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あっちの方でずっと「予告編」のままのクルトガ0.9mmですが、なかなかエントリできないのにはちょっとした理由がありました。前にも述べたように、芯の繰り出しが上手く行かないという不満もあったのですが、それ以外にも、先端の加工についても問題があったのです。

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クルトガの先端は、プラ製の口金に、パイプと一体になった金属パーツが嵌められているのですが、この金属パーツに0.9mm芯用のパイプを取り付けるためにドリルで穴を拡げて加工しようとすると、金属パーツと口金との接合部分がなくなってしまい、口金に嵌めることが出来なくなってしまいます。そこで仕方なく、0.9mmのパイプ・金属パーツ・口金を、接着剤で取り付けるだけにしたのです。もちろんこの加工では実用的なわけがなく、何度かためし書きしているうちにパイプが取れてしまいました。

そこでいろいろ考えて思いついた加工方法が、金属パーツを媒介しない方法。金属パーツを取り外した口金には約1.5mmの穴が出来るのですが、この穴に何かを詰めて、さらにそこに極細ドリルで穴を開け、直接0.9mmのパイプを嵌める方法です。

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使用した「詰め物」は、模型売り場にあった2.0mmのプラ棒。口金を1.5mm→2.0mmに拡げ、切ったプラ棒を詰めてみました。最初、詰め物としては金属パイプの方が穴があいている分、加工しやすいかと思い試してみたのですが、金属だと穴を拡げるだけでも結構手間が掛かることが分かり、途中で断念しました。プラパイプは2.0mm程度のものが手に入らなかったのですが、もしあるのなら、プラ棒よりは良いかのもしれません(パイプの場合、内径を確認する必要がありますが)。中心からずれないようにドリルで穴をあけるのは多少難しかったのですが、それ以外は比較的短時間で加工できます。接着剤の必要も無く、0.9mmのパイプをぴったりと嵌めることができました。

さらに、前は上手く行かなかった繰り出しについても、再度いじってみることにしました。芯が上手く出てこなかったのは、前に述べたような、口金内部のゴムパーツが出てきた芯を押さえないからというよりも、そもそも芯の押し出しが機能していないのが原因ではないかと思ったのです。実際、ゴムパーツが取れていたり元からゴムパーツが付いていない古い型のシャープペンでも、問題なく芯が出てくるのですから。

そんなわけで、内部クラッチがどのように芯を押さえているかをもとの0.5mmのクルトガで確かめ、0.9mm芯をホールドしたときに、それと同じクラッチの開き具合になるよう、クラッチの穴を再度ドリルで削り調整しました(削りすぎると芯よりクラッチの穴が大きくなってホールドできなくなるので注意)。さらに、一度パーツを取り付け、もとのクルトガと同じノック具合になるか試してみました。調整が上手くいっていないと、カチカチとノック音がしなかったり、ノックのストロークが小さくなったりして、中で芯が上手く押し出されていないのが分かります。

思ったとおり、このように調整してみるとちゃんと芯が出てきました。
これでやっと、実用的なクルトガ0.9mmが完成しました。