September 30, 2018

光と影のアート

先日出張で羽田空港に移動していたのですが、モノレールの中で思いがけず光と影のアートに出会いました。

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一瞬、どうなってるの?と思いましたが、なんてことないLEDの車内灯に照らされた荷物棚のアルミパイプの影でした。車幅の中央から完全に均等振り分けられた両サイドの車内灯の配置によって生まれた影のアートです。車内が空いていて荷物が棚に置かれてなかったことも幸いしました。

これが蛍光灯だったら、ここまではっきりとした影は出ないと思います。拡散光といえどもある程度光に指向性のあるLED照明ならではの光の効果ではないかと思います。


照明デザイン・照明コンサルティング Ripple design

u12205 at 14:16|PermalinkComments(0)

April 03, 2018

ハイデルベルク 本屋の灯り。

3月の中旬、ドイツのフランクフルトで恒例の世界最大級の照明見本市「Light + Building 2018」が開催されました。Light + Buildingは日本のライティング・フェアのように2年に一度の開催です。今回は仕事のスケジュールの関係で、あまり時間が取れず少ししか会場を見られなかったのですが、世界の照明のトレンドを直に感じられる貴重な機会なので、気分転換もかねて行ってきました。今年のフランクフルトは激寒で、私が会場に行った日は何と雪!10年くらい前に一度雪の日がありましたが、それ以来の白銀のフランクフルトでした。

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と、Light + Buildingの話は、ライティング・フェアのHPで連載させて頂いておりますコラムで改めてするとして、ドイツ滞在期間中に訪れたハイデルベルクで見つけた本屋の灯りについてお話したいと思います。

Light + Building自体はフランクフルで開催されているのですが、開催期間中は世界中から照明業界の関係者が集まるため、周辺のホテルの料金は信じられないほど高騰します。ぼったくりと言っても過言ではないくらいの価格です。そんなことをもあって、私は滞在費用を抑えるために電車で30〜40分くらい離れた街でいつも宿をとるようにしています。フランクフルト自体は近代的で清潔な街ですが、少し離れるだけで歴史的な街並みが残る絵本に出てくるような街がいくつかあります。今回はサッカーでもよく知られているマインツという街に滞在しました。マインツには美しい大聖堂やシャガールのステンドグラスで有名な聖シュテファン教会などがあるほか、どこを切り取っても画になる美しい街です。

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マインツ大聖堂
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聖シュテファン教会
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カイザー通りの眺め

マインツをゆっくり見るだけでも十分なのですが、せっかっくドイツまで来たので頑張ってもうちょっと他の街もみたいという欲が湧いてきました。今回は幸いにも1日だけ自由時間があったので、マインツを起点に電車で日帰り旅ができる場所を求めネット検索した結果、ハイデルベルクが浮上しました。ハイデルベルクはドイツ北西部にある街で、マインツからは電車で1〜2時間ほどです。街の高台にハイデルベルク城があり、城下には歴史的な街並みが広がる、まさに絵本な街です。以前にいったプラハによく似た印象です。それはもう素晴らしい街でした。主要なエリアは徒歩ですべて回ることができるちょうど良いサイズの街で、まさに日帰り旅行にうってつけです。

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さて、マインツやハイデルベルクがあまりに素晴らしかったので、前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、本題であるハイデルベルクで出会った本屋の灯りの話です。事前にリサーチしていたネットのまとめサイトで、ハイデルベルクでは古本屋めぐりがお勧めとあったので、そこで紹介されていた本屋を探していたところ、さまざまなお店が軒を連ねるメインストリートでお目当てのお店を発見しました。もちろん普通の観光気分で入ったのですが、思いがけず、そのお店の照明計画に衝撃をうけました。

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その書店の天井には照明器具が一切なく、書棚の近くに人の背丈ほどのアッパー照明のフロアスタンドが所々に置かれているという照明計画です。しかも3〜4m程度距離をあけて配置しています。けっこう離れていますね。隙間なく古本で埋め尽くされた本棚、雑然と積み上げられた古本、そこに置かれているフロアスタンドがものすごくハマっています。

通常書店の照明計画では書棚の本の背表紙がきちんと見えるという事が最優先されます。そこでデザインと機能を両立させたのが最近T-SITEなどで良くみかけるようになった書棚の間接照明です。棚板に細いLEDライン照明を埋め込んで背表紙を照らすという手法です。この手法はすごく美しいですが、とにかくコストと設置の手間がかかります。

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柏の葉 T-SITE

我々はそのような先入観があるので、書店の照明計画でフロアスタンドを使って天井を照らす手法のみで成立させるなんて発想は、こと私に限ってはどうやっても出てきそうにありません。仮に提案する事が出来たとしても商業施設としては暗すぎるという事で日本ではまず採用されない手法でしょう。

このフロアスタンドは両口ハロゲンランプが光源として使われています。ある程度光量のある光源ではありますが、間接照明として用いらているため決して明るい空間ではありません。しかしながら、天井のリバウンド光で十分に背表紙は見えますし、薄暗い中に灯るフロアスタンドの灯りは蝋燭の灯りのようで、古書店という空間にぴったりマッチしています。映画や小説のワンシーンのようです。この空間の心地よさは実際に足を運んで体験しないと味わえない感覚だと思います。

こういった空間が街の書店に当たり前のように存在するのは、普段の生活からフロアスタンドやデスクスタンド、ペンダント照明など、多灯分散型の照明がライフスタイルに完全になじんでいるヨーロッパだからこそなんだろうなぁ、と思います。それに比べて日本は・・・・。なんてちょっと切なくなってしまいました。それなりに照明について勉強しているつもりでしたが、まだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁってことも実感しました。当たり前ですけど。

やはり旅は思いがけない発見が色々なところにあっていいですね。


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u12205 at 12:27|PermalinkComments(0)

February 16, 2018

再注目、Φ75ダウンライト。

昨年の話ですが、11月頃に開催された照明メーカーのプライベート展示会を取材させてもらいました。このところ各照明メーカーは自社の照明展示会に非常に力を入れており、そこで見られる新機種や新しい技術の情報は我々にとって非常に重要です。

その模様がライティング・フェアHPにて連載を担当しております「光のデザインレポート」に掲載されております。今回は山田照明、DNライティングの展示会をレポートしています。

https://messe.nikkei.co.jp/lf/column/cat414/137137.html

このところΦ50〜60くらいの極小ダウンライトの注目度が高かったのですが、山田照明のΦ75の新しいグレアレスダウンライトシリーズの完成度が非常に素晴らしかったです。

3月にはビッグサイトで大規模な照明展示会LED NEXT STAGEが開催されます。事前のインフォメーションでは大手照明メーカーはあまり参加しないようですが、どのような新しい照明器具や技術が見られるか楽しみです。


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u12205 at 21:27|PermalinkComments(0) 照明デザイン