あっという間に公演から一月。
皆様お元気でいらっしゃいますか?
2B団の『中道具』(ちゅうどうぐ)、
はざま秀一です。
しゅういちだけど、ひでです(笑)

今回はタイトルにもあるように、
ピタゴラスイッチについてです。
初演(9年前)にも悩まされたこやつ。
ちょっと長くなりますが解説します。

まず、「舞台」でピタゴラをやる上で、
問題となる点をいくつか。

1.横からの視点で動かなければならない。
例えば一枚の板の上でボールが色々な
ところに転がっても、お客さんは
横からしか見えません。

2.アップで見れない。動きを追えない。
テレビのピタゴラはボールをカメラが
追っていきます。しかもアップで。
舞台ではそうはいかない…。

3.装置自体を動かさなければならない。
ピタゴラってドミノ倒しのようなもの。
何かが当たってすぐに倒れなきゃいけない。
けど、すぐに倒れたら装置を運べない。
運んでる最中に倒れたら元も子もない。

4.「ピタゴラありき」の装置にしたくない。
ピタゴラとして成立させたいけれども、
棚の中にあるものにはちゃんと意味を
持たせたいというこだわり。

特に3番と4番ですよね。悩ましいのは。
そして最初に座長が出した案がコレ。

ピタゴラ案









箒が倒れて、本が倒れて、車が走って、
エレベーターで降りて、その車が今度は
別の物を倒して行って、それが階段に
なって、別の玉が転がって…

ゴメン。理解出来ない(涙)
エレベーターってどうするの??
座長の頭の中では三段目の構想があったけど、
上嶋さんと僕は理解出来ず。

そもそもこの車というのは、
僕の部屋に何年も作らずに眠っていた、
バックトゥザフューチャーのデロリアンで、
車輪が鉄道の車輪(パート3)だったから、
綺麗に走る訳がない代物。

なので100均のおもちゃから車輪を取って、
軸を入れて転がるように改造。
ピタゴラ










これがね、無理やり軸を入れたから、
まっすぐ進まないの…しかもプラモだから、
軽くてすぐ止まる。
重さは車体に粘土を詰めてみました。

実はこのデロリアン、初演の時から
僕の構想にはあったのですが実現せず。
タイムスリップだから、デロリアンが
走ったら面白いのにってね。

そして紆余曲折・戦々恐々・試行錯誤、
という四字熟語の嵐の末、
完成したのがコチラ。
(動きの図解入り)
ピタゴラ













△赤で見づらいなぁ…ごめんなさい。

,曚Δの下を右に動かすと上が左に。

△曚Δがデロリアンの箱の横を叩く。
 横にストッパーがあってそれを叩くと
 デロリアンが載ってる床面が傾く。
 デロリアンが左に走って別の棚に入る。

J未涼が下に降りる。
(一緒に上の換気扇も降りる)
 下に降りると左の床面が上がる。
 デロリアンがバックで下の段に出る。

ぅ妊蹈螢▲鵑バックで本にぶつかる。
 本がドミノで倒れて行く。

ズ埜紊遼椶棚の横にあるパイプに当たる。
 下を右に押されたパイプの上が左に。

Ε僖ぅ廚寮菽爾地球儀(下)に当たって、
 地球儀の小さい方が転がる。

Лで一緒に降りた換気扇の床面が棚と
 同じ高さになっているので、転がった
 地球儀が排気ダクトにそのまま転がる。

この換気扇がまさに問題4のこだわり。
ダクトだけが都合よく横に繋がってるのは
おかしいですよね。
なので本来は換気扇が付いていたけど、
エレベーターと一緒に換気扇本体は降りて
しまい、ダクトだけが残ったという設定。
ピタゴラ









そして問題3の
「装置動かすとドミノ倒れる問題」
これはいくつかストッパーを付けて、
芝居なかで外すという事で解決。

例えば装置がその場に着いてから、
本がドミノになるように、
間の本を瑞穂が外して僕に渡すとか、
デロリアンが転がる位置に、
僕がセッティングするとか。

ふぃ〜〜〜 大変だったわ…

ちなみに転がった先(音のみ)の配管に
転がった地球儀が当たり、配管が外れて
下にあるジャンプスイッチを押す。
という流れ。

その配管を押してスイッチに落とすのは、
我らがそうた君!!
ピタゴラピタゴラ




















そしてのっぺりとしていた棚の下の部分。
本番にはちゃんと取っ手を付けて、
引き出しと横扉風にしてあります。
写真だと小さいですけどね(汗)
ピタゴラ










そんなこんなでなんとか難題をクリア。
長文のお付き合い、
ありがとうございました!!


ひで