わが子がピアノ上手になるヒント集

わが子にはぜひ上手になってほしいピアノ。目白に住むピアノ教師が 指導歴23年の経験から若いお母さんお父さんにアドバイスします。 現在習われている方は、普段ゆっくりお話しすることもなかなかできませんので、ぜひお読みください。

ピアノ教室のホームページを開設しました。ぜひ、ご覧ください。 http://www.inoue-piano.com/index.html

ピアノの始めどきを考える

本人にやる気があれば

いつからスタートしても

練習を重ねるごとに上達していくので

ピアノの始めどきは

今でしょ!

といいたくなりますが、

それは、あるていど大人になった人の場合




小さい子供の場合は

まだ意欲など湧いてくる歳ではないし

下手に始めると

一生ピアノに拒絶反応を持ち続ける

なんて

悲しいことになりかねません。





★過去5年間の私の教室で行った

体験レッスン後の入会率。



年少さん 10%

年中さん 80%

年長さん 95%

小学1・2 ほぼ100%
年生以上



♪年少さん

年少さんでも入られた(レッスンができる)

10%の子は、おばあちゃんが音楽関係、本人も

やんちゃだけれど好奇心と理解力がある、

歌を歌うよりも鍵盤=音楽といっていいほ

ど、ピアノのキーを触るのが大好きな子で

す。このような家庭環境と本人の資質に恵ま

れた子は、めったにいないと思います。


それ以外の90%の子は、先生がいう事をよく

聞き、指示に従うという個人レッスンの

やりとりがまず難しいというか、じっと

ひとつの場所に座っていることすら困難で

した。生まれてまだ3年ちょっとですもの。

何かを習わせたいなら、このくらいの時期

は、大きく体を動かすリトミックが良いと思

います。3歳児のフニャフニャの手には、鍵

盤は重すぎます。





♪年中さん

年少ではさすがに早いけれど、そろそろ…

と思っている親御さんが多いようです。

たいてい、レッスン可能ですが、子どもによ

ってはゆっくりゆっくり進む子もいます。

進度を気にせず、楽しく音楽に親しめれば

という方には問題ないでしょう。

できれば、5歳に近い年中さんがよいです

ね。



♪年長さん

小学校に上がるまであと一年。

この時期にピアノを始める子が一番多く

また、のちのち長くレッスンを続け、上手

になっていく子も多いような気がします。


大人とのやり取りができるだけの語彙も増え

理解力、新しい事を覚えたい好奇心もあり

何よりも、指に鍵盤を押すだけの力が備わっ

てくる時期です。がっちりした手のアーチを

作っていくのにちょうど良い時期です。



♪小学1・2 年生 以上

学校に上がってから入門する子は、本人

がピアノが好き!という子がほとんどなので

自宅でよく練習してくるだけでなく、レッス

ンも充実しています。

あたりまえです。欲求がつよければ、真剣味

が増すのは人の常ですよね。


この年齢層で入門してくる子の場合、親御さ

んが音楽がよくわからない、ピアノをならっ

たことがない、習ったけど嫌いだった方も

いるので、意外に子どもの家庭での練習が自

立している場合が多いのです。


この、練習の自立がのちのち一番重要になっ

てきます。

自分で自分を引っ張っていく力がないと

何ごともうまく行きません。



結論として、


一般的には、5歳〜7歳ぐらいが

ピアノの始めどきでしょうか。



ピアノは長くつきあってこそ、弾けるように

なり、面白さも素晴らしさもわかり、

ついには一生の心の糧=資産

にもなる大きな技術だと思います。



あせらず

流されず

お子さま自身をよく観察し

教育を与えていって欲しいと願っています。














ポコ ア ポコ

poco a poco ポコ ア ポコ

音楽用語によく出てきます。

少しずつ

という意味です。



ピアノを習い始めてまる3年になる男の子

習っているわりにはなかなか進まない。


お母様にきくと、


キーボードがすぐ弾ける状態にない。

しまってあるのを出してから練習する

らしい。


レッスンのたび、毎日10分でいいから

ピアノに触ろうね。

といい続けたところ


キーボードを出したままにしてもらい

毎日10分練習するようにしたそう。


結果は、


あんなにレッスンでもたもた、あっちつっか

え、こっち止まりしていたS君が、


ちょうちょを

両手で伴奏付きで、すらすらひけた!


