2006年06月

2006年06月30日

北朝鮮「拉致問題」についての一考察

 先日、韓国の「拉致被害者」金英男(キム・ヨンナム)氏とその母・姉の面会が、北朝鮮・金剛山にて行われた。朝鮮民主主義人民共和国(以下、便宜的に「北朝鮮」と書く)によるいわゆる「拉致被害者」がその家族と面会を果たしたが、日本のマスコミは朝鮮人民に対する排外主義をあおる宣伝を繰り返し繰り返している。

 確かに、金英男氏の記者会見や彼の言動を見る限り、北朝鮮政府の「シナリオ」にそったものであることは、一目瞭然であるし、彼自身が拉致被害者であることであることはおそらく確かだろう。
 北朝鮮政府の意向によって、言いたいことが言えない、本当のことが言えないことも確かであろうと思う。

 しかし、日本における(また、米国政府における)拉致問題の「解決」とは、北朝鮮侵略戦争およびそれの類によるものでしかない。日本帝国主義(およびアメリカ帝国主義)にとって、真の意味での拉致問題の解決はできないのである。

 北朝鮮による日本人・韓国人らの拉致問題は、決して許されるものではない。反人民的行為であり、社会主義を標榜する国家がする行為では断じてない。北朝鮮スターリン主義による拉致は、どんな論理でもっても断じて許されるものではない。朝鮮半島の革命的統一・民族独立のために闘うのではなく、いわゆる主体(チュチェ)思想と金政権の護持のために躍起になっている北朝鮮政府は、朝鮮人民の手によって、革命的に打倒されるべきである。

 日本における拉致問題の報道は、日本帝国主義・アメリカ帝国主義による朝鮮侵略戦争の道を導くものでしかない。帝国主義者どもは拉致問題を人道的問題としてあたかも扱っているが、その実は帝国主義の危機からくる朝鮮・中国侵略戦争の口実として拉致問題を取り上げているにしか過ぎない。帝国主義による拉致問題の解決はあり得ないのである。

 日帝による朝鮮侵略・植民地支配が直接の原因だとは言えないと思う。拉致は北朝鮮スターリン主義にとっての反革命的戦略のひとつであったことは間違いない。それは、プロレタリア世界革命の立場に立ったとき、反動的であると断罪せざるを得ない。
 だが、朝鮮半島を南北に分断したのは帝国主義の責任であることはいうまでもない。もちろん、スターリン主義の責任でもある。拉致問題の「解決」は、プロレタリア世界革命の過程によってしか実現できないのではないか。すなわち、日米労働者人民は、日米帝国主義による朝鮮侵略戦争に徹底的に反対し、阻止すること。そして朝鮮人民の革命的南北統一を圧倒的に支援する立場に立つことである。スターリン主義による拉致という階級的犯罪は、そういう中でこそ解決されるのではないか。

 日帝は小泉後も拉致問題を口実に、経済制裁などの挑発行為・戦争行為に打って出ることは間違いない。日本労働者人民は、南北朝鮮人民の朝鮮半島の革命的統一の闘いに連帯し、日帝の朝鮮侵略戦争を絶対に阻止しなければならない。
 
 そして、アジア侵略によってしか延命できない日本帝国主義を打倒する闘いに総決起しよう。闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ!


2006年06月18日

サッカーW杯の脅威

 世間は、サッカーワールドカップ一色である。オリンピックもそうだが、サッカーの国際試合となると、「日の丸」が打ち振られ、サポーターたちが「君が代」を大合唱する。中田英寿がかつて「『君が代』は戦意がなえる」というような趣旨の発言をしたとき、民間右翼が彼を脅迫するような行動に出た。普段はあまり意識しないであろう「日の丸・君が代」が全面的に押し出される。こういったファシズム的な「ノリ」に脅威を感じる。

 日本では中国や朝鮮民主主義人民共和国・韓国などを槍玉にあげて、「行き過ぎた民族主義」などとマスメディアで報道されている。しかし、天皇を賛美する「君が代」や「日の丸」を教育現場で強制している東京都をはじめとする日帝の権力者はそのようなことを言う資格はない。

