OTOZAK Blog

MUSIC×STORYを追求するプロジェクト、OTOZAK(オトザク)のオフィシャルブログです。

今日は松井先生のお誕生日のようですね。サクッと短いお祝いメールを送るとすぐに短い返信。
いつまでもこんな感じでいたいものです。
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さて、昨日は隙間三業さん(3/12主催イベント)TLKY.さん(2/24 iTunesニューシングル発売)のAIKOさん、白石尚悟さん(2/8ライブ)、と、その仲間たちな面々にお声掛けさせてもらい、今年最初で最後の遅すぎる新年会をしました。

隙間さんのご好意でホームパーティー形式。
早めにつくはずが、10分で済むと思っていたマンション内見が二時間に長引き、早速大遅刻。(僕は防音マンションと素敵な建物を内見するのが数少ない趣味の一つだったりします)本当にすいません。

が、既にテーブルの上には最高の食べ物と飲み物が用意されているではありませんか
what a wonderful party!
僕は手を上げ、予定を組んだだけで当日はなに一つ、何一つする事がありません…。かつてこんな楽な催し物がかつてあったでしょうか。いやない。(反語)
ハイパー素敵な名料理を有難うございました。

過去出演の俳優さんとの集まりは僕の人徳の無さで一度も成功したことがないので、今回は初めから諦めたのですが、前日に声をかけたら「OTOZAK 000」「Chair」出演の佐伯佳奈杷さんが少しだけ顔を出してくれました。感謝。
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締めのフルーツタルト。こんなおもてなしまで…。

でもまだまだ話し足りない感じで、これ以上はオールにするか、定期的に開催するしかありませんね。

白石さんと隙間ゆうじさんのマニアックなギター談義を聞きながら、やっぱり皆さん演奏家なんだから、年に一度演奏パーティーみたいな事もできたらいいのにな、なんてことを思いました。願わくばそこにOTOZAKコラボもねじ込むなんて妄想も抱きながら、素敵な集まりがこれからも続くことを願った1日なのでした。まる。

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写真は年越しチョコモナカジャンボです。

あけましておめでとうございます。

バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来として描かれた2015年を越えてしまった2016年。
スマホが腕に巻き付き、ゴーグルをつけると部屋にいながら海外旅行ができて、ホログラムのAIがパートナーになるまであと少しです。

去年は大変お世話になりました。
本年も宜しくお願いします


七味五悦三会(しちみごえつさんえ)という言葉があるそうです。

1年間で体験した七つのおいしい味、五つのよろこばしい話、三つのいい出会いを大晦日に振り返るというものなのですが、無理くり新年に振り返ります。

「七味」に関しては、トマト鍋は最高ですし、不二家のショートケーキで充分幸せですし、板チョコ瞬殺だし、チョコモナカジャンボ麻薬だし、フルーチェ魔物だし、ケンキは滅びの呪文だし、というトマト鍋以外トランス脂肪酸しかない七味が完成してしまったので、一つだけちゃんとしたのをあげますと、ネギ納豆でした。

包丁でネギを細かく刻む。
発泡スチロールの蓋を開け、納豆に覆いかぶさっているビニールを右手でもち、左手で蓋を閉じ、隙間からビニールだけを抜く。
(そうすることでビニールに納豆が一粒もつかない状態でビニールがとれます)

ネギと納豆を静かにかき混ぜる。
部屋にはその音だけが鳴り響く神聖な時間が生まれる。
用意したあったかいご飯の上にゆっくりとかける
椅子に腰掛け、手を合わせ、頂く。
ネギの風味と歯ごたえが、土の恵みと合わさって血肉となる。
そんな一連の儀式が、1日の始まりを感じさせてくれました。

今年はトランス脂肪酸は少し抑えて、知らない食べ物を探検していきたいので、こんな食べ物きっとモリタに向いてるよ?という情報ありましたら是非教えてください。

「五悦」は、たった1日ではあるけれど、今年もなんとか、曲がりなりにもOTOZAKライブができたこと、初の海外旅行になぜか東南アジアのカンボジアを選んでしまったこと、三度諦めさすがにもう無理かなと思っていた親指シフトを、どうにかこうにか覚えたこと、坊主にしたこと、ジョギングを継続していること、くらいでしょうか。

