民主党の小沢一郎幹事長が1日の記者会見で、資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で初めて自らの進退に言及した。一度は東京地検との徹底抗戦を宣言した小沢氏だが、元秘書の石川知裕容疑者(衆院議員)ら3人の勾留(こうりゅう)期限を4日に控え、精神的に追いつめられたのか。それとも自らは刑事責任を問われないという自信の表れなのか。(榊原智)

 この日の小沢氏の声はかすれがちで、いつもの力強さを欠いていた。

 1月31日の東京地検特捜部による再聴取について自ら切り出し、「公平公正な捜査には可能な限り協力してきた。昨日もそして今後も協力していく意思に変わりありません」と語った。まるで3度目の聴取を予見したかのような言いぶりだ。

 強気一辺倒だった小沢氏に心境の変化が表れたのは、世論の批判が大きいのでないか。各種世論調査で幹事長辞任を求める声はすでに7割を超える。石川容疑者らが起訴されれば、さらに風当たりが強まるのは確実だ。

 ましてや自ら刑事責任を問われ、責任をとらずにすむ政治家などいない。そう考えると、小沢氏は当たり前のことを言っただけだとも言える。しかも小沢氏は「議会制民主主義の定着」を政治目標としてきた。世論に逆らう姿は「矛盾」するのではないか。

 一方、小沢氏は、刑事処分が自らには及ばないと踏み、あえて神妙な態度をみせたとの見方もある。石川容疑者ら3人に刑事処分が下っただけでは辞めず、幹事長を続投することをにおわせたとも受け取れる。

 だが、事件に関する説明はなお曖昧(あいまい)で、とても説明責任を果たしたとはいえまい。

 平成16年の陸山会による土地購入の原資4億円とは別に、17年に小沢氏が石川容疑者に預けた4億円について、記者から説明を求められても「捜査中なので申し上げるのは適切ではない」と口をつぐんだ。

 また、小沢氏が1月25日に「(預金を)家族の名義にした」と説明したことを受け、「贈与税はどうなったか」と質問されると「その資金は私のおカネで女房子供に贈与した認識はない」と断言した。借名口座は15年から法律違反になったはずだが…。

 小沢氏は記者会見をわずか18分で切り上げ、横浜市内で開かれた神奈川県連のパーティーに駆けつけた。だが、口ぐせのように繰り返してきた「私の不徳の致すところで、いろいろとお騒がせしている」とのおわびの言葉はなかった。

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