2008年03月10日

ファンの皆様へ

 かねてより病気療養中であった上田 現ですが、肺がんのため3月9日午後5時15分
永眠致しました。
一昨年末の発症以来、「腰痛」という公表のもと、完治を信じて、それこそ驚異的な努力を続けてまいりましたが、残念ながら47歳の誕生日を過ぎて間もないこの日、旅立っていきました。
ここに謹んでお知らせ申し上げます。
来たる3月13日午前11時より、千日谷会堂(JR信濃町駅 徒歩1分)に於いて仏式により
告別式が執り行われます。
本人の希望でもありますので、少しでも多くの方々にお見送りをしていただけたら幸いに
存じます。


                 平成20年3月10日           
                 株式会社ミュージック・タブロイド
                 代表取締役 河原田仁志
  
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2007年05月11日

FAH〜〜の4

  すぐに分かった。あの秘密の通路だ。ゴミが揺れている。秘密の通路から今誰かが出てくる。何かが道をやってくる、、。ぼくはブラッド,べリーダンスの準備をしながら、ってねーよ、そんなダンス。

 僕は坂道の上から一部始終を見る事にした。だってやつらは家に戻るなら僕の方に向かうはずだからだ。

 出てきたのは一人だった。初めて見る住人だ。こんな奴も居たのか。年齢はさっぱり分からない、三十代後半?ぐらいか、、。がっちりした体格で少しデカイ、多分僕より若いぐらいだ。何だ、普通じゃん。
 あれ、でも今時ステテコにグンゼのシャツだ。嗚呼すごい!しかも風呂桶とタオル持参だ!やっぱりふろだ!何だ風呂だ!でもこれじゃごみ風呂だろ。
 
 大阪時代、この格好の人間に町なかで出会うと警戒したものだ。此の手の人種は大概、情にもろく、気さくなものなのだが。天才バカボンのパパや、じゃりんこチエのパパを引き合いに出すまでもなく、時おり壊れている場合がある。
 今までの状況から推測すると、壊れている可能性の方が大だが、それでもいままで補足したこの生物たちの中ではりっぱな成虫の部類ではないかと思われた。ボスかもしれない。
 
 交渉するならこいつだ!こいつなら話し合いも可能かもしれない。他の連中は目が合っただけでも飛んで逃げたが。こいつはどっしりして見える。

 そう思う否や、僕は坂道を駆け下りた。もうウォッチングを決め込む余裕がその時の僕には無かった、怒りが勝っていた。男は下を向きながら坂道を上ろうとしていた。此の事から推測すると、敷地内を通りふろから母屋に移動は出来ないようだ。僕はおもむろに彼の行く手を遮った。

「ちょっと兄ちゃん!隣のもんや!ええか、よう聞けよ。お前らが家の中で何しようが、知ったこっちゃない。だがな、家の外にゴミを置くな、撒くな。猫の餌もだめだ。家の中でやれ。ふとんも外に置くな。これからはその都度文句言いにいくぞ。お前にや。お前に文句を言う。それでも変わらんかったら、お前に掃除させる。とりあえず明日中に家の前の此のゴミ、戻しとけよ。聞いてんのか、なあ、聞いてんのか!!こら。」

 何の反応も示さない此の男に僕は腹を立ててしまった。どうしてくれようと思った矢先。ゆっくりと男は面を上げた。
 「なあ、聞いてるのか!!!」
 もう一度僕は問いかけた。もう手が出てしまいそうだ。

 男は宙をあおぎ、やっと一言発した。ブルータスおまえもか、、僕はそれを聞いて凍り付いた。

 「FAH〜〜〜〜〜〜〜〜〜ふぁhr〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 何ともいえない声だった。宇宙人が仲間を呼んでいるような、いや空に帰りたがっているような声だ。これ以上ここに居ては危険だ。
 立場は一変し僕はベリーダンスをしながらエビのように後ずさりを始めた。本能が戦ってはならないと告げていた。


             次回 ナスの恐怖が始まります、またね!  
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2007年05月02日

FAH〜〜の3

「風呂か?」風呂のようだった。小屋の入り口は開いているようだ。もう少し乗り出せば中が見えそうだ。
 僕は通路から完全に頭を出して小屋の中に視線をやった。ドアが開いている。 湯気でぼやけるがちょうど良い角度だ。

 でも見えた風景は予想できないものだった。
 「何で?何で?」いくら叫んでも答えは得られない。

 小屋の中も又見渡す限りのゴミ袋の山だったのだ。天井までビッシリとゴミ袋が積まれている。
 そして、ここも同じようにゴミとゴミの隙間からひと一人通れる通路が内部に向かって作られていた。それ以外はゴミで埋まっている。中から水の音がちゃぷんと聞こえた。

