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(猫の手を借りた日記)
記事に取り上げて頂いてありがとうございます。
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うづまクリニック 院長 大森正規
栃木県栃木市で内科・外科・小児科の病気全般の治療を行っている「うづまクリニック」のブログです。
105歳以上の超百寿者の家族の方に話を聞くと、「施設に入らなければ、こんなに長生きできなかったと思う」とよく言われます。確かに、職員の方は熱心で、室温の調整や栄養、衛生の管理など、家庭ではなかなか出来ないほど丁寧な対応を行っています。
10年以上前に施設に行くと、入所者が落ち込んだ顔つきをしていることがありました。女性の百寿者を訪ねたところ、「お茶でもお出ししたかったが、ここで はおもてなしできません」と言われたことが印象に残っています。しかし、今の入所者はみなさん、とても幸せそうに過ごされています。
熊本の108歳の方の話です。「今は幸せですか」とお聞きすると、「食事はたくさんのお友達と食べる(入所者の方みんなで食事をすること)。家族が親身になって世話をしてくれるから(職員の方を家族と思っているらしい)、とても幸せ」という返事でした。
この話は、(本当の血縁はなくとも)高齢者を中心に家族のような関係になることが、日本などのアジア人では幸せにつながることを示しているのかもしれません。
東北大学の目黒謙一教授が、認知症薬の内服と、施設入所の有無で、高齢者の予後を調べた研究があります。「内服で入所」>「内服なしで入所」=「内服で在 宅」>「内服なしで在宅」の順番で予後が長いことが分かりました。つまり、在宅に比べて施設入所者の高齢者の方が長生きだったという報告です。
では、在宅はダメなのかと言うとそうではありません。史上最長寿男性だった木村次郎右衛門さんは自宅で生活されていました。在宅と施設のどちらが良いかという一般論ではなく、それぞれの高齢者と家族ごとに良い方法があると思います。
(広瀬信義・慶応大特別招聘教授)
(2014年7月10日 読売新聞)