 サッカー日本代表のエンブレムの「八咫烏(やたがらす)」は、神武天皇の神話に出てくる烏であり、天皇制の象徴だ。スポーツの世界にまで天皇制を持ち込んでいる日帝。それは国家権力による強制と民間反革命・右翼のテロルによって支えられている。日本労働者階級(帝国主義諸国の労働者階級)にとってこのファシズム的意識の克服は、非常に目的意識的な闘いであり、民族主義克服の重要な闘いである。

 被抑圧民族人民にとっての「国旗」は民族独立の象徴的意義を持ってはいる(もちろんそれもプロレタリア革命によって止揚されるべきものではある)が、帝国主義にとっての「国旗・国歌」は他民族抑圧の象徴である。この意識を克服するのは簡単ではないが、革命にとって必須不可欠の課題である。日本労働者階級は改憲阻止決戦を闘う中で、必ずや「国旗・国歌」意識との闘いに勝利する道を切り開くだろう。

 蛇足だが、郷ひろみが「君が代」をサッカーの試合で歌ったことがあった。『2億4千万の瞳』でも歌えばよかったのに。


2006年06月15日

法政大学第2次弾圧を徹底弾劾する!

 本日、東京・法政大学においてまたもや学生が不当逮捕された。法大当局と国家権力・警察権力の一体となった弾圧に、怒りを抑えることができない。平林総長の学内ファッショ支配体制を怒りをこめて弾劾する!独裁者=平林体制を打倒せよ!

 「法政大学統一OB会」のブログによると、「9時20分頃、法大当局が行っている検問体制(40名の教職員で正門を封鎖し、学生証を掲示しないものは暴力的に排除するという、ひどいもの)を批判するビラを配っていた学生4名が不当逮捕されました。
その場に立ち会った統一OB会のメンバーの話では『ビラ配りをしていた学生にそそそーと30代後半くらいのおっさんが2人ほど近づいてきました。私はそれを見て、ああ、ビラをもらいにきたんだろうな、と思ったのですが、そのおっさんたちは、いきなり学生の腕をつかむと、その場に急停車した車に押し込み、すばやく走り去りました。はじめは拉致事件かと思ったんだけど、あれ、逮捕だったんだね。いやあ、びっくりだよ』というような状況だったそうです。
そんなわけで、『容疑』『罪状』はよくわかりません。逮捕現場を統一OB会のメンバーと目撃した学生は『南米の独裁国家を舞台にした映画を見ているみたい』という感想を語っていたそうですが、まさに、そんな感じだったようです」
とある。

 時事通信によると「法政大学(東京都千代田区)の構内に侵入し、職員に暴行したとして、警視庁公安部は15日、暴行などの現行犯で、中核派全学連副委員長ら活動家4人を逮捕した」とあるが、でっち上げもいいところだ!法政大学が違法・無法な検問体制を敷き、学生の出入りを規制していたのだ!学内に侵入とはいったい何か!学生が大学に入ってはいけないのか?!暴行を働いているのは法大職員ではないか!

 
法政大学は3月14日の弾圧(29名に学生逮捕)いらい、改憲反対の学生運動をはじめあらゆる学生の活動に対して弾圧を強化してきた。学内は異常な状況におかれている。ありもしない「威力業務妨害」で不当逮捕された学生3名に対して、退学処分を強行しようとしている。これに対する法大生の反撃がたたきつけられている。まさに当局対学生の「戦争状態」が起こっている。

 法政大の学生は3・14弾圧に怒りをもち、「29名の逮捕を許したら、法政の学生の自由はなくなる」と決起し当局と対決している。こうした決起に追い詰められた当局は、本日の第2次弾圧を強行した。絶対に許すことはできない。

 本日は「文学部生3人への退学処分撤回!法政大1000人キャンパス集会→国会デモを大成功させよう!共謀罪・教育基本法改悪・憲法改悪国民投票法案を廃案へ!」をかかげた6・15法大行動が呼びかけられていた。小泉政権の改憲と戦争攻撃に対決する学生運動が、3・14弾圧を乗り越えて爆発しようとしていた。今回の弾圧は法大生(全国の学生)の改憲阻止決戦への決起を叩き潰すことを狙った、反革命である。

