山歩きを始めて3年目、日頃からホームマウンテンとして親しんでいる山、六甲山。
六甲山は西は須磨から東は宝塚にまで伸びる山域で、僕もまだ進入したことのない登山口や、歩いた事のない登山道が沢山あります。
そんな巨大な六甲山系を1日で一気に歩き通してしまおうというイベントが「六甲全山縦走大会」なのです。
恒例行事として何度も参加している人にとっても、自分へのチャレンジとして初挑戦の人にとっても「六甲全山縦走(全縦)」は最高峰のイベントです。
孤高の登山家・加藤文太郎が歩いたルートとしても有名で、新田次郎の小説「単独行」にも克明に描写されています。(全縦に興味のある方は小説「単独行」を読んでからチャレンジすると良いとおもいます。
それほど熱いイベントなので参加する為にはまず、エントリーしてから抽選をクリアするちょっとした運が必要なのですが、僕は去年の大会はなんと!抽選漏れでスタートすることすらできませんでした。
今年は無事に当選し、前日入りの為の宿を確保し、バイトも休みをとって準備万端!
23日のよる「須磨駅」にある宿へ入りました。
ガテン系現場仕事のバイトだったのでグッスリ眠ることができ、当日5時過ぎにスタート地点の須磨浦公園に到着しました。
スタートして街灯が無くなると、みんながヘッドライトを点けて登りに取り付きます。
みんなが同じゴールを目指している仲間。といった妙な連帯意識が心の中で芽生え、心強く思えます。
夜明け前の須磨。すでに熱くなってきてソフトシェルを脱ぎました。
切れ落ちた「須磨アルプス/馬の背」通過までは大渋滞です。緊張する難所なのでみなさん慎重に歩いています。
菊水山CP(チェックポイント)は余裕でチェックを受けました。
その後も好天に恵まれたおかげで、思っていた以上に軽快に歩くことができました。
途中、いろはすを購入してハイドレーションに給水。
いよいよ全縦の中でも難所と言われる摩耶山への登り。
見た感じもそんなに厳しい登りではないハズなのに、朝からほんとんど休みなしで歩き通している身体にはかなりキツかったです。
足も何度も釣りかけたり、半釣りの状態になるのでストレッチをしたり、休憩を取ったりでかなりペースダウンして摩耶山上CPに到着。
ここで無料で振る舞われていた「ホットレモン」の美味しかったこと、全身の毛細血管にまで染み渡る美味さで、3杯もおかわりをしてしまいました。
次のチェックポインは全縦コースの中で僕にとって一番馴染み深い「一軒茶屋」
芦屋川から六甲最高峰〜有馬温泉を目指すルートでは必ず通るところです。
しかしガーテンテラスの手前、ゴルフ場のフェンス内を通過している頃に日没。
ヘッドランプを装着して突き進みます。
渋滞まで発生してハイカーで賑わっていた大会なのに、周りを見渡しても人はまばらです。
ガーデンテラス辺りから完全に一人旅となりました。
山道から舗装路に出ると、神戸の夜景が目に飛び込んできてとても綺麗です。
「俺はなんでこんなことしてるんだろ?」と少し彷徨ってるような気分。
しばらくすると先行者のヘッドランプの灯りが見えました。一軒茶屋CPもそろそろかな?
振り向くと後ろからも参加者が近づいてくるのがわかりました。
でもなんだか、とっても早足?
後続の参加者2名が僕に追いつくと、さらにピッチを上げ
「すぐ後ろまで赤鬼が来ている」
と教えてくれました。
その言葉で緊張感が全身を貫き、それまで蓄積していたハズの疲れが一気に吹き飛び、僕もピッチをあげて一軒茶屋を目指して歩くことができました。
↑最後尾を歩く赤鬼の一味です。
「赤鬼」というのは最後尾を歩くスウィーパーの事で、チェックポイントの最終時間に合わせてルートを歩いています。
なので赤鬼より遅くチェックポイントに着いたら失格になってしまうワケです。
赤鬼に抜かれた時点で失格は濃厚なので、後続の参加者は抜かれまいと、必死に歩いていたワケです。
クタクタで到着した一軒茶屋は制限時間7分ぐらい前でギリギリでした。
※(一軒茶屋CP通過制限時間は去年までにくらべ10分短縮され厳しくなっていたそうです)
制限時間ギリギリ到着だったので赤鬼(最後尾)もスグにチェックポイントからスタートしてしまいます。
なので休憩もそこそこに、いよいよゴールを目指して僕もリスタート!