後半にいくにつれ平凡になっているような気もしますが、今年の終わりは、もう少し彩りのある喜ばしいこともアナウンスできるよう精進します。

最後の「三会」については猛省しかありません。

今年は沢山などと多くは望みませんので、少しずつ、月に一度くらいで充分ですので、新しい方と出会っていければと思います。残された食事の回数を計算すると予想よりかなり少ないわけですから、その限られた一回を誰と食事をするかは割と大事なことと言えます。

ですので、あまりにどうにもなりそうになかったら、老若男女問わず、毎月、外食して頂ける方募集をさせて頂くかもしれませんので、その節は何卒宜しくお願いします。美味しいお菓子もございます。お茶もわかしてございます。

日々を重ねるに連れ、自分のできることの限界を痛感する毎日ですが、制限のおかげで迷わず集中できる状態も自分の筆と名付けながら、今の自分にできる限られたことを積み重ねていこうと思います。

自分は今までもこれからも、ずっと変わらず、OTOZAKライブやモノづくりに邁進していきます。アナウンスできる状態になったらすぐにお知らせしますので、ほんの少しでも気にかけてやって頂けたら嬉しいです。

皆様も体だけには気をつけて、
どうにか共に生き延びましょう。

本年もよろしくお願いします。

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いいバンドはベース音がよく唄います。
そして隙間三業さんの大きな魅力の一つがそれだとボクは思っています。というわけで、隙間さんのライブにお邪魔したレポです。以下セットリストと過去の動画など共に紹介しながらの感想です。

1.Good times jam〜Fubuki
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一つ一つの打鍵が力強く、ギターのオクターバーが新しくなったのかギラギラ度が増してました。ここまで演奏力あがってしまうと、もう映像合わせるスキマないな、と一曲目で早くも痛感しました(笑)。

2.delay jam〜time
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ベースのリフにディレイをかけ、ローパスからバイパスにスライドさせベース音が破裂しそうなくらいになった所でギターとドラムが入るという、去年のデザフェス初披露曲。まだ名前がついてないようでjam名義ですが、これは一曲扱いになるだろうと勝手に予想してます。

スネアも要所でディレイが入るアレンジが加わったのはおそらく今回が初ではと思いました。音がぐるぐる廻り回るので輪廻感がありました。タイトル、Rinneとかでいいんじゃないですかね。(ダメです)

からの名曲、timeに続きます。

だいご兄のドラムが前半の打鍵強弱が丁寧で優しく押さえた分、後半のダイナミクスとなって効いていて、ワビサビが増した一曲でした。

3.sentaku

去年頃から、サビでテンポを落としながらグルーブを加速させているという魔法感のあるアレンジになっています。変拍子が美しいです。今一度日本を洗濯致し候!

4.wave

ベースのスラップのイントロがとにかくやばくて、そこがイントロでありハイライト。他のメロやサビはそのリフに黙ってついてきた、という一筆書きのような曲。ライブだとその弦を弾いた時のブォ!ブォ!という空気音まで聴こえてきます。


5.ukigumo


江戸っぽさが漂うこの曲は、聞くたびにがんばれゴエモンが横スクロールで頑張ってるイメージしか浮かびませんが、ライブで一番脱線してジャムタイムが加わるのがこの曲です。

テンポが走り過ぎたと思えば、ベースもっさまが「このテンポだよ」とソロでテンポを落とし指示を出す。それにドラムだいご兄とゆうじさんが加わり、そして、もう一度加速し、緩急をうねうねと操りながら高揚感を誘います。

この辺で、普通のライブハウスに比べて、あえて照明を全く動かしてないことに気づきます。素舞台で演技する俳優さんと一緒で力量が試されると思うのですが、とてもよかったです。

6.cover time

そして好例のカバータイムはクロノトリガー「時の回廊」
ゲームのタイムリープものの代表作ですね。

過去を旅し、未来に戻ると、華やかだった町や建物が廃墟になってる儚さが印象的で大好きで、何度もやっては泣いてました。本来MIDI音源なので、しかも鍵盤なしのバンドサウンドで聞くとまるで違った曲に聞こえました。ゲーム音楽シリーズは是非続けてほしいです。なんだったら動画でもやってほしいくらいです。

7.Fusafusa

隙間初期の定番曲。
ボクの髪はまだフサフサじゃないですけどね。(しつこい)

この曲はなんといっても一度盛り上がってから静かになる時の三角形のフォーメーションが良くて、去年くらいから、ほんの少しブレイクを作った所にギターチョーキングをねじ込むのがスパイスで加わってます。ライブで気づけたあなたは、かなりのスキマーです。