 これ以上進む事はあまりに無謀である。声を上げて一目散に逃げ出したい気持ちを抑え、ぼくはチャプン踊りをチャプチャプ唱えながらエビのように後ずさりをした。正直恐怖を感じたのだった。
 
 後ずさりをしながら昔父が話してくれた話を思い出していた。
「お前のおばあちゃんのそのまたおじいちゃんの弟にはお墓が無いんだよ。
長州のお侍だったんだけど、背中に馬韓戦争の時の刀傷があってね。敵に背中を見せたって事で一族の墓に入れてもらえなかったんだよ。おばあちゃんはその事を一族の恥だとよく言ってたよ。壮絶な時代だな。」
 もしかしたら、背中からそっと近づかれて不意打ちを食ったかもしれないのに、ばあちゃんのじいちゃんの弟はかわいそうだなと思ったものだ。そういえばゴルゴ13は敵に背中を絶対に見せないのだったな。そうだ、坂本龍馬は前のめりに倒れた、、。ボブサップと戦った曙でさえそうだった、、。

 「お客さん、、。」

 人間は後方に背を向け、魚は上方に背を向けている。マレー半島のナマケモノは下方にだ。後ろの正面だ。後ろの正面ダーレだ。わあ〜い。

 「お客さん!」
 最近ショックを受けるとこのコーヒーショップに入るのが習慣に成りつつあった。
 「ああ、コーヒーひとつね。」

 やはり考えがまとまらない。意味が分からない。あのゴミの内部に風呂桶があるのだろうか。風呂桶があるとしてわかしているのはただのお湯か?いまさら、お茶を沸かそうが、、スライムを湧かそうが驚かないが、わからないということがこんなに苦しいとは知らなかった。
 とりあえず帰ろう。何も分からなかったのだから、、。

 僕は駅前のコーヒーショップを出て、ぶらぶらしながら家を目指した。あの化け物屋敷が視界に少しずつ入ってくる。化け物屋敷の前を通り過ぎて、自分家との間の坂道に目をやった。まだ湯気が出ている。誰か入っているのだろうか?そう思った瞬間、ゴミの垣根が揺れた。そのとき歴史が動いた。

         歴史が動くまで一週間待て、、続く
  
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2007年04月06日

fah〜〜の2

その日は窓を開けて外を見ていた。隣が見える窓だ。通りをはさんでゴミ屋敷が見える。
 屋敷のほうから、何か白いものが立ち上っている。
 なんだろう?kemuri?いや、pmaではない。湯気だ、、。もう夜は9時を回っている。街灯のあかりからでもはっきりとわかる。
 今日は湯気が激しく立ち上っている。
 
 以前説明したが、いくら説明しても映像が伝わらないだろう。今一度説明する。
 ゲゲゲの鬼太郎の様な家が世田谷の住宅地のど真ん中に存在する。
 ゲゲゲの鬼太郎の様な家は片面を斜面に寄りかかって建っている。普通斜面にある家は土を盛って、その上に建てるのが常識だが、その家はたった2本の細い柱の上に建っている。よって一階は無く、斜面の上を走る道路、つまり二階にある入り口から出入りしている。考えようによっては平屋だ。
 そうすると一階部分は空洞になるわけだが、何故か何故だかそこには大量のゴミとおぼしき物体がニ階まで積み上げられ家を取り囲んでいる。
 ゴミの城壁だ。よって庭というか地面がどうなっているのかいまいち良くわからない。
 その城壁の中から今日は湯気が上がっている。

 確かめなければならない、、、。

 僕は家を出て斜面にそって伸びる坂道を下った。ゴミが高く積まれやはり中が見えない。ゴミと湯気のにおいが混ざって既に最悪だ。
 だが、良く観察するとびっしり積まれているようで、実は一カ所人一人通れるすきまがある事にに気づいた。

 湯気が教えてくれたのだ。あえて隙間が作られている。ゴミの通路はコの字型に作られているのでぱっと見にはわからなかった。

「秘密の出入り口だ、、。」


 前回のケッチャプ事件がふとよぎった。心の中で網一人の僕が「覗いたらもう知らないよ〜」といっている。
 少しひるんだが、望むところだ。

 頭を突き出して中をのぞいた。

 ゴミの向こうには小さな小屋があった。稲葉の物置ぐらいの大きさの小屋だが、一人乗っても大丈夫じゃなさそうな感じだ。
 湯気はそこから出ている。それでもこれなら納得がゆく。想像の範囲内だと思った。

 湯気なら普通あれだろ?

