Asahi.com記事より
保健所66%「人手不足だった」 新型インフル初期対応
2010年2月27日5時1分
新型の豚インフルエンザが国内で発生した早期に、専門の相談や発熱外来の設置、患者の追跡調査などを担った全国の保健所の66%が「人員が不足していた」と感じていたことが26日、厚生労働省研究班(班長=尾島俊之浜松医大教授)の報告書で分かった。
緒方剛・茨城県筑西保健所長らが、昨年8月から9月末に全国510保健所に対し、初期対応についてアンケートによる調査を実施。337カ所から回答があった。
国内で初めて患者が確認された昨年5月以降、感染拡大防止のため、保健所は患者から相談に応じる発熱相談への対応や、管内の病院などへの発熱外来の設置に追われた。調査によると、発熱相談は約90万件、発熱外来は計約1500カ所設置された。保健所は夜間の当直や休日出勤などで対応した。
当時、職員が足りていたかについて「十分でなかった」「どちらかといえば十分でなかった」との回答は合わせて66%だった。患者が多かった兵庫県や大阪府などの近畿地方では91%と高かった。44%の保健所が、他の感染症の検査などの通常業務を縮小や中止するなどした。48%が保健所以外から応援を得ていた。
また、発熱外来について「当初は必要だったが、早い時点で廃止すべきだった」が68%、「当初から不要だった」も9%だった。
緒方さんは「弱毒性と分かり、感染が広がった段階で一般の医療機関での受診に切り替えるという選択肢もあったのでは」とする。(北林晃治)
