Spartacus Apple

それではなぜ、混沌としていたAppleにこの秀逸のデザインは生まれたのか。


それは当時のCEO、ギル・アメリオの経営方針からでした。

彼は元々Appleのファンであったので、そのデザイン性に惚れ込んでいました。

そのデザイン性を継承しようという意図で生まれたものなのです。


この混沌とした時期に川崎和男などもデザインに参加していたようです。
Apple kawasaki kazuo
しかしながら彼の作品は商品化される事はありませんでしたが。


こうして今みてもなお素晴らしい工業デザインは生まれたのでした。


では、このデザイン性に優れたスパルタカスが現CEOスティーブ・ジョブズに窓から投げられる事になったのか。


この理由はジョブズが当時のプロダクトに参加していなかった事に対する怒りから、そして素晴らしいデザインであるが故であったと思います。

もし、スパルタカスが平凡なデザインであったなら目にかける事なくジョブズに触れられる事なく終わっていったと思います。やはり自分がいなければいいものは作れないという事が出来る。

しかしながら、ジョブズが不在でもこれだけのデザインを手がける事ができる当時のApple経営陣に対する嫉妬心が彼を「スパルタカスを窓から投げ捨てる」という行為に駆り立てたのだと思います。

そして彼がスパルタカスを認めるという事はジョブズが不在でも素晴らしいものを作れるという事を認めてしてしまう事になってしまうのです。

彼はスパルタカスのデザインを認めなかったのではなく「デザインに妥協しない」という自らのスタンスを守るが故に認められなかったということになります。


つまり、ジョブズはスパルタカスのデザインを完全に認めた。

故に彼は窓からスパルタカスを投げ捨てた。


というのが真実ではないかと。


この混沌とした時代のCEO、ギル・アメリオのアップル 薄氷の500日を読んでそのような事を考えました。
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この本はギルの側からしか語られていないものであると思うので(もちろん彼はなるべく客観視をしようとしているだろうが)疑いをもって読みましたが、内情はよくわかりました。

わたしは彼の経営方針で最もまずかったのはOSのライセンス提供であると思うが彼はそれをいまでも正しいと思っているそうです。正確には執筆時(1998年)ですが。


その後のジョブズの活躍はいわずもがなです。

彼の性格はここでも躁病的だと書いてあるので限りなく真実に近いのだろうと思います。

しかし、現在のAppleの経営の回復にはギルの土台が必要不可欠でした。

その土台作りの詳細が読めてなかなかおもしろかったです。


以上で長い、長い、レポートを終わらせたいと思います。

お疲れさまでした。



というわけで今日は54501 globalでした。

地球規模エディション。
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