八回線 4―制御所

 さて、変電所だが、その前に、右手の畑の中に建つ、新座線2号と思しき巨大鉄塔が気になるので、まずはそちらを取材。

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新座線2号(標高59.8m)
プレート向こうは3号

 新座線の2号。可也デカい。
 画像では左側になるが、2号すぐ手前右に、四回線の小柄な鉄塔が建ち、上段が2号の下段に続いている。

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脇田線3号(昭和50年11月 38m)

 これが脇田線で、下段は日高線である様だ。脇田線としては3号、日高線としては2号に当たるようである。
 この二鉄塔の建つ鉄塔敷は、一見開放されている様にも見えるが、道路際の柵の切れ目にはチェーンが渡され進入は拒まれている。ネンザン。

 振り向き、万年塀と金網の向こうの変電所内を見る。位置的に言えば、こちらが新座線の1号鉄塔であろう。

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新座線1号

 架空線も2号へと続いているので、間違えは無いと思う。後に見える鉄構から、供給を受けている。

 この1号の右手、敷地の北端辺り、笠をかぶった様な小さな鉄塔があり、これに脇田線3号の下段から続いているので、日高線の3号であろう。

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日高線3号
向こうは南狭山線42号、狭山線28号

 左手奥の赤白は南狭山線42号で、日高線は此処へと繋がり4号に相当するようだ。左端は、狭山線28号。新座線2号の中段からこれに繋がっている。
 大分ザツフクで分かり難いが、整理しよう。そうしないと、混乱する。
 新座線2号の上段は新座線で3号に向かい、中段は狭山線でこれが狭山線28号へと繋がる。そして下段に脇田線3号の上段が繋がり新座線3号へと向かっている。

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新座線2号
上段は新座線、中段は川越線、下段は脇田線

 脇田線3号の下段、日高線は日高線3号に繋がり、更に南狭山線42号の下段へと繋がっている。という事だ。

 私が居るのは変電所東側だが、反対の西側には只見幹線鉄塔が並んでいる。多摩変電所同様、ここも只見幹線から電気の供給を受けている様だ。行ってみたいが、かなり時間がとられそうなので、今回は、カッツアイ。何時か再訪し、じっくり取材したい。

 さて、新座線他の鉄塔の左手、変電所入口と思しき方(かた)へと向かう。

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志木制御所狭山分所

 変電所の表札を見たら、「志木制御所狭山分所」(標高61.5m)とある。あれ?「南狭山変電所」だと思っていたが。私が見た限り、「南狭山変電所」の文字はどこにも見当たらない。変わったのであろうか。

 ところで、制御所と変電所の違いは、何であろう。調べると、変電所は「変電」する所だが、制御所は変電するだけでなく、管轄区内にある他の変電所を「制御」する役割も担っている、という事の様である。東京電力の場合、約1,600箇所の変電所のうちなんと99%が無人化されており、それを65箇所ある制御所で、機器の監視制御をしているのだそうだ。
 発電所から送電されて来た電気を、最終的に住宅や商店などに届けるのが配電用変電所だが、これら変電所は制御所などによって遠隔制御されており、高圧配電線の故障時、詰まり停電時などは、昔のように制御所から作業員さんが現地出動しなくても、速やかに故障区間の自動検出・自動切離しが行われて、健全区間で送電を行えるようになり、停電時間が短縮出来るのだそうな。
 確かに、私の子供の頃に比べたら、停電は随分と早く復旧するようにはなった。がしかし、このシステム(配電自動化システム)も、今年の台風15号の際の様に多くの電柱が倒れ広範囲に渡って配電システムが破壊されてしまえば、効力は発揮できない。景観面だけでなく、こうした安全・防災面でも、電線地中化・無電柱化を進めて頂きたいと、改めて思う次第だ。

 では、水野線2号へと向かおう。

 5につづく

2019年霜月25日
(取材は10月下旬)

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・取材の際はマナー遵守を心掛け十分配慮しておりますが、もしご近隣の皆様にご心配及びご迷惑をおかけしておりましたら、お詫び致します

・鉄塔同定には「TinySlope」さん、「あこうホームページ」さんを参照させて頂きました

・これらの鉄塔の建つ場所は狭山市大字堀兼、最寄り駅は西武新宿線入曽駅です

*無人化:東電HPには、2017年度までに周波数変換設備を除く全変電所を無人化するとあるので、すでに無人化は100%かもしれない

鉄塔に昇るのは非常に危険です。絶対にやめましょう

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