舗装路から山道に入って宝塚に下山するコースです。
真っ暗闇の激下りのガレ道をヘッドランプの灯りを頼りに慎重に下ります。
一軒茶屋まででこの道を下れる実力があるか、ふるいにかけてるんでしょうか。
ココまで歩いている登山者だからこそ、下れる道といってよいぐらい荒れています。
スリップの音も聞こえてきました。
太平山を越えるとこのルートも人がバラけて真っ暗闇を一人旅という過酷な状況になったります。
途中、気力も体力も使い果たしたのか途方に暮れたようになりながらも歩き続けている参加者を何人か抜かしました。
「あと少し、ここまで来たんだからみんなでゴールしよう」と心の中で励ましながら・・
そして塩平寺の舗装路に抜けでました。
あとは舗装路をくだって宝塚駅に向けてたった3キロ歩くだけ。
みんな最後の気力を振り絞るためにしばらく休憩していました。
初参加でこの舗装の下り坂がどれぐらい続くのは判らないので、少し早めに出発しました。
膝に堪える激下り。足首もなんだか痛いし・・・
曲がり角ごとにボランティアの方達が立って、激励の言葉をかけてくれます。
その言葉に背中を押されどうにか規定時間20分前にゴールイン。
運営の方々や近くに居る参加者の拍手やねぎらいの言葉に包まれ嬉しかったです。
六甲全山縦走完走記念
見事、完走した方も無念のリタイヤだった方も本当におつかれさまでした。
僕は大会の翌日も仕事で、職場でも全山縦走に出場することを言いふらしていたので、気合いで出勤しました。
宝塚のゴール直後、いやいや摩耶山の登り辺りから?「もう2度と全縦はやらない!」と決心したはずなんですが、筋肉痛もなくなり疲れも癒えた今「来年も出てクレイジーなトコ見せてやろうかな?」と密かに目論んでいます。
ま、とりあえずは来週ぐらいは山行ってきます。
六甲山は西は須磨から東は宝塚にまで伸びる山域で、僕もまだ進入したことのない登山口や、歩いた事のない登山道が沢山あります。
そんな巨大な六甲山系を1日で一気に歩き通してしまおうというイベントが「六甲全山縦走大会」なのです。
恒例行事として何度も参加している人にとっても、自分へのチャレンジとして初挑戦の人にとっても「六甲全山縦走(全縦)」は最高峰のイベントです。
孤高の登山家・加藤文太郎が歩いたルートとしても有名で、新田次郎の小説「単独行」にも克明に描写されています。(全縦に興味のある方は小説「単独行」を読んでからチャレンジすると良いとおもいます。
それほど熱いイベントなので参加する為にはまず、エントリーしてから抽選をクリアするちょっとした運が必要なのですが、僕は去年の大会はなんと!抽選漏れでスタートすることすらできませんでした。
今年は無事に当選し、前日入りの為の宿を確保し、バイトも休みをとって準備万端!
