2007年01月12日

医院・歯科医院開業と医院経営のヒント(第45号)

■【医院・歯科医院開業と医院経営のヒント】
<ご紹介の依頼>
弊事務所のクライアントのほとんどは皆様からご紹介いただいた方です。
読者の方のお知り合いで医療経営のコンサルティングもできる
税理士事務所をお探しの方はいらっしゃいませんか。
300軒余りの診療所に提供している実証済みのコンサルティング
サービスを提供いたします。
なお、ご紹介いただいた方には薄謝を進呈いたします。

<今回の目次>
セミナー案内特別号

前回は診療所経営改善チェックリストの「積極的増患策」
まで解説しました。

今回は特別号としてセミナーのご案内をいたします。

今回は特に医科の先生のためのセミナーです。

在宅療養支援診療所が注目を集めています。
平成18年度の診療報酬の改定では在宅療養支援診療所の
診療行為が高く評価されました。

今後も、医療費の削減と医療の効率化のために、
病院の平均在院日数の短縮が図られます。
そして、その受け皿として在宅が位置づけられています。

しかし、やりたいけれども踏み切れないという先生が
多いのではないでしょうか。

そんな先生方のために役立つセミナーをご用意しました。
こうすれば在宅も意外に簡単にできるということに
お気づきになることでしょう。

「現場発の在宅医療実践セミナー」と題して
実際に在宅療養支援診療所を運営している
ドクターに来ていただきました。

以下、セミナーのご案内です。

在宅医療が話題になっています。在宅療養診療所とは何か?
実際を知りたいという先生方も多いかと存じます。

高齢化に伴って、疾患は長期療養の傾向を強め、
かつ現在、年間100万人規模の死亡がピーク時には170万人と
増え続けていく。

「医療費削減」のためにも「在宅」への移行は必然といえるでしょう。

療養病床の大幅削減や在宅療養支援診療所の創設は、
在宅への移行という方向性を明確にしたものです。

開業医としての社会的な役割を果たし、
かつ競合の中で勝ち残るためには
在宅への取組みを避けて通ることはできません。

在宅療養支援診療所はハードルが高いと感じてしまいますが、
実践されている先生方から具体的なお話をお聞きいただき、
その実例を知っていただければ、
大きなヒントが得られると思います。

在宅。その実際、24時間対応はどうクリアーするのか、
どうやって患者さんを見つけるか、
何を得られるのかなど、
「手がかりなしで悩むより、話を聞いて考えてみよう」と
機会を設けてみました。

ぜひご参加ください。

■■■診療所経営セミナーのご案内■■■

『現場発の在宅医療実践セミナー』

■受講料(税別)1人目5千円 2人目以降3千円

・平成19年1月21日(日)大阪天満橋のOMMビルにて開催します。
  会場のご案内はこちらから http://www.omm.co.jp/
・14時〜17時 大阪マーチャンダイズマート  TEL:06‐6943‐2020
●主催:上田公認会計士事務所  
    大阪市中央区道修町1−7−10  扶桑道修町ビル3F
●お問い合わせ→TEL 06-6222-0030/FAX 06-6222-0038
●協力:ホームページ研究会 
 

■■第一部■■
14:10〜14:55 総論
  「在宅療養支援診療所の意味するもの―在宅への移行を読み取る」
●株式会社メディサイト 代表取締役 松村 眞吾氏

●講師プロフィール
1955年大阪生まれ。幼少時に開業医の祖父の影響を受ける。
1978年 慶應義塾大学商学部卒業。近鉄に入社、近鉄
不動産にて経営企画などの業務に従事。住宅・福祉分野にも注力。
2002年近鉄を退社、螢瓮妊サイトを設立し、代表取締役に就任。
神戸大学MBA。都市住宅学会会員。
日本医療バランスト・スコアカード研究学会会員。
NPO法人プライマリ・ケア教育ネットワーク副理事長。
著書に「少子高齢時代の都市住宅学」(共著)他、月刊「MMRC」誌、
「クリニックばんぶう」誌などに寄稿が多数ある。
http://www.medisite-net.com/