          あれかどうか!続く、、。  
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2007年03月20日

fah〜〜の1

 さてとなりの宇宙人、再開です。「最近ブログ書いてないじゃん、近況でもいいから書けば良いのに」といわれることがあります。近況はhttp://www.xplasma.com/gen/そうホームページのfrom memberというページに書いてます。コチラも不定期ですがなんとか更新頑張ってますので、覗いてくださいな。
 ここしばらくは僕が以前住んでいたお隣さんのお話でごんす。あまりに事件が多くて一回や二回じゃ書けないのよ。まだ先は長いですが、おつきあいよろしく。

fah〜〜の1

僕は怒っていた。
 風向きによって、異臭が漂ったり。猫のえさがだらしなく路上に撒かれていたりしても我慢できたのは、となりが少しおばかちゃんなのであって、決して悪意のある連中ではないと勝手に思い込んでいたからだ。僕は勝手に何か裏切られた気持ちになっていた。
 それほどにケチャップダンス事件は僕に衝撃を与えたのだ。あの室内の光景は理由こそ知らねど悪意の固まりに見えた。人類に対する挑戦であり、悪魔的所行にすら感じた。
 人をもっとも恐怖にいざなうのは、拳銃でもテポドンでもなく、理解不能な行動であると確信した。
 そして、その衝撃はいつしか怒りに代わり、そして怒りは何故か、いつしか壮大な野望へと変化していった。

 「すくなくとも家の周りは掃除させたる!!!!!!!」何でやねん、、。

 野望は一日で成るものではない。念入りの計画を立てる必要があった。
 
まず家族構成の把握だ。下っ端を叩いても意味は無い。猿山のボスを見極める必要があった。何せ普段は見事に引きこもってコトリとも音を立てない連中だ。何人すんでいるのかいまいちよくわからない。

 「昔は10人ぐらい居たよな、ジーさん、バーさん、息子夫婦に子供だ、それからおばさん、おじさん、、、、そのぐらいはいますよね?」おしゃべりなクリーニング屋がたずねた。
 っていうか、俺が聞いているのだ。

 「いや、4人だよ、ばーさんはとっくにいない。」郵便屋のおっさんがきっぱり言った。
 っていうか、ばーさんなら昨日見たワ!。

 「ええ〜ここ人すんでんの!!空き家だと思ってた。だって猫ばっかりじゃん」幸せな女学生が猫をなでながら言った。
  っていうか、勝手に餌巻くな。

 地道な聞き取り調査が実り、だいたいの事はわかった。

 誰も知らんのだ、、、。

 現時点で、僕が知っているのは、1.ばーさん(動きが緩慢なので、補足しやすい)2.おっさん(ふとんを路上に干したり、茸を栽培したり、活動的であるため補足)3.おばさん(夜、食器を公園で洗うので補足)

 仕方が無い、片っ端から注意する事にした。だが困った事に話しかけようとしただけで家に飛び込んでしまってドアを叩こうが呼び続けようが出てきやしねえ。
 やはりボスを捕まえなければだめだ。

 そして、ある夜の事、、夜4人目との遭遇となった。

             fahの謎を残したまま続くのじゃ〜〜
  
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2006年11月12日

蜘蛛の巣城 5 見えない城

 何となく予想はしていたが、家に帰ってくるとやはり隣の戸は固く閉ざされていた。
 「やはり、誰かいたんだな。」
 いつものように、よらば噛んじゃうもんね〜といった門構えに戻っている。
 僕は少しほっとしながらも、さっき見た事を今一度確かめたい気持ちもよぎった。だがよぎっただけで、実際は生まれて初めての婆ーさん用語「くわばら、くわばら」を唱えていた。

 目撃者は僕一人だ。こんな荒唐無稽な話しを信じてもらうには写真の一枚も必要だろうに、僕は舞い上がって何も記録する事が出来なかった。
 僕はふいを付かれると全然頭が廻らなくなる。いつもそうだ、以前こんな事が有った。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 確か、東北新幹線の駅だったと思うが何処の駅かは定かでは無い。ライブを終えて正に列車に乗り込もうとした時いきなり横から話し掛けられた。
 「これ大切にしてください!!」
 「ああ?ど、どうも、、??」
 縦20cm横20cmぐらいの箱をわたして足早にその人は消えて行った。
 両手は既に旅行鞄等で塞がっていたので運ぶのに難義したが何とか座席まで移動して、直ぐその包みを開けた。気になったのだ。
 
 大きな茶瓶だった、、結構重い、、、。
「いらない〜、、っていうか何で僕に茶瓶を??」
「っていうか、何でこれを大切にしなければならないのか??」
「っていうか、もしかして上等??」
「う〜ん捨てて帰りたいが、もし送り主が列車に同乗してたら、悲しむだろう。」
「いや、旅行中の人間にこんな重い茶瓶を渡すような人だ、別に傷付きはしまい。」
「ああ、でもこんな大きな茶瓶を列車に置いて行かれても、乗務員は困るだろうし」