23日のよる「須磨駅」にある宿へ入りました。
ガテン系現場仕事のバイトだったのでグッスリ眠ることができ、当日5時過ぎにスタート地点の須磨浦公園に到着しました。
スタートして街灯が無くなると、みんながヘッドライトを点けて登りに取り付きます。
みんなが同じゴールを目指している仲間。といった妙な連帯意識が心の中で芽生え、心強く思えます。
夜明け前の須磨。すでに熱くなってきてソフトシェルを脱ぎました。
切れ落ちた「須磨アルプス/馬の背」通過までは大渋滞です。緊張する難所なのでみなさん慎重に歩いています。
菊水山CP(チェックポイント)は余裕でチェックを受けました。
その後も好天に恵まれたおかげで、思っていた以上に軽快に歩くことができました。
途中、いろはすを購入してハイドレーションに給水。
いよいよ全縦の中でも難所と言われる摩耶山への登り。
見た感じもそんなに厳しい登りではないハズなのに、朝からほんとんど休みなしで歩き通している身体にはかなりキツかったです。
足も何度も釣りかけたり、半釣りの状態になるのでストレッチをしたり、休憩を取ったりでかなりペースダウンして摩耶山上CPに到着。
ここで無料で振る舞われていた「ホットレモン」の美味しかったこと、全身の毛細血管にまで染み渡る美味さで、3杯もおかわりをしてしまいました。
次のチェックポインは全縦コースの中で僕にとって一番馴染み深い「一軒茶屋」
芦屋川から六甲最高峰〜有馬温泉を目指すルートでは必ず通るところです。
しかしガーテンテラスの手前、ゴルフ場のフェンス内を通過している頃に日没。
ヘッドランプを装着して突き進みます。
渋滞まで発生してハイカーで賑わっていた大会なのに、周りを見渡しても人はまばらです。
ガーデンテラス辺りから完全に一人旅となりました。
山道から舗装路に出ると、神戸の夜景が目に飛び込んできてとても綺麗です。
「俺はなんでこんなことしてるんだろ?」と少し彷徨ってるような気分。
しばらくすると先行者のヘッドランプの灯りが見えました。一軒茶屋CPもそろそろかな?
振り向くと後ろからも参加者が近づいてくるのがわかりました。
でもなんだか、とっても早足?
後続の参加者2名が僕に追いつくと、さらにピッチを上げ
「すぐ後ろまで赤鬼が来ている」
と教えてくれました。
その言葉で緊張感が全身を貫き、それまで蓄積していたハズの疲れが一気に吹き飛び、僕もピッチをあげて一軒茶屋を目指して歩くことができました。
↑最後尾を歩く赤鬼の一味です。
「赤鬼」というのは最後尾を歩くスウィーパーの事で、チェックポイントの最終時間に合わせてルートを歩いています。
なので赤鬼より遅くチェックポイントに着いたら失格になってしまうワケです。
赤鬼に抜かれた時点で失格は濃厚なので、後続の参加者は抜かれまいと、必死に歩いていたワケです。
クタクタで到着した一軒茶屋は制限時間7分ぐらい前でギリギリでした。
※(一軒茶屋CP通過制限時間は去年までにくらべ10分短縮され厳しくなっていたそうです)
制限時間ギリギリ到着だったので赤鬼(最後尾)もスグにチェックポイントからスタートしてしまいます。
なので休憩もそこそこに、いよいよゴールを目指して僕もリスタート!
