片腕な模型鉄の日々


上様Rと申します。
脳内出血で右片麻痺の身体障害者になってしまいましたが、
Nゲージ鉄道模型を中心に模型趣味などを細々と続けています。

T-TRAKモジュールを作る2018 その1

 次に使うのはこちら、
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キャスコのネットフェンスです。外でよく見かける、緑色のフェンスを模型化した製品ですね。
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透明な塩化ビニール板に緑色で格子模様を印刷して、フェンスの網目を表現しています。
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この様にカッターなどで切り離して使うのですが、実際に網目が抜けている訳ではないので、角度によっては全体が不自然に光ってしまう事もあります・・・その辺りは本当に網状になっている製品の方が実感的なのは当然ですが、それらが基本的にお高いのに対して、これはお手頃な値段なのが魅力です。今回は遠景に使うので大して気にならないと思って、試しに買ってみました。とは言っても、このままでは使わずに少し手を加えてみます。
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設置する時の支柱として、フェンスと同じ色に塗った0.3mmの真鍮線を接着しました。地面に埋め込む下側だけでなく、上の方にも少し突き出る長さにしておきます。
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この上側に出た部分を斜めに曲げて、そこ同士を横につなぐ様に真鍮線を接着していきます。
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鉄条網による侵入防止用の仕掛け、いわゆる「忍び返し」付きのフェンスになりました!有刺鉄線は、真鍮線に木工用ボンドを点々とつけて、乾燥してから塗装をして表現しています。
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これを、前回ベースに固定した築堤の上に立てました。なかなか良い感じではないかと♪有刺鉄線はきれいな直線には張らずに、わざと少し歪めています。

 モジュールを後ろから見ると、
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こんな感じになりました。
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築堤の部分を真上から見ると、先に固定した本立てと築堤との間に、3mmくらいのすき間があります。
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こちらは手持ちの厚いボール紙に補強用の木材を接着して、片面をボードの側面などと同じ色で塗った板です。
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これを先ほどのすき間に差し込めば、
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背景板になるという訳です。つまり「背景板立て」を築堤に偽装させている、というのが本当のところだったりしますw

 でも、情景としても違和感がない程度には作りますよ!
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ここで草を生やしました、
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フェンスの向こう側にも植えていきます。
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グレー系の人工物の中では、ほんの少しの緑が効果的に映えますね♪

 そして、人形の準備をしていきます。遠景なので、手持ちの中でもあんまり出来が良くない安物を使ってしまいましょうw
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固定する時の支柱になる真鍮線を植え込んでから、一部を塗り直しました。
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これらを築堤の上に配置していきます、正面側から眺めてみると・・・
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印刷によるフェンスは線がとても細いので、向こう側の人形がすっきりと自然に透けて見えますね。ちょっと気になっていた光の反射も、ほとんど気になりません。
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築堤の上は幅がせまいので、全員が一列になってしまっているのが少しおかしいのですがw

つづく・・・

 前回、T-TRAKシングルボードの基本的なセッティングが完了したので、いよいよ表面の工作を始めていきます!とは言っても、まだプランが明確に決まっていないので、とりあえず何か使えそうなものがないかと100円ショップに行ってみました。そこで見つけたのがこちら、
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金属製の小さな本立てです。
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本来はL字の長い側が縦で短い方が底になる様にして使うのでしょうが、今回はそれを逆にして使いたいので、ビス用の穴を開け直します。
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これをベース奥の端に合わせて固定して、縦になった部分をボードの側面と同じ色に塗りました。
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そして、手元にあった残り物の赤い5mm厚スチレンボードを、先ほど固定したブックエンド側に詰める様にしてベースに貼りつけます。

 次に、
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プラ材を使ってこんなものを作りました。これに、
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グリーンマックスの石垣C(コンクリートブロック)を貼って塗装をすれば、
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この様な築堤になります。石垣のパーツが1枚だけでは長さが足りなかったので、その継ぎ目をごまかすためにハシゴを設置しましたw
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裏面と側面は、やはりボードの側面と同じ色に塗っておきます。この状態でベースに固定するつもりだったのですが・・・擁壁面がちょっと単調すぎる気もしたので、
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パソコンとプリンタでこんなものを作って、
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取り付けてみました。
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という訳で、これをベースに固定すれば、少しはジオラマらしさが出てきましたね♪

つづく・・・

 昨年に鉄道模型コンテストの中で開催された、第1回目の「T-TRAKジオラマコンテスト」。私も参加して、運の良い事に賞を頂いてしまいました♪そして、やはり今年の鉄道模型コンテストにて行われる「T-TRAKジオラマコンテスト2018」の募集が始まりました。
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という訳で、つい先日にホビーセンターカトー東京店を訪れたついでにシングルボード一式を購入して、
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その数日後に参加の申し込みもしてきましたよ!