8.高速レッドテール

ベースを歪ませる同じく超定番曲。このスライドするベース音だけでご飯三杯いける人も多いはず。ベースが下支えとメロディの両方を兼ねながら、ギターに絡みついていきます。


9.アンコール「TAKADA」

ライブ中盤に入ることの多い曲ですが、意外とラストもはまっていました。イントロの後、ベースがギターの三度上を並走してるのがツボです。アウトロはおまけアレンジが加わってました。


全9曲。

まとめ感想としては、できれば新曲も聞きたかったのが正直な所ですが、演奏力はますます安定感を増していたので、次はベースもっさまの誕生日ツーマンライブだという1月に期待でしょうか。

そして普段ライブを見慣れている人はもちろん、どちらかと言えばライブハウスが苦手なインドアなモノ作りが好きな方にも隙間さんの音楽は刺さると思うので、ボクの映像どうこうは置いといても、やっぱりデザフェスのシアタースペースのようなイベントがあったら、楽しんでもらえる人がまだまだたくさんいるはずだと感じました。


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最後に、今回も場内禁煙という貼り紙。有難いです。
ライブハウスで禁煙にしてくれる勇気に感謝です。

以上、隙間三業 presents “Dawsojin” vol.6、勝手にライブレポでした!




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常夏の国カンボジア。最終日です。

飛行機は夕方なのですが、連日外にいすぎたので、今日は部屋で時間までいることにましたトゥクトゥクに声をかけられ続けるのも、そろそろいいかな、と思ったからです。

部屋にはクラビノーバというヤマハの電子ピアノが床に直置きしてあったので、弾いていると、10歳くらいの男の子と、8歳くらいの女の子が、とことこ部屋に入ってきました

「お世話になっている家族」と一言で表現していますが、大家族なので、カンボジアから戻ってきて十年以上経つ家族もいれば、去年日本から移り住んだばかりの家族など、様々な兄弟家族が一つの大きな家で暮らしています。

やってきた子供二人は、震災までは東京で暮らしていた家族で、土曜日だったのと、両親は首相スピーチを聴くため不在だったので、部屋に遊びに来たのです。二人とも、クメール語、英語、日本語を操るトリリンガルです。なので僕とのやりとりは全て日本語。僕が気遣われています(笑)。

男の子の方は恥ずかしいのか、10分程で現れては消える繰り返しでしたが、女の子の方は、僕が壁によりかかってこのブログを書いていると、ちょこんと隣に座り、「一緒に見よう」iPadでちびまる子ちゃんの動画を流し始めました。

「まる子ムカつく!」

始まってすぐ、ストーリー上わがままな性格になっている主人公をひたすらディスり始めました。ちなみに好きなキャラはタマちゃんまる子のお姉さんだそうで、そこは完全に同意見でした。

見終えると、彼女は来週の分の日本の平仮名の宿題を始めながら、「カンボジア好き?」と訊ねてきました。

僕は少し考えて、正直に「まあまあかな」と答えました。

「私は嫌い」

彼女はそう答えてから、カンボジアが嫌な理由を早口で並べたてました

「だから私は、必ず日本に戻るんだ。」

その時、彼女は、僕にまとっている日本の残り香のようなものを求めて部屋に入ってきたんだということに、気付きました。

彼女は、握った左手を見せながら続けました。

私の左手には想い出がつまっている。従兄弟との想い出。友達との想い出。お母さんのご飯。右手には何もない。

それは、左手の生活が日本で、ここでの暮らしが右手を表しているようでした。

「ここのご飯は、ご飯じゃない。ただの料理だ。」

多忙な大家族なので、料理はまとめて家政婦さんが作られていて、それは大変美味しい料理なのですが、彼女にとってはそういう問題ではないのです。

「日本に帰れば、ママはお弁当を作るって約束してくれた。だから絶対に私は日本に帰るんだ。」

その言葉を聞いて、僕は吉本隆明さんのある文章の一節を思い出していました。


女性が、じぶんの創造した料理の味に、家族のメンバーを馴致(じゅんち)させることができたら、その女性は、たぶん、家族を支配(リード)できるにちがいない。

支配という言葉が穏当でなければ家族のメンバーから慕われ、死んだあとにも、懐かしがられるにちがいないといいかえてもよい。

それ以外の方法では、どんな才色兼備でも、高給取りでも、社会的地位が高くても、優しい性格の持主でも、女性が家族から慕われることは、まず、絶対にないと思ってよい。

吉本隆明「わたしが料理を作るとき」より抜粋




亭主関白の時代の文章ですから、今に置き換えるのは困難ですが、性別問わず、親の手料理の大切さについての文章と解釈できます。

彼女の言葉は、家庭を持たない僕から見ても、分かりやすい悲鳴でした。

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夕方になり、荷物を車に積んでもらい、何から何までお世話になってしまったお礼を告げてから、家を出ました。

