Yahooニュース記事より
スイセンやイヌサフラン…有毒の園芸植物、相次ぐ誤食・死亡 厚労省「野菜と植えないで」
札幌市の70代女性が有毒植物のイヌサフランを誤食して死亡したと21日に発表された。山菜のギョウジャニンニクなどと見た目が似ていることから誤食したとみられる。厚生労働省が公表している有毒植物による食中毒例によると、スイセンやイヌサフラン、チョウセンアサガオのような園芸植物が、家庭菜園で一緒に植えられることで誤食されるケースが相次いでおり、厚労省は「野菜と一緒に植えないで」と注意を呼び掛けている。
【比較してみる】ニラとスイセン
厚労省が発表しているリストは2016〜25年の10年間のデータ。その中で、誤食による食中毒が最も多いのはスイセンで、74件発生している。患者は227人で、うち1人が死亡している。
スイセンはニラと見た目の区別がつかないほど似ており、誤食される。
スイセンには有害成分のヒガンバナアルカロイドが含まれる。誤って食べると、食後30分以内に嘔吐や下痢などの症状が現れ、昏睡や低体温に陥ることもある。園芸植物として人気があり、家庭菜園などで一緒に栽培されることで誤食される事故が後を絶たない。
スイセンに次いで多いのがイヌサフランとバイケイソウで、ともに22件。
イヌサフランは死亡例が多く、昨年までの過去10年で最多の13人が死亡している。厚労省による事例でも、自宅の庭に生えていたものを生食したり、球根部分をゆでて食べたりしたケースが挙げられている。
イヌサフランの葉や球根などには有毒成分のコルヒチンが含まれる。誤って食べると、嘔吐や下痢のほか、皮膚の知覚減退、呼吸困難などを引き起こし、重症になると死に至ることもある。
淡いピンクの花で親しまれ、園芸植物として育てられるが、葉が、山菜として人気のギョウジャニンニクと酷似していることで、数多くの誤食事故を招いてきた。
このほか、観賞用植物で間違われやすい植物としては、チョウセンアサガオやグロリオサなどが挙げられている。
チョウセンアサガオは、一般家庭の庭先などで見かけられる。植物全体に毒があり、特に種や根の毒性が強い。
根はゴボウ、花のつぼみはオクラ、葉はモロヘイヤやアシタバ、種をゴマと、それぞれ間違えやすい。誤食すると、口の渇き、瞳孔の散大のほか、意識混濁などの症状が現れる。
グロリオサは、生け花などに使われ、全体に毒がある。根が茶色く細長く、ヤマイモと酷似しており、間違って食べられることが多い。毒性が強く、過去10年の食中毒患者8人のうち2人が死亡している。
毒性のある園芸用植物の誤食が多いことから、厚労省は「野菜などの食用植物と栽培しない、食用として植えた覚えのないものは食べないでください」と呼び掛けている。
厚労省が「食用と間違えやすい観賞用植物」として写真付きで症状などを紹介しているページはこちら(https://www.mhlw.go.jp/content/001001642.pdf)。

