わが子がピアノ上手になるヒント集

わが子にはぜひ上手になってほしいピアノ。目白に住むピアノ教師が 指導歴23年の経験から若いお母さんお父さんにアドバイスします。 現在習われている方は、普段ゆっくりお話しすることもなかなかできませんので、ぜひお読みください。

ピアノ教室のホームページを開設しました。ぜひ、ご覧ください。 http://www.inoue-piano.com/index.html

練習時間のめやすは、学年X10分

この春からお子様のピアノレッスンをスタートさせた方、

順調に 進んでいますか?

だいたい3ヶ月もすると、先生と生徒のお互いの緊張関係もゆるみ、

ご家庭での練習のペースが定着してくるものです。

そこで 申し上げたいことは、


最初が肝心なんです。


自分からすすんで練習に励む子はめったにいません。

どうしても、ご家庭での上手な環境づくりが必要です。

こどもは退屈なことはやりたがらないし、集中力も続きません。  



そこで、 



短い練習を、なるべくたくさんさせてください。

レッスンの前日だけ60分やるよりも、毎日10分を6日間続けてください。

そのほうが3倍のはやさで上達します。


1年生は10分  2年生は20分  3年生は30分  

を最低ラインにして、徐々に徐々に練習時間を増やしてください。

早く上手になってほしいからと、さいしょから漫然と、30分、1時間なんてやるから 嫌いになってしまうのです。



要は習慣づけなんです。



3年間で30分毎日練習する習慣がつけば、4年生以降、学校や塾で忙しくなってきても、

なんとかピアノの練習をやりくりしていけるでしょう。



そして、もっとも大切なこと



毎日がんばって練習をつづけていること、

むづかしくても練習してできるようになったことは

大いにほめてあげてくださいね。




 

 











 

なんでも、3ヶ月続けることができれば、半年続く可能性が高くなるといいます。

そして、半年続いた自信は、つぎの1年を用意します。

1年は3年を、3年は5年を・・・・

だいたい10年続いたものは、一生ものとなります。

続けることでしか上達できないのが、ピアノです。






 

毎日、新しい曲を一つ弾いてみる

むかし、母にこんな事をきいたことがあります。

お祖父ちゃんの一日は
「きょうも、家族が 健康で 安全に 楽しく過ごせ ますように」
とお天道様に向かって手を合わせ感謝することから始まった
ということです。

昭和の初めごろは、科学が発展していない分、
大自然と上手につきあっていかないと生活が成り立っていかなかったのでしょうね。

でも、これって
素晴らしいことだと思いませんか?
原発も中国の大気汚染も大自然を甘くみた結果ですものね。

さて、ピアノとは関係ない方へいきそうなので引きもどします。


お祖父ちゃんが毎朝、生まれたばかりの新しいお日様に向かって
ありがたや〜 ありがたや〜
と唸っていたように

私も毎日、聞いたことも見たこともない楽譜をサッと開き
ピアノの鍵盤からどんな音楽が新しく生まれてくるかをワクワクしながら
楽しむのです。

毎日新しい曲を一曲、何十年も日課にしています。

これは、難しくいうと、初見視奏 といい、
ピアニストの大切な訓練なのです。

この訓練を積むと、鍵盤を押さなくても、メロディーや音の綾、
ハーモニーまでが、頭のなかで鳴るようになります。
音感がつくわけです。

そうすると、譜読みが格段に早くなり、練習時間の
超節約になります。

むかし1週間かかっていた曲が
1時間で弾けるようになりました。


もう少し高度になると、曲の構成であったり、
音から引き出される曲想までもが、頭のなかで
想像できるようになります。

楽譜を見てどのくらい短い時間でその音楽の全体像をつかめるか・・
すると、練習の手順やどこをどのように練習すれば効果的か・・までが、予測できるわけです。


何よりも大切なことは、
朝に生まれ夕方には沈みゆく
今日だけのお天道様に
頭を垂れたお祖父ちゃんのように


毎日、新鮮な気持ちで、新しい音楽を迎え入れ
ありがたく、こんにちは そして さようなら
することです。






















音楽は誰のもの? 

あるとき誰かが音楽を作りました。

別の誰かがその音楽を演奏し、

それを聴いていた また別の誰かが、なんて素晴らしい曲でしょう!と感動しました。

それを聴いていた またまた別の誰かは、聴くだけなんてつまらない、自分で演奏しなきゃ

といっていっしょうけんめい練習し、思いどおりに弾けるようになり、大変満足しました。

それを聴いていた またまたまた別の誰かは、こんないい曲は今までに聴いたことがないと喜び、

演奏はしませんでしたが、そのことを誰かに伝え、毎日音楽を聴くようになりました。
 



さて、音楽はいったい誰のものでしょう?

作った人? いっしょうけんめい演奏した人? 感動を持って聴いた人?



みんなのものですね。


音楽の素晴らしさは、共有できること 



に尽きると思います。

これはおれ様の土地だぞー には、ならないわけです。

いい音楽は人の心に響き、人から人へ感染し、あっというまに世界中に広まっていきます。

そして、何百年も生きつづけます。

目には見えない大きな財産だと思いませんか?



ところで、私がいちばん不思議におもうことは、

ある音楽を、みながいい曲だねと感じるのは、

なぜなんでしょう?