女の子は、お母さんの秘書と共に、一緒に車に乗って空港の見送りまで来てくれました。

「スーツケースに入ってるから私も連れてって」
ちびまる子ちゃん並にせがむ彼女を、なんとかごまかします。

「またくる?」と彼女は訪ねました。

「たぶんね」と僕は答えました。

そして運転手さん、秘書さん、女の子と別れ、飛行機へと向かいました。

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プノンペン空港は人口増加と、観光需要を見越しているのか、さらなる拡張工事が行われていました。

チェックイン担当の、お客さんのいないレーンの空港職員さんは、大抵スマホゲームをしています。覗くと、てへっ、というようなクメールの微笑みが返ってきます。

プノンペン→バンコク、バンコク→日本と向かいます。
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バンコクにつき、日本便の手続きを始めた瞬間から、もうスキマ時間にスマホゲームをしている職員さんは見当たりません

飛行機に乗っても、離着陸時に僕が必要な準備をしていないだけなのに、謝っては準備のお願いを懇切丁寧にしてくれます。

そのやりとりの一つ一つが、もう日本に戻って来ている事を実感させてくれました。
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朝七時前、無事羽田に到着しました。

手続きも済み、電車に乗ろうとすると、フランス人の男女に、この電車は品川に行くの?と英語で聞かれました。

確かに羽田から都心まで、僕さえ行き慣れない道が、外国の方に分かるはずもありません。どこに行くんですか?と尋ねると、目的地は恵比寿だったので、そこまで一緒の車両に乗りました。

レンタルSIMボックスも見当たりませんでしたし、カンボジアに比べて、遥かに観光地として遅れていることを実感させられました。

山手線に乗り換え、恵比寿につくと、フランス人の方は立ち上がります。
僕は、よい旅を、と願いを込めて手を振り、やがて扉が閉まりました。


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以上、ただの十日間の手記のはずが、なかなか進みませんでしたが、ここで書いておかないと一生書き記すことも無いと思うので、無理矢理書いてみました。

違う文化の事で、なかなか伝えづらい表現もあったと思いますがご了承下さい。

カンボジア日記、これにて終了です。
有難うございました!

オークン!(クメール語でありがとう)