舗装路から山道に入って宝塚に下山するコースです。
真っ暗闇の激下りのガレ道をヘッドランプの灯りを頼りに慎重に下ります。
一軒茶屋まででこの道を下れる実力があるか、ふるいにかけてるんでしょうか。
ココまで歩いている登山者だからこそ、下れる道といってよいぐらい荒れています。
スリップの音も聞こえてきました。
太平山を越えるとこのルートも人がバラけて真っ暗闇を一人旅という過酷な状況になったります。
途中、気力も体力も使い果たしたのか途方に暮れたようになりながらも歩き続けている参加者を何人か抜かしました。
「あと少し、ここまで来たんだからみんなでゴールしよう」と心の中で励ましながら・・
そして塩平寺の舗装路に抜けでました。
あとは舗装路をくだって宝塚駅に向けてたった3キロ歩くだけ。
みんな最後の気力を振り絞るためにしばらく休憩していました。
初参加でこの舗装の下り坂がどれぐらい続くのは判らないので、少し早めに出発しました。
膝に堪える激下り。足首もなんだか痛いし・・・
曲がり角ごとにボランティアの方達が立って、激励の言葉をかけてくれます。
その言葉に背中を押されどうにか規定時間20分前にゴールイン。
運営の方々や近くに居る参加者の拍手やねぎらいの言葉に包まれ嬉しかったです。
六甲全山縦走完走記念
見事、完走した方も無念のリタイヤだった方も本当におつかれさまでした。
僕は大会の翌日も仕事で、職場でも全山縦走に出場することを言いふらしていたので、気合いで出勤しました。
宝塚のゴール直後、いやいや摩耶山の登り辺りから?「もう2度と全縦はやらない!」と決心したはずなんですが、筋肉痛もなくなり疲れも癒えた今「来年も出てクレイジーなトコ見せてやろうかな?」と密かに目論んでいます。
ま、とりあえずは来週ぐらいは山行ってきます。
・・・その3からの続き
4日目/9月18日【淀川小屋〜淀川登山口〜紀元杉(バス停)〜安房〜湯泊温泉】
5日目/9月19日【安房〜大川の滝〜安房〜宮之浦港入口〜屋久島空港〜鹿児島空港〜伊丹空港】
待ちに待ったまった下山の朝!
あと数時間でバスに乗って下界に戻れる!暖かく美味しいご飯が食べれて、温泉で汗をながせるとおもうと、昨日までの疲れも吹き飛びます。
淀川小屋から先は基本下りでなだらか、さらに淀川登山口からはアスファルトの舗装道路でメチャクチャ歩きやすかったです。
おかげで始発バスの2時ぐらい前に紀元杉バス停についてしまいした。
水場で時間を潰してバスに乗り込み安房に出ました。
去年の屋久島でも食べた安房バス停前のお弁当屋さんの登山弁当(店内でも食べれます)が楽しみだったんですが、残念ながら完売で店の扉も閉まっていたので、向かいのレストランでランチを食べました。美味しかったです。
モスバーガー横の筋を入って数メートルのところにある観光案内所にザックをデポさせてもらってバスで湯泊ま温泉にでかけました。
湯泊バス停の近くに湯泊郵便局があるので風景印で投函したい方は営業時間内にどうぞ。
湯泊バス停から海岸沿いに降りると昨日まで見ていた山の景色が嘘のように岩だらけの海岸が目の前に広がってちょっと焦りました。
湯泊温泉は水着着用不可、タオル不可の混浴露天風呂です。
湯船は2ヶ所あります。
奥の湯船には地元のご家族連れがご利用中だったので、手前の丸見え湯船にじっくりと浸かりました。
この日は宿にチェックインしてコインランドリーで洗濯を済ませて帰り支度にとりかかりました。
翌日(屋久島5日目/9月19日)は大雨でした。
宿をチェックアウトして安房の観光案内所にザックを預かってもらい、大川の滝へ!
雨で増水した大川の滝はド迫力で有名です。雨の日こその観光スポットでもあります。
そんな大ラッキーな下山後の雨だったのですが、雷まで鳴り始め、ちょっと降り過ぎでヤバい雰囲気になってきました。
スマホで飛行機の発着情報を調べると、案の定・・・条件付き運行。
でも、とりあえずは日本百名瀑の「大川の滝」へバスでやってきました。
雷鳴もかき消されるほどの雨音に滝の音。迫力がありました!
大川の滝から安房に戻るったら例のお弁当屋さんがまだ開いていたので、楽しみにしていた念願の登山弁当を食べる事ができました。
お弁当屋さんのお母さんに去年初めて食べてあまりの美味しさに、今年も楽しみにしていたことを伝えるととても喜んでくださいました。
また、屋久島に来たら必ず立ち寄るつもりです。
揚げ物も煮物も本当に美味しい味付けでボリュームも満点!
