中学校1年生(約170人)を対象に、2回に分けて、ユニバーサルデザイン出前授業をしました。
UD出前遊行 (3)UD出前遊行 (5)UD出前遊行 (2)UD出前遊行 (1)UD出前遊行 (4)ポラリスUD出前遊行 (6)

打ち合わせに沿って、事前にUDの学習と、校内UD探検を先生と生徒の皆さんで済ませてもらっていたので、当日は、
1.生徒による校内で発見したUDやバリアの発表
2.障害当事者のお話
  ①車いすユーザー柳田氏
 (分身ロボットOriHimeとZOOMでの登壇)
  ②盲ろう北澤氏
 (音声・点字携帯情報端末ブレイルセンスポラリスミニを使う様子も動画で紹介)
3.支援級の担任の先生による生徒の困り感の紹介
など盛り沢山の内容でした。

《生徒の皆さんの感想(一部》
・障害があってもなくてもわくわくしたい。自分ができることを一生懸命したくなった。
・何かどうしようもないことが起こっても、あんな風に楽しく生活できるということを見せていただいて、自分もきっと挫折してもできることがあるのだと教えていただいて、考えました。

・「手話は言葉」という言葉に、すごく感動しました。
・自分にできることは手話を簡単なものでもいいから覚えるということなので自分にできることはやっていこうと思いました。
・LINEにも点字でわかるような連絡方法があったり、いろいろな工夫があって、授業でもでてきた「共生」というのは生きていくうえで大切なんだと思いました。今はまだ十分じゃないけれど、周りが変わっていけたらなと思います。

《先生の感想(一部)》
・障害に対する子供たちの固定化されたイメージが、講師の先生との出会いによって、視野が広がり、多くの気づきが生まれたと思います。
・ご自身の生い立ちや生活について「いきいき」お話される姿から、子供だけでなく、教員も多くの学びがありました。また、子供の素朴な疑問に対しても丁寧に答えていただき、ありがたく思います。
・言葉だけ、資料だけでは伝えきれないものを視覚的にも情報的にもたくさん伝えてもらいました。
・障害は本人に原因があるのではなく、環境や社会にある、ということをまっすぐ伝えていただいたと思います。

企画全体の担当者(石山)は、
「分身ロボット「OriHime」や点字キーボード「ポラリス」を見せることが出来たり、今まで沢山のUD授業をしてきましたが、一番内容の濃い授業が今回出来たと思います。中1の多感な時期にUDを知り、今後の考え方や行動が変わり、未来がより良くなると嬉しいです」と自画自賛です。

今後も多くの方に当事者の声を届けながら、より良い町づくりの種を蒔いていきたいと思います。
なお、UD学校出前講座をご希望の団体さんは、県庁へお問い合わせください。
「ユニバーサルデザイン学校出前授業」希望校の募集