九日目の夜は、カンボジア最後の夜だったので、
もう少しだけイベントがあったので、軽く触れておきます。

■炭火焼鳥「時代屋」カンボジア店。

巨大コショウ畑を見学させて頂き、
共同栽培のコショウ畑を調査して下さった農業博士Hさんを囲み、
家族のみなさんと時代屋でお酒を飲みました。

お店の扉をあけた瞬間、

「いらっしゃいませ〜!」

とクメール人が挨拶してくれて、着席と同時にお茶が出てきます。(笑)
日本に瞬間移動した気分になりました。

日本各国の名酒もどんどん出てきます。
日本酒に明るくないので凄さがわからなかったのが残念なのですが。

焼き鳥に、まだ少ししかない、貴重な自家栽培のコショウをつけて、ムシャムシャ食べながら、たくさん笑い、喋りました。

長く楽しい時間はすぐに終わり、
農業博士Hさんと「また会いましょう!」と握手で別れました。

■カジノ「ナーガ」

「カジノは一度は行っておいた方がいい。」

そう言われたので、プノンペンに唯一あるナーガというカジノに行きました。
ナーガは蛇の神様の名前ですね。

こ、これが、シェムリアップのマリオオジサンが言っていたカジノか…

カンボジア日記(Day4-1)〜あわや賭博詐欺!?〜


見回すと、けむたい煙草の煙の中、たくさんのゲーム機と、ゲーム台がありました。

機械のスロットに、機械のルーレット。
そしてディーラーが回すルーレットと、カードゲームをするための台があり、
奥に、民族ダンサーのショーステージがありました。


当然、機械よりも、ディーラーがいる台の方が、
ギャラリーが集まりやすく、結果が出るたびに歓声が上がり、
圧倒的に楽しそうでした。

もしディーラーがロボットだったら同じように盛り上がるのかしら、なんてことを考えながら、眺めていました。


試しに1ドルだけ機械のスロットに入れてみましたが、
ものの一分でなくなってしまいました。
マリオのおじさんの誘いを断ったのは、大正解だったようです。

ご家族たちは、旦那さんの膝の上に奥様が座り、楽しそうにゲームをプレイしていました。
自然にこういう雰囲気が絵になるのは、この国の素敵なところだな、と思いました。

そんな、カンボジア最後の夜でした。

長かったカンボジア日記も、やっと明日で最後です。

カンボジア日記(Day9)〜ダークツーリズム〜

本日も早朝の太鼓の音に気づかず、クラクション交響曲も自然なBGMになってきました。人体の不思議です。

■朝食

8:00AM
プノンペンに来てからほとんどの朝、来ているお店で、春雨スープのようなものを。でもこのお店は、おまけでついてくるパンが一番美味しいです。

今日向かった場所は2つ。
トゥール・スレン収容所と、キリング・フィールド

1970年にクーデターによる内戦が始まり、76年〜79年の4年間、カンボジアが民主カンプチアという国名だった時、この場所で起きた出来事を辿ります。

歴史上の負の遺産を巡るダークツーリズム
なので、今回のブログはテキストしかありません。

■トゥール・スレン収容所

お店から歩いていけるプノンペン中心地にあったので、まずはトゥール・スレン収容所へ。当時は存在自体が秘密だったので、公式名称は無いらしいです。

当時、政権を握っていた首相ポル・ポトは、自分の政治的な矛盾を指摘されてしまうことを恐れて、医師教師学者など、知識や教養のある地位にある人達を中心にこの施設に集め、弾圧しました。

学校っぽい雰囲気のある場所だと思ったら、やはり元々学校だったんだそうです。
中庭が特にそう感じさせるのかもしれません。

部屋の中には、当時の部屋が再現されていたり、道具や人物写真が展示されていました。

30分程でひとしきり回り、ベンチで少し休憩してから外に出ると、トゥクトゥクのおじさんが話しかけてきたので、キリング・フィールドまでお願いしました。

■キリング・フィールド

プノンペン中心地から少し離れた、トゥクトゥクで20分程行った所にありました。
トゥール・スレンで収容された方達の最終地点です。

日本語の音声ガイドをイヤホンで聴きながら、ゆっくりと、一つ一つのエリアを進んでいくと、2時間はかかりました。

歴史的背景とは裏腹に、周りの風景は何処か、のどかな公園のようでもあって、
歩きながら、自分との対話でもあるような、不思議な時間を過ごしました。

再びプノンペン中心部までトゥクトゥクで戻り、少しのんびり街を歩いてから、お世話になっている家族の元へと戻りました。

■家長であるお父様はフランス語の先生だった

実は、プノンペンでお世話になっているご家族の家長である一番上のお父さんは、まさに1970年代当時、フランス語の先生をされていました。

ポルポト政権下になり、自分と家族に振りかかるであろう危険を察知したお父さんは、家族を連れて戦火を逃れ移ったそうです。

道を歩けば、反対側の地雷が爆発し、昨日までいた場所が火の海になり、ジャングルの中を逃げまわる。そんな間一髪の運命的な綱渡りをいくつも経て、次第に私達は神様に見守られている、と思うようになったそうです。

ご家族の端々に、特別な信仰心が感じられるのは、おそらく仏教が浸透している国のせいだけではないと思います。

赤十字のタイの難民キャンプに辿り着いてから、家族には亡命先として2つの選択肢が用意されました。

一つはアメリカ行きの飛行機。
そしてもう一つは、日本行きの飛行機です。

お父さんは考えました。
「アメリカは肌の色が違うことで、差別で子供達を苦労させてしまう事があるかもしれない。でも日本なら、同じアジアなら、きっと通じあうものがあるはずだ」。

お父さんの狙いは幸いにも的中し、日本で仲良くなった友人が、ごつパパというわけです。

カンボジアに戻ってからも、ごつ家との家族ぐるみの親交は深まり、やがてカンボジア・コショウの共同栽培へと発展していきます。

そして、そのコショウをきっかけに、一応、僕もちゃっかり、ここに来たりしています。

歴史の風が吹き、大きく揺れて駆け巡った後、
最後のそよ風で揺れた、風鈴のささやかな音色だけが、
微かに、僕にも届いたような気がした1日でした。

8:00AM

…信じられないことに、朝四時の太鼓の音に気づかずスッキリ起床しました。

適 応 力!