次回の屋久島はもっと気楽なトレッキングをしたいので、是非、山の中でここのお弁当を食べたいとおもいます。
バスで空港を通り越して、宮之浦港入口のお土産物屋さんでお土産を買い込んで、空港に引き返しました。
心配していた帰りの飛行機は案の定欠航まで出ていましたが、午後からは天候も回復し、無事に鹿児島〜伊丹へと帰ってくることができました。
屋久島ブログを書き終えて・・・
今回の屋久島縦走は完全に自分の登山スキルを越えた苦行の道のりでした。
それだけに宮浦岳山頂をゲットした時の感動も今でも熱く、鮮明に思い出せます。
でもそのキツさがどんなモノだったのか今は実感がありません。
漠然とキツかったなー。というぐらい。
今となってはあのキツさも屋久島の感動的な景観の一部といった感じです。
だから、また山に行っちゃうんでしょうね。
ダラダラ・クドクド長ったらしいブログを最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
★ポイント★
・登山開始前にバスの乗り放題のチケットを買っておくと、下山後スグに乗る紀元杉からのバスに使えます。
・安房の観光案内所の方はとても親切です。ザックも預かってくださいます(混雑する時期は難しいかもしれませんが・・)
・下山後の観光でバスを利用する方は下車した時に帰りのバスの時間をチェックして起きましょう。
・有名な観光スポットだし。とナメてたら意外と遠い縄文杉でした。
・屋久島たんかんセンター(お土産物屋さん)がかなり良かったです。ここで買った限定のお土産は他では見かけませんでした(トイレがウォシュレットです)
・安房バス停のお弁当屋さん(ファミレスかもがわ向かい)激ウマです。
・今回の屋久島唯一の失敗は宿選びでした。リーズナブルな価格というだけでチョイスしましたが・・・ここは奮発しどころです。
4日目/9月18日【淀川小屋〜淀川登山口〜紀元杉(バス停)〜安房〜湯泊温泉】
5日目/9月19日【安房〜大川の滝〜安房〜宮之浦港入口〜屋久島空港〜鹿児島空港〜伊丹空港】
待ちに待ったまった下山の朝!
あと数時間でバスに乗って下界に戻れる!暖かく美味しいご飯が食べれて、温泉で汗をながせるとおもうと、昨日までの疲れも吹き飛びます。
淀川小屋から先は基本下りでなだらか、さらに淀川登山口からはアスファルトの舗装道路でメチャクチャ歩きやすかったです。
おかげで始発バスの2時ぐらい前に紀元杉バス停についてしまいした。
水場で時間を潰してバスに乗り込み安房に出ました。
去年の屋久島でも食べた安房バス停前のお弁当屋さんの登山弁当(店内でも食べれます)が楽しみだったんですが、残念ながら完売で店の扉も閉まっていたので、向かいのレストランでランチを食べました。美味しかったです。
モスバーガー横の筋を入って数メートルのところにある観光案内所にザックをデポさせてもらってバスで湯泊ま温泉にでかけました。
湯泊バス停の近くに湯泊郵便局があるので風景印で投函したい方は営業時間内にどうぞ。
湯泊バス停から海岸沿いに降りると昨日まで見ていた山の景色が嘘のように岩だらけの海岸が目の前に広がってちょっと焦りました。
湯泊温泉は水着着用不可、タオル不可の混浴露天風呂です。
湯船は2ヶ所あります。
奥の湯船には地元のご家族連れがご利用中だったので、手前の丸見え湯船にじっくりと浸かりました。
この日は宿にチェックインしてコインランドリーで洗濯を済ませて帰り支度にとりかかりました。
翌日(屋久島5日目/9月19日)は大雨でした。
宿をチェックアウトして安房の観光案内所にザックを預かってもらい、大川の滝へ!
雨で増水した大川の滝はド迫力で有名です。雨の日こその観光スポットでもあります。
そんな大ラッキーな下山後の雨だったのですが、雷まで鳴り始め、ちょっと降り過ぎでヤバい雰囲気になってきました。
スマホで飛行機の発着情報を調べると、案の定・・・条件付き運行。
でも、とりあえずは日本百名瀑の「大川の滝」へバスでやってきました。
雷鳴もかき消されるほどの雨音に滝の音。迫力がありました!
