2008年10月11日

オカルトよりサイエンス



品質向上と品質管理






『質』について、意識する事が最近とても多い。

退いては、『人間の質』・『人間の資質』。

寄っては、そこから生み出される

『制作物の質』、そして、原石の状態から

自分を磨き始めた者が持つ深度からの『質』。









『質』の違いは、なんであろうか?
(目的に応じたそのものにもよるが)


そう感じるときが、只多く

プロ意識なのか?
いや、それだけでもだめで、プロ意識と呼べるだけの、
意識を支える、それに見合う練度(技術力)も切り返せる
柔軟な機転も無ければ、『質』も必然的に生まれてはこない。









自分が尊敬に価する(頭のいい人)と考える人には

言動に、『文脈』があり、その文脈を加速させる『柔軟な機転』と

誰もが持ち得てる『問い』を考具に、

『感性を解体できる人』が多い傾向がある。
















デザインも企画も『物理』だ。










人の、偽り・浅さ・偽物を見分ける、『眼』も、
言動から計れる、単純な事実の集積から、
見抜けるように思う。退いては、
人は『見抜いている』と信じたい。

昔、先輩がこんな事を言っていたのを想いだす









『30代になっても広告業界紙が手放せず、依存し、

そこに掲載されている他者の表現価値観に

いつまでも、崇拝し染まるような、作り手サイドの人間は、

『自分』が退化し、自分の本当から出る言葉が無い』と









前後の文脈があり初めて言葉は意味をなすのだが
ここで言わんとしていることの言葉の本質(由来)は、
広告関係者専門広告業界紙に対しての否定ではない。


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人は

まっすぐにものを見る眼を持って 生まれ

後天的に獲得した斜めに見る眼を もてはやし

いつか また手放していく

ならば 早くに手放した者勝ち

そうすることが難しい この世ではあるけれど







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「バガボンド」の単行本24巻のカバー袖に書かれた

井上雄彦さんの活字







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企画・制作者は

正しい『眼』を見失っては企・画制作も本末転倒。

利己主義(egoism)ではなく、

利他主義が企画・表現の基本であり、本質だ。















30代で手に入れるべき視点は、

『生活者(消費者)の目線』であり、

30代までに自力を磨き、

『自分』で勝負できる年齢層であるべき
















30代以降待っているのは、

全て、必然だからだ。










以上の意識なくして、人の底は知れたもの。




物に正しい付加価値を与え、
価値を築く、人間の資質もまた、
『質』として問われてゆくのではないだろうか。



最近、その『質』について考えることが実に多い。

『質』もまた『運』などの事象と同様
突然、天から都合良く舞い降りてくるものでもない。
必ず、物事においては、物理があり、必然がある。
世の中はそのほとんどが
単純な事実の集積であることに
気付く事が大切だと思っている。








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最近の読書
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自分の考え方・生活習慣、行動心理などが
いい意味で本から刺激を受けて、変わり続けてゆける。
人生の疑似体験ができる身近なツールにほかならい
そして、読書は、新しい意味の発見でもある。

どの本も良書でした。
重松清さんの『みぞれ』、
本の帯に書かれた言葉が書籍の価値を
言い当てているようで、とても好感を持ちました。








人生は一度きり。

だから、たくさんの人生を読もう









そして、
勝間和代さんの書籍中の言葉にも
活きた活字が掲載されていました。









読書には、人を進化させる力があります

「本により戦略的なことをひと通り、すべて学ぶ」

ことができるからです。

読書とは、イメージトレーニングに近いもので、

私は「本を読むことは著者の体験を、

読者が疑似体験すること」としつこく言っていますが、

たくさん本を読むほど、

それが自然にできるようになります









進化とは、突然変異ではなく、

徐々に積み重ねた技術や労力が一定水準を

超えたときに始まるものです









『要は、やったかやらなかったか、の差なんです』




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勝間和代さんの書籍『読書進化論』

p55、p150、p144に掲載の言葉。









洋書では、
ジョセフ・フィンダーの『解雇通告』上・下巻
企業サスペンスとして、とても読み応えがあり
心理描写も深いものであった。

海外の書籍は、一様にティベートの質が高く
息を呑む会話劇の連続であり、翻訳を得ただけで
国境を超えてくる、海外洋書の実力は計り知れないものがある。

逆に日本にある本で、世界のマーケットに出て行って
洋書として『通用する本』というのは
いったいどれくらいあるのだろう?
そんなことを考えてしまう。

劇中、
CEOのニックが言った言葉は
とても印象的だった。








会社生活を始めたばかりのころ、

ニックはボスになるということは、

他人の尻にキスしないでもいい

ということだと考えていた。



実に素敵じゃないか。



でも結局分かったのは、

キスしなければならない尻を持った人間は、

世の中つねに存在するということだった。

自由世界の盟主を気どる最高司令官でさえ、

アイオワの農民には媚びへつらわなければ

ならないのだ。

”ボスになるのは素敵なことよ”というが、

実態は違う。



すべてのボスにはそのまたボスがいるのだ。

世界を支えるカメたちが、

行けども行けども、下に積み重なっていく。

そして上には、行けども行けども、

キスを求める尻があるのだ。







ジョセフ・ファインダー(著)『解雇通告』
上巻p90に掲載の言葉










すこし、堅めの書籍が
次に、読み控えている。

本を読む本 (講談社学術文庫)
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顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
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第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう?あなたの5つの強みを見出し、活かす
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林真理子の名作読本 (文春文庫)
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今年は、映画も書籍も、目標は
200本(10/11 現在213本)
200冊(10/11 現在182冊)【去年は143冊読了】



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