四日市市立M中学校1年生の生徒約220名を対象に、出前講座を開催いたしました。
内容は以下の通りです。
【日時】2月4日 3時間目と4時間目
【主催】四日市市立M中学校
視覚障害および聴覚障害の当事者である北澤講師が登壇しました。
3時限目
生徒の皆さんが事前学習でまとめた「わたしのまわりのユニバーサルデザイン」の発表をしました。自分たちで見つけた誰もが利用しやすい身近なUD (信号機用ボタン、お札の凹印刷、多目的トイレなど)の多様な事例がまとめられていました。
中でも、学校のスロープに物が置いてあり利用者の障害となっているとの事例については、物の置き場所を工夫すればすぐにUDを実現できるため、今後も同じような気づきを続けて欲しいと感じました。
生徒の皆さんの発表に対し北澤講師、司会の石山、講師補助の下村がそれぞれ講評しました。
普段であればスルーするようなこともよく観察されていて、大変感心いたしました。
さらに、北澤講師から、コンビニのレイアウトがどこでもあまり変わらないことを例に出しながら、気づかないだけで街はUDで溢れていると補足説明をしました。また、UDは常に進化をし続けているため、これからも考え続けていってくださいとメッセージを送りました。

講師の話を真剣に聴く生徒の皆さん
※個人情報保護のため、画像の一部にモザイク処理を施しました。
4時限目
北澤講師が登壇し、司会の石山とともに話をしました。
視覚障害と聴覚障害があっても前向きに歩んできたことや、苦労した際も周りの人に支えてもらって乗り越えてきたことなどを話しました。
その中で、学校生活や一人旅、子どもの授業参観などでのコミュニケーションの取り方について、生徒の皆さんに「みなさんならどのようにしますか」と質問を投げかけて自分で考えてみる機会を何度も与えていました。生徒の皆さんは興味津々で、「出かけるときはどうしていますか?」「時間を知りたいときはどうするのですか?」など多様な質問が飛び交っていました。それに対して講師も通訳者の補助のもと笑顔で丁寧に答えており、和気あいあいとした雰囲気の中で講義を終えることができました。

盲ろうについて説明する北澤講師(中央)
まとめに代えて
今回講義を受講された生徒の皆さんの意識の高さには、非常に驚きました。
特に、講義終了後に体育館から出る際に、車椅子だとこのくらいの段差でも乗り越えられないのですか?」と早速UDを意識した質問を受けました。実際に車椅子で通ったところ引っかかってしまい、わずかな段差でも車椅子利用者には大きな障壁になることがわかっていただけました。
これから大人になる生徒の皆さんには、伸び代があります。また、皆さんが大人になる頃には、UDの様相も大きく変わっていることと思います。実際に社会に出たときに、本日の講義を少しでも思い出していただけたら、大変嬉しく感じます。
内容は以下の通りです。
【日時】2月4日 3時間目と4時間目
【主催】四日市市立M中学校
視覚障害および聴覚障害の当事者である北澤講師が登壇しました。
3時限目
生徒の皆さんが事前学習でまとめた「わたしのまわりのユニバーサルデザイン」の発表をしました。自分たちで見つけた誰もが利用しやすい身近なUD (信号機用ボタン、お札の凹印刷、多目的トイレなど)の多様な事例がまとめられていました。
中でも、学校のスロープに物が置いてあり利用者の障害となっているとの事例については、物の置き場所を工夫すればすぐにUDを実現できるため、今後も同じような気づきを続けて欲しいと感じました。
生徒の皆さんの発表に対し北澤講師、司会の石山、講師補助の下村がそれぞれ講評しました。
普段であればスルーするようなこともよく観察されていて、大変感心いたしました。
さらに、北澤講師から、コンビニのレイアウトがどこでもあまり変わらないことを例に出しながら、気づかないだけで街はUDで溢れていると補足説明をしました。また、UDは常に進化をし続けているため、これからも考え続けていってくださいとメッセージを送りました。

講師の話を真剣に聴く生徒の皆さん
※個人情報保護のため、画像の一部にモザイク処理を施しました。
4時限目
北澤講師が登壇し、司会の石山とともに話をしました。
視覚障害と聴覚障害があっても前向きに歩んできたことや、苦労した際も周りの人に支えてもらって乗り越えてきたことなどを話しました。
その中で、学校生活や一人旅、子どもの授業参観などでのコミュニケーションの取り方について、生徒の皆さんに「みなさんならどのようにしますか」と質問を投げかけて自分で考えてみる機会を何度も与えていました。生徒の皆さんは興味津々で、「出かけるときはどうしていますか?」「時間を知りたいときはどうするのですか?」など多様な質問が飛び交っていました。それに対して講師も通訳者の補助のもと笑顔で丁寧に答えており、和気あいあいとした雰囲気の中で講義を終えることができました。

盲ろうについて説明する北澤講師(中央)
まとめに代えて
今回講義を受講された生徒の皆さんの意識の高さには、非常に驚きました。
特に、講義終了後に体育館から出る際に、車椅子だとこのくらいの段差でも乗り越えられないのですか?」と早速UDを意識した質問を受けました。実際に車椅子で通ったところ引っかかってしまい、わずかな段差でも車椅子利用者には大きな障壁になることがわかっていただけました。
これから大人になる生徒の皆さんには、伸び代があります。また、皆さんが大人になる頃には、UDの様相も大きく変わっていることと思います。実際に社会に出たときに、本日の講義を少しでも思い出していただけたら、大変嬉しく感じます。
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