大川の滝から安房に戻るったら例のお弁当屋さんがまだ開いていたので、楽しみにしていた念願の登山弁当を食べる事ができました。
お弁当屋さんのお母さんに去年初めて食べてあまりの美味しさに、今年も楽しみにしていたことを伝えるととても喜んでくださいました。
また、屋久島に来たら必ず立ち寄るつもりです。
揚げ物も煮物も本当に美味しい味付けでボリュームも満点!
次回の屋久島はもっと気楽なトレッキングをしたいので、是非、山の中でここのお弁当を食べたいとおもいます。
バスで空港を通り越して、宮之浦港入口のお土産物屋さんでお土産を買い込んで、空港に引き返しました。
心配していた帰りの飛行機は案の定欠航まで出ていましたが、午後からは天候も回復し、無事に鹿児島〜伊丹へと帰ってくることができました。
屋久島ブログを書き終えて・・・
今回の屋久島縦走は完全に自分の登山スキルを越えた苦行の道のりでした。
それだけに宮浦岳山頂をゲットした時の感動も今でも熱く、鮮明に思い出せます。
でもそのキツさがどんなモノだったのか今は実感がありません。
漠然とキツかったなー。というぐらい。
今となってはあのキツさも屋久島の感動的な景観の一部といった感じです。
だから、また山に行っちゃうんでしょうね。
ダラダラ・クドクド長ったらしいブログを最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
★ポイント★
・登山開始前にバスの乗り放題のチケットを買っておくと、下山後スグに乗る紀元杉からのバスに使えます。
・安房の観光案内所の方はとても親切です。ザックも預かってくださいます(混雑する時期は難しいかもしれませんが・・)
・下山後の観光でバスを利用する方は下車した時に帰りのバスの時間をチェックして起きましょう。
・有名な観光スポットだし。とナメてたら意外と遠い縄文杉でした。
・屋久島たんかんセンター(お土産物屋さん)がかなり良かったです。ここで買った限定のお土産は他では見かけませんでした(トイレがウォシュレットです)
・安房バス停のお弁当屋さん(ファミレスかもがわ向かい)激ウマです。
・今回の屋久島唯一の失敗は宿選びでした。リーズナブルな価格というだけでチョイスしましたが・・・ここは奮発しどころです。
・・その2からの続き
3日目/9月17日【高塚小屋〜新高塚小屋〜平石岩屋〜焼野三叉路〜▲宮之浦岳▲〜粟生岳〜投石平〜黒味岳分岐〜花之江河〜淀川小屋】
泣きたいぐらいキツい行程でした。
2日目の晩は疲れが足に来て、ピクっと吊ったので「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」を服用しました。効果てきめんな漢方でビックリ!おかげで快眠できました。
他のパーティが出発する音で目が覚めました。
混み合っている高塚小屋を避けて、新高塚小屋で朝食をすることにして出発!
健脚な方は初日の宿を新高塚小屋にする人もいるそうですが、高塚小屋からさらに標高をグンとあげる急登に『あ〜高塚小屋泊まりにしてよかった』と実感しながら、朝イチでやるにはかなりキツい登りを一歩一歩進んでいきます。
ほどなくして新高塚小屋に到着。
小屋周辺のスペースも平らに開けていてテントも余裕を持って張れそうだし、小屋自体も大きく外からみてもかなりゆとりのキャパを持ってる感じでした。
大株歩道方面から宮浦岳を行くコースをやる場合、体力がある方なら新高塚小屋がオススメです。
新高塚小屋で朝食を済ませ再スタート!
