大盛りサラダがのった麺にドレッシングをかけ、混ぜて食べる-。サラダ感覚を売りにした麺が飲食店に登場している。健康志向や野菜高騰などを背景に人気メニューになっているようだ。(津川綾子)

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 ◆女性が会社帰りに

 東武百貨店池袋店(東京都豊島区)ではレストラン街の49店舗のうち、8店舗でサラダを麺の上にのせたメニューを提供中だ。

 その一つ、「札幌ラーメン 武蔵」の「ラーメンサラダディッシュ」(980円)は、スライスしたタマネギと水菜、トマトと素揚げのナスの4種の野菜約200グラムが山盛り。客からは「わっ」と声が上がることもある。半熟卵や豚バラ肉を添え、ごまみそ風味のドレッシングをかけて食べる。

 シコシコした麺とシャキッとした水菜の歯応えが楽しく、ごま風味がまろやか。好みでスパイシーな別のドレッシングや、ラー油を足すとパンチのある味になる。冷たい麺といえば冷やし中華があるが、「冷やし中華は野菜が添え物程度。ラーメンサラダはサラダが中心で、全然違う」と和島啓太店長(28)。

 手打ちそばの店「たつみ」では、豆苗、トレビス、エンダイブ、デトロイト、ネギ、トマトなど10種類の野菜105グラムを盛ったそば(1380円)が人気だ。そばつゆと、ごまだれや豆乳を合わせたサルサドレッシングをかける。葉野菜にニンジンの赤や温泉卵の黄色なども彩りを添える。

 野菜がメーンの麺だけに女性に人気だ。男性客が多い「武蔵」のラーメンサラダディッシュは女性を中心に、1日約30食が売れる。「たつみ」でも1日25食と予想以上の売れ行きで、「1人暮らしや家族が少ないと何種類もの野菜を買っても食べきれないためか、若い女性が会社帰りに食べていく」と斉藤賢一店長(33)は話す。

 ◆外食選びの決め手

 マーケティング会社「トレンダーズ」(渋谷区)が4月、働く20~30代の女性300人に聞いた調査では、98%が「もっと野菜を取りたい」と回答。「野菜不足」と答えた225人に理由を聞くと、4人に1人が「外食が多いから」とし、野菜中心のメニューは若い女性のニーズとマッチするようだ。

 最近の野菜価格の高騰も野菜重視のメニューの追い風になっている。サラダタイプのこうした麺のほか、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」では、約100グラムの野菜が山盛りの「88サラダ」が昨年3月の発売以来、累計約385万食のヒットとなっている。トレンダーズのアンケートでも「外食ではなるべく野菜中心のメニューを選ぶ」(37歳女性)との声があるように、外食選びの決め手に「野菜の量」は有力な選択肢となりそうだ。

 ■家庭でも人気に

 この夏、家庭でもサラダがのった麺メニューが増えそうだ。東洋水産(東京都港区)は2月、日清食品チルド(新宿区)は3月、生麺タイプの「ラーメンサラダ」をそれぞれ発売。いずれも、ゆでた麺に好みの野菜をのせ、添付のドレッシングをかける。

 日清食品チルドによると、「ラーメンサラダ」は北海道発祥のご当地名物メニュー。「健康ニーズの高まりとともに注目度が上がり発売した」(同社広報)。ただ野菜は別売りなため、ヒットするには野菜価格の下落待ちか-。

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