本当に感激しました。



たくさん生徒を見ていますと、

その子の資質、能力の差が大きいのかな

と残念に思うことがありますが、


そんなことないんです!


環境の力、教育の力は絶大なんだと実感

したうれしい出来事でした。



毎日少しずつ

ポコ ア ポコ でがんばりましょう。








「きょうのレッスン何パーセントいい子だった?」

「きょうのレッスン何パーセントいい子だった?」

先々週から、レッスン終了後にこんなことを聞いてくるようになったK君。

「そうねぇ、先週は95%だったけど、きょうは91%かな?

さっき、おしゃべりばかりしてて、先生のお話聞いてなかったでしょ。

その分がマイナス9%ね。」


K君は小学校1年生なのに、

パーセントやマイナスという言葉も意味も知っている。

とにかく数字が大好きで、一ヶ月ぐらい前までは「385たす63はなあに?」

などの大きな足し算をレッスン中になんどもきいてきた。


彼の頭の中は数字でいっぱい。

どうも、本を読んでどんどん覚えていくみたいです。

わからないことはパパが上手に説明してあげているようです。


このK君、

年長さんになるちょっと前に入会したのですが、

大変だったー

半年間くらいレッスンにならなかったのです。


ソファに寝っころがってピアノの近くにいかない。

先生の家の物をいろいろさわっては物色する。

ピアノに向かい始めても先生のいうとおりの事をせず、

鍵盤やペダルを押すとどんな音が出るかああやったり、こうやったり試すばかり。



とにかく、

半年間で、簡単な曲を3曲ぐらいしか弾けませんでした。


ところが、小学校入学半年前ぐらいから、どんどん曲が進み、

あれよあれよと、ピアノひけるよジュニア3冊を終えてしまいました。


こんなに早く進む子は初めてです。


親御さんも、当初、3ヶ月続けてみてやっていけそうだったら…

という話でしたが、半年間待って本当によかったと思います。



子育ては忍耐といいますが、

信じて待つことの大切さを学びました。



レッスンでピアノを弾いてくれないけど、

得意の折り紙を毎週プレゼントしてくれたK君。


息子がピアノに興味を示さないのをみて、ハッピバースデーを

慣れない手つきで弾いてくれたK君のパパ。


素晴らしい親御さんの後押しです。

子育ては愛情に勝るものはないとしみじみ思いました。









生徒いろいろ ゆっくりさん

十人十色で、

ピアノの生徒もさまざまです。



きちんと宿題をこなし、各曲ごとにどのぐらい弾けているかを

自分なりに把握できている子がいるかとおもえば、


一週間一度も弾いてこなかったよ、と、アッケラカンとしている子。


言うまでもなく、進歩がはやいのは家でたくさん練習してきた子です。




でも、このごろ

ほとんど練習してこないのに

指も器用にまわらないのに

地道に繰り返すことで、

上達していく子もいることに気がつきました。



とてもゆっくりの進歩ですが、🐢 🐢 🐢 🐢

少しずつできあがっていくワクワク感。

嬉しいですね。

素直な性格の子に多いです。








家庭に音楽が流れていますか?

人は小さいころから身近にあったものに
親しみを感じ、大きな影響を受けるといいます。


ヴァン=クライバーンコンクールで優勝した辻井伸行さんは

生後8ヶ月の時、ブーニンが弾くショパンの英雄ポロネーズがお気に入りで、
導入がおわりテーマに入るところで、いつも、
足をバタバタさせ喜んでいたそうです。


ある日、あまりに聴きすぎてCDに傷がつき、壊れてしまったCDのかわりに
新しい別のピアニストがひくCDを買ってきてかけたところ、
機嫌が悪く泣き止まず、

再び、前と同じブーニンのものを買ってきて聴かせたら
ご機嫌でふすまに足をバタバタさせ喜んだ、
というエピソードがあります。


国際コンクールで優勝するぐらいだから
彼には微妙な音を聴き分ける特別な才能が初めからあったのでしょう。 

でも、
生後8ヶ月になるまで家庭に流れていた音楽が、彼の耳を育んだのも確かだと思います。
それに、音楽が流れていなければ、彼の才能には誰も気づかず
そのままになっていたことでしょう。


環境はとても大切です。
音楽の流れる環境を
お子様にプレゼントしてあげてください、


最近ではラジオ・CDだけでなく、
youtubeでほとんどの名曲がいくらでも聴くことができるようになりました。
お金もほとんどかかりません。

ぜひ、ご活用ください。







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