若い女性の間で急増する子宮頸(けい)がんを予防するため、栃木県大田原市は13日、市内の小学6年の女子児童を対象に、予防ワクチンの集団接種を始めた。小学校で同ワクチンの集団接種を行うのは、全国で初めて。1人当たりにかかる費用4万5千円は全額市が負担する。

 子宮頸がんは20、30代の女性で急増。ワクチンを10代で接種すれば7割以上が予防できるとされる。しかし、約3回の接種で費用が5万円前後かかることから普及のネックとなっている。大田原市のほか、東京都杉並区、埼玉県志木市など助成制度を導入する自治体も増えているが、まだ少数派だ。

 大田原市では来年1月中旬までに、市内の23小学校で実施。対象児童は340人で、調査の結果、329人が集団接種を希望した。市では個別接種となる女子中学生についても、接種費用の半額助成を決めている。

 この日は、同市南金丸の市立金丸小で女子児童10人が接種を受けた。

 今回の集団予防接種に立ち会った子宮頸がん予防に詳しい自治医大の鈴木光明教授は、「集団接種は接種率を上げる意味では素晴らしい試み。しかし、大規模都市で接種する児童の数が増えた場合、健康状態などをきめ細かくチェックできるかなど課題もある」と話した。

【用語解説】子宮頸がん

 子宮の入り口にできるがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因。HPVは100種類以上が確認されている。約8割の女性が感染経験を持つとされ、多くの場合は免疫力で排除される。しかし、持続感染を引き起こすことがあり、頸がんの原因となる。ワクチンは、頸がんの原因の7割を占める2種類のウイルス感染を予防する。

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