2010年03月09日
Q8 ヒートポンプはどこで使える?どれくらい使われてる?
ヒートポンプに蓄熱システムを組み合わせた、
ヒートポンプ蓄熱式空調システムの導入件数は年々増加しており、
すでに約2万6000件に達しています(2006年度統計)。
家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」は、
すでに100万台以上が出荷されています。
また、ヒートポンプシステムは、通常の冷暖房や給湯といった
日常生活で使用する温度領域だけでなく、冷凍、製氷、冷蔵と
いった極低温領域から、業務用の給湯や蒸気発生という
高温領域まで幅広く使われています。
スーパーマーケットなどの食品売場にあるショーケースも、
生鮮食品の鮮度を保つためにヒートポンプが活躍しています。
魚の「畜養水槽」の温度管理や、野菜の水分が失われる前に
瞬間冷却する技術にも利用されています。
ビール工場で、ビールの麦汁を煮る際に出る水蒸気から熱を
回収して再利用するシステムや、排水熱を回収して温泉を加熱する
煙突のない「ヒートポンプ温泉」というのもあります。
2001年に東京・晴海にオープンした、
「晴海アイランド トリトンスクエア」のように、
地域内の給湯冷暖房システムを丸ごとヒートポンプで賄う
という事例もあります。
ヒートポンプが空気中の熱を集めると聞いて、まず疑問に
浮かぶのが、「寒冷地で使用できるのか?」ということでしょう。
実は、熱エネルギーを考えるときには、「絶対零度」、
つまりマイナス273.1 ℃が基準になっており、
この温度以上なら、原理的に、集めるべき熱は存在していることに
なります。
実際に、寒冷地向けヒートポンプエアコンの場合、
外気温がマイナス10℃でも、COP=3を超えるものが登場しています。
ただし、外気温があまりにも低くなると、
やはり効率は悪くなってしまうため、今後の技術革新、
性能向上に期待がかかっています。
また寒冷地では、多くの地域で、
空気よりも温かい地中熱を利用したヒートポンプがすでに
使われており、さらなる普及が期待されています。
日経 BP 抜粋
