夜間走行―妖怪

 前回の深大寺から、調布の住宅地を走る。何処と言うあてもなく走るが、夜なので方角も時々分からなくなり、可也彷徨う。でも、それが面白い。

 街灯に照らされた人気のない児童公園が目に付き、休憩を兼ねて立ち寄る。下石原の「ターザン児童遊園」(標高36.5m)だ。ここで、巨大遊具をバックに相方を激写。

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ターザン児童遊園
手前は相方

 この公園、南側の入口から入ってすぐに通路を塞ぐように、サクラの大樹がほぼ真横に太い幹を伸ばしていて驚く。入るときは街灯を背景にしているので、気付かなかったが、灯りに照らされている姿を園内から見て初めて気づいた。そのサクラの根元にゴリラの彫像が鎮座している。相方後ろの巨大遊具に、ヘビやサルや動物たちが沢山いるが、ゴリラ含め、これが公園名の由来なのであろうか。
 でも、今の子供たち、ターザン知ってる?私の子供の頃、アメリカ製ドラマ「ターザン」が大人気であったので、子供たちはよく真似をしたが。ディズニーでアニメ化(1999)されているようなので、案外今も知名度はあるのかもしれない。

 ターザン児童遊園から東、調布駅方向に向かっていくと、家々の狭間に何やら藁ぶき小屋的なものがチラリと見えた。幼稚園の園庭か何かだと思ったが、そうではなかった。南北に走る鶴川街道に達し、少し北に上がって地下化された京王線との交点、嘗ての線路があったその場所に、いつの間にやらこんなものが出来ていた。

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鬼太郎ひろば
向こうは鶴川街道

 「鬼太郎ひろば」(標高38.0m)だ。
 細長い広場には、妖怪たちが、いっぱいいる。

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鬼太郎ひろば

 本年(2019)5月に開園したばかりと言う。どうりで、知らないはずである。造るについては、水木プロダクションの協力を得、資金面ではクラウドファンディングを活用したのだそうだ。目標額5,000,000円に対し、結局凡そ倍額の10,000,000円以上が集まり、達成率は203.5%だったとある。矢張り鬼太郎は愛されているのだ。アニメ・シリーズが続き、私の子供の頃から今に至る迄ずっと人気を保っているのだから、驚く。ちなみに私の小学生時代のあだ名は「鬼太郎」であった。髪が長く、いつも片眼が隠れ気味だったから。

 矢張りひろば入り口近くに建つのは、鬼太郎である。

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鬼太郎だ

 その左手、縁台に鎮座するぬらりひょんは、可也迫力も存在感もある。流石だ。

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ぬらりひょん

 やっぱりスゴミがあるな。

 ぬらりひょんの対面、ベンチには、やまびこが座っている。

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やまびこ

 隣りに座り、やまびことツーショット自撮りをする方がおられた。一見して、私と近い世代の女性だ。鬼太郎世代だものな。

 奥へ向かうと、一際デカいぬりかべは、ボルダリングが可能。

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ぬりかべ

 但し、下にはマットも何もないので、登る場合はご注意を。

 広場最奥に、一反もめんは長〜いベンチ。

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一反もめん

 鬼太郎ハウスもある。さっき来る途中、チラ見えしたのは、これだったのだ。

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鬼太郎ハウスと妖怪ポスト

 梯子を上り中へと入れば、この方が入浴中。

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目玉おやじ

 裏手へまわると、ハウスは滑り台でもあった。

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鬼太郎ハウス

 子泣きじじい、砂かけばばあ、ねこ娘そしてねずみ男と言ったお馴染みさんがいないのが少々さみしいが、余り沢山いるとテーマパーク化してしまい、「町の公園」感が薄れてしまうからであろうか。それに彼ら彼女らは、一反もめんやぬりかべと異なり、遊具化は出来ないものな。

 しかし、彼らと夜に出会えてよかったかもしれない。おそらく、昼間より雰囲気は合うだろう。子供の頃は、面白いと同時に大分コワくも感じていたが、流石に今は後者は無い。でも一寸、昔感じたそのコワさが甦って来た。なんかおじさん、とても、わくわくした。

 悪戯したり破壊行為に及んだり、そうしたフトドキ者が現れないことを願うばかりだ。

 続く

2019年霜月5日
(取材は10月初め)

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・取材の際はマナー遵守を心掛け十分配慮しておりますが、もしご近隣の皆様にご心配及びご迷惑をおかけしておりましたら、お詫び致します

・この場所は調布市下石原、最寄り駅は京王線調布駅です

*鬼太郎ひろば:「ゲゲゲの鬼太郎」原作者水木しげるさんは調布市に50年以上お住まいになり、多くの作品がこの地で生まれ、調布市の名誉市民となっている

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