空は雲が多いのですが、風に運ばれると、展望の開けた場所では綺麗な青空に急峻な山容のシルエットが浮かびあがります。
その遥か遠くに見える姿(たぶんあの遠くに見えてる山が宮之浦岳っぽい)に驚愕しながらも、絶対に登ってやる!と気持ちを奮い立たせて歩き続けます。
地形図が読めず、山と高原地図の等高線を見ても標高差の実感がイマイチ掴めない僕は、ココから眺めた宮之浦岳の目線の高さから、勝手に稜線に出たと思い込んでいました。
ココから先は景色を眺めながらノンビリ楽しい稜線歩き〜とおもいきや、せっかく稼いだ標高を下げて、また登ってを繰り返す、ココから先がまさに『縦走』。僕にとって苦行の始まりでした。
それでも目まぐるしく変わる圧巻の景色に飽きる事がありません。
次にどんな景観が待っているのか・・先が見たくて夢中で歩いているといつの間にか奇岩の平石岩屋に到着。
この画面左手の岩の手前から眺めた景色↓
今「屋久島」と言って、真っ先に僕の頭に浮かぶ景色は「苔むす森」でもなく「縄文杉」でもなく、この場面なんです。
宇宙から降り注いだような奇岩が散らばる峰を縫うようについた登山道、その奥にそびえ立つ宮之浦岳は神々しい景観。
僕にとっての屋久島はまさコレです。
あーっ歩きたい!と休憩もそこそこに、この道を突き進んで行きます。
かなりの薮漕ぎになりましたが、眼前に迫り来る宮之浦岳に魅了され、登りたいという意欲が体力を補ってくれます。
そしてついに九州最高峰、日本百名山の一つ「宮之浦岳/1936m」の山頂をゲット!
宮之浦岳の山頂でちょうど正午でした。
予定より遅れているので頑張って先に進むのですが、ありえないような景観が僕の歩みを停滞させます。
そして湿原「花之江河」に到着。
この湿原でレジャーシートを広げてのんびりお茶をしながらくつろいでいる地元の方がいらっしゃいました。
なんて贅沢なピクニックなんだろ・・僕もいつかこういう屋久島も楽しんでみたいな。とおもいながら、下山ルートに入った道を今夜の宿「淀川小屋」を目指して激下っていきました。
明日はやっと山を降りれる・・。今日感動したばかりの豊な景色も疲労感にかき消されたのでした。
食欲もまったくなく、アルファ化米を水で飲み下す激マズの食事を無理矢理摂って、下山後の温泉と暖かい定食を思い浮かべながら寝袋に潜り込みました。
★ポイント★
・高塚小屋のトイレはかなりキツイです。THE CRAMPSの曲『FLY』のFUZZと同じ音がします。
・焼野三叉路から宮之浦岳のルートはかなりキツかったです。逆回りのほうが体力的には楽なのは知っていましたが、景色の演出を優先しました。どうせならお楽しみは苦労した先ががいいです。
・下山ルートは「焼野三叉路からの永田方面」や「花之江河からヤクスギランド」とバリエーションが豊富なので好みに合わせて計画してください。
・淀川小屋の水(川の流水)は僕には合わなかったようです。
・淀川小屋にはヤクネズミが棲息しているので宿泊の際は食べ物はザックにしっかりしまっておきましょう。
・この日の淀川小屋の宿泊者人数:約20名。それでもまだまだ余裕のキャパの淀川小屋でした。
その4(最終回)に続く・・
3日目/9月17日【高塚小屋〜新高塚小屋〜平石岩屋〜焼野三叉路〜▲宮之浦岳▲〜粟生岳〜投石平〜黒味岳分岐〜花之江河〜淀川小屋】
泣きたいぐらいキツい行程でした。
2日目の晩は疲れが足に来て、ピクっと吊ったので「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」を服用しました。効果てきめんな漢方でビックリ!おかげで快眠できました。
他のパーティが出発する音で目が覚めました。
混み合っている高塚小屋を避けて、新高塚小屋で朝食をすることにして出発!
