「きょうのレッスン何パーセントいい子だった?」

先々週から、レッスン終了後にこんなことを聞いてくるようになったK君。

「そうねぇ、先週は95%だったけど、きょうは91%かな?

さっき、おしゃべりばかりしてて、先生のお話聞いてなかったでしょ。

その分がマイナス9%ね。」


K君は小学校1年生なのに、

パーセントやマイナスという言葉も意味も知っている。

とにかく数字が大好きで、一ヶ月ぐらい前までは「385たす63はなあに?」

などの大きな足し算をレッスン中になんどもきいてきた。


彼の頭の中は数字でいっぱい。

どうも、本を読んでどんどん覚えていくみたいです。

わからないことはパパが上手に説明してあげているようです。


このK君、

年長さんになるちょっと前に入会したのですが、

大変だったー

半年間くらいレッスンにならなかったのです。


ソファに寝っころがってピアノの近くにいかない。

先生の家の物をいろいろさわっては物色する。

ピアノに向かい始めても先生のいうとおりの事をせず、

鍵盤やペダルを押すとどんな音が出るかああやったり、こうやったり試すばかり。



とにかく、

半年間で、簡単な曲を3曲ぐらいしか弾けませんでした。


ところが、小学校入学半年前ぐらいから、どんどん曲が進み、

あれよあれよと、ピアノひけるよジュニア3冊を終えてしまいました。


こんなに早く進む子は初めてです。


親御さんも、当初、3ヶ月続けてみてやっていけそうだったら…

という話でしたが、半年間待って本当によかったと思います。



子育ては忍耐といいますが、

信じて待つことの大切さを学びました。



レッスンでピアノを弾いてくれないけど、

得意の折り紙を毎週プレゼントしてくれたK君。


息子がピアノに興味を示さないのをみて、ハッピバースデーを

慣れない手つきで弾いてくれたK君のパパ。


素晴らしい親御さんの後押しです。

子育ては愛情に勝るものはないとしみじみ思いました。