 ずっと、茶瓶のことを考えていた。茶瓶のことだけをずっと考えていた。
 
 我に帰った時には、僕は茶瓶だけを大切そうに抱えて山手線に独り乗っていた。

 「だあ!!!他の荷物全部新幹線に忘れて来たやんけ!!!」

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 結局となりは蜘蛛の巣城であった。それ以上の事は僕には分からなかった。ただ、見たものをそのまま受け入れる事、その訓練を積んでいるのだと考える事にした。
 今でも不思議に思う事がある。それはゴミ屋敷の近くに住んでいるのは僕だけではないという事だ。
 何がいいたいかというと。毎日多くの人がゴミ屋敷の前を通る。中を見たのは僕が初めてである可能性は冷静に考えたら低いのでは無いか。にもかかわらず、周りの住人は本当に静かだ。ゴミ屋敷なぞ存在しないかのように、通り過ぎて行く。

 何の事はない、理解出来ない事象に出会うと、わらう人、怒る人、否定する人、怯える人、等多々あるだろう。だが多くの人々はの場合、単にそれが見えなくなるのだ。
 以前ホームページのfrom members(162ー師走どすえ)に書いたが、黒船がやって来た時下田の漁民にはそれが見えなかったという話しが残っている。

 しかしながらその事とは別に、ぼくは、一度隣の住人に釘をさしておかなければならないと考えるに至った。衛生面の問題だ。とてもじゃ無いが、御自由にとはいえないと思った。

                   次回   第二次接近遭遇 fghwar〜!(1)
  
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2006年10月23日

蜘蛛の巣城 4 海洋性城郭

 ケチャップだった。マヨネーズもあったと思う。だって、プラスチックのケースがあちこちに落ちているのがみえたもの、、。大量にまいたのだ。床が層になる程まいたのだ、、、、。

「お客さま、、。」

 そしてその上を歩いたのだ。でなきゃ、あんなさざ波のような床にはならない。裸足で歩くのだろうか??
 まっすぐ立ったら頭は蜘蛛の巣の中だ。足はくるぶしまでケチャップの中だ。
 何の為だ???何の為にそんな事をする。

「お客さま。」

 食べるのか??パンでも買って来て床にすりつけて食べるというのか??大体あの不自然な天井は何だ?
もう既に、もしかして、誰かがすでに、あの巨大な、蜘蛛の、、

「お客さま!」
「は、はい、すみません。ああ、、コーヒー下さい。あ、ホットいやアイスコーヒーを下さい。」

 僕は考えをまとめて落ち着く為に近くのファミレスにいた。上がりっ放しだった両腕も何とか今は膝の上にある。
 隣が既に愛すべしオラウータンではないことには薄々気付いてはいた。だが自分に危害が加わる程ではないと思っていた。もしかしたら認識が甘かったかも知れない。
 存在の意味不明、、その点に於いては、超度級だった。

 幾ら考えても考えがまとまらなかった。あらぬ事ばかりに意識が飛んだ。
 ほっておくと、ただ謎の液体が自分の足にまとわりつくいやなイメージを想像してしまって、当然それは気分の良いものでは無く。ああ、でもこの感覚どこかで体験した、、。
 
 これは、そう、ウナギだ!たらいに入ったウナギを仕分ける時のあのたらいの、、。僕は遠い夏の日を思い出していた。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
   渋谷の道玄坂に鮒忠という鰻屋があった。関東に根をおろしたチェーン店なので、どこかで利用された事がある方もおられるかと思う。ただ理由は知らないが道玄坂店はもうかなり昔に閉めてしまった。今はその場所にはプライムとかが建っている。
 僕は学生の頃そこで良くバイトをした。良くと言ったのは、季節労働で雇ってもらっていたからだ。夏休みの間とか年末の忙しい頃とか、店にとって人手が足りない時期と学生の僕がバイトをしたい時期が合致していた。最初はバイト情報誌で探して面接を受けたのだが、どこをどう気に入ってもらったのかは知らないがそれ以降は「今週頼める?」といった風に向こうから依頼してもらえるようになっていた。交通費を含めると時給が1000円に届いたので当時では破格だった。僕はいっぱしのウナギ屋のゲンちゃん気分で二つ返事で飛んでいったものだ。