健脚な方は初日の宿を新高塚小屋にする人もいるそうですが、高塚小屋からさらに標高をグンとあげる急登に『あ〜高塚小屋泊まりにしてよかった』と実感しながら、朝イチでやるにはかなりキツい登りを一歩一歩進んでいきます。
ほどなくして新高塚小屋に到着。
小屋周辺のスペースも平らに開けていてテントも余裕を持って張れそうだし、小屋自体も大きく外からみてもかなりゆとりのキャパを持ってる感じでした。
大株歩道方面から宮浦岳を行くコースをやる場合、体力がある方なら新高塚小屋がオススメです。
新高塚小屋で朝食を済ませ再スタート!
空は雲が多いのですが、風に運ばれると、展望の開けた場所では綺麗な青空に急峻な山容のシルエットが浮かびあがります。
その遥か遠くに見える姿(たぶんあの遠くに見えてる山が宮之浦岳っぽい)に驚愕しながらも、絶対に登ってやる!と気持ちを奮い立たせて歩き続けます。
地形図が読めず、山と高原地図の等高線を見ても標高差の実感がイマイチ掴めない僕は、ココから眺めた宮之浦岳の目線の高さから、勝手に稜線に出たと思い込んでいました。
ココから先は景色を眺めながらノンビリ楽しい稜線歩き〜とおもいきや、せっかく稼いだ標高を下げて、また登ってを繰り返す、ココから先がまさに『縦走』。僕にとって苦行の始まりでした。
それでも目まぐるしく変わる圧巻の景色に飽きる事がありません。
次にどんな景観が待っているのか・・先が見たくて夢中で歩いているといつの間にか奇岩の平石岩屋に到着。
この画面左手の岩の手前から眺めた景色↓
今「屋久島」と言って、真っ先に僕の頭に浮かぶ景色は「苔むす森」でもなく「縄文杉」でもなく、この場面なんです。
宇宙から降り注いだような奇岩が散らばる峰を縫うようについた登山道、その奥にそびえ立つ宮之浦岳は神々しい景観。
僕にとっての屋久島はまさコレです。
あーっ歩きたい!と休憩もそこそこに、この道を突き進んで行きます。
かなりの薮漕ぎになりましたが、眼前に迫り来る宮之浦岳に魅了され、登りたいという意欲が体力を補ってくれます。
そしてついに九州最高峰、日本百名山の一つ「宮之浦岳/1936m」の山頂をゲット!
宮之浦岳の山頂でちょうど正午でした。
予定より遅れているので頑張って先に進むのですが、ありえないような景観が僕の歩みを停滞させます。
そして湿原「花之江河」に到着。
この湿原でレジャーシートを広げてのんびりお茶をしながらくつろいでいる地元の方がいらっしゃいました。
なんて贅沢なピクニックなんだろ・・僕もいつかこういう屋久島も楽しんでみたいな。とおもいながら、下山ルートに入った道を今夜の宿「淀川小屋」を目指して激下っていきました。
明日はやっと山を降りれる・・。今日感動したばかりの豊な景色も疲労感にかき消されたのでした。
食欲もまったくなく、アルファ化米を水で飲み下す激マズの食事を無理矢理摂って、下山後の温泉と暖かい定食を思い浮かべながら寝袋に潜り込みました。
★ポイント★
・高塚小屋のトイレはかなりキツイです。THE CRAMPSの曲『FLY』のFUZZと同じ音がします。
・焼野三叉路から宮之浦岳のルートはかなりキツかったです。逆回りのほうが体力的には楽なのは知っていましたが、景色の演出を優先しました。どうせならお楽しみは苦労した先ががいいです。
・下山ルートは「焼野三叉路からの永田方面」や「花之江河からヤクスギランド」とバリエーションが豊富なので好みに合わせて計画してください。
・淀川小屋の水(川の流水)は僕には合わなかったようです。
・淀川小屋にはヤクネズミが棲息しているので宿泊の際は食べ物はザックにしっかりしまっておきましょう。
・この日の淀川小屋の宿泊者人数:約20名。それでもまだまだ余裕のキャパの淀川小屋でした。
その4(最終回)に続く・・
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