はじめに

koujigenba私は仕事柄、ITへの投資だけでなく、それ以外の経営にまつわるご相談をいただくことがあります。先日、ある建設業のお客様から採用難であることを伺いました。

ご存知の方も多いかと思いますが、建設業では、資材の高騰に加えて、人手不足が深刻な問題となっています。特に、中小零細の建設業では長年若年層の採用が進まず、高齢化が相当進んでいます。そこで、求職者の方が少しでも建設業に関心を持ってもらえたらと考え、微力ながら私が感じている建設業の魅力について書きたいと思います。



建設業の魅力① 建設業は巨大なものづくり

建設業は巨大なものづくり。その大きさは人間が造作するもののなかで最大です。家は車よりも大きいですし、飛行機も船でさえ、空港や港と比べれば小さいと言えます。機械部品のような精密なものを作る楽しみもあれば、巨大なものを作り上げる楽しみもあります。私の関与先の社長様は「建設業の仕事は大きなプラモデルみたいなものだ」と仰っていました。私は幼いころガンプラ(ガンダムのプラモデル)にはまっていましたが、最大のサイズで1/60の縮尺でした。実物大のプラモデルを作ると言うことは、その感動も60倍になるのかもしれません。

建設業の魅力② 職人になれる。手に職が付く

職人になれる。手に職が付く。建設業の仕事には荒々しいイメージがあるかもしれませんが、実は緻密な作業も必要です。型枠工事の場合、許される図面との誤差は、なんと±3mm!それば巨大なビルであっても同じです。しかも、設計図があっても、図面通りに構築するには、現場の状況に合わせた様々な工夫や知恵が必要になります。長年に渡って経験を積むことで手に職を付けることができますが、60歳を超えても現役で働かれている職人さんも多くいらっしゃいます。まさに、手に付けた職は無形の財産になります。

建設業の魅力③ 海外の脅威がほとんどない

海外の脅威がほとんどない。製造業の場合は安い労働賃金を求めて工場を海外に移転することがありますが、建設業の場合は現場が国内である限りそれは不可能です。また、現場に外国人労働者を現場見習い等として採用することはあっても、それらの人々が職人になるには、専門業者間の連携際などに必要となるコミュニケーションの壁や、技術習得までに一定の期間を要するなど高い参入障壁があり、海外の脅威は少なくて済みます。

この他にも魅力は沢山ありますが、私が思う主だったところを挙げてみました。

業界の将来とチャンス

koujigenba3建設業は一時期、公共工事削減の政策の影響で市場規模が著しく縮小しましたが、現在では震災の復興需要及び公共事業投資の増加により市場が拡大しており、さらに今後は2020年の東京五輪とそれにともなう鉄道網や高速道などでインフラ整備が加速する見込みです。また、コンクリートの寿命は40~50年と言われていますが、昭和40年頃の建設ラッシュ時に建設された構築物が老朽化を迎え、地震対策と相まって改修工事の増加も見込まれます。

建設業は生活基盤に欠かせない、とてもやりがいのある仕事だと思います。40代でも求人応募に応じる企業が少なくありません。業界が人手不足の今をチャンスととらえ、手に職を付けてみてはいかがでしょうか。