朝食後、共同栽培のコショウ畑に、昨日、丸一日お世話になったHさんが調査に来てくださるとのことで、再び同行しました。

このまま同行してビデオカメラを回し続ければいいコショウ制作ドキュメンタリーが撮れるんじゃないかとさえ思えてきましたが、残念ながらあと2日でカンボジアの旅は終わります。
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小さく写っているのは畑の管理人さんです。

昨日の見学を元に、Hさんと、土の性質、畑の傾斜角度、湿潤、排水、など、様々な観点から話をしていると、先日来た時は解ける気もしなかった技術的問題がみるみる氷解していきました。

原因がわかれば解決案を出して決断するだけなので、きっと良い方向に進むでしょう。
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ところで、
数日前、
このコショウ畑に蛇が出現しました。


アンコールワットに観光に来た方は分かると思いますが、
カンボジアではあちこちにナーガと呼ばれる蛇神の像があり、尊いものとされています。

もちろん僕はこの写真を撮った時以外、近づかなかったことは言うまでもありませんが、

皆、これは幸運の兆しが!、と喜んでる様子で、由緒あるお寺さんに預け拝んでもらおうという!という流れになりました

再び仏事イベント発生です!

おかげさまで二回目ともなれば少しは慣れたのか、そつなく終わりました。
というのは嘘で、やっぱり難しかったです(笑)

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その由緒あるお寺の敷地にいた猫田さん。
たくさん身体をこすりつけてきてノミとりに利用されました。

ちなみにクメール語で猫は、チュマールと言います。
つまり、カンボジアのマラソン選手として帰化した猫ひろしさんは、
チュマールひろしさんと呼ばれていることになりますね。

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仏様。

iPhoneの方位磁石で調べてみたら、北枕じゃなかったんですけど、きっといいのでしょう。

とにかく距離が遠いものですから、畑一つ行き、戻ってくるだけで1日が終わってしまうのでした。




4:00AM
人間は、だんだん太鼓の音にも慣れてくるから不思議です。

8:00AM、車に乗り込み出発。

今日は一昨日のコショウ畑の技術的問題を解決するために、ご家族の別会社繋がりで、同じようにコショウを栽培している広大な畑を見学できるとのことで、技術的問題の原因を探る旅に同行することになりました。

案内して下さったのは、週に一度、その巨大コショウ畑を訪れては管理されている日本人男性のHさん。

畑に着くまでの車中、Hさんの農業とコショウの話、東南アジアの奥様と暮らす苦労話など、三時間強ぶっ通しで熱いトークを伺いました。
やはり世界には面白い方がたくさんいるのです。


そして、

ボロボロの橋を越えると

コショウ畑に辿り着きました。

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どれだけ歩いても、
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歩いても、
歩いても、
歩いても、
見渡す限り一面コショウ畑です。


全部を見るのに2時間以上かかったかもしれません。
雨だったのでカッパを着ながらも、最後の方はフラフラしていました。

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天空まで伸びるような立派なコショウの木です。
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農業に疎い自分でも分かるスケールの大きさと、細部の技術の蓄積に感動しました。
大胆に、慎重に作ったものだけに降りてくる神様がいるのは、どの世界でも同じなのかもしれません。

なんでも、ここでは、今となっては貴重なコショウマスターのおじい様がいて、逐一チェックしてもらい、そのアドバイスの元で栽培しているのだそうです。たまたまお会いすることができたので、握手してもらいました。超いい笑顔でした。

コショウマスターのおじい様はクメール語オンリーなので、クメール語→英語→日本語がワシャワシャ飛び交う感じでしたが、僕のiPhoneにある先日の畑画像を見てもらうと、開口一番に、最大の原因をズバリと指摘されていました

明日、再度、問題のコショウ畑にHさんも来てくださり、後日コショウマスターに再び詳細な画像を見てもらった結果もふまえて、畑の正式な調査結果を教えて下さることになりました。
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畑には山羊田さんもいました。草係でしょうか。

その日の畑見学は終了、後は帰るだけ…

と思いきやっ!
トヨタの4WD車からまさかの異音が発生!

…ごぉぉぉん!
…ごぉぉぉん!

…ま、まさか、

…太鼓!?

早朝だけじゃ飽きたらず、
形をコンパクトにして狭い車中に隠れ、
今まさに私がウトウトしかけたタイミングで演奏開始したというの?
大小自在に变化しやがって、
...このマトリョォーシカぁあー!!!