■■第二部■■
14:55〜15:40 事例
「自然体でここまでやってきました―ターミナル、有床診まで」
●はやしやまクリニック(希望の家)理事長  梁 勝則先生

●講師プロフィール
1955年  島根県生まれ  
1980年  群馬大学医学部卒業
1980年〜 八尾徳州会病院 兵庫医大、神戸中央市民病院などで消化器内科
(内視鏡、腹部エコー、)循環器内科を学ぶ
1990年〜  神戸朝日病院にて病院内ホスピスチームを設立
1992年〜  林山朝日診療所開設(神戸市長田区)
1993年〜  日本ホスピス在宅ケア研究会設立
2000年〜  近距離移転し、はやしやまクリニックに改称、デイ・ケア開始
2003年〜  自殺遺族ケア:サポートグループ→自助グループ
2004年6月〜  はやしやまクリニック希望の家開設
http://www.wataboushi.net/kibounoie/index.html

■■第三部■■
15:50〜16:35 事例「地域で取り組む―介護との連携実践など」
●菜の花診療所院長 山寺 慎一先生

●講師プロフィール
1996年:名古屋大学医学部卒業
1996年:掛川市立総合病院でスーパーローテート研修
    その後内科スタッフとして勤務
2001年:国立病院東京医療センター総合診療科
    内科全般とプライマリケアに携わる
2003年:院長として菜の花診療所へ
  【専門分野】
    日本内科学会認定内科専門医
  【所属学会】
   日本内科学会
   日本家庭医療学会
   日本プライマリケア学会
   日本総合診療医学会

http://www.nanohana-osaka.com/outpatient.html

■■質疑応答■■
16:35〜17:00  「質疑応答」

■個別相談を各分野で先着3名様までお受けいたします。(17:00〜17:30)
個別相談(ご希望の項目に○を付けてください)先着3名様まで。
\婆碍弍帖新規開業 上田公認会計士事務所が担当
∈濛隶緡纏抉隋ヽ式会社メディサイトが担当
A牢汽曄璽爛據璽検.曄璽爛據璽幻Φ羃颪担当

今回はセミナーのご案内でした。

――――――――――――――――――――――――――――――
まずは、開業から話を始めますが、その中で既に開業している
先生方にも参考になるチェックポイントを取り上げております。

今回は、資金調達の3回目です。賢い借入の方法について
検討していきます。

<前回の目次>
4-2.新規開業融資のポイント
4-2-1.資金調達の目処がついてから、契約を行う
4-2-2.民間金融機関
4-2-3.最近の調達事情
4-2-4.借入期間は長期に設定する
4-2-5.据え置き期間をおく
4-2-6.担保が乏しい場合
4-2-7.医療機関に積極的な金融機関を活用する

<今回の目次>
4-3.総投資を抑える
4-3-1.保証金を返還なしとして低く設定
4-3-2.院長室、スタッフルーム等は賃料、保証金の安い上層階に
4-3-3.自動車は中古でもよい
4-3-4.住居併用建物の場合、自宅部分を抑える
4-3-5.見えない部分は工事コストを抑える
4-3-6.保有不動産があれば売却し借入を少なくする
   (譲渡益、短期売買の税金に注意する)
――――――――――――――――――――――――――――――

前々回からは資金調達のポイントを述べています。今回は、借入
額自体を減らすことを中心に考えてみましょう。そして、前回にも
少し触れましたが国民生活金融公庫の活用方法について考えてみます。

4-3.総投資を抑える。
さて、開業を成功させる条件は下記の3つと言われます。
1、先生の決意
2、周囲の方々の同意と協力
3、信頼できるパートナー
しかし、これらの条件が揃っていても開業資金が用意できなければ
開業はできません。

