昨今、政治家、経済界、そして教育者の中でよく議論されているテーマがあります。 国際人を育てるために色々な機関が色々な努力をしているようです。しかし、 日本政府は海外からの留学生を増やすために、留学しやすいようにと色々な 一人の留学生が日本政府から支給される奨学金は、授業料だけではなく、渡航費、 多くの国が、留学生に対し自国の学生より高い授業料を設定しているのに対し、 留学生は最低4年間、何とか日本にいようとします。それにはビザ取得が不可欠です。ビザなしでは日本滞在が出来ないので授業への出欠は別にしても、在籍だけは どんな留学生であれ、たくさん在籍してくれてさえいれば「我が校は留学生も多く、 海外から招喚される語学教師にも、同じような問題があると聞きます。 確かに彼らは英語を母国語としている先生です。でも優秀な先生は、海外にまで それでも日本政府は、渡航費、生活費、住宅手当など等、破格にいい条件で ところで、日本政府が国際化を連呼するのは何のためでしょうか。また、日本を イギリスやアメリカ等の英語圏に仕事で数年間住んでおりましたが、その間に 新聞記事によると、政府が日本の国際化を推進する大きな理由は、日本を好きに 本当に日本を好きになってもらい、親日家を増やしたいと考えているのなら、まず また「就職予備校化した大学」をやめ、研究者としてだけではなく、興味のある面白い授業をする教育者としても優秀な教授達と、そんな教授達を囲んで嬉々として議論を重ねることが出来る学生達。そんな環境が普通に存在する大学になれば、別にお金をばらまかなくても、秋学期入学にしなくても、英語が話せなくても、「日本の大学で学びたい!」と日本語を一生懸命勉強し、アメリカのハーバード大学やイギリスのケンブリッジ大学、オックスフォード大学等のように、世界中から留学生が集まってくると思います。
それは、これからの日本を支える若者には国際人になって欲しい。そのために
小学校から英語の授業を取り入れ、英語教育を充実させる。英語で会議をする
企業も増えたので、大学でも海外留学を推進する。また、海外からの留学生を
増やすと。
実際はどうなのでしょうか。
支援をしておりますが、現実的には問題のある留学生が多いと聞いております。
その大きな原因の一つは、奨学金の額だけで留学先として日本を選ぶ留学生が
結構多いからだそうです。
生活費なども支給され4年間で総額1000万円以上になるそうです。留学生の中には、
生活費をアルバイトで賄い、支給された奨学金は全部、本国に送金している学生も
いると聞いております。
日本では留学生の授業料は日本人の学生の授業料よりも安く、国立は無料とか。
また、日本人学生の授業料との差額は政府が補てんするので、大学側としては
留学生が増えることはとてもありがたいことなのだそうです。
4年間しっかりします。しかし昨今の日本人学生は、7人に1人の割合で大学を中退してしまうようです。これは学校にとって大きな問題です。だからこそ、少々問題があっても確実に4年間在籍し、授業料を払ってくれる留学生は大切なお客様なのです。
キャンパス内で国際交流が出来、未来の国際人が自然に育ちます」みたいな、
日本人学生やその父兄に向けて学校のアピールにもなるのです。
来なくても自国でいい仕事についているので、「日本にまで行って」等と考えて
応募してくる先生に、日本が望むような先生を探すのは難しいようです。
招喚するそうで、その選考現場に立ち会ったロンドン在住の先生が「そのお金を、
日本人の現役英語教師の再教育費に充て、イギリスで英語教師として特訓されたら
「大きな成果があがるのに!!」と、とても残念がっておりました。
国際化するために国際人をたくさん育成したいと考えていますが、そもそも
国際人とはどんな人をいうのでしょうか。英語を話す人達のことでしょうか。
出会った英語圏の人達は、結構「大字○○村の権平さん」みたいな人の方が多く、
けして“国際人” とは思えませんでしたが。
なってもらう。即ち、親日家を増やすことのようで、親日家が増えれば国際外交が
スムースになり、政治的にも経済的にも有利になると考えているようです。しかし、
13年近くの海外生活や40年近く外国人に日本語を教えている経験から考えますと、
外国人はそんなに単純ではないと思いますし、もっと合理的だと思うのですが。
英語が出来るか出来ないかの問題ではなく、日本が日本人にとって魅力的で誇りが
持てる国になることではないでしょうか。そのためにも、中途半場に英語教育をして、中途半端な国際人をつくることよりも大切にすることは、日本人がもっと日本に目を向け、日本を知り、日本を客観視できるそんな日本人を育てることではないでしょうか。
つづく
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