温浴施設開発マニュアル的ブログ 〜その9〜

こんにちは、温泉・温浴経営コンサルタントの相良(さがら)です。

温浴事業に新規参入する場合、その企業さんには今の本業があります。
本業をやめて、温浴事業一本に絞るというケースは滅多にないでしょう。

本業は、建設事業だったり、不動産だったり、パチンコだったり、アパレルだったりと
様々でしょうが、規模の大きい本業と続けながら、新たに温浴事業を始めるわけですから、
温浴事業に全ての時間を割くということは難しい・・・。


温浴チームの顧問先や会員さんも温浴事業一本でやっている社長さんは、
どちらかというと少数派。

それだけに、「限られた時間を、社長にしか出来ない部分で温浴事業に関わる」ことが
ベストです。

では現場の店長、支配人ではなく、温浴社長にしか出来ない部分とは何でしょう。

開発事業計画の作成はもちろんですが、

開業後のほうが、以外と見えづらい。

たとえば以下のようなことです。

●100万以上の投資がかかることの決断

●売上は増えるかもしれないが、コスト増のリスクも大きい決断 (現場は中々提案してこない)

●既存客層に去られてでも新規客層をとりに行く決断 (現場はその視点もちづらい)

●失敗してもよい、という文化づくり

●スタッフに10万円レベルの特別手当を出す

●店そのものの戦略を変えること (非日常から、超日常への転換など)

●社員をシフトから外し、パートだけのお店にすること              

●恒久的な値上げ、恒久的な値下げ

●新店舗を出店する

●現場運営の仕組みづくりと、そのチェック (仕組みの稼動は支配人・店長の仕事)
  
  ・・・など

特に最後の「仕組みづくり」は、現場に貼り付くことができない本業をお持ちの社長さんには
絶対必要不可欠なものです。

実は温浴事業への新規参入には、こういった視点と情報も大事だと思っています。

温泉・温浴経営コンサルタント
相良祐司