八回線 6―黄赤

 畑中の制御所から、旧鎌倉街道に並行する二車線道路に戻ると、4号から先の水野線鉄塔たちが、遮るものも無き田園の中に並んでいる。

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水野線4から7号

 4号に接近を試みようと思ったが、農地の奥に建つためそれは不可であることが分かった。

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水野線4号(標高65.3m)

 比較するものとて近くには無いが、巨大さはひしひしと伝わってくるその存在感。半逆光のこのアングルでは、その形態もよく分かる。垂直・平行折衷型のユニークな方式で、四路線八回線計二十四本の架空線は上部に集中し、また太い鋼管が使用されている為部材も少なく、妙に下部が空虚。
 しかし、この田園中にこの高さは必要なのであろうか。

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4号

 田園中であるのが幸いし、遠いが大プレは良く見える。

 制御所方向を振り返れば、木立ちを挟み鎌倉街道向こうの3号と、4号のツーショット。

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3号と4号

 巨大鉄塔(4号)の全身が見られ、大鉄塔(3号)の半ばまでを隠すような大樹が繁る。やはり東京では、なかなかお目にかかれない風景だ。
 しつこい様だが、埼玉をディスっているのでは全くない。素直にこの絵に、わが琴線が反応するのである。

 さて、次は4号に続き赤白の、5号鉄塔は突如住宅街だ。

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水野線5号(標高65.4m)

 先ほど、4号から7号へと連なる鉄塔列を遠望したときには、こちらも畑中かと思ったのだが、まるで違った。
 鉄塔は、雪見原の住宅地内「雪見原東公園」北端部に建っている。

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5号(平成4年8月 64m)

 斜めや水平の部材には、落雪防止ネットが巻かれている。直下は公園(南と東)と道路(北と西)で住宅は無いが、確かに北と西の側は住宅間近なので、巻かれたのであろう。

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5号
落雪防止ネット

 上画像左端の主脚を見てお分かり頂けるかとも思うが、この赤白の赤(黄赤。マンセル記号10R 4/13、10R 5/14やインターナショナルオレンジ(#ff4f00))、4号もそうであったが、可也褪色が目立ち、色が薄い。

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5号
色、薄っ

 十分目立つから、これでも良いのだろうけれど。

 7につづく

2019年霜月27日
(取材は10月下旬)

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・取材の際はマナー遵守を心掛け十分配慮しておりますが、もしご近隣の皆様にご心配及びご迷惑をおかけしておりましたら、お詫び致します

・これらの鉄塔の建つ場所は狭山市大字堀兼(4号)・所沢市大字下富字雪見原(5号)、最寄り駅は西武新宿線入曽駅です

*黄赤:マンセル記号は色を色相、明度、再度で表す値。10R 5/14なら10Rが色相、5は明度、14が彩度をそれぞれ表す。インターナショオレンジはMA-1の内側の色。飛行機からよく見えるように高さ60m超の鉄塔は航空法でこの黄赤と白で塗り分けることが規定されている(例外あり)

鉄塔に昇るのは非常に危険です。絶対にやめましょう

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