 弾圧には大衆的怒りの炎でもって反撃しなければならない。学生を国家権力に売りわたした法大当局を、全国学生と労働者階級人民の怒りの炎で焼き尽くせ!平林独裁体制を木っ端微塵に粉砕せよ!国会決戦に決起し、教育基本法改悪阻止、共謀罪粉砕、改憲のための国民投票法案粉砕に立ち上がろう!全国学生は、改憲阻止の全国学生ゼネストに決起しよう!


2006年06月07日

法政大学の平林独裁体制を打倒せよ!

 3月14日、法政大学において「立て看板・ビラ禁止」に抗議した学生29名が警視庁公安部によって不当逮捕された。改憲反対の立て看板やビラを学内から一掃し、そして学生の自由な活動を圧殺するために、法大当局が策動した弾圧であった。

 現在、法政大学は不当逮捕された3名の法大生の退学処分攻撃を加え、また3名の学内への立ち入り禁止(名指し!)をはじめ、学内における学生の自治を圧殺するための「戒厳体制」的状況が作り出されている。日々公安警察が大学を取り巻き、学生部は学生の立て看板を破壊・撤去し、学外者の立ち入り禁止などの告示が張り巡らされるなど、異常な状況になっている。
 こうした中で、当該の学生を先頭に、法大生は退学処分粉砕の闘いに決起している。これは、当該学生を守るためだけではなく、独裁者=平林総長による学内のファッショ的支配を粉砕する闘いでもある。

 3・14弾圧の首謀者=平林総長を打倒し、法政大学を学生の手に奪還することが課題となっている。「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」のHPでは平林総長の罪状が挙げられている。
 <独裁者=平林総長の主な罪状>
 。碍14日、警察と結託して29人の学生を不当逮捕
 ¬擬造納疂された法大生5人に自宅謹慎を命令
 L擬造諒験愽生3人に退学処分を命令
 ぁ岾愆曚枠鹵寮」と言って学生会館の解体を強行
 シ法違反の「立て看板・ビラまき」規制ルール発動
 新施設に部室をつくらず
 Я軣港挙の廃止
 退職者の年金支給を15年で打ち切り
 清掃労働者など大学職員に対する労働強化と低賃金
 付属高校で茶髪禁止など校則強化

 法政大学で起こっていることは、小泉政権の改憲と戦争政策の最先端の攻防だ。小泉政権は改憲・教育基本法改悪、「共謀罪」新設攻撃などの戦争政策、そして労働者階級に対する民営化攻撃と労働強化・低賃金攻撃をかけてきている。帝国主義の末期的危機の中で、朝鮮・中国侵略戦争に帝国主義としての死活をかけている日本帝国主義は、戦争体制を作る一方で労働者階級に対するすさまじい生活破壊攻撃をかけている。ライブドア前社長の堀江や「村上ファンド」の代表・村上などの「勝ち組」と呼ばれる連中は、不法な株取引によって逮捕・起訴されている。他方ではリストラや低賃金化、民営化攻撃によって労働者を分断し、競争に勝てない人々を「負け組」と呼んでいる。これが小泉の作り出してきた現実だ。
 「勝ち組」と呼ばれる連中は、労働者からの搾取だけではなく、株の売り買いによって莫大な利益を取得している。それはブルジョア的な法秩序すらも侵しているのだ。帝国主義の腐敗のきわみである。労働をしないものが莫大な利益を上げる一方で、労働者は食うや食わずの生活を強制される。そして、労働者の団結を解体し、戦争に労働者を動員しようとしている。こんな社会はプロレタリア革命によって転覆するしかない!

 法政大学における闘いに勝利し、平林独裁体制を打倒しよう!全国の学生は改憲阻止のゼネストに決起しよう!改憲に突き進む小泉政権と日本帝国主義を打倒する、革命的学生運動の爆発を作り出そう!