 実を言うと、参加に関しては少し前までかなり迷っていたのです・・・昨年はコンテスト用の作品に全力で取り組んだので、他にも作りたい模型などは色々とあったのですが、結局あんまり作れませんでした。また参加すれば、おそらく似た様な状況になってしまうと思われるので、それを避けたいという気持ちがあったのです。しかし、単なる1回きりのお祭りで終わらせないという辺りに、今後とも毎年の恒例行事にして盛り上げていこうという主催側の本気も感じられました。何かを継続していく上で、2回目というのはとても大事だと思うのです。そんな時期に、前回で賞を頂いておきながら参加しないというのはちょっと不義理なのではないか?とも思ってしまったので、やはり参加する事に決めました。

 まだ明確なプランはできていないのですが、とりあえずはボードの基本的なセッティングを済ませてしまいましょう。
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まずはボードの側面などを塗装して、裏側には前作と同じ様に、持ち運びの際につかむための取っ手を付けました。
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セットに付属しているのはKATOユニトラックの複線線路、コンクリート枕木タイプです。
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道床には枕木とバラストが成型で表現されていますが、いかにもプラスチック製という質感なので、このまま使う気にはなれません。前作では路面電車の併用軌道にして、石畳で覆ってしまったので見えなかったのですが、今作では枕木とバラストが露出する事も考えておく必要がありそうですね。しかし、枕木のモールドが薄いので、この上からバラストを撒いて固定するのも難しそうです・・・そこで、
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レールの側面を塗装して、バラストの部分にはエナメル塗料でスミ入れを施し、枕木はパステルの粉末で軽めに汚しました。
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まだまだ不自然な感じもありますが、何もしていない状態よりはマシになったかと思います。
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そしてこれをベースに固定すれば、T-TRAKシングルボードのセッティングが完了しました!

つづく・・・

 1月15日は、巣鴨にある模型店「さかつうギャラリー」で開催されている「石川宜明 作品展」を見に行ってきました。
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スタジオジブリが制作してきたアニメ映画をモチーフにしたNゲージの小型レイアウトで有名な、石川宜明さんの作品展です。
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店内に入ると、コンパクトにまとめられた作品の数々がずらりと並んでいました♪

 「となりのトトロ」風レイアウト、
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映画の様々な場面が詰め込まれています。トトロと猫バスは、キーホルダーのマスコットを使用しているとの事です。
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「魔女の宅急便」風レイアウト、色使いがとても鮮やかですね。
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たくさん配置された人形や小物類などからは、街のにぎわいや活気が感じられます。
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「天空の城ラピュタ」風レイアウト、かなりの高低差がつけられています。
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一見すると車両は走らないジオラマだと思われるかもしれませんが、実はトンネルに入ると崖の裏側を通って周回できる様になっているのです。
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「風立ちぬ」風レイアウト、こちらは4作品に渡る連作となっています。
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その1、映画では冒頭になるシーンを中心にして作られている様です。
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その2、関東大震災が起こった後の場面ですね。
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併用軌道の敷石は1枚1枚貼りつけて作られていて、建物もすべて自作したそうです。人形の数は256体もいて、お値段にすると2万円くらいにもなるとの事ですよ!?他のイベントで拝見した時に聞いたのですが、その人形たちに荷物を背負わせる改造も大変だったと言っていました・・・
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その3、主人公の勤め先となった名古屋のシーンが各所に再現されています。
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その4、通称「めがね橋」としても有名な、信越本線旧線の碓氷第三橋梁です。
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この作品も橋だけのジオラマの様に見えて、やはりトンネルで山の中を周回できるのです。

 「ジブリ風」作品は以上で、以前に他のイベントで「コクリコ坂から」風レイアウトを見た事がありますが、残念ながら今回は展示されていませんでした。
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これらの超小型レイアウトは今回の作品展用に制作されたという事で、販売もされていました。ちなみに「ジブリ風」作品の方は展示のみで、販売はしていません・・・「ジブリ」風と謳って商売をしてしまうと、色々と問題が出てくる可能性もあるとかw
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他にもこういった小型レイアウトや、
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車両も販売されていました。ボタン電池による電源搭載型なので、レイアウトやジオラマに組み込む際には給電を考えなくても走らせられるのが良いですね。
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ベースにディスプレイ用のターンテーブルを内蔵して、車両を動かしている小型レイアウトもありました。これらも、他の鉄道模型イベントなどでもお馴染みの作品です。

 そしてこちらが、
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石川宜明さんと、ミニチュア作家のバンビーニさんによるコラボ作品です。
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車両と線路を石川さんが提供していて、アンティーク風な置き時計のケースを使って、
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内側にスチームパンク風の世界が作られていました。一般的な鉄道模型レイアウトとは違った雰囲気の、インテリアとしても通用する様な作品ですね。私もスチームパンク風なジオラマを作ってみたいと思った事があって、製作者のバンビーニさんが会場にいらしたので、色々と質問をしてお話を聞かせてもらえました♪

 という訳で、石川宜明さんの作品展でした!石川さんの作品は他のイベントなどでも見ていますが、やはりこのお店は落ち着いて近くで鑑賞できますね。小さなスペースへの情景や物語の凝縮感がとても面白くて楽しい作品ばかりなので、小型レイアウト好きとしては今後とも期待していましょう。