ゲンちゃんの仕事は何の事はない、接客、皿洗い、配膳、等々。その日人手の足りない所で頑張る。もちろんウナギなんか捌かせてもらえないし、レジも任されていない。
 でも、今日することが出かけるまでは分からないというのが僕の性には合った。来る日も来る日も皿洗いというよりは全然良いのだ。
 「店長今日は?」
 「たらい綺麗に洗って、うなぎ全部それに移しといて。」
 「はーい!わくわくわくわく。」「うわー足にまとわりつく〜!」
 輸送されて来たウナギを箱から出してたらいに移す作業なんか本当に楽しい。。。♥うふふ
 「店長今日は?」
 「その前に一匹逃げた、皆と探せ!」
 「はーい!わくわくわくわく。」
 逃げたウナギを探して道玄坂を彷徨う経験なんかそう簡単に得られない。。。♥うふふ

 ウナギは皆海でうまれる。川や池では生まれない。稚魚の間は海で育ち、成魚になってはじめて各地にやってくるのだ。にもかかわらず、奴らは日本全国津々浦々まで生息地を広げている。
 川にも繋がっていないような、池や田んぼでさえ彼等は良くみかけられる。どうやって来たんだろう?それこそ昔からの謎だ。雨の日移動するのだとか、地面を掘り進むのだとか色んな説があるが、ウナギ程生態が把握されてない生き物もあまり無いのだ。海の何処で生まれるかさえ良くわかっていない。

 唯一僕が知っている事は、道玄坂で逃げたウナギはまず見つからないということだ。あの人ごみの中、どうやって彼が姿をくらますのかは分からないが、いつも追跡は不可能だった。後日、隣の店に隠れている所を捕まったとか、息絶えたウナギを109の前で発見したといった話しはついぞ聞かなかった。
 僕は下水を下って神田川に入り、井の頭公園の池でゆったりと暮らした後、海に戻って産卵する無敵のウナギ君を想像したものだ。

 なにはともあれウナギは、って、、、う〜んだめだ、そんな事を考えている場合では無い。

「お客さん」
「はい?」
「お下げしてよろしいですか?」
 飲み干したアイスコーヒーのカップはとっくに氷が溶け、だらしなく水に戻っていた。

         次号  蜘蛛の巣城5 見えない城  
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2006年10月03日

蜘蛛の巣城 3 開城

 前回は結局前振りだけで終わってしまった。ついに僕は隣の内部を覗く事になる。
 僕がここに書いている事は段々と作り話の様になって来たなと思われていると思う。
 でもしかたがない。僕だって今だあれが何だったのか分からないのだから。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 戸口が空いている、、、。戸口が空いているのだ。
 
 僕がここに越して来て以来もう何ヶ月も経つが、戸口はおろか、窓一つ開いた事がない化け物屋敷だ。壁という壁はゴミに覆われ、その隙間から覗いている窓はいつもぴたりと閉まったままであった。にもかかわらず、何故か今日は玄関(らしき)戸が開け放たれていた。そう、魔宮の戸口が半開きになっていたのだ。出入り口のため、さすがにそこにはごみは積まれていない。 

 時間は4:30am、さすがに人通りもない時間だ。
 僕はコンビニエンスストアに行くつもりで出かけたのだが、とっくに本来の目的を忘れてた。
 
 「ちょっと覗いちゃおうかな!!!」
 軽い気持ちだったのだ。本当に軽い気持ちで、、僕は戸口の隙間から中を覗いてみる事にした。
 「はあ???@???何だぁ????@」
 よくわかんない。良く見えないのだ。何だか室内は白いもやのようなものに包まれ、奥がどうなっているのかわからなかった。

 「霧?、、。家の中に霧がかかっている。」僕は呟いた。バルサンでも焚いているのだろうか。でもゴミの匂いはするが、薬品の匂いはまったくしない。どうも違う、、なんか雲のようだ。ああ生魚のような匂いがする。わけがわからん。
 「何だろう?これ?」今一度僕は暗い室内を目を凝らして覗いた。
 覗いて驚いた。驚いて声をあげる所だった。声を上げたうえに、もう手もあげる所だった。手をあげて更にそのまま走り出しケチャックダンスを、、、って(くどいですね済みません)
 
 蜘蛛の巣だったのだ。ホラー映画のセットだとしたら、はっきりいってやり過ぎ。逆にリアリティーを失う程の蜘蛛の巣だ。天井から床までの空間の上部三分の一を蜘蛛の巣が占めている。天井が全く見えない。
 普通蜘蛛の巣は天井の隅にそこはかとなく住処を張り、いつ来るかとも知れない来訪者を待つものではないのか、、。
 だが今目の前に展開している世界は巨大な綿菓子を100程天井からぶら下げた様なものであった。
 「ありえね〜〜〜!!」ありえないとしか言えなかった。
 だってこれでは大人が立って室内を歩く事が出来ないではないか。場所によってはもっと下まで垂れ下がっている所もあるぞ。
 「人工物?」そう考える方が現実的だと思える程だ。
 「確かめたい、、、。」でも、後一歩が踏み出せない。「不法侵入ぐらいでびびるような、ウエダではないわい!」というチャレンジャー君と「引き返せ、罠だ!」と叫んでいる本能君がいる。
 僕は冷静に両者の意見を聞いた。まず、チャレンジャー君のディベートから始まる。