開業するに当たって十分な開業資金をご自分でご用意できる先生は
むしろ少ないのではないでしょうか。

先生方の「夢の設計図」である開業計画ができても先立つものが
なければそれこそ「絵に描いた餅」でいくらおいしそうに見えても
食べることはできません。自己資金がない場合は借り入れに頼る
ほかはありません。

ただし、やはり借金は必要最小限にとどめることが鉄則です。
必要以上の借金はいずれ自分自身の首を絞めることになります。

借入を最小限に止めるというのは、すなわち初期投資を最小限に抑
えると言うことです。そこで今回は初期投資を最小限に抑える方法
を考えてみましょう。

初期投資の最大のものは不動産に対する投資です。土地、建物、
設備をすべて自前で揃えると一番少ない歯科で9000万円、
ベッドが必要な産科であれば3億円以上にもなります。

また、内科で見ると、戸建てになると土地と建物と設備で
1億5000万円前後の投資額になります。

初期投資を抑えるためには、まず、土地の購入はせずに借地、リース
バック、テナント等を利用する方法があります。
ここで開業形態についてもう一度まとめておくと次のようになります。

1、戸建て(所有地・借地)
メリット:建物のデザインが自由
デメリット:初期投資が多額になり、借入金も多額になる
2、建て貸し
メリット:建物のデザインが自由で、かつ初期投資も比較的少額
デメリット:長期契約で家賃が高く、長期的に見れば割り高
3、ビル診
メリット:初期投資が少なく、場所によっては集患面で有利
デメリット:一般的に狭く、制約が多く駐車場の確保が難しい

次に、開業に必要な資金を金額が大きいと思われる順に列挙すると
次のようになります。
1、土地購入資金
2、建物建築費用と内装費用
3、医療機器・備品等購入費
4、業務用システムの購入
5、運転資金(最低3か月分)
6、広告宣伝費
7、医師会入会金
8、租税公課
9、その他

1と2は不動産にかかる費用ですから、前述したように建て貸し
やテナントにすることにより5000万円から9000万円
も節約することができます。建物のデザインなどで制約はありますが、
経営を考えるとぜひ検討したいものです。

4-3-1.保証金を返還なしとして低く設定
さらに、土地や建物を借りる場合の保証金についても減額することは
可能です。不動産の世界では保証金は敷金と同じ意味ですが、退去時
に3割程度を減額して返還されるのが普通です。そこで、保証金が
1000万円で退去時300万円引いて700万円の返還なら、最初から300万円
の保証金で返還なしという契約にすれば投資額は1000万円から300万円
に減ります。また、最近は家主が倒産し保証金が返還されない事例も
出てきており、その意味でも保証金を抑えることは大切です。

4-3-2.院長室、スタッフルーム等は賃料、保証金の安い上層階に
次は残りの3から9の項目について節約方法を検討して行きます。
ビル診などのテナントの場合、院長室、更衣室やスタッフルーム等は
上層階にもって来ます。そのほうが保証金や賃料を安く抑えることが
できます。

4-3-3.自動車は中古でもよい
往診用の自動車などは中古車で間に合わせます。

4-3-4.住居併用建物の場合、自宅部分を抑える
住居併用の診療所の場合は、お金を生まない自宅部分はできるだけ
小さく、内装も費用をかけずに行うのがポイントです。

4-3-5.見えない部分は工事コストを抑える
また、正面の外壁は見栄えを良くする
必要がありますが、人目につかない建物の横や裏の外壁はグレードを
落として施工するなどの工夫ができます。

4-3-6.保有不動産があれば売却し借入を少なくする
(譲渡益、短期売買の税金に注意する)
ほかにも有休不動産があれば売却して投資にあて、借入をできるだけ
減らすなどの工夫をすれば医院経営が楽になります。

次回は、資金調達のまとめを行います。

以上
<続く>

uedacpa at 11:39│Comments(0)TrackBack(0)医院・歯科医院開業と医院経営のヒント | 医院・歯科医院開業と医院経営のヒント

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