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2004
年式・走行4.8km・インテンスブルーの外装色を纏うルノー カングー11.6が、スタッフカーに加わって、2か月ほどが経ちました(車両本体価格は59万円、諸経費と納車整備費用などをプラスして合計775,810円で購入)。再起不能となったエンジンのヘッド部分を中古ユニットから移植するという大手術を行ったクルマですので、まったく不安がなかったわけではありませんが、担当者は23日の関西出張に引っ張りだしてみました。

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長期リポート車のリアゲートは観音開きのダブルバックドア。カングー1・1.6には、上に開くハッチバックタイプも用意されていましたがほとんど見かけません。




本題に入る前に、そもそもカングーってどんなクルマなのかについて簡単に触れておきましょう。「
KANGOO」は、20023月に日本導入が開始された両側スライドドア付き、背高キャビンを持ついわゆるセミトールワゴンです。フランス本国では、小型貨物車のフルゴネットである「エクスプレス」の後継モデルとして1997年から生産されていました。つまり母国では、パン屋さんや水道屋さんのクルマとして「働いて」きた背景を持つわけです。

当初、日本では、1.4リッター直4SOHC75ps/11.9kgm)搭載モデルのみが販売されましたが、20038月のマイチェンで、1.6リッター直4DOHC95ps/15.1kgm)搭載モデルが導入され、内外装もより現代的なデザインに変更、ハッチバックに加え、ダブルバックドアも選択可能になりました。このマイチェン版には当初4ATのみが用意されましたが、200411月に5MT仕様が追加設定されています。

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いまどきは、軽自動車にもアルミホイールが装着されていますが、カングーの定番はいわゆる「鉄チン」、スチールホイールです。なぜかこれが絵になります。



ボディサイズは、全長4035×全幅1675×全高1810mm、背が高いのでわりと大きく見えますが、5ナンバーサイズとなります。現行のトヨタ・タウンエースバンと同じようなボリューム感と考えていいでしょう。ちなみに、現行型カングー2(デカングー)は、全長4280×全幅1830×全高1810mm、堂々たる3ナンバーボディとなりました。そして、2006年に装備などを充実させる小変更を受け、2009年に大きくなった現行型が登場します。

ところで、「KANGOO」の名ですが、なにか特別な由来があると思いきや、完全な造語なのだそうです。
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業界では、なごみ系フロントマスクを持つ
1.4リッター版をカングー11.4、シャープな顔つきになった1.6リッター版をカングー11.6、現行型をカングー2と呼びます。また、フリークたちは親しみを込めて、小カングー/デカングーの愛称で呼んだりします。

ということで、2004年式の長期テスト車は、1.6リッター直4DOHCを積むモデルですから、カングー11.6となるわけです。

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荷室の床は「汚すことなんか気にしないでガンガン荷物を突っ込んでください」と言わんばかりの樹脂製。



本題に入りましょう。今回の関西出張は、東京・練馬の自宅を出発後、東名高速・東京インター
神戸市・垂水区周辺 京都・伏見区周辺 滋賀・彦根市周辺 兵庫・西宮市周辺 東京・練馬という合計1,515kmにおよぶ23日のコース。6割くらいが空いた高速道路、2割が渋滞の高速道路、ストップ・アンド・ゴーが続く一般道が2割といった感じでした。

結果からご報告すると、我がカングーは、1か月ほど前に心臓部の移植という大手術を実施したにも関わらず、トラブル無し、というかその兆候さえ見せず、元気に1,515kmを完走。購入した「サンク」の店主に報告したところ、「当然でしょ」と、サラリと言われてしまった次第です。

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滋賀県彦根市のプロショップを訪れた際のひとコマ。写真・奥には琵琶湖を望む絶景が広がる。


そして、最高出力
95psのカングー1が、東名・名神の速い流れに、普通に乗れるのか? 心配されている方も多いと思いますが、追越し車線もまったくOKです。少なくとも、担当者は「のろい」と痛痒を感じたことは一度もなく、それどころか、快活なパワーユニット、優れた直進安定性、速度を上げるほどに手応えを増す素直でナチュラルなハンドリング、シートの良さなどに驚いたほど。さすが「働くクルマ」、なかなかの実力を持っています。持病の腰痛も出なかったことを報告しておきましょう。

高速道路での回転計の針は、80km/h2300rpm100km/h2700rpm110km/h3000rpm付近。100km/h走行時の室内は、静粛とは言えないまでも、普通にラジオを聞くことができるし、普通に会話もできます。ただし、4ATは、一般道のストップ・アンド・ゴーが得意ではないらしく、シフトダウンしてほしいところで4速のままだったり、シフトダウンしてほしくない場面で、ガックン!とやや大げさに下のギアに入ったりします。ちょっとした慣れと、コツが必要なのかもしれません。そのうち慣れるのでしょうか。

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さて、燃費ですが、空いた高速道路では
14.9km/Lを記録、また、渋滞・一般道を含めた全行程の燃費は約10.0km/Lという結果でした。エコ走行を心掛ければ、高速道路では18.0km/Lを超えるかもしれません。ハイブリッドカーが隆盛を極める時代、燃費の良いクルマとは言えないまでも、燃費の悪いクルマとも言えない、微妙なラインです。でも、高効率ターボも、アイドリングストップも付いていないヤングタイマー世代の1.6リッターDOHCユニット、しかもトランスミッションは4速、さらにこれだけ背が高いわけですから優れたcd値を持っているはずもなく、それやこれや考えると燃費的にはけっこう優秀なのかもしれません。

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ということで、関西出張から無事に帰還したのちは、都内の渋滞を這いまわる日々が続いておりますが、変わらず機関は良好、現在の走行距離は
51,900kmを超え、購入してからすでに3,786km以上を走行しています。

順調に距離を重ねるカングー1、次回のリポートでお会いしましょう!