 「今日はチャレンジャーです。結論から申しますと、現実的にこんな大量の蜘蛛の巣は存在しません、何故ならこれだけの蜘蛛の巣を維持する為の昆虫が室内に存在しないからです。自ずとこれは人工物であると推測出来ます。東急ハンズ等で売られているパーティーグッズ等を使用し、根気よく時間を掛けて作られたマニアの作品です。恐れる事はありません。」
 すかさず、本能君が手を上げた。
 「本能です。もちろんあなたの推測を否定する事は現状では出来ません。でも問題はそうではなくこれが本物であった場合の危険性を私は唱えているのです。ここで君が巨大蜘蛛の巣に引っ掛かったとして、誰が助けに来てくれるというのです。巨大な蜘蛛の巣にとらえられ、グルグルまきにされてこの天井に吊るされているあなたを、、。あなたは地球上全ての生物に精通しているのですか。そうではないでしょう?モルダーならそう考えます。」

 僕は玄関に顔を突っ込んだまま、固まっていた。そして何となく視線を床に落とした瞬間またあのいやな感じが又した。
 「はあ???@???何だぁ????@」
 暗くて良く分からないのだが、床がぐにゃぐにゃしてみえる。
 
 「海、、、、?家の中に波がたっている。」
 なんか床がさざ波立って見えるのだ。
「何だろう?これ?」今一度僕は暗い室内を目を凝らして覗いた。
 「ええええええええ???!!!!!!」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 次にふと我に返ったのは既にケチャックダンスをしながら100メートル走った後だった。
 「どういうことだ?あれも人工物か?でもあの匂いから考えると、、、あ、ありえない、、」
 僕は隣人をかるく見ていたようだ。
  
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2006年07月21日

蜘蛛の巣城 2

 さて、ライブも近付いて来たが、どーしようかな〜、一度観てみようかな〜という方のために更にもう一押ししておこう。『7/28京都拾得 7/30銕仙会能楽研修所』だ。『8/18rising sun rock festival 2006 in ezo』というのもあるぞ。
 長〜いようで短い人生、一度ぐらい上田現を観ておいても損は無いぞ〜って俺は誰に話してるんだろう?まあいい話しを先に進めよう。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 蜘蛛の巣城2

 化け物屋敷を観ながらお酒が飲める店を開店して数カ月が経っていた。リピーターになったお客さまもかなりいたので中々の繁盛店でもあった。

増井 「マスター、今日は又一段とゴミが積まれてるねえ」
 「誰がマスターやねん!」
増井 「それにしても何であんな大量の自転車を横に積むかね?何処から持って来るのかね?」
 「知るか!俺に聞くな。」
増井 「今度 又想像も付かない物積み始めたら呼んでね。」
 「お前を摘んでやる!」

 そんな会話が夜毎行われた。
 
 その日も遅くまでお客さまと飲んで別れた後、なかなか寝つけなく近くのコンビニでも行こうかと思い外に出た。そして僕はある事を目撃する事になる。
 
 それまで、隣の住人は単なる「変なおっちゃん」とか「変なおばちゃん」であると思っていた。
 でも、どうも僕が知る愛すべき「変なおっちゃん、おばちゃん」とは類いが違うと認識せざるを得ない厳しい現実にぶちあたった。

  愛すべき変なおっちゃん、、。そういえば最近、いわゆる変なおっちゃんやおばちゃんにあまり出会わなくなって久しい。もちろん探せばいまでも新宿のタイガーマスクさんや広島の有名なおっさんのような人はいるのだろうけど、圧倒的に数は減ったように思われる。

 子供の頃はどの町にも均一に派遣されたかの様にその変なおっちゃんやおばちゃんの一人や二人はいて、子供達の格好の興味の対象となっていた。
 いつもリアカーを引いてウロウロしているのだけど、そこにはヤカンと何故か緑の虫カゴしかのってなくて、近付くと「ポン菓子やろか?」と話し掛けてくる。が実際には何もくれない「やかんじじい」。
 一日中植木用の小さなスコップで町中のアスファルトの道路をカンカン叩いてうるさい「スコップばばあ」とかは何時の間にかこの国から消えてしまった。ちなみにこのばあさんは町中の植木に勝手に水をやって廻るじょうろババアでもあった。

