の存在は、知恵袋を満たす第一歩につながる。
そして、
言葉は思いのほか、それを語る人の背景をしっかりと
知らしめているということに気づかせてくれる。
こちらも、とても素敵な書籍です。
子を持つ、大人の親がとても刺激を受ける言葉の数々を、
見出せる書籍に思います。
それと、もう一つ。
『地球がもし100cmの球だったら』永井 智哉 (著)
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もし地球が100cmの球だったら、
富士山は0.3mm、エベレスト山は0.7mmの高さ。
飲める水は地球上でわずかスプーン1杯。
空気の層は1mmしかない。
かけがえのない地球に起きているさまざまな問題を考える。
内容(「MARC」データベースより
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とても、内容のたとえに、無理が無く、理解しやすい。
驚く事や、考えてしまうこと、只ただ沢山ありました。
たとえば、
人間は、
144万種のうちのたった
ひとつの種類であり。
144万種のうち、動物は109万種、植物が35万種。
なんと、動物のほとんどは昆虫なのです。
全動物の60%という
圧倒的な種種類を占めているのが昆虫であり、
人間を含めた脊髄動物は
全体の3%にすぎないということ。
そのたった一種類の生き物、
人間が、地球を変化させ始めていること。
やわらかい挿絵で語るなかにも、
ドキッとさせられる事実があります。
よほどのゴミ本じゃないかぎり、
読んで損をする本はありませんよ
筒井康隆の本棚
文脈中の言葉
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一生懸命読み終わったとたん、
ああ本を読むというのは
自分の知らない世界と遭遇すること
なんだなあとわかったような気がしました
高村薫の本棚
文脈中の言葉
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本はモノの中でいちばん安いのに、
モノの中でいちばん素晴らしい。
和田勉の本棚
文脈中の言葉
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書棚にならんでいる本は、伝記、人物論、歴史書、
禅を中心とした宗教書が多い。
特徴的なのは、
新刊書やベストセラーの類いがあまりないことだ。
「昔から新しいものは読まない主義なんですよ。
人間の考え方はそう簡単に
変わるもんじゃないと思いますから。
物事の本質がちゃんとつかめて、
自分のプリンシプル形成に役立つ本だけ
読むことにしています。」
細川護煕の本棚
文脈中の言葉
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本がある限り自分は幸せだなという気持ちは
つねにもっていますね。
たとえば、
千何百万円のメルセデスベンツを乗り回せば
幸せだと感じるかもしれない。
しかし、三八〇円の文庫本でも
同じような満足感を得られることだってある。
だから、本さえあれば一生退屈しないんじゃないかと、
ほんとに思います。
秋本康の本棚
文脈中の言葉
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注:上記は、川本武取材構成による書籍『本棚が見たい!』
からの引用記録文章・アフォリズムです。
アフォリズムとは、物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句。
自身で解釈・理解する為の記録・引用です。
上記文章には前後の文脈があり初めて本来の意味をなしえます。
ぜひ、実際に書籍を手に取り文脈を辿られ理解されることを推薦いたします。