…もちろんそんなはずはなく、

道中かなりの獣道だったせいで車が故障してしまったのです!

いち早く気づいた運転手さんが、急遽一番近くにあった修理場へ駆け込みます。

ブレーキまわりの、割と大事な部分の故障だったので、正規ディーラーでない場所で、治せたりするものなのか不思議に思いながらも、
僕らは…優しく見守る…シュッ!…ことしかできません。

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雰囲気的にちょっと心配な感じもしますが…

…最悪、カンボジアでフルマラソン?



…それもいいかも…


とアップを始めていると、

ものの30分程で応急処置が完了し、車は何事もなかったように動き出してしまいました。

…あるものでなんとかしてしまう、ここはそういう場所のようです…。
恐るべしカンボジアの技術力です。

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ここでも男の子が、うまくいきそうな部品や必要な道具を運んだりしていました。


夜は渋滞にハマり、戻ってご家族の皆様に今日のあれこれを報告していると、1日が終わりました。

4:00AM
再び地響きのような太鼓の音で目覚めるも、スーパー鈍感力を覚醒させて対抗。
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朝、出かける前に、お世話になっている家族が飼っている犬田さんと遊びます。
なんか5匹くらいいます。
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カフェで朝食をとった後、プノンペン内をブラモリタしました。
クラクション交響曲の中、どの通りも車が多く、バイクでのひったくりもあるそうなので、注意して歩く必要がありますが、

シェムリアップと違い、トゥクトゥクの兄さんが一度断るだけで分かってくれるのが都会でした。
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電線のトラフィック。シェムリアップよりヤバいです。
カンボジアでは電気を他国から融通してもらうので電気代は日本よりも高く、電車やバスなどの交通インフラもできず渋滞が深刻化しています。
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それでも至る所でビルが建設中です。
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隣はKIDS CITYという子供が遊ぶビルみたいです。
そういえば野原がないですね。
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一通り歩いてから、プノンペンタワーに到着しました。
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その二階に行くとプノンペン商業銀行、通称PPCBがあります。
そこをさらに左に曲がると、
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ひっそりとPPCBのジャパンデスクが出現します。
カタカナのフォントと配置が斬新です。

もしあなたが、ゴルゴ13のスイス銀行ばりに「報酬はカンボジア銀行で」と言いたくて逢いたくて夜も眠れなくなってしまった場合、日本人の場合このPPCBジャパンデスクが一番の近道となります。

PPCBは日本のSBIが40%出資をしている銀行で、テラー(受付窓口)の方も日本人女性が日本語で対応してくれます。今でこそ、円安で落ち着いたそうですが、それでも多くの日本人が口座を開きに来ているそうです。

なぜ多くの日本人がわざわざカンボジア口座を?というと、一年の定期口座金利が6.5%という日本では今も未来も考えられない数字を叩き出しているからです。

定期は500ドル〜ということなので、初海外記念に作ってみました。放っておくと自動更新されますが、ペイオフ制度はありません。

無事開設も終わり、同ビル22Fにあるカフェへ。
プノンペンの今の街並みを見たければここにくるといい、と教えてもらったからです。
Wi-Fiパスを店員さんが入れてくれました。
とても便利だったので日本でも観光客用Wi-Fi、早く浸透してほしいです。
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22Fからの眺め。
どの窓を見ても緑の工事幕がかかったビルが見え、建設ラッシュでした。
10年後はどんな景色になっているのか想像してしまいます。きっと人口もますます増えていくんでしょうね。奥にペンギンビルが見えます。

正午、日本人が開かれているお店でちらし寿司ランチ。凄く美味しい。
日本人用のお店も増えているそうです。

午後、数年前、プノンペンにできたというイオンモールを見学。
ここではイオンは高級デパートの位置づけらしく、家電や服や宝石が、日本よりずっと高い価格で並んでいました。
なぜか撮影禁止らしいので、商品画像はありませんが、日本では特に感じたことのない白く磨かれた内装も、ここでは際立って特殊な清潔感に見えました。
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ついゲームセンターへ。
懐かしいワニワニパニックなど日本の中古ゲーム基盤をそのまま持ってきていて、皆熱中しているようでした。
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強パンチと強キックの無いスパ2。すぐに負けました。

試しに太鼓の達人をしてみたら、女の子が二人用の隣の太鼓で見よう見まねで真似してきました。どうせならとゲーム中の太鼓を譲ってみると、画面のリズムを合わせることが理解できずに思い切り叩いてました。

せっかくならゲーム廃人にさせてあげたかったのですが(ダメです)、時間が無く、戻りました。
戻ってからお世話になっているご家族たちと話に花を咲かせていると6日目が終わりました。

4:00AM。


どおおおおん!
どおおおおおん!