 子供にとっても別にいても居なくても良かったりする彼等はそれでも僕ら子供達と何らかのコミュニケーションをとる傾向にあった。夕暮れ時に公園に表れたりする彼等は他の大人と違い、僕らのちょっとした残酷なからかいにも反応したり怒ったりしてくれる。だから何だかんだと言いながら僕らは何処か彼等に親愛の情のようなものを感じたりもしていた。もちろん子供特有の残酷な眼差しのその奥にある気持ちだが、、。
 
 現在で言うと彼等は単なる社会的弱者になってしまうのだろうか。同情すべき気の毒な人であり、且つ社会的負担とされる人たちなのであろうか。
 いまや当たり前の様に勝ち組負け組と言う言葉が使われる。でも本来社会はそうやって二分割されるようなシンプルなものではない。
 個人的な魅力はいまさら僕が言うまでも無く、人柄、頭脳、環境、教養、体力、身分、経済力、社会的地位、etc そう、ありとあらゆる物が絡み合って、存在する。いつの時代もそう簡単に勝ったり負けたりできる物では無い。

 話しは少しそれるが 例えば封建主義の中で価値観が一見ガチガチに固められていた様な江戸時代でさえ、それは決して一方方向に流れていない事が近松の作品一つ、八百屋お七の伝説を一つとっても、よくわかる。
 身分を越えて愛に生きようとする遊女お初に、たとえ町中を焼いても好きな人に逢いたいと願うお七に江戸時代の人間は共感している。
 現代ならお七はもうほとんどテロリスト扱いされバカコギャルとして犯罪史に刻まれるはずだ。
 つまりこの時代は社会システムと民意の間に明らかなギャップが存在している。それは多分互いに持っている情報も経験も皆それぞれ違うからだ。忠臣蔵を見ても分かるように、社会的規範と一般論にズレがあり答えが一つでは無い社会が垣間見える。
 
 もう一度言うと現代こそが画一化の時代なのかも知れないぞ〜と言う話しだ。
 現代は価値観の多様化と言うお題目を全員が妄信した、単一化の時代と言い換える事が出来る。

 全員が膨大な同じ情報源から好きずきに必要な物を選択しているに過ぎない。情報がON LINEである以上、いくら引き蘢ってみても結局皆が同じ物を見ているのだ。
 同じ情報を全員で共有する事、逆に言えば自分だけの体験が無いと言う事が、価値観の単一化を引き起こしている、と言っているのだ。
 
 同じく議論に行き詰まった人が必ず口にする「グローバール」という言葉の先にある世界も単一化だと僕は思ってる。
 だって本当は今更そんなもの作らなくても、世界基準なんか実は何千年の昔からちゃんとあって、しかも何千年も変わっていない。
「物を盗むな!」「親を殴るな!」「子供を虐待するな!」「人殺すな!」「人食うな!」「男と男はダメダメよ!」「ちゃんと勉強しないとミュージシャンになるぞ!」etc、、、。
 ねっ、いくらでもある。ただ何年経っても守れないだけなのよ。

 だからそういった側面から考えたら昨今のグローバル化はそれ程目出たい話しでは無さそうだ。だって単に何にでもボーダーラインをはっきりさせてそれに沿うか沿わないかを選別する基準作りに過ぎないからだ。

 僕の子供の頃は別にパッチ履いたおっさんが駅前のベンチでビール片手に将棋しててもいいじゃないかと言う空気があった。もちろん、そんなおっさん、誰だってまったく嬉しくは無い!!!!僕だって嫌だ!でも、別にそのぐらいほっといてやれよといった空気だ、、。多分グローバル君はこれを許さない。
  
 結論から言うと前出の「やかんじじい」も「スコップばばあ」も我々が意識的に消したのだと言う事だ。
 存在しても良いものといけないものを明確にしたのだ。

 誤解されない為にいっておくと、もちろん勝ち負けを明確にする事が絶対に必要な場合も多々ある。
 「スポーツニュースの時間です。今日のプロ野球 タイガースvsカープは4か5ぐらい対3か4ぐらいで多分タイガースが勝ったような気がしますが、それは人それぞれの印象で変わるでしょう。」では非常に困る。
 
 そう同じルールで競う場合僕は勝ち負けは明確に在ってよいと思っている。
 学期末テストも運動会の徒競走もはっきり順位をつけるべきだと僕は昔から思っている。
 「上田君は勉強も体育もいまいちだが、見た目もいまいちで、、、ええと、、」例えが悪かった、、。
 「クラスメートのランディーバース君は勉強はいまいちだけど野球をやらせたら凄いんだよ!!」