栃木ついで旅 中編

 そして、
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黒磯駅に到着しました。駅の構内には、
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直流と交流の接続や切り換えに関わる、物々しい設備が点在しています。しかしこれらの設備も、いよいよその役目を終えようとしているのです!
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以前はこの辺りに、つけ替えのために様々な種類の電気機関車が常駐していたのですが、もはや1台もいませんよ・・・寂しいものですねえ。
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長いホームも端の方は使われていないので、雑草が伸び放題になっていました。
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ここまで乗ってきたキハ110が、折り返しを待っています。この車両が停まっている事自体が、この駅の大きな変化をよく表していますね。
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改札の横には、こんなものがありました。
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駅の正面より左側には、
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那須御用邸の最寄り駅という事で、皇室専用の待合室と出入口があります。
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東北新幹線が開業した後は、ほとんど使われていないそうですが。

 3駅乗って、
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野崎駅で降りました。ここも島式ホームの片面を柵でふさいで上り専用にしているのですが、
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ちょっと変わった区切り方をしています。
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線路に並行して建っている農業倉庫の横には、まるでホームの様な段差があります。おそらく昔は引き込み線が敷かれていて、貨車を横付けできたのでしょう。
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跨線橋の窓からは、日光の山々が見えます。
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下りホームから上りホームを眺めると、先ほど気になった柵の配置の意味がわかりました。単純に、跨線橋を避けていたというだけの事だったのですねw
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小ぶりな木造駅舎は、差し掛け屋根が良い感じです♪駅前には平家物語で有名な那須与一の像がありますが、きちんと撮影できていませんでした・・・

 次は、
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お隣りの矢板駅へ。かつては貨物列車も発着していた駅でしたが、
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現在は線路の東側がオフレールステーションになっていて、トラックによるコンテナの集配が行われています。
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貨物駅の名残りと思われる側線に、保線車両であるバラストレギュレーターとマルチプルタイタンパーが止まっていました。それらを眺めていると、
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何と検測車であるE491系電車、通称East i-Eもやってきましたよ♪
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駅舎は、いかにも国鉄の標準型らしい木造の建物です。
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駅前にあるビルの屋上には、シャープの大きな看板が掲げられていました。さすが市内にはシャープの工場や、創業者の早川徳次に由来する「早川町」もあるだけの事はありますね!

 さらに4駅進んで、宝積寺駅まで来ました。
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ここで烏山線に乗り換えます、8年ぶりの烏山線です♪
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ホームのイラストにはキハ40が描かれていますが、
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やってきたのは蓄電池駆動電車のEV-E301系、通称ACCUM(アキュム)です!この車両を導入した事によって、烏山線は「非電化路線のままで電化」されましたw この列車は電化されている宇都宮線からの直通列車なので、駅に入ってきた時には画像の通りにパンタグラフを上げて、架線からの電気でモーターを回して走ってきました。しかし、ここから先はパンタグラフをたたんで、蓄電池の電気を使って走るのです。

 という訳で初乗車してみると、
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先ほど宝積寺駅のホームで見たものと同じイラストを使ったステッカーが車内に貼られていました・・・が、よく見るとキハ40が消されていますよ!?
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EVは「Energy storage Vehicle」の略で、愛称の「ACCUM」は蓄電池を意味する「accumulator」から取られたものだそうです。
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車内にはモニターがあって、電気の使用状況などに合わせて表示も変わる様になっています。これは烏山線内を力行している時で、
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回生ブレーキが使われるとこの表示に変化しました。
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中間駅で停車中の間は、こうなります。

 宝積寺駅を出発してから30分くらいで、終点の烏山駅に到着しました。
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ちなみに今回はあまり時間がなかったので、残念ながら途中下車はしていません・・・
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駅には充電用の短い架線が設置されていて、車両はパンタグラフを上げて充電を始めました。
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ホームには、停止位置の目安にされるのであろう表示が貼られています。
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再び車内に戻ってモニターを見ると、やはりまた表示が変わっていました。今回は確認する事ができませんが、架線からの電気で走っている時の表示もあるのでしょうね。
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現在は1面1線の棒線駅ですが、
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2面2線だった頃のホームが残っています。
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線路の終端の先にある施設からは手前側に向かって電線が伸びていて、
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充電用の架線につながっているので、あそこから電気を供給しているのでしょう。
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車体にはロゴなどが描かれています、シンプルなデザインですが未来的な印象も受けますね。
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前回に訪れた時には木造駅舎だったのですが、
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数年前に建て替えられたそうです・・・とても良い佇まいだったので残念ですが、こちらの方がアキュムには似合っている気もします。
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駅舎の横には、腕木式信号機が保存されていました。

 さあ、あとは帰るだけです!
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あくまでも「ついで旅」でしたが、大きく変わった東北本線を、意図せずに良いタイミングで見て乗って回る事ができたと思います♪

栃木ついで旅 完

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