好き嫌いはあるにせよ、圧倒的に人気の高い曲ってありますよね。

ピアノを教えていて、こどもが必ず弾きたがる曲を例に出すと、


ブルグミュラー  アラベスク

モーツアルト   トルコ行進曲


などです。

たいてい技術は足りないのに

意欲をめらめら燃やして練習してくれます。

ひき算かけ算がおぼつかないのに、わり算を解きたい・・・みたいな



わたしが知りたいのは、

なぜ、きまってこの曲に惹きつけられるのか?反応するのか?

というこちらがわの問題です。


作曲家の天賦の才ではなくて、

ある音楽のパターンを聴くと反応する 何か共通のもの

がわたしたち人類の遺伝子に組み込まれているのでしょうか?

ということです。


どなたか研究されている方がいましたらぜひ教えてください。







 






発表会 2012

年に一度 ピアノの発表会を開くようになって、今年で15年経ちます。

年々、親御さんたちの発表会に対する期待がヒートアップしているように感
じます。

主催する私たちピアノ指導者が、そんなにわが子の発表会は楽しい ものなのか…

と、びっくりするほどの意気込みなのです。


何を着せようか、ヘアースタイルはどうしようか、誰を招待しよう か、

に始まり、しっかり弾けるだろうか?…これが一番の気がかりであり、また

楽しみでもあるのです。


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考えてみれば、昔習った古典でこんなのがありましたね。


銀(しろがね)も金(こがね)も玉(たま)も何せむに 優(まさ)れる宝 子にしかめやも

銀や金や宝石など何になるだろう。子にまさる宝がほかにあるだろうか


たしか、万葉集、山上憶良でしたか。



科学技術はどんどん進歩し、それに伴い私たちの生活スタイルも考え方も変

わっていきますが、

親が子をおもう気持ちは昔も今もちっともかわらないのですね。



今年の発表会は7月21日です。去年と同じ、目白・池袋から歩いて7分。

自由学園明日館の講堂で開催します。


そろそろ曲目を決めていく時期です。

ちょっと大きい生徒は、すでに決まり、着々と練習しています。

ゴールに向けて全力を出し切る。

今年も楽しみです。

ご家庭で気をつけること

譜読みは自分で

ずいぶん昔、ピアノを始めたばかりの6歳の女の子で ちょっと困ったことがありました。 

レッスンのとき練習はしてくるのですが、 まちがった音で弾いたのを指摘すると、ソファに座って待っている母親のほうを向いて、ものすごい表情でにらみかえすのです。
だって、ママがこう弾けといったから・・・とは言いませんでしたが、私の耳にはそう聞こえました。

たまに、そういうお母さんがいらっしゃいます。どのお母さんも大変熱心で愛情深い方ばかりです。

しかし、音符もママが読んであげて、鍵盤も指コピ、音はママが弾いたのを耳コピして 弾いてしまうと、
ママがいないと何もできなくなってしまいます。

耳コピは悪くないのですが、音符を読むのと、どの鍵盤で弾くのかは、お子さんの力でさせてあげてください。
さいしょは、ものすごーくゆっくりでかまわないのです。

わが子が初めて歩いたあの一歩を、思い出してください。

何度も転んだりフラフラしながら、上手に歩けるようになっていきますよね。

すべて、自分の足で一歩一歩練習しているのです。

歩くのはかわいいわが子です。

ママは代わりに歩いてあげられないんです。危なくないようにときどき手を差しのべるぐらいです。 



譜読みも似たようなところがあって、ていねいに正しく読もうとすると、どうしてもゆっくりになります。

メロディーが聞こえてこなくて じれったいかもしれませんが、見守ってあげてください。

どうしても読めないときは、ランドマークの(指標になる)ドの音、ソの音ぐらいをそっと教えてあげて、
あとは、お子さんに任せてください。

わが子のヨチヨチ歩きに目を細め、日々進歩していくお子様の姿をいっしょに楽しみましょう!

 
なんでよめないのー
またまちがえたぁー 
なんかいいったらわかるのよー


なんて言わないで、


あれっ、なんかちがうんじゃない?
そうだっけ?
よーくみてっ、ひとつずれてない? 
すごーい!いっぱいよめるようなったじゃない!! 


と、注意を喚起する方向にもっていったり、いっしょに喜んであげたりしてお子さん自身に学ばせましょう。


指先に気をつけて


1週間に一回のレッスンでは とうてい教えきれないものがありますが、なかでも、指の形は要注意です。

鍵盤にふれる指先に一番近い関節=第一関節が折れ曲がることなく しっかりささえて音を出しているか?
これは大切です。
 
なんにも言わなくても最初からできる子が半数以上ですが、

ときどき言わないと、指先が立たずペタペタ弾いてしまう子もいます。

何度言ってもできない子は、もともと関節がやわらかくマカロニのような指なので、あまり無理強いはしません。


このなかで、ほっとくと ペタペタ指の腹で弾いてしまう子には、

バレリーナのように弾こうね

と教えてあげてください。

このペタ指は癖になりやすく、一度身についたら直すのに一苦労します。

1時間弱のレッスンのなかで直すのは とうてい無理ですので、

おうちでときどきチェックしてあげて下さい。






 
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