 こういった本来あたりまえの線引きでよいではないか。ランディーバース君が勝ったか負けたかを論じる事に意味は無いだろう。

 昔モンティパイソンというイギリスのコメディーにこんなシーンがあった。
 いつも牧場の柵に腰を掛けてボーとしているある道化者がいる。村中の人々は彼を目にする度にバカにして罵っては通り過ぎて行く。
 村びと達が罵声を浴びせて通り過ぎたのを確認した道化者は一仕事終えた顔をして隠していた哲学書を読みはじめるといった内容だった。どう解釈するかは自由だが、示唆に富んだ話しだ。

 僕は隣の住人はそんな素敵な道化者であると一方的に信じたかったのだ。
 長いまえふりだったが、悠長な僕の思いは一瞬にして凍り付いてしまうのである。

                            いよいよ次号蜘蛛の巣城開城だ!
  
Posted by ueda_gen at 17:22Comments(2)TrackBack(0)

2006年07月17日

蜘蛛の巣城 1

 御無沙汰!再び話しを又始めよう。
 でもその前に宣伝だ!
 
 そうライブが決まった。会場名が凄いぞ!7/28京都拾得 7/30銕仙会能楽研修所だ。
H.Pにも書いたがどれも読めねーよ。拾得は老舗のライブハウスだが銕仙会能楽研修所はそりゃ能を舞う所だ。
 俺は能は舞った事はないが、桃太郎侍の格好は一度してみたいと常々思っていた。って全然違うか、、。

 とにかくプロデュースや楽曲提供等も僕にとって大切な仕事だが。やはりミュージシャンである以上、歌ってなんぼ、演奏して、なんぼNO.5である。今から楽しみで仕方ない、遊びに来て!!

 さてさて、しばらくお休みしていた。このブログを再開しよう。
 前回までゴミ屋敷の隣に越したウエダの世にも奇妙な体験について話して来たが、実はこの先もずっとそうなのだ。
 永遠に隣のやること、なすこと、すべて僕にとっての謎であった。
 
 
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蜘蛛の巣城、、1

 新しく出来た自宅スタジオはたった四畳程の狭いものだったが自分にとっては夢のような空間だ。
 好きな時に好きなだけ音を出せる場所、全てのミュージシャンが理想とする環境かもしれない。
 現に毎日の様に、来客が来た。
 そうだろう、そうだろう、、、。狭いとは言え、上田現のプライベートスタジオだ。覗いてみたい気持ちはわかるぞ〜。と思っていたのだがどうも様子が変だ。
 
 客が多すぎる、、、、、、。というか良く考えたら、ミュージシャンより他の職業の方が多い、照明屋、舞台監督から始まり、漫画家、ライター、劇団員と、、あれ?ミュージシャンで見に来たのは杉本恭一と増井朗人だけだ。

 今日なんかついに、今までさしで飲んだ事も話した事もない事務所の社長までやって来た。そう無かったのだ、、契約してもう10年はたつだろうに、、。社長何しに来たんだろう、、?

 客の帰ったリビングを片付けながら、点滅する留守電の再生ボタンを押した。昨日遊びに来た映画監督の松井良彦氏からだ。私が尊敬する監督だ。 

「昨日はどうも、松井です。漫画家の根本君に上田君の家の話しをしたら見たいって言うんだけど今度連れてっていいかな?又連絡します、とりあえず先日はどうもありがとう。」 ツーツーツーカチャ!って、なんで我が家にガロの根本敬がくるのじゃ!!!ああ、断らなきゃ、あああああ、、、、。
 と思っていたら。今度は漫画家の若林氏からだ、同期でもあり、私が一目置いている漫画家で、、、、「もしもし現ちゃん!若林ですが、家の事は書いていいのかな?又電話します。」ツーツーツーカチャ!って、ああ、何で我が家が漫画に、、断らなきゃ、ああああ、、。
 と思っていたら更にトロンボーン奏者の増井朗人からのメッセージだ。
 僕が心から信用出来る音楽家であり、ええ、その、、「増井です。現ちゃん家面白いから、今度は皆誘って行きます!!」ツーツーツーカチャ!と連発来たっ!!っていうか、来んな!(笑)

 『落ち着け上田現』心の中で唱えた。『自分が思っている事と周りが感じている事の合間にもの凄いGAPがあるということは昔から良く知っているだろう!。』
 心の中で考えた。足りない頭で考えた。答えは簡単だ。

 =答え=
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 皆が興味があるのは上田スタジオではなく隣の家、あの化け物屋敷を見ながらおいしいお酒が飲めるお店、いやお家は世界でここだけ、、、、。
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 これが正解だった、、、、。しくしく、、。
                        蜘蛛の巣城2に続く  
Posted by ueda_gen at 19:33Comments(2)TrackBack(0)