医師の白衣、着替え「毎日」は5% 6割が「週1回」
2011年2月9日11時3分
白衣を毎日着替える医師はわずかで、半数以上は週ごと――。医師向けコミュニティーサイトの調査でこんな傾向が浮かんだ。医師の6割近くが着替えの頻度を「週1回」と答えたという。
同サイト(登録者約3万4千人)を運営する「メドピア」(東京都)が昨年末に会員の医師に白衣を着替える頻度をインターネット上で尋ね、2704人が回答。血液が付くなどですぐに交換が必要な場合を除いた。
「週1回」が57%で最も多く、次いで「週2〜3回」(21%)。「毎日」は5%にとどまり、13%が「2、3週間に1回」と答えた。
頻繁ではない理由として「洗濯に出してから返ってくるまで2週間かかる」「(白衣の)数が足りない」といった事情が目立ったが「汚れたら着替える」もあった。
40代の小児科医は医療関係者でない知人に「(着替えは)週1回と言ったら驚いていた」との声を寄せた。
「毎日」派からは「感染リスクを考えても当然」「汚染は目に見えるばかりではない」などがあった。
東京都保健医療公社荏原病院は3年間で計5〜6枚の白衣を貸与し、週2回、洗濯を受け付ける。同院の感染管理担当で看護師の黒須一見さんは、自分で買った白衣を含め計10枚を使い毎日着替える。
だが、医療機関には貸与の白衣が少なかったり洗濯費を職員に負担させたりするところもあるという。黒須さんは「毎日替えるのが理想。医療機関は院内感染対策として白衣の支給や洗濯の頻度を検討すべきだ」と話す。
東邦大の小林寅テツ(いんてつ、テツは吉を並べる)教授(感染制御学)は「たとえ毎日、白衣を着替えてもウイルスや細菌はつく。着替えだけでなく手や指の消毒を徹底することが重要」と指摘している。(南宏美)