突然、爆音が街中に何度も鳴り響きます。

革命?
革命が始まるの?


と思いましたが、どうやらお坊さんを起こす太鼓の音なんだとか。



…ということは、毎朝4時に、この爆音が鳴るということ…!?

…ただでさえ24時間クラクションが鳴り続けているというのに…。

そう。
ここでは鈍感力との闘いが鍵となるのです。

6:00AM起床。

プノンペンでは国際免許を持っていても、日本人が運転してるだけで、おまわりさんに止められ、なにかと理由をつけては罰金をとられてしまうケースが多いようで、ここでも現地の運転手さんによる移動となりました。

朝一番のイベント発生…
なんと、カンボジアの法事に参加することになりました!

同じ仏教であっても、やはり日本のそれとはちょっと違います。

木魚やりん等の、日本でよく見る仏具はなく、
代わりに袈裟を着たお坊さんは、途中で葉っぱのようなものをたくさん投げてきたり、仏具の器に入った水をブシャブシャかけてきます。

とにかくやたら客いじりしてくるんですよ!←違います


同じ坊主頭に向かってひどい!仲間じゃないか!と思いましたが、
後で聞くと、顔にかけることで、第一印象である顔が良くなるように
という儀式なんだそうです。

すいません…
あの…それ…初めに教えて下さい…!
合掌の姿勢で顔あげてなかったから効果ゼロじゃないですか…!


死活問題です…
大変なことですよこれは…。

…気を取り直して、
お米を、お坊さん全員の器に捧げる儀式
で無事終わりました。

器を頭上にかかげたり、おじぎをするタイミングも、親戚の方々が教えてくれました。
優しい方達ばかりで有難かったです。
お邪魔しました…。

boy

法事している家の周りには、たくさんの子供たちが集まっていたので、座ってiPhoneを構えると、近くの男の子がカッコよくポーズを決めてくれました。

とにかく至る所に子供を見かけます。


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お昼前。

そんなこんなで、とあるコショウ畑に到着しました

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コショウの木です。

初めて見ましたよね?
もちろん僕も初めてです。

この木にブドウのような小さな房が出来たのを収穫し、
実を乾燥させることで、コショウができるんだそうです。


殆どの方がご存知ないと思いますが、
かつてカンボジアは世界に誇る高級コショウの名産地でありながら、
約40年前の内戦により、貴重な農業文化が途絶えてしまったそうなんです。

…じゃあ今目の前にあるこれは何…?

という質問に応える形で、
やっとカンボジアに来るきっかけとなった話が始まります。


実は、
いつもOTOZAKライブを手伝ってくれている僕の右腕、ごつ先生(@yskrmc)と、
そのお父さん(以後ごつパパ)が、

今回お世話になっているプノンペンのご家族と仲が良く
カンボジア・コショウの復活への挑戦と本格供給に向けて、
数年前からこのコショウ畑の共同栽培を開始したそうです。

それもただの復活ではなく、
ごつパパのエンジニア時代に培った特殊技術を、
コショウの乾燥行程に大胆に応用したリメイクコショウ
で、

味・香りの品質はもちろん、
ごつパパのライフワークである予防医療の視点からも、
新たな価値が期待できるとのことで、

うまくいけば、自然に恵まれたカンボジア農地と、
日本技術の産んだ合作
とも言えるものができるかもしれません。

当然、普段ごつ先生にお世話になっている自分も何かしら恩返しをと思いながらも、
一次産業に疎い自分ができるのは、せいぜいクラウドファウンディングやweb用で使えるPR動画制作くらいなのですが、

なにぶん、その話を聞いた時、

…こしょう?
…かんぼじあ?


ピンと来ることが何一つなかったので、
それなら初海外の理由にして見学してみようと、
ぶしつけにお邪魔させて頂いた、というわけなのでした。

実際に訪れてみると、さすがにコショウ畑栽培のノウハウを持った方が少ないせいで、現場では数多くの技術的問題を抱えていましたが、その日は、まだ解決方法の糸口も見出だせずにいました。

プノンペンに戻るだけでもう夜となり、五日目は終わりました。

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