桜が吹雪く、地元狛江市は野川沿い
兄弟かと思われる男の子二人が
背中に散った桜の花びらを乗せ
長靴を穿き、無言で川掃除をしていた。
二人ともつまらなそうに掃除している。
なにかの罰なのか、
それとも良い子ぶって、
もしくはなんらかの熱意によってやってはみたものの
辞め際に困る作業に飽きてしまったのか。
近年稀に見る美しい光景だったが、
彼等自身は気だるさしか感じていないだろう。
この国で最も不幸な人の頭上でも
桜はただ業務的に決まった時期に咲くのだ。
植物にこんな事言ってもしかたないが、
無情にも思える。
今電車で正面に座っている女子高生の
パンツが丸見えであることの方が
有機的というか、春満開なのかも知れない。