私鉄沿線―北関東防衛局

 当然ながら、西武拝島線線路上に跨る拝島線の64号。その北側は「国有地」の黄色い立て札のある可也と言うか相当広い、空き地。丸くきれいに刈り込まれた、樹種不明の大柄な常緑広葉樹とやや小柄なツバキが整然と沢山植えられ、ツバキは多く花を付けている。が、他には草原が広がるのみ。嘗ては、植木畑ででもあったのだろうか。

soudentettou_hjm64 soudentettou_hjm64_a
空地と64号(右はアップ)

 立て札に記された管理者は、「北関東防衛局」。北関東防衛局とは聞きなれない名だが、防衛省の地方防衛局の一つで、神奈川を除く関東地方と長野、新潟両県を管轄するそうだ。しかしこの、「地方防衛局」も聞きなれない名だ。調べると、自衛隊・米軍の基地のスムーズな運営のため、また自治体や地域住民との調整を行うための業務を主とするもので、2007年に設けられた組織だと出た。
 ここ以外にも、この美堀町周辺では「国有地」と書かれた黄色い看板が立てられた大小の空き地をよく見かける(車が止めてあったり家庭菜園的になっていたりしている場所もある)。横田基地の関係なのであろうか。管理は同じく北関東防衛局だ。

 空き地東側にある、立2-3踏切で線路を渡る。渡る途中で、64号(標高117.5m)を正面から。プレートの方は、当然渡り切ってから狙った。

soudentettou_hjm64_b

soudentettou_hjm64_c
64号(昭和41年1月 23m)

 その渡り切った南側だが、線路との間に上記の様な空き地や住宅を挟み、大分広いが、可也荒れた公園があった。
 道路との境にロープや柵は無く、あちこち傾いた低い杭が疎らに打たれているのみ。間に車止めを挟んだコンクリートの門柱的なものが建ち、一応出入口となっている様だが、何所からでも出入りは自由な状態。とは言え、この雰囲気は閉鎖されているようにも見え、かえって入り難い。
 でも、64号の向こうにはサクラが見えていた。良いアングルが得られそうな気がして、勇気を出して入ってみる。と、砂場には枯れ枝や枯葉が散乱し何やら赤錆びた用途不明の物体も放置されている。苔むし或いは破れたベンチは、もう何年もお尻を支えていないような様子。失礼ながら大分ザンネンな状態である。だがしかし、期待通りと言うかそれ以上に、見事なサクラがあった。

soudentettou_hjm64_d
公園のサクラと64号

 ただ、64号は右の端っこ、公園に隣接するお宅の屋根上に辛うじて上部が覗くのみ。上手くいかないものである。

soudentettou_hjm64_e
64号アップ

 上部三分の一くらいしか、見えないな。
 致し方なし。次なる鉄塔を目指そう。

 次回へつづく

2018年皐月12日
(取材は3月末)

――――――――――――――――

・取材に関しましては、十分配慮しておりますが、もしご近隣の皆様にご心配及びご迷惑をおかけしておりましたら、お詫び致します

・この鉄塔の建つ場所は昭島市美堀町、最寄り駅は西武拝島線西武立川駅または拝島駅です

*北関東防衛局